整備手帳 C-HRへの社外テールライト換装時に全灯化キットとの併用について: 詳細(1)加筆訂正版
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
30分以内
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以下のようにC-HRに社外テールライトを取り付ける際に全灯化キットを装着していると動作異常をきたす事を紹介しました。
【パーツレビュー】DK-Motion、Valentiなど社外テールライト 全灯化キットとの併用は要注意
https://minkara.carview.co.jp/userid/2755058/car/2343657/10162144/parts.aspx
まず全灯化キットについておさらいです。
C-HRでは昼間(スモール/ポジションがOFF)の状態でブレーキを踏むと、写真左のように外側テールライトにある3つの球形LEDが点灯するとともに、外側の3本ラインのスモール/ポジション灯が点灯します。
スモール/ポジション灯は内側テールの上下にもありますが、ブレーキを踏んだ時に点灯するのは外側テールライト部分のみで内側テールではスモール/ポジション灯は点灯しません。なんだか物足りない感じになります。
これを写真右のように、昼間でもブレーキを踏んだ時にブレーキ灯とともに、内側のスモール/ポジション灯を点灯させるのが全灯化キットです。
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これをどのように実現しているかを説明します。
C-HRでは内側テールのスモール/ポジション灯はスモール/ポジションをONにした場合にのみ持続点灯します(これは普通ですね)。
全灯化キットはこれをブレーキ連動でも点灯させようとするものです。
しかし、C-HRでは、テールライトのブレーキ灯は外側テールにしかありませんので、内側テールライトにはブレーキ信号が配線されていません。
ただし、内側テールがセットされているリアゲート(バックドアですね)には、ハイマウントストップランプがあり、ここにはブレーキ信号が来ています。
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全灯化キットはハイマウントストップランプへ来るブレーキ信号を分岐して、内側テールのスモール/ポジション灯へ送り、ブレーキ連動でスモール/ポジション灯を点灯させるものです。
配線時に注意すべき点は2つあります。
(i) ブレーキを踏んだ時、電流がハイマウントストップランプ側からスモール/ポジション灯側へのみ一方向だけ電流が流れるように整流ダイオード(1)を途中に入れる事です。
こうすると、夜間スモール/ポジション灯を点灯させた場合にも、スモール/ポジションへの信号がハイマウントストップランプに流れません。
(ii) ブレーキを踏んだ時に、スモール/ポジション連動で動作する他の電装品に電流が流れないように、ブレーキ線とスモール線の接続部より中枢側のスモール線に整流ダイオード(2) を設置します。
こうしないと、ブレーキを踏んだ時に、ブレーキ信号がスモール線連動の他の電装品にも流れて、他の電装品が作動してしまうことになります。
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繰り返しますが、整流ダイオード(1)がない状態では、夜間スモール/ポジション灯を点灯させた場合に、信号がハイマウントストップランプの方への流れて、ハイマウントストップランプが点灯しっぱなしになりますので、整流ダイオードが必ず必要になります。
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また整流ダイオード(2)がない状態では、ブレーキを踏んだ場合に、信号がテールランプのスモール灯に流れる以外にスモール連動の他の電装品の方にも電流が流れて、他の電装品が作動してしまうことになります。
従って整流ダイオード(2)も必ず必要となります。
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さて、テールライト全灯化キットの原理について説明しましたが、ここからはValentiのテールライトについて説明していきます。
これはValentiの内側テールライトについての配線です。Valentiの場合、内外のスモール/ポジション灯はブレーキを踏んでも点灯しません。
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この状態で全灯化キットを装着していると、ブレーキを踏んだ際にハイマウントストップランプへのブレーキ信号が内側スモール/ポジション線に流れる事から、ブレーキ連動で、内側スモール/ポジション灯が点灯してしまいます。
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