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イイね!
2017年05月20日

バッテリーターミナルとアースとCAOS

バッテリーターミナルとアースとCAOS 前回オーディオはもういいかな~などと書きましたが、ネットで情報を見ているうちに、やり残したことがあったのに気づきました。
バッテリーターミナルの交換とアースの方法の確認です。

以前バッ直ケーブルを交換して、効果はほんの僅かだったわけですが、そのときバッテリーターミナルが原因かもしれないと感じていたのを忘れていました。

標準ターミナルは端子との接触が2本の線接触になっており、接触面積が非常に小さいのです。
接触面積が小さいと電送効率が悪くなり低音が出にくいたけでなく音質が悪くなりますし、この亜鉛メッキは表面が滑らかでないため、電送が不安定になり高音も綺麗に出ないはずです。

うちのシステムのハイ上がり気味(厳密には125~200Hzが弱い)な原因はこれかもしれませんね。
これが標準ターミナルです。


背面はちゃんと絶縁されていましたので、そこはメーカー標準品らしいところ。


ネットで調べると、オーディオテクニカとシャークワイヤーという製品が目に付きました。

オーディオテクニカは「腐食しにくく導電性に優れたプラチナカラー仕上げ」とのことで、おおむねクラシック向きの高音重視な感じを受けます。

(追記)
プラチナカラー仕上げとはクロームメッキではないかと思います。
クロームメッキの特徴は濃厚で高解像な中音だったと思います。
金メッキは、ワイドレンジで低音が出やすく電送効率も良いのですが、
屋外での耐久性はあまり高くないので、数年後に点検が必要ですね。
(追記 終)

太い音なら金メッキの方が無難と思い、意外と高いですがシャークワイヤーSBT-200のプラス用とマイナス用を購入しました。
これはD端子用で8ゲージの穴が2つ空いています。

端子はプラス用とマイナス用を買ったわけですが、どこが違うのか比べてみると、端子の締め付けがボルトか六角レンチ用のねじの違いで、プラスは別売りのカバーに合わせて少スペースな形になっていました。

ちゃんと重いですし表面のメッキも良かったので安心して使えそうです。

(追記)
後で分かったことですが、頭部の端子取り付け用のネジが特殊で、ミリネジでもインチネジでもない模様。ネジがホームセンターで手に入らないので、長さが変えられません。
(追記 終)

8ゲージ用の取り付け穴がありますが、これは最初から使うつもりがありません。
オーディオ電源ケーブルには、耐久性と音質向上のために、
金メッキの端子をかしめてハンダを流し込んでいますので、
ケーブル引き込みの時の苦労を考えると、簡単に切断できませんよね。

六角レンチも必要なので、ダイソーで購入。100円+消費税でした。



良く見ると、六角レンチで締め付けるところに滑り止めの起伏があります。
ここは、オルタネーターからの給電と電装品の接続部ですので、接点は面接点にしないと効率が悪いですね。


ヤスリで削って研磨機で磨いてやりました。


プラス側は左のネジが固くて回りません。


壊したらマズいので、ディーラーで見てもらいました。
なんと、大型のボックスラジェットであっさりと外れました。
やはりプロの仕事は一味違います。

いよいよ取り付けです。

あ、その前に、こんな工具使ってます。


SK11とかいうホームセンターでは高価な小型ラジェットで3K前後します。
ボックスレンチは嵌めにくい、外しにくい、とイマイチですが、
一体型は使いやすいし、耐久性も良いです。

これを使うと、バッテリーのマイナスの着脱に10秒程度です。
燃料一回入れるたび着脱する頻度ですので、十分元はとれました。

話は戻して、
マイナス側はオルタネータからきている端子をペンチでひん曲げて簡単に取り付け完了。
端子部のボルトはグイグイ締めてやりました。

元の状態



交換後


ここで注意点ですが、ナットは突き抜けないように終端処理をしています。
無理に締め付けるとネジが壊れて回らなくなり、折れるまで回すことになります(笑)
(上の写真にあるのは交換後のボルトです)

