今日、職場の入っているビルを通じて、経済産業省より節電通知が入り、照明を20%消灯し、空調を一部停止するよう、要請されました。空調の温度設定値は28℃に限定。
この通知に異を唱えた同僚が一人、以下がその主張です。
『無駄な電気はこまめに消して節電はするが、高温・高湿の日本の夏に耐えられない時は、
クーラー等の設備は無理して止める必要はない。』
理由は以下のとおりです。
- 上のグラフから、実は原発が全く無くても、火力と水力で発電供給能力は十分だとわかる。
- マスコミで原子力が総使用電力の3割を占めると言っているのは、火力と水力発電を意図的に稼働停止させているため。天然ガス発電はその5~6割を意図的に稼働させていない。
- 過去最高の電力消費のピークは2001年で、それ以降10年近くもこれを超えてない。産業界の落ち込みで、2009年、2010年は連続で電力消費量が減っている。最近の不況はさらに使用電力を少なくしている。
- 意図的に止めている火力発電所と津波で破壊された火力発電所を修理すれば夏の電力不足は全く問題ないが、東電はその対策を取らず、計画停電を意図的に実施し、原発がどうしても必要だと思わせている。電力会社の社会的責任を果たしていないと思う。
- 節電に効果があるのは、常時供給量と使用量の率を報道し、本当に不足する場合は企業の分から優先停電させること。企業の電力料金が安いのはそのようなリスクを含んでのことなのだから。
- 図68のように、正月やお盆で企業が動いていない場合は、総必要電力量が原発の発電量を下回ってしまうことが起きる。 原発は簡単に止められないし、一端止めると再開に長い時間がかかるので、電力消費が少ないときは、水力・火力発電を止めて原発を動かしている。そのため、夜間のエコ給湯やオール電化を勧め、夜間の揚水発電(全くの電気の無駄)などをやって、原発を停止させないようにしている。それがマスコミのいう“現在は原子力で総使用電力の3割をまかなっている“という数字のマジック。 数字上で嘘は言っていないが、原発が無くても総必要電力はまかなえるといことを隠しているという意味で、電力会社と同じ大嘘をついていることになる。NHKもその例外ではない。
- 上記図67図から、朝や日中に家庭で節電しても効果が無いことがわかる。
- 家庭での電力消費が上がるのは夜であるが、夜は企業の電力消費が少なくなるので、相対的に電力不足にはならない。
- この図から家庭での節電は総必要電力を減らす上ではあまり効果がないことを示している。
なお、火力発電によるCo2で地球温暖化が進むと思っている方は、インターネットで“地球温暖化説の嘘、ウソ“、”地球温暖化懐疑説“等で出てくる資料を基に、信頼できると思った関連の本を読んでみてください。また、原発がクリーンだと思っている方は、原発で使用する燃料製造でどれぐらいCo2を出すか、原発からの廃熱が周辺の海の温度を7℃も上げる事を知っておくといいと思います。
図は下記の本からの引用です。
福島原発メルトダウン (朝日新書) 広瀬 隆
二酸化炭素温暖化説の崩壊 (集英社新書) 広瀬 隆
Posted at 2011/06/24 19:59:14 | |
トラックバック(0) |
原発 | 日記