
駄長文です。本日が休日でお暇な方のみどうぞ。
GTオフ翌日の8月2日は朝から静かな雨が地面を濡らしておりました。今回、長野にきたもうひとつの大きな目的は、この日に自転車で乗鞍エコーラインを登ることです。先月の12日には岐阜県側から乗鞍岳の最頂部の畳平まで乗鞍スカイライン経由で登り(左写真がその時の様子です)、この日は反対の長野県側から登りたかったのです。景色はスカイラインよりエコーラインが勝ります。ところが景色どころか生憎の雨天です(泣)。
とりあえず登り口の乗鞍高原までクルマを走らせたのですが雨が止む気配はありません。天気予報を見ると午後からは曇りでしたので、先に近くの白骨温泉に行って温泉にまったり浸かりながら天候の回復を待ちました。この温泉は登坂後に来る予定だったのですが、朝風呂もまたオツなものです。硫黄で白く濁ったお湯が特徴です。温泉は露天で河原に施設されているのですが、その隣の川では恐ろしいほどの水が奔流をなしており、上流での雨量の多さが容易に推し測られました。
一部の方はよくご存じなのですが、自転車は私の最大の趣味で、長年の間多くの時間と体力を注ぎ込んで楽しん(苦しんで^^?)でいます。このエネルギーを建設現場での肉体労働就労によって消費していれば、今頃はポルシェに乗れていたと思います(笑)。自転車のことを書きだすとキリがないので書かないようにしますが、同好の方がおられましたらまたどこかで語り合いましょう。
お天気のほうは回復どころかますます雨脚は強くなり、温泉から乗鞍高原に戻ってみると観光路線バスも運行中止になってます。さすがに自転車登坂は諦めざるを得ず帰路につきました。松本から高山まで抜けるR158を走り、高山市内で高山ラーメンを賞味しました。高山ラーメンは麺が細くて縮れており、そこに濃厚な豚骨系のダシが絡んでなかなかの美味です。でも、目的を達することが出来ないままひとりですするラーメンは淋しかったです。
さてGTです。この日はタイトでテクニカルな道をウェットコンディションのもと存分に満喫しました。普通のクルマならばちょっと避けたいような道路状況なんですが、このような道路でも運転の楽しみを味あわせてくれるとことろがアルファの持つ美質です。多少荒れた路面も多かったですが、ハンドリングの切れ味が損なわるようなことはなく軽快にコーナーを抜けてゆけます。敢えてフロントにのみWウィッシュボンを配して緻密な仕事をさせ、リヤはシンプルながらパラレルリンクで踏ん張りだけは効かせる、このアシの味付けが絶妙です。
このクルマの運転が楽しいのは「タイヤが近い」からだと思います。路面の状況やその路面とタイヤとの力関係の状況が、ステアリングを通じて分かりやすくフィードバックされてきます。ドライバーはそのフィードバックをリアルタイムに感じ取りながら次のアクションを適切に判断して運転を楽しむことが出来ます。すなわちクルマと常に対話しながらの走りがファントゥドライブを倍増させており、さらに官能的な音の演出が気分を高揚させてくれるんですね♪
もうひとつ嬉しいことは、このクルマは前後左右への荷重変化をドライバーの意思で自由に行えることです。直結のトランスミッション車は基本的にこれは出来ることなのですが、GT(JTS)の場合は、元々の前後輪荷重バランスが良いこと、ステアリング応答性が良いこと、それに加えてセレとパドルの使用によりドライバーの思い通りのギヤ選択すなわちトルク配分が出来ること、これらが意思に基づく荷重配分の容易化に奏功しているのだと考えています。
「タイヤを感じて荷重を変化させながら走る」ということは、車体が軽く出力も低い場合はイヤでも感じますし、またこれを頭に入れておかなければまともに走らせることはできないです。分かりやすい例では、自転車やバイクではこれらのコントロールは必須のスキルで、出来なければ走れませんし曲がることも出来ません。クルマのように車体が大きく重くなってくるとこれらは感じ取りにくくなるのですが、アルファはこの対話部分を残すことを大切にした設計がなされています。まあ、それの犠牲になった部分も少なからずありますが(笑)。
某有名国産メーカー車ではこの最も楽しい部分を意識的にドライバーに感じさせないような設計がなされていますよね。これは高い技術的な裏付けがあればこそなし得ることで、誰がどう適当に運転しても一定の安全性が担保されることは一般的には高く評価できることです。しかし、私がクルマに求める価値観はそこにはないです(悲)。この部分がアルファの設計が国産車とは対局にあると言われる所以だと思います。仕上げはイタリアのデザインセンスを身に纏い、アルファロメオというブランドが確立されているわけですね。
GT三昧の旅もようやく終焉です。帰りは東海北陸道の飛騨清見から高速に乗りました。依然として大雨状態でしたが、岐阜県を抜けたあたりから青空も見え始めました。お天気とは反比例して道路の交通量は増え、遅い流れに乗り7時過ぎに無事自宅に帰りました。長時間の運転ですが、このクルマでは飽きることがありません。ひとつにGTはシートがとても良いです。程良くコシのある硬さとホールド感が疲労を感じさせません。九州からでも陸路で来れるほどです(爆)。二日間どっぷりGT三昧できた良い週末となりました。最後にブギさん、umeさん、omingさんに改めて感謝の意を表したいと思います。サンキュー!
業務連絡
初回車検が完了し4年目に突入の我GTですが、これを機会にみんカラの「燃費記録」を付けてゆくことにしました。数年続ければ有益なデータになると思います。
Posted at 2009/08/08 09:41:07 | |
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