
我が家にたいへん大勢の新しい家族が加わりました。その新しい家族の名前は「スズメバチ一家」です(・・;)。よりにもよって当家のベランダに立派な居を構えられました。実に芸術的で美しい住居を短期間で建設され、頗るゴキゲンな毎日をお過ごしのように見受けられます。左の写真をご覧下さい。小ぶりのスイカほどの大きさの巣の中で大量の幼虫のお世話をされております。毎日ブンブン飛び回って忙しそうです。死んだ幼虫や病気の幼虫を巣の近くに撒き散らされたりといったこともされております(汗)。
Wikipediaによりますと、
「スズメバチは、ハチ目スズメバチ科に属する昆虫のうち、スズメバチ亜科に属するものの総称である。ハチの中でも比較的大型の種が多く、
性格は概ね獰猛。1匹の女王蜂を中心とした大きな社会を形成し、その防衛のために
大型動物をも襲撃する。日本で
最も危険な野生動物であり、熊害や毒蛇の咬害よりも
スズメバチによる刺害の死亡例の方が遥かに多い。」
だ、そうです(滝汗)。
なぜマンション住まいの私の家のベランダを最良の立地としてチョイスされたのでしょうか。素朴な疑問を感じたのですが、スズメバチの生態を調べてゆくと腑に落ちるところがポツポツ出てきました。彼らが営巣したところは、マンション南側のベランダの一角なのですが、そこは家の中に収納しきれない私の所持品が、イナバの物置や大型プラボックスにぎっしり押し込まれ、ほぼ天井までうず高く積み上げられているのです。プラボックスの後ろには外的からの隠れ家としては実に理想的な空間が生じております。
中身はというとこれがすべて私の趣味の物で、具体的には、バイクのマフラーをはじめとする各種大型パーツ類、予備部品、使用頻度の少ない特殊工具類、さらに大量のケミカル缶類と洗浄油などです。家族にはガラクタ、ゴミ!と蔑まれていますが、私にとっては大事な宝物置き場なのです。スズメバチはこのような有機的な臭いを敏感に嗅ぎ分け、どうやら私のケミカル類と波長が合っていたようでそれが彼らのフェロモンを刺激したようです。疎外された者同士の気心が通じたのかも知れません。
うちの家族は全員、昆虫や爬虫類に抵抗を感じないほうなのですが、さすがに今回は身の危険を感じていろいろと調べてみました。その結果、巣の特徴より判断して彼らはコガタスズメバチという種であることが分かりました。幸いコガタスズメバチはスズメバチの中にあっては攻撃性は弱く、巣に直接刺激を与えない限り攻撃してこないことも分かりました。また年内にはほぼ孵化が終わり、12月になると殆ど飛び回る事もなくなり、2月には巣は空き家となってそれは再び使われることはないとのことです。
よって、短い期間ですが家族の一員として受入れ、共生することにしました。コガタスズメバチにはハエやアブラムシなどを大量に食べるという益虫としての特性もあるそうです。でも考えてみれば害虫だとか益虫だとかいう理屈は人間側の都合で勝手に決めた事です。彼らも自然界にある限り何らかの存在価値と使命を持って活動していると思われますし、無用な殺生をしてまで追い払うことはないですよね。今は心穏やかに彼らの子育てを見守る毎日です。izmさん、出動してもらわくてもいいですよ(笑)。
それにしても、来春までバイクやクルマを弄るのに大幅に制限が出来てしまいました。重整備のやりやすい季節である冬場にやりたいことはたくさんあるのですが、できそうにありません。やっぱりガレージが欲しいです。かくなる上は、地下駐車場を不法改造してガレージ化するか...(そんな感じの事をしている人を約一名知っていますし(笑))。
これはベランダでご臨終されていた個体です。体調は20mmくらいでしょうか。大きな顎を持ち、刺すだけではなく噛み付いてくるところがスズメバチの攻撃の特徴です。
巣に近づくと偵察兵が繰り出してきますが、こちらから危害を加えない限りはこのように接近しても攻撃を受けることはありません。
業務連絡
このブログを機に私のブログやコメントが途絶えた場合は、「やっぱり刺されて死によったか...」とご理解ください。
わたくしの生前はご厚誼いただき有難うございました。
Posted at 2008/10/05 17:46:22 | |
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