2013年03月28日
ツインエアのギヤレシオ
納車から3日目です。
ツインエアに乗ってまず一番に気が付いたことは、各ギヤのレシオがかなりワイドステップになっていることです。1速で元気よく回してから2速に入れると、スコンと回転が落ちます。同様に2速と3速もワイドで、拍子抜けするくらい回転数が落ちます。
この感覚、何ともレトロです。1980年頃までに作られていたビートルの運転感覚を彷彿とさせてくれます。ツインのバタバタ感、ワイドレシオ、なんとなく粘る低速域、あの懐かしいフィーリングです。
当時のクルマって4速車が大半で、なかにはコラムシフトの3速車なんかも生き残っていて、必然的にレシオはワイドにならざるを得ない状況だったと思います。あのまさに「ギヤをチェンジしましたよっ!」って感覚が忘れられません。
それに比べて昨今のクルマはCVTは当たり前としてトルクコンバーターのATも、いったい何時ギヤがシフトされたのかは普通に運転するぶんには意識することもなくなっちゃいましたね。タコメーターを見ていてもわずかに指針が振れる程度です。
こういうスムース第一の価値観を一顧だにしないこのクルマの設計が嬉しいわけです。
ここで、少しデータ比較です。
500Twinair_ 500 1.2_ AlfaGT
1速______4.100______ 3.909______ 3.909
2速______2.158______ 2.158______ 2.238
3速______1.345______ 1.480______ 1.520
4速______0.974______ 1.121______ 1.156
5速______0.766______ 0.897______ 0.946
最終減速比 3.867____ 3.438______3.733
ツインエアのワイドレシオぶりが良くわかりますね。4気筒の1.2もかなりのワイドですがそれを上回るとは(驚)。4速ですでにオーバードライブ(GTの5速相当です)、5速に至っては完全に高速道路の燃費対策レシオとなっています。
大排気量でビッグトルクのクルマならまだしも、僅か875ccでこれをやってしまうところにツインエアの真骨頂があると思います。小排気量車の泣き所の低中速回転域の薄いトルクを、インタークーラーターボとマルチエア式可変バルブタイミング・リフト機構で補っているんですね。
実際の運転においては、各ギヤの守備範囲が広くなるのでかなりの部分をアクセル操作だけでクリアできます。ギヤチェンジの回数で言えば、例えばアルファGTに比べると感覚的に半分くらいになった感じです。ローギヤード、ややクロスレシオのGTも楽しいのですが、別の次元の楽しさがあることがわかります。
街中走行は2速と3速だけでまったく問題なし。空いてる国道に出てようやく4速が使えます。高速道路の70km/h以上で5速がいよいよお出ましです。100km/h走行時でも2600rpmくらいしか回ってないのでGTよりよほど静かだわ。
トコトコ走るも良し、そのままギンギン回すも良し、あるいはガシガシ変速して適正回転数を追及する悪あがきをしても良し。運転を楽しみ、コントロールしたい人にとってはたまらん仕様ですね。一般受けはしませんが(笑)。
またレポートします。
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Posted at
2013/03/28 21:34:52
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