
前回のスピーカー交換で良い感触はあったものの、聴きづらい面もあったため、原因を考えることに・・・。
そもそも、カーオーディオにここまで手をかけることになったのは、評判の良かったカロのツイーターが良いと思えなかったからです。良いという人がこれだけいるのだから、自分の設定に原因があるのだろう、と考えたところが始まりでした。
私の耳では高音の伸びはすばらしいものの、シンバルの音がキツく感じることもありましたし、ミッドウーハーとのつながりもサッパリでした。カーオーディオは劣悪な環境といいますし、まずはこのスピーカーをある程度鳴らすことができなければ、先に進めない気がしていました。
結局ミッドウーハーは100Hz以下が出ないのであきらめましたが、ツイーターだけは残していました。音のキツさはあいかわらずです。ひょっとして、ツイーターが悪いのではなく、ミッドの高音がうまく出ていないのが原因ではないかと考えました。
改善の必要があるのはD級アンプのD700かな~という気がしてきました。
かなり評判の良いアンプですので?な感じですが、DEH-P01付属アンプに戻してみると、こちらの方が自然で聴きやすいような・・・。
D700の方が、解像度、スピード感、音色の綺麗さは圧勝しているのですが、音に伸びがありません。なので、フォークギターもバイオリンもボーカルも弾いたあとの余韻-あの独特の空気感といったものが感じられません。ハイ上がり気味なので、うちのシステムとの相性も悪かったのでしょうけど。
今考えると、DEH-P01にもTS-CにもTS-Vにも似た傾向があるようですから、最近のカロの色なんだと思います。
この時はD級では駄目なのかと考えていましたから、安いAB級を物色しました。
唯一見つけたのがクラリオンAPA4360/2180です。値段の割には評判も良いのに、なぜ売れていないのか不思議でしたので、つい中古に手を出して不良品を掴まされました。
今考えれば、新品を買っていれば、ここで終わっていたかもしれませんが、後にすばらしいアンプを手に入れたことを考えると、ある意味良かったのかも知れません。
次に買ったのがオークションで落したナカミチ最後の力作PA2002です。
PRS-D700が200Wなのに対し、こいつは100Wですので、6Ωのスピーカーを駆動できるのか心配でしたが、問題ありませんでした。D級アンプのボリュームは40%未満までなどど言いますが、AB級だからか50%程度までは大丈夫でした。アンプのボリュームは少しまわすと2倍-4倍-8倍となっていきますから、実用出力は大して変わらないですね。
(追記)
アンプを製造した時期やメーカーによってボリュームが異なるようです。ボリュームは可変抵抗器なので、それが最大何オームかで最適な調整位置が変わるようです。RCA入力電圧によっても変わるので、一概には言えませんね。
(追記終)
というわけで、結構高値で買いましたが、状態はなかなか良いようです。
古いので、蓋を取ってみました。
オリジナルとは少し違うようですので、修理上がり品のようでトランジスタの足の絶縁がなかったりしてますが、検品の印がありましたので、まともなところで修理されたようです。2002年製造ですので、手が入っていなければ最低でもコンデンサ交換が必要かと思っていましたが、テストしたところ大丈夫そうでした。
で、早速車に取り付けて聴いてみました。
これよ、これ。
想像した通りの音色です。
ネットの情報では、かなりムーディーな音造りとのことでしたが、まさにその通りで重心の低いどっしりした音を出してくれます。
かといって、制動が悪くなってぼやけた音とは違い、迫力も十分です。
多少解像度は低くなったようにも感じますが、ボーカルも弦楽器も心地良い音を出してくれます。
アメリカだけで発売されたためか、高音は少し苦手というか、アメリカンサウンドといった感じ。
(後に書いてますが、さらに良いアンプでメンテ済みのものが、今でも安く手に入ります。古いものの方が良いですね。)
ツイーターも付属アンプで多少乾いた音を出していましたから、ジャズやロックにピッタリで、中々良い感じになってきた感触はありました。
しかし、井上揚水や今井美紀を聞くとガッカリです・・・。
今だキンキン音がつきまとってきます。
慣れてくると、弦楽器の音の伸びもまだ足りないと思うようになりました。
これは電源か・・・。
その顛末は、別に書こうと思います。
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Posted at
2017/05/06 18:51:07