今回は「どこにも書いていないドアオープン線のからくり」です。
※作業に関しては、同様の事をされる場合自己責任でお願いします。
昨日、
C-HR用のMoving Scuff Plateを装着した事をご報告しましたが、その際、
ドアオープン線のマイナスコントロールを利用しました。勉強不足でマイナスコントロールは初めてだったので、どうやって作動しているのかが疑問でした。動作の仕組みがわからないと、施工もどこに気を付ければ良いかわかりません。ネットでいろいろ調べましたが、調べた範囲では詳しく書かれているものはありませんでした(どこかに書いているかもしれませんが、私が調べた範囲ではという意味です)。
今回、ドアオープン線がどのように動作しているのかを考えてみましたので、ご報告します。いつものように私と同じような初心者が対象です。そんなもん、言われないでも知ってるよ〜というエキスパートの方はスルーして下さい。また
今回お話する事は、自分の頭の中で考えただけであって、本当にそうか確かめたわけではありません。でも、
考えた仕組みだとすると辻褄が合う(これしか考えられない)ので、ご紹介したいと思います。
まず、今回のMoving Scuff Plateの作業のダイジェストです。Moving Scuff Plateの配線ですが、プラス線とマイナス線(アース線)の2本を接続します。
プラス線はスカッフを外した内側の配線の束の中の常時電源に接続しました。
一方のマイナス線は、ドアのオープンを検知する配線に接続しました。ドアオープン線はドアの所にあるこんな黒いパーツの内側に配線が1本だけありました。
配線が1本だけなので、迷う人はないでしょう。この配線にマイナス線を接続すると、ドアがオープンになった時にアースが落ちて、通電するようになり、スカッフプレートにも電気が流れるんですね。
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ふーーーーん( ̄。 ̄)
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えーと
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なんだかよくわからないな〜( ̄△ ̄)
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どうやって作動しているのかわからないからしっくりこない...。
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そもそも、ここにスカッフのマイナス線をつないだ場合(プラスには常時電源が流れているから)大丈夫なの?

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考え出したら、不安になりました。先人さん達がここにつないでうまくいってます。私もここにつないでうまく作動させられました。
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でも、これで良かった?
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何か腑に落ちなくなってしまったのです。
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ドアオープン線のマイナスコントロール、ネットでいくら調べても、ドアをオープンにした時に、アースに電流が落ちる事によって通電が得られるぐらいしか書いてません。
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DIYラボ「ドア連動線の取り方」
エーモン「ドア連動はどこから電源をとればいい?」(1)から(6)まであります
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これらを見ても簡単に「ドアを開けている間だけボディーアースにつながる」と書かれているだけなのです。
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一体どうなってんの?
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考え出すと頭から離れなくなりました。
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実際のところイラストのようにC-HRではBピラーの内側にカプラーが一つあって、配線が1本だけ出てきています。
私は当初、下図のようになっていると考えていました。すなわち、どこかの電源(常時電源)から電装品を介して、見えないところを通って、スイッチに配線が通り、ドアオープン等によりスイッチが入ると、見えている配線に電流がながれ、配線の先でアースが接続されており、電流が流れていくというものです。
一応、辻褄があっている(未知の配線は見えませんが)ような気がしていました。実際、純正のままならこうなっていると言われてもなんの疑問も持たないでしょう。
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しかし、今回の場合は、スカッフプレートのマイナス線を図ではピンクの○の場所につなぎました。

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あれ?
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ここに、スカッフプレートのマイナス線をつなぐと、スイッチをバイパスして、常時電源が入ってしまう事になりますね。
これは明らかにおかしいです。実際、スカッフプレートは、ドアがオープンの場合だけ光っており、ドアを閉じた時には光っていません。「ドアが閉じている間、光ってないってどうしてわかるの?」と思われる方もいるかもしれません。ドアをオープンにした状態で、ボディー側についている黒いスイッチを押せば、車体はドアが閉まっていると判断しますので、そうして確認すると(スイッチを押すと)、確かにスカッフプレートの電源は消灯しました。
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じゃあどうなってるんだろう?
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(TmT) | ̄ω ̄、|
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その時でした。

