クロスオーバーとタイムアライメントのところで
最近はMIDはローパスなしでツイーターは
6.3kHzクロスの-12dB/octで違和感がないと書きましたが、
書きながらどうにも不思議でなりませんでした。
今のバランスは満足していますし、私の好みからすると、
下は100Hzからゆるやかに落ちて、31.5Hzで-12dBあたり、
高音は200Hzからじわじわ下がり1kHzで-6dB、3kHzで-4dBに戻して20kHzで-12dBあたりに落ち込むハイ下がりになっているはず。
iPhoneを持っていないのでホワイトノイズでの周波数測定はやっていませんでしたが、
スマホの周波数アナライザーでもそこそこの精度で測定できるとの情報を見つけたのでやってみました。
ホワイトノイズ生成には
NCHの「RToneGeneratorテスト信号生成ソフト」を使いました。
しきりに購入をすすめてきますが、
めったに使わないのでパスして無料版のままにしています。
ここでホワイトノイズを選んで
(ピンクノイズの方が良いらしいです m(_ _)m)
一定時間に変更
画面右に時間が出るのでダブルクリックして100000msにします。
100000/60/1000≒1.67分ですので、再生時間が1分以上になります。
これでwav保存すれば
モノラルのホワイトノイズの出来上がりです。
同じNCHのソフト
「WavePad 音声編集ソフト」で
ホワイトノイズの周波数分布を見てみました。
wavファイルを開いてFFTのアイコンをクリックすると
周波数分布が表示されます。
ソースのどこをクリックするかで波形が変わりますが、
おおむねフラットになっていますね。
周波数帯域は10Hzから20kHz付近まで表示されるようです。
このホワイトノイズを車に持ち込み、
DEH-P01のUSBで鳴らしてみました。
エンジンをかけると低音が強くなりますので、
エンジンを切った状態で普段聞く最大音量にしました。
周波数特性はスマホのSoundAnalyzerFreeで測定。
スマホがアレなのでどこまで正確なのか分りませんが、
ある程度は信頼できるような気がします。
で、波形はこうなりました。
50Hz以下がフラットに出ているように見えますが、
重低音の測定は難しいはずなので、
あまり信用しない方が良いように思いました。
500hzと1kHzの落ち込みは思ったほどではありませんでした。
良く聴こえる訳です。
2~3kHzが盛り上がってないですね。
3.15kHzが強く感じたのは共鳴のためかもしれません。
2kHzはもう少し欲しいところです。
4~6kHzはこれくらいがちょうど良いかと・・・。少し控えめ。
思ったより10kHzが強く出ています。
ツイーターの6kHzの-12dB/octクロスが
まともに被っていますね。
???
聞いた感じでは、そうは思えません。
ソースが原因なのではないかと思い始めました。
ソースもwavですので、
「WavePad 音声編集ソフト」で簡単に波形が見られますね。
井上揚水の「自然に飾られて」
433Hzで-47dB
8790Hzで-88dB
19465Hzで-107dB
これは想像以上です。
20kHzが400Hzより60dBも低いとは。
元々そうなのか、CDの劣化なのか分かりませんが、
こんなに高音が小さかったとは驚きました。
次は今井美樹の「ミス・ユー」です。
昔のアンプでは高音が刺さっていたソースですが、
99Hzで-59dB
3938Hzで-64dB
8210Hzで-72dB
なるほど、
100Hzと8kHzで13dBしか差がないですね。
次はエグザイルの「旅の途中」
これは10kHz付近までほとんど変わりません。
高音に少し違和感を感じていたのは
ソースがフラットだったため、
システム調整のアラが出たのが原因だったのですね。
ついでなので、他にも色々ソースを見てみました。
おおむねハイ下がりなのは同じですが、
曲によって、アルバムによってかなりのばらつきがあります。
ソースがこんな状態では
オーディオのバランスを整えるのは至難の業に思えますが、
設定が決まると、
何を聴いても悪く聴こえることがないので不思議です。
オーディオは謎だらけですね。

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Posted at
2018/05/20 18:08:42