ディーラーさん、ありがとうございました。m(_ _)m




これで一旦音を出してみました。

ドライブがてら色々聴いてみましたが、低音の伸びがよくなっていますし、高音も前より綺麗にでています。「音を太くしたい」という今回の一番の目的も、かなり改善されたようでした。

ストラトキャスターの響きも、交換前より低い倍音が増えていますし、ピアノも音色だけ綺麗な電子ピアノのような音から、グランドピアノの音に近づいたように感じました。

電送効率も上がっているようで、特にツイーターとウーハーは3dB以上音量を落としていつも聞いている音量になったような気がしました。

バッ直する場合は、セットでバッテリーターミナルも変えた方が、効果を感じやすいのではないかと思います。

次はプラス側ですが、マイナスの端子を外してから作業しました。
車内電送用端子の枠が下に突き出ているので、ホームセンターで真鍮のワッシャーを購入し、
5枚かましてなんとかボルトを締められました。
バッテリー端子側は、六角レンチで締め上げてやりました。ネジはしっかりした物でした。

赤いテープを巻いているのがオーディオ用電源ケーブル、左の赤いカバーがついているのが、車内電送用端子で、オルタネーターにつながっている端子はその下に隠れています。


この状態でよく聴くと音質が低下しています。(最も良かった接続の写真は一番最後にあります)
標準品の方が良かったです。

今回の取り付け方法だと、オルタ側と電装用の端子は密着していますが、真鍮のワッシャーを介してバッテリーターミナルに流れ、その締め付けネジからオーディオ用電源ケーブルが給電していますので、ワッシャー5枚の電送効率が悪いようです。

DEH-P01には入力電圧が表示されますのでチェックしていますが、昼間はまれに13Vを切ることがある程度で、普通は13.0V~14.6Vです。
付属アンプを使っていた時は、12~13Vであったことが多かったことを考えると、AB級とA級の2台のアンプを増設したため、120Aのオルタが常時稼動するようになったのだと思います。
であれば、オルタ側の端子に直接接続してやる方が電圧の安定に効果的ということになりますね。

そう考えると、標準品でも大差ないのではないかと思いますので、早々にやってみようと思います。

とりあえず、新しいターミナルでオーディオ電源端子の位置を、オルタ端子側に変更してみました。
(取り付けに手間がかかるので、最終形にはしたくないのですが)

音質はマイナスのみ交換の時よりさらに良くなりました。
低音の音量もさらに増してきて5dB下げてちょうど良いです。

音の伸びがすごいことになってきましたし、余韻も凄まじいです。
解像度が落ちているかような、あの感覚です。

しかし、低音もあの時と同様に音量が大きすぎになってしまいました。
好みのバランスに仕上げるのは至難の技ですね。
イコライザーで低音は触りたくなかったのですが・・・。

このこともあってか、また共鳴らしき音が混じってきました。
音が伸びると、欠点である共鳴も大きくなるようです。
また対策が必要かもしれませんね。


音が伸びてくると、音場が広がります。
今回はTAを切った状態で、かな~り広がりました。

RCAケーブル製作のときに、音場の広がりと高音の伸びが少し向上するということで
ハンダを日本アルティメットKR-19SHRMAにした訳ですが、
オーディオシステムが仕上がると普通のハンダの方がよくなるのかもしれません。

それにしても音は良くなってきました。
良いとは思えなかったフルオーケストラが綺麗な音を出すようになりました。
特にフルートとかオーボエとか。バイオリンもそれらしくなってきました。
アンプもスピーカーも真価を発揮し始めているということだと思います。

電源ケーブル端子の位置でここまで変わるとは思いませんでした。
オルタ給電の場合は、バッ直端子の位置はオルタ端子側が間違いなく良いようです。


今回はついでにボディアースも試してみることにしました。

オルタネーターが給電制御するようになってから、車ではボディアースが基本といわれていますが、音質的にはどう変化するのか興味深いところです。

ボディアースは場所によって音質変化があるそうですが、バッテリー付近しかケーブルが届きませんので、ボンネットサイドの下の適当なところでボルトを外して、端子接触部分をサンドペーパーで研磨しました。


