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2018年10月12日

I-K77のコンデンサ交換

I-K77のコンデンサ交換 I-K77を5台とI-K700を1台手に入れまして、聴いてみると1台ごとに音が違います。

製造が古い物から新しい物になるほど音色が良く、
それが綺麗に順番通りになっています。

使い方や保存状態によって
もっとバラバラの順になると思っていたので少し意外でした。

(追記)
下に書いていますが、全てコンデンサ他が劣化していました。
電解コンデンサの場合、寿命10年と言われていますが事実でした。
最近のヘッドユニットは固体コンデンサですので、もっと長いでしょうね。

劣化したコンデンサーを交換するなら、
ついでにここで書いているように、
電源部のダイオードをショットキーバリアダイオードに
交換するとかなり音質が向上します。

うちでは40V3AのパンジットSB340LSにしましたが、
車用なので60Vくらいの耐圧がある方が良いかもしれません。

あまり大きい物だとリード線が入りませんし、
相性でトランジスタで発熱するケースもあるようなので
そこだけは要注意です。
(追記 終)

型番は買った順にこうなっています。(1台抜けていますが)


I-K77の初期物は、I-K700と同じくマレーシア産で、
後期物はインドネシア産のようですが、
中はまったく同じで手を抜いていません。

さすが日本のメーカーは安心感がありますね。
音色も違うようには感じませんでした。

中にはすでに修理が必要そうなものもありますし新しい物でも2010年製ですから、
いずれ全てメンテは必要だろうと思い、コンデンサを色々確保しました。


基板自体はあまり痛んでない模様ですが、
他にも気になるものがありまして・・・。

内臓アンプのST TDA7850Aです。
(追記)
TDA7850Aは一部のI-K77では劣化していましたが、
ここよりも電源部のトランジスタの劣化が激しいようです。

TDA7850Aは、RCA出力の場合は関係ないようです。
(追記 終)


ヘッドユニット裏のアルミのヒートシンクにガッチリ固定してあるのですが、
スペースの都合か、ヒ-トシンクの表面積が大きくありません。


表面積が3倍弱になるような構造ですね。


ヒートシンクを外すとこうなっていまして、
グリスを塗る必要がないほど平坦に仕上がっているようです。
ねじの締め付けトルクは凄いものでした。


長時間フルボリュームに近い音量で鳴らしていると、
このヒートシンクがものすごい熱さになります。

コンデンサのメンテも必須ですが、
このアンプの確保もしておかなくてはと考えました。

Digikeyはまとめ買いしかできなかったのでMouserで購入しました。

無事到着。


空輸でもMouserは早いですね。

データシートを見ると、ICアンプながらAB級のようで、そりゃあ発熱する訳です。

それでも、気に入った理由(音の伸びが良い)がこの内臓アンプのお陰かもしれませんので、
文句はいえませんね。


まずは、コンデンサを撤去しました。
裏で足が曲げられているので、結構大変です。



ドリルの出番かと思いましたが、吸い取り線でなんとかなりました。
この作業だけは、いつも肝を冷やします。
古い基板の方が丈夫なので、やりやすいのも助かりました。


一番最初はやりにくいