こんにちは、C-HR FANです。
なお、同様の作業を行う場合は自己責任でお願いします。
前回まででAngel Wings Projectorのエンジンルームへの配線について紹介しましたが、スイッチの取り付けなど慣れない方は全体像がイメージしにくいかもしれません。そこで配線の実際についてイメージできるように解説します。
まず電源ですが、今回は ACC電源としました。イグニッションオンで点灯するようにしますが、自分でオンオフコントロールできるようにするためです。考え方として夜間にしか利用しませんのでイルミ電源連動としても良いのですが、イルミ電源の場合ヒューズボックスからの分岐できる容量が少ないので容量不足でヒューズが飛んでしまわないようにイルミ電源は回避しました。
またウエルカムライト連動やドアオープン連動といった方法も良いと思います。元々のBMWではウエルカムライト連動でした。これらは短時間点灯となりますのでLED保護に有用だからです。というのは、このライトですが光量が多いわりには放熱機構が施されていないため長時間使用するとLEDが焼き付いて壊れる危険があります。そのため時間限定で点灯するウエルカムライト連動やドアオープン連動は良い方法です。放熱機能がない事に対する対策については後半で言及します。
ここからはACC電源からの電源取りだしについて紹介します。
(1) 助手席下のヒューズボックスからACC電源を分岐して取りだして下さい。
ヒューズボックスからの電源の取り出しについては以下のブログを読んでいただくと理解が深まると思います。
(2) ACC電源をスイッチでコントロールするためにプラス配線を運転席近くまで取り回し、スイッチと接続した後、スイッチから出るプラス線を再び助手席下に戻します。
(3) 今回はスイッチオン・オフを視認できるように、スイッチオンでスイッチが点灯し、スイッチオフでスイッチが消灯するスイッチを用いました。このようなスイッチの場合、スイッチ用のアースが別に必要です。なぜ必要から以下のブログを参照して下さい。スイッチ用のアース線は運転席右下のアースポイントに接続しました。
(4) 次に助手席下の戻したACC電源からのプラス線を助手席下のグロメットからエンジンルームへと取り回しました。エンジンルームへの配線渡りについてはオプションカプラーを用いても構いません。
(5) 室内からエンジンルームへと渡ってきたプラス配線(ACC電源)を一旦エンジンルーム前方まで取り回します。なおエンジンルームの配線の場合、エンジンの振動による被覆損傷をきたさないようにかならずコルゲートチューブ等で保護するようにして下さい。また異音対策としてコルゲートチューブはテープで丁寧におおうようにして下さい。
(6) エンジンルーム前方中央に取り回してきたプラス電源(ACC電源)を2つに分岐して、運転席側助手席側に取り回します。タイヤハウス後方にあるプロジェクターのプラス線に接続(接続自体はエンジンルーム内で行います)しました。これでプラス側の配線は終了です。
(7) 次にマイナス側配線です。プロジェクターから出たマイナス線はタイヤハウス内を通って一旦エンジンルームに取り出します。ここで通常はエンジンルーム内のアースポイントに接続すれば配線は完了できます。私の場合は、LEDの放熱対策としてECUを取り付けようと思いますのでマイナスラインを室内に取り回す事にしました。
図のように運転席・助手席のマイナス線を一つにまとめた後、プラスラインが通ったルートを戻るようにしてマイナス線を室内に引き込みました。
(8) 最終的に室内のアースポイントにマイナス線を接続しましたが、一部プラス線と平行するように配線を取り回しました。
(9) 今回、プロジェクターLEDを保護するためにECUを取り付ける事にしました。ECU (electrial contorl unit)は大阪共販から発売されているドアカーテシーランプで使用したものです (
【パーツレビュー】大阪共販ECU)。このECUは簡単に言えば2分タイマーです。回路に電源が流れた後2分で自動的に回路が遮断されます。
LEDへ向かうプラス線と、LEDからのマイナス線にそれぞれ配線を介在させて使用します。このような事から今回はマイナス線を室内に引き込む必要がありました。
実際は下図のような場所にECUを設置しました。プラス線はスイッチの手前にしていますが、問題なく動作します。
またプラス線のカット部位ですがスイッチの後ろ側でも良いです。
実際にECUを組み込んだところです。
実際のテスト動画はこちら。スイッチオンで約2分後に消灯することを確認下さい(途中早送りしています)。
このようにAngel Wings ProjectorのLEDを無造作に点灯させるのではなく、ACC連動によるスイッチでコントロールし、さらに点灯後はECUにて2分で消灯するようにする事によって、放熱機構のないLEDが焼き付き破損しないように対策をとりました。
これらの対策によって、現在でも安心して使用できています。
なお、ECUについては大阪共販から発売されているサイドドアウォーニングランプに付属しているもので、単体では市販されていません。
なーんだ、それじゃあ使えないじゃん?と思われるでしょう。
ご安心下さい。すでに汎用の基盤を用いて同様というか更に高性能のタイマー機能付きECUの製作を行いました。それについては後日紹介したいと思いますので。そちらもご期待下さい。
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C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)