取り付け完了。


この状態で、良く聴く曲で確認してみると、音質的には、やはり落ちていると思います。
鉄板が厚く接点の面積が広いからか、音は太くなっていますが、音の伸びや滑らかさが減り高音は粗くなりました。全般に、少し平坦な音になっている感じです。

車内電送用とオーディオ用でマイナス電圧が違った場合、高い方から低い方へ電気が逆流し音質が低下するので(オルタネーターノイズの原因にもなるようで・・・)、オーディオ側の抵抗が適度になる場所にボディアースをした方が良いとの情報もありましたので、注意しておく必要がありますね。

周波数特性自体は、バッテリーターミナル取り付け後よりは、なにやら聴きやすい感じです。
これはシステムと車によって違うでしょうから一概に言えることではありませんが、私のシステムではどうやっても出にくい125~200Hzと1kHzが結構出ていました。

今回は塗装で囲まれた中にボディアースをとりましたので、安定した電送の障害になっていたと思います。非塗装面ならまた違った結果になったかもしれませんが、鉄板が厚くて接続できそうな非塗装面が近くになかったため確認できませんでした。

いずれにしろ、今後トラブルでもない限りマイナスもバッ直でいこうと思います。

(追記 ある方から教えていただきましたが、マイナスは太く短くが基本だそうで、端子は座席下のレール固定ボルトが一番良いそうです。うちのは星形ボルトでかな~り長く、シャーシに長いネジでしっかり固定されていました。オルタネータノイズ対策にもなるそうです。 追記 終)

バッテリーは標準品も割と良さげですが、つい大容量のカオスを発注してしまいましたので、そのうちレビューの予定です。電源部はかなり強化したので、あまり変わらない気がしますが。

今回は急にネタ変えしたので、次回はデジタルクロスオーバーとタイムアライメントについて感想を書いてみようと思います。


(追記)

カオス100D23Lが到着しました。


元のバッテリーはこれ、55D23L(上部に反対向きで書いています)
同じパナソニックで、メイドインジャパンとありますので、意外と高品質なのかもしれません。


音の聴こえ方は日によって変わりますので、
まずは、標準のバッテリーターミナルで音を確認しました。
電源ケーブルの端子はもちろんオルタ側です。


高音が少し粗いですが、特に大きい不満はない音です。

次に、CAOSに交換しました。


標準端子ですし、あまり期待していなかったのですが良くなりました。
てっきりオルタ給電だと思っていましたが、バッテリーもコンデンサのような役割を担っているようです。
標準バッテリーのターミナル交換後に比べると少し高音が粗い気もしますが、元のバッテリーよりは滑らかな音ですし、低音も出ています。

CAOSだから良いのか、容量アップが良いのか、どちらもなのかは分かりませんが、バッテリー交換での効果はあるように思いました。

偶然だと思いますが、バランスも丁度好みになっていますし、バッテリーターミナルの交換はやぶへびになりそうですね。

容量は55→100と2倍近くになっていますので、変化がないか確認しました。
今までならオルタネーターは13.0V以上で常時稼動状態だったのですが、CAOSに変えてからは、たまにバッテリー給電に切り替わるようです。
(追記 燃費も微妙に良くなっているような気がします)
ヘッドユニットの入力電圧を確認すると、バッテリー給電に変わってからは、12.9Vから徐々に12.0V付近まで下がっていきます。

その間30秒未満(笑)。電気喰いなアンプたちです。

12.0Vまで落ちると再度オルタネーターが稼動して13.1~14.6Vに変化していました。

バッテリー給電の時は、オルタ給電の時より良い音がしますね。
同じオルタ給電でも、高速道路などでエンジンをふかしている時は、特に悪くなります。
使用電力が増えてオルタ給電が少し不安定になるようです。

