おはようございます。C-HR FANです。
昨日、
C-HRでドア接合部のGI2コネクターを自作配線で渡るで、GI2コネクターを自作ターミナル端子で渡る事について検証した事を紹介しましたが、その際に「慣れていない方は配線付きのものを購入される事をおすすめします。」と書きました。
というのは、端子に配線をかしめる際に、かしめた端子部に歪みが生じると、カプラーにうまく挿入できなかったり、途中で動かなくなってしまう場合があります。その場合、一旦引き抜く事になりますが、GI2コネクターの場所でこれが起こると大変です。特に運転席側など、狭い空間ではやりにくく、ドツボにはまることがあります。
端子付き配線を自作する場合、端子がうまく挿入できるかどうか、できれば最初からGI2コネクタで作業するのではなく、事前に練習用のカプラーで確かめておく事をおすすめします。配線付きの端子を購入すれば、このような懸念はまずありません。ひっかかる事なく、スムーズに挿入するだけで終わると思います。
今回はこの状況を説明したいと思います。
写真は025型のオス(M)端子右上型の配線付きターミナル端子を自作しているところです。まず芯線部をかしめて圧着しました。
つぎに被覆部を圧着しました。見た目には比較的きれいに圧着できているように見えます。
しかし、実際に練習用のカプラーに挿入しようと思ってもうまく挿入できません。
これは被覆部に圧着したターミナルに歪みが生じている事が原因です。このような事は細線用の端子を自作する場合にしばしば見られます(めずらしい事ではありません)。とくにエーモン製の細線用の防水カプラーの端子は歪みなく端子をつくる事がとてもむずかしいです。
これはターミナル端子の芯線部を圧着している様子を断面図で見た様子をイメージ化していますが、多くの場合、端子の金属部(被覆をかしめた場所)に歪みを生じます。
専用の電工ペンチを用いるとそうでもなさそうなのですが、エーモンの電工ペンチでかしめると、私の腕が悪いのか高い確率で歪みを生じます。
図のように、ピンクの部分に出っ張りがあると、まずカプラーに入りません。
その場合、カプラーから端子を抜いてやり直せばよいですが、無理に端子を押し込むと途中で端子がひっかかって抜けなくなる場合があります。これがGI2コネクターで起こると泣きそうになる事があります(経験済みです)。
なので、端子がカプラーにうまく入らなければ、無理に押し込もうとせずに、出っ張り部をなくすように修正する必要があります。
私はマフラーカッターの施工で以前紹介したような
3peaksのワイヤークランプカッターWCC-250を使ってます(これから買われる予定のある方は私自身試していませんが、エンジニア製の精密圧着ペンチPA-09が良さそうです)。
これの一番手前の小さい丸の部分で全周をかしめれば、きれいな歪みのない円形になります。電工ペンチでかしめた後、これで再度かしめれば、ほぼ確実に抵抗なくカプラーに挿入する事ができます。こういうものがなくても、電工ペンチで歪みを取る事は可能ですので、GI2コネクターなどにターミナル端子を挿入する場合、事前に練習用カプラーで抵抗なく挿入できるかどうか確かめてほしいのです。
WCC-250で歪みを取った後、挿入を試みると、抵抗なく挿入できました。
動画がこちら: C-HR DIY must care Teminal insertion
なお、一旦挿入した端子を引き抜く場合には、引き抜き用の専用工具がありますが、精密ドライバーでも可能です。ただし、精密ドライバーではカプラー内部のロック用の爪を破損する場合があります(端子はカプラー内部の爪とリテーナーの2つの構造で固定されています。爪が破損されてもリテーナーで固定されるので機能上は問題ありません)ので、端子付き配線を自作する場合には、途中でひっかからないか破損しても良い練習用カプラーで確かめて欲しいのです(この場合、端子自体は破損しません)。その内容についても後日紹介したいと思います。また引き抜き用の専用工具も後日ご紹介します。
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C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)