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イイね!
2020年03月22日

純正ウインカーリレーでお遊び


カプラが固くてどう頑張っても抜けず配線をチョッキンして取り外し。
このままではどうしようもないのでコジコジして最初に外れたのが、


リレーのカバー。。。
どんだけ固いねんって感じです。


コジコジ、コジコジがんばってやっとバラバラになりました。


あまりに固いのでどこかにロックでもあるのかと思ったのですが、メス端子のポッチ(左の赤丸)がオス端子の穴(右の赤丸)にはまってるだけでした。これが3本あるだけなんですが、固いのなんのって。。。


リレーだけになりましたので試しに12V/0.5A/6WのLEDテープを繋いでみたら、リレーがビ――――――!って、超ハイフラ、あまりに速くて点滅じゃなく点灯に見えます。
前後のウインカー球が両方切れて8Wのサイドウィンカーだけになるとこうなるんですね。
ICが1つと抵抗とコンデンサーがいくつか付いた基板が付いていますので、回路図を起こしてから考えようと外してみると、


ICの左下にNDのマークがあります。
デンソーのカスタムICですね。
データーシートが入手できません。


なんとかなるかなと回路図を起こしてみましたが、この回路だとICの6Pと7Pに繋がっている103のコンデンサーが意味を成しません。
なんか間違えたかな?と確認してみると、


リレーに付いているこの線。
プライヤーで挟んだらキズが付いちゃいましたって感じですが、これたぶん電流検出用のシャント抵抗です。


回路図を書き直し。
これで合っていると思います。
シャント抵抗の値が知りたいところなんですが、テスターで測れるようなものでもないですし、、、どうするか。


基板を元通りにリレーに取り付けて21Wのバルブを付けて電源ON。
21Wだと普通にハイフラです。
オモチャスコープでシャント抵抗に掛かる電圧を測定。
周波数3Hzぐらいですので、180回/分ぐらいの点滅になっています。
デューティー比は35%、電圧は0.05Vですね。
使用した21Wのバルブは実測で電流1.5Aぐらいでしたので、シャント抵抗は30ミリオーム(0.03オーム)ぐらいになります。
こんな低い抵抗値、普通のテスターでは測れません。


21Wのバルブをもう1つ追加して、42Wにして測定してみました。
42Wだとハイフラにならずに普通に点滅です。
周波数1.47Hzですので、88回/分ですから基準の範囲内です。
デューティー比は50%ですね。電圧は0.08Vですが、追加した21Wバルブは電流1.2Aぐらいでしたので少し低く出ています。

0.05Vでハイフラ、0.08Vで普通に点滅って結構シビア。
ここは最低値で0.1Vを確保するようにすればハイフラの心配はないですね。
それじゃぁとシャント抵抗とICの7Pを切り離して、ICの7Pに電源電圧-0.1Vを入れてみましたが、ダメでした。
リレーのカチカチに合わせて電圧の変化が無いとダメみたいです。


シャント抵抗はリレーに溶着?圧着?されていて取り外せないので、基板と手持ちのリレーを使ってこんなものを製作。
シャント抵抗の部分にワニ口クリップを付けて、奥に散らかってるセメント抵抗をいろいろ付け替えて実験。
ドナーは12V/0.5A/6WのLEDテープ。
抵抗値0.1オームだと0.05Vで予想通りハイフラ。
0.2オームだと0.1Vで正常点滅。
いろいろ抵抗値を変えながら3Vまで試しましたが、すべて正常点滅。
結構守備範囲広いです。

0.1V以上あれば3VでもOKなんですが、シャント抵抗で3Vも電圧降下したらランプは暗くなるし抵抗は発熱するしで話になりません。
流れる電流値に関係なく0.1Vぐらいの電圧降下がある物をシャント抵抗の代わりに付ければハイフラの心配なくLEDでも使えるようになります。