かなり気に入った音になってきたのですが、せっかくバッテリーターミナルを買ったので、再度交換してみました。

プラス側はワッシャーをかませないと固定できませんでしたし、漏電防止のカバーもうまく収まらなかったので、別売りのプレートを2枚購入しました。


写真だとよく分からなかったのですが、思ったより小さくて薄い。

プラスマイナスともプレートをつけてみました。


プレートの電装効率が悪いのか、高音は綺麗に出ていますが低音の量感がずいぶん減りました。
薄いとは思いましたが、プレート1枚で変わるとは難しいものですね。

プラス側だけプレート2枚で連結してみました。


低音の量感がかなり改善されました。
それでも、元の直付けの方が少し良かったかもしれません。
標準ターミナルの直付けと比べても、ほんの少し改善した程度です。

直付けは漏電防止のカバーの収まりが悪いので、しばらく使ってみようと思います。

・・・・・・・・・・・・・。

ということで数日使ってみましたが、聴き始めて数分で耳鳴りがしてきます。
最初は気のせいかと思いましたが、3回試したので、間違いないと思います。

ということで、別売りプレートはあきらめることに・・・。

銅のワッシャーを3枚かませて、
バッテリー端子-オルタ側端子-オーディオ用端子-車内電送用端子
の順に重ねたら、今までで一番良い音になりました。
バッテリー端子の位置が逆になっていたので修正しましたm(_ _)m
オルタ側端子は、写真では車内電送用端子に隠れて見えていません。

オルタ側端子や車内電送用端子はアルミのようで、そのせいか多少高音の伸びが落ちましたが、今までと比べても、ボリュームを上げるほどに良く聞こえますので、音質は向上していると思います。

別売りプレートは薄いので、走る時に振動してノイズを発生していた可能性もありますが・・・。
車内電送系端子からオーディオ側端子へマイナス電流が逆流してノイズを送り込んでいた可能性が高いような気がしてきました。
その場合は、オルタネータノイズが発生するので、違いますね。

そう考えると、どの端子を上にするかで周波数特性だけでなく、ノイズの発生量が変わる可能性がありますね。オーディオは本当に奥が深いです。

大した手間もお金もかかりませんので、試す価値はあるのではないかと思います。
CAOSに交換するよりずっと効果がある場合も珍しくないと思います。

だらだらと書いてしまいましたが、結果的にはこういうことだったと思います。

色々試した結果
・シャークワイヤーのバッテリーターミナルの普通の接続は試していないが、
 工夫して接続したら音が良くなった。
・パナソニックCAOSを使うと音が良くなった。
・バッ直端子のプラスはオルタ側端子に重ねて設置した時の音が一番良く、
 バッテリーターミナル交換より効果があった。
・バッテリーターミナル接続用の薄いプレートを使うと音が悪くなった。

ところで、プラスにかましたワッシャーですが、耐久性を無視して真鍮から銅に変えましたので、耐久性が心配になり、ハンダで埋めてやることにしました。

余った電源ケーブルの芯材で空間を埋めます。


ハンダを盛ります。
バッテリーターミナルを暖めるためには、コテは2本以上必要です。


盛りすぎたかもしれません。


ターミナルをこれに変えて聴いてみると、少しモコモコした音になりました。
低音が出すぎですし、音のキレも悪くなりました。

やはり、ハンダの盛りすぎは良い結果につながりませんね。
再度あたためて、元に戻してやりました。

バッテリーターミナルとワッシャーは、良い具合にハンダが残っています。


取り付け完了。音も最高でした。

ボーカルも下の倍音がちゃんと出るようになりましたし、低音の解像度も上がりました。
今までうまく表現できていなかった、シンバルが綺麗な音に変わってきて、音が減衰していく状況がよく聴き取れるようになりました。

端子の設置方法を工夫するだけで、ここまで変わるんですね~。

カバーをつけて、こんな具合になりました。


やはり、これが一番音がイイです。


※バッ直ケーブルを1周回してますが、長すぎたので、ここで回しているたけで、苦肉の策です。
  磁気を発生するようですのでお勧めしません。

※マイナスのバッ直は音は良くなりましたが、座席下のボルトに接続した時に比べると、オルタネーターノイズが発生しやすくなります。 うちでも消費電力の大きいAB級アンプで発生しました。

(追記 終)








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Posted at 2017/05/07 20:26:19

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