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ひらめいたのです。
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いままでこんな風に考えていました。

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ドアから配線のでてきた先にアースがあるのではなくて、ドアそのものにアースを落としているんじゃないかとひらめいたのです。

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前述の隠し配線などありません。元々下図のように、スイッチに向かって電流が流れていて

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ドアのところでスイッチが入った場合のみ、図のように電流が流れ、アースに落ちるのではないでしょうか?

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なので、スカッフプレートのマイナス線を図の場所に接続しても、スイッチが入らない限り、アースに繋がらず、電流も流れません。

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スイッチが入った時だけ、スカッフプレートの電源もアースに落ちる(すなわち電流が流れる)事になります。
たぶんこれで正解ではないでしょうか(というかこれ以外には考えられません)。そんなん当たり前じゃんって思われる方にはすみません_m( )m_。
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そこで、改めて、C-HRでのスカッフプレートのマイナス線接続について考えてみます。純正スカッフの下にある配線の束の中には、3本の茶色の線(細線)があります。色が同じなので、すべてドア連動線と考えられます。
おそらく、1本はフロントドア、1本がリアドア、もう1本がリアゲート(ハッチ)のドア連動線なのではないでしょうか?
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すると下図のように、それぞれのドア連動線には常時電源から電流が流れてきているはずです。
通常、私達が電源を検電テスターで検電する場合のように、テスターのクリップをボディーアースに接続して、テスターの先(針)をそれぞれの配線に刺すと、きっとすべて電流が流れているはずです(確かめた訳ではありません)。
そして、マイナス線を探す
「DIYラボ: 検電テスターでマイナス線を調べる方法」ために検電テスターのクリップを常時電源に接続し、テスターの先(針)でフロントドアの配線を刺しても電流は検出されません。
しかし、ドアオープンのスイッチが入った状態になると電流が流れ検出される事になります。
うーんこれで頭の中がすっきりしました。
そして、これからもう一つわかった事は、スカッフプレートのマイナス線をドア連動線に接続する場合には、
ドア連動線には(アースに接続はされていませんが)そこまで電流が来ているという事です。おそらくその先(スイッチ側ではなくて車体側)にはなんらかの電装品が介在していると思われるので大丈夫だと思いますが、通電している配線に、あらたに配線を接続しに行くという事になります。なので、このアース線を接続する場合にも、バッテリーのマイナスは外しておくべきだと思います。
(注:常時電源を取ったピンクの太線の場合は、エレクトロタップを接続する場所の下流側(末梢側)に電装品があるはずです。なので、電源の元からエレクトロタップ接続部分までの間に電装品が介在していないと思われるので、特に注意が必要です。ピンクの太線の部分でショートを起こすと、即、どこかのヒューズが飛ぶと思います。
前回の取り付けブログ内もこう記載しました。
例え、ドア連動線のカプラーを外していても、カプラーまでは通電されているので要注意です。
補足ですが、ドアオープンスイッチは下の図のようになっていると思われます。青いパーツと黒いパーツの二つで構成されていて、黒いパーツがボディーアースに接続されています。図左のように、ドアが閉まった状態では(青いパーツが右の方(ドア内部)に押されて、青いパーツと黒いパーツが接触しません。しかし、ドアがオープンになると、青いパーツが内側に押さえられなくなって外側に移動し、黒いパーツに接触することになると思われます。青いパーツと黒いパーツが接触すると、それに接続した常時電源からボディーアースに向かって電流が流れるという仕組みではないでしょうか?
以上、C-HR用Moving Scuff Plate番外編(どこにも書いていないドアオープン線のからくり)でした。
いかがだったでしょうか?
こんなん常識だったですか?少なくとも私はこれで頭がすっきりしました。
C-HR FANの過去の投稿リストはこちらです。
C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)