となると思いつくのはダイオード。
ダイオードは順方向に電流を流すと、順方向電圧(Vf)分だけ電圧が下がります。
電圧降下は0.1VあればOKなので、Vfの低いショットキーバリアダイオードを付けてみました。
2素子入りダイオードなのでトランジスタみたいな3本足ですが、とりあえず1素子だけ繋いで実験。
6WのLEDテープから21Wバルブx2個まで正常に点滅しました。
どこまで電流を減らせるか測ってみると、5mmLED1個、電流2mAまでいけました。
ただしLED1個だとリレーがOFFの時でもICの8Pからの電圧で少し光るので点滅ではなく点灯、減光、点灯、減光の繰り返しになります。
ICの8Pに繋がってる3.3kの抵抗を変更すれば点滅に出来そうですが、実用時はもっと電流を流すのでそのままでも支障ないと思います。
ちなみに1mAでは動作しませんでした。

ハイフラ対策はこれで一応OKですが、せっかくなのでもうちょっといじります。
ICの5Pに繋がっている95.3kオーム2%の抵抗、規格値でこんな中途半端な値はありませんので、特注品です。
わざわざ特注品の抵抗を使うってことは、点滅の速さを決めている抵抗の可能性大です。


ワニ口クリップは取り外してシャント抵抗の代わりにダイオードを取り付け。
95.3kの抵抗も取り外して可変抵抗2個とダイオード2本に変更。


オモチャスコープを繋いで、点滅速度はそのままにデューティー比が55%になるように可変抵抗を調整。
フィラメントバルブはボヤッと点いてボヤッと消えますが、LEDはパッとついて、パッと消えますので、少し点灯時間の割合を長くした方が違和感が無いです。


純正ウインカーリレー改の回路図です。
シャント抵抗をダイオードに変更。ウインカー球に流れる電流がこのダオイードに流れますので、許容電流と発熱に注意が必要です。
点滅速度とデューティー比を調整できるように固定抵抗を可変抵抗に変更。


ケース内のスペースがあまりないので部品を増やさない方向でやっていたんですが、ダイオードの発熱がやっぱり気になるので別のアプローチでハイフラ対策してみました。
ブレッドボードに追加の回路を組んで実験。


純正ウインカーリレー改別バージョンの回路図です。
シャント抵抗を撤去してリレーのコモンとNCを短絡。
ICの7Pにダミーの電圧を入れて、ICのリレー出力でトランジスタをスイッチングしてリレーのON/OFFに合わせてダミーの電圧も変化するようにしてます。
発熱問題はクリアできますが、抵抗3本とトランジスタ1個が増えますので、ケース内にどう収めるかが悩みどころ。。。
この回路だと、ウインカースイッチの動作とICの7Pの電圧変化が一致しませんので、点灯しているタイミングでスイッチOFFにしてもすぐにリレーがOFFにならずに規定の点灯時間後にOFFになります。
ランプはスイッチをOFFにした時点で消えますが、リレーは少し遅れてOFFになる感じです。

汎用の中華リレーを買った方がお手軽ですが、純正部品の信頼性は捨てがたい物がありますよね。

ブログ一覧 | 日記
Posted at 2020/03/22 21:53:23

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この記事へのコメント

2020年3月28日 1:48
こんばんは☆お疲れ様です(*´꒳`*)

ウィンカーリレー奥が深いですね☆
頭がパンクしそうです・・・(;´д`)
コメントへの返答
2020年3月30日 23:24
クレゴンさん、こんばんは。

あまり深く考えずに、へぇ~そうなんだ~ぐらいでいいかと。。。
2021年5月16日 23:12
はじめまして。
グランドハイエースのFrontターンのLED化でハイフラに悩まされており
(LED対応ウインカーリレーなるものを複数試しましたが、どれもダメ)、@kiki@さんのフラッシャリレーのLED対応、興味深く読ませていただきました。
そこで1点教えてください。
シャント抵抗下流からIC7pinに向かうラインとパスコン103との交点、と、IC7ピンとの間のパターンを切断し、交点とIC7ピンの間にDi(Vf0.7v程度)を入れたバイパスラインを作ると、ハイフラを抑制することが可能でしょうか?(ハイフラ機能を殺してしまうかもしれませんが、この際、良しと考えます)。
IC7ピンは、シャント抵抗の下流側の電圧を監視していると思うのですが、VCCと0.1v以上の電位差が有ればハイフラしない、リレーのカチカチに合わせて電圧の変化が必要そう、との記載を見て質問させていただきました。ご回答いただけますと幸いです。
コメントへの返答
2021年5月17日 22:32
はじめまして。
シャント抵抗とIC7Pの間を切断してダイオードを入れるってことですよね?
試したことはないですが、たぶん無理だと思います。
IC7PにはリレーがONの時はシャント抵抗で電圧降下した電圧が、リレーがOFFの時は電源電圧が掛かる必要がありますが、シャント抵抗とIC7Pの間にダイオードを入れると、リレーがOFFの時でもダイオードで電圧降下した電圧が掛かってしまいますのでリレーがOFFの時はダイオードを短絡させる必要があると思います。
2021年5月18日 13:28
ご回答ありがとうございます。
確かに、常時 -0.7vになってしまうので、ダメかもですね。
今日、中古部品が届いたのですが、ケースを開けてビックリ、
@kiki@さんのものと、回路構成(10pinICでした)が異なりました。。。
回路図を起こす所から頑張ろうと思います。
ありがとうございました。
コメントへの返答
2021年5月18日 22:02
電源電圧を抵抗で分圧してIC7pに入れただけではだめでした。
10pinのICって珍しいですね。
マークⅡワゴンのウインカーリレーは純正品番81980-12070(今回のドナー)ですが、代替新81980-32010ですので逆もいけるかと。
2021年5月18日 22:15
実験ありがとうございます。感謝です!
まさに、ふたを開けたのは81980-32010です。
逆もいけるとは??
コメントへの返答
2021年5月18日 22:49
抵抗で分圧して~をやったのはこの記事を書いた時ですので1年以上前です。いろいろ試しましたので。
81980-12070が付いている車両の代替新が81980-32010なら、81980-32010が付いている車両に81980-12070が使えるってことです。
昨年末に少し変更した回路図を追加しておきます。
トランジスタは2SC1740Sや2SC2458でもいけます。
2021年5月20日 20:31
それであれば-12070を使えますね!
ご提案ありがとうございます♪
2022年3月23日 23:24
はじめまして。
ダイハツ ムーヴのLED化を少しずつ始めてまして、ウインカーのハイフラ防止を検索していてこの記事にたどり着きました。
回路図を印刷してお経のように拝んで読み倒していました。
当方の純正リレーはダイハツ81980-87203 FC257EB DENSO 166500-0570 です。
引き抜いてツメを外して中身を眺めて回路図を起こした感じでは、この記事の81980-12070とそっくりの3ピンリレーで8ピンIC(バラしてないので型番不明)内蔵です。
お尋ねしたいのは、当方のリレーですとシャント抵抗の抵抗合金リード1本がVccとリレーのCommonの2ヵ所で溶着?圧着?されていますが、@kiki@さんのドナドナリレーも「2ヵ所」で溶着?圧着?されていましたでしょうか?違っていたならすみません。
もし2ヵ所の溶着?圧着?なら、ICの仕様不明を承知でお尋ねしますが、リレーのCommonとIC7p間のシャント抵抗で、リレーがOFFの時もIC7pはVccよりわずかに低い電圧がかかると思いますが、これは電気回路的にどんな意味だと思われますか?
私は今のところ何らかの保護回路的な意味合いかと思っています。
仕様不明の2R27 SE051ですが、今のところ、U243B,U2043B,U6433B,LT4761がピン配置とおおざっぱな機能が一致しているところまで把握してます。
お忙しい所恐縮ですがコメント頂けましたら幸いです。
コメントへの返答
2022年3月26日 14:39
はじめまして。

うちのウィンカーリレーのシャント抵抗はリレーのNC端子とCommon端子に繋がっていました。
リレーのNC端子はVccに繋がっていますので、シャント抵抗の両端はVccとリレーのCommonと言うことになりますので同じかと思います。

リレーがOFFの時のIC7pの電圧ですが、リレーOFF時はNCとCommonが繋がってシャント抵抗が短絡になっていますので、IC7p→リレーCommon→リレーNC→Vccと繋がっていますので、Vccになります。
2022年3月26日 21:25
ご回答ありがとうございます。
Vccとシャント抵抗の末端がショートされていて、リレーOFFの時の電位はVcc=シャントの末端=NC=Common までは理解しております。
気にしているのはリレーON/OFFに関わらず、IC7pとリレーCommon間の接続です。手元のリレーでは、銅線ではなく基板まで抵抗導体でつながっています。
行き違いがあるといけないので、自分なりに画像をまとめてお示ししたいと思います。少々お待ちくださいませ。
コメントへの返答
2022年3月26日 21:54
リレーのCommonと基板間の接続ですね。うちのリレーもシャント抵抗の抵抗線で繋いでありますが(2枚目の写真に写っています。)、IC7pはハイインピーダンスの電圧入力だと思いますのでほとんど電流が流れず、この部分での電圧降下は非常に小さいので無視できる程度かと思います。
2022年3月26日 23:37
2枚目の写真確認しました。手元のリレーと実体配線は同じです。
言われてみると、2020/12/24の回路でもコレクタには1mAちょっとしか流れていませんね。類似ICのデータシートを片っ端から読みましたが入力インピーダンスの記載はありませんでした。記載する必要もないほどハイインピーダンスで間違いなさそうです。電圧降下は数十μVよりさらに低いですね。無視して検討続けてみます。
お騒がせしました。ありがとうございます。
コメントへの返答
2022年3月27日 22:29
TELEFUNKENのICのデータシートを見てみましたが、ピン配置は同じみたいですね。U243BとU2043Bは7Pカットでハイフラ回避できるようですが、デンソーのICは負荷が6Wだと超ハイフラになったので、正常、1球玉切れ、2球玉切れの3パターンで電圧を見てそうなので中身は違いそうですね。
2022年3月30日 2:12
情報ありがとうございます。
海外ではTELEFUNKEN(TFK)(TEMIC)のIC載せたバイクだと単純に7Pカットで回避する方法が定番のようですね。
8pin IC の調査を進めたら、さらに増殖しました。
L9686(STM) ←30mΩ
LT4761(Fusite) ←30mΩ
LT4761(Dandong) ←17mΩ
MC33193(MOTOLORA) ←20~30mΩ
U2043B(ATMEL) ←30mΩ
U2043B(TEMIC)(TFK) ←30mΩ
U243B(TEMIC)(TFK) ←30mΩ
U6432B(ATMEL) ←18mΩ
U6433B(TEMIC)(TFK) ←18mΩ
U6433B(ATMEL) ←18mΩ
U643B(ATMEL) ←30mΩ
UAA1041B(MOTOROLA) ←30mΩ
DENSOの仕様は謎ですが、ヤフオクで買った中古ドナー(なんだか愛車パーツより綺麗…)が届いてしまったので少しずつ試していきたいと思ってます。
目標は、LED化してもハイフラ検知実現と、ウインカースイッチOFFで即座にリレーもOFF(某ショップのリレーを超える仕様)です。
電球は故障モードOPENだけですが、この際LEDの故障モードもOPENのみと仮定してます。
MC33193なら、12104氏がお話しされていたダイオード挿入でできそうな気もしますが、それだと調整ができないので
シャント抵抗をオペアンプで挟んでハイサイド電流検出してトランジスタで分圧して程よい電圧をIC7pに渡す作戦を考えております。
ネタ元はANALOG DEVICESの自己給電型ハイ・サイド電流検出(図7)です(^^;)

プロフィール

「WDTで嵌った。。。 http://cvw.jp/b/2771576/45973881/
何シテル?   03/26 21:29
大阪人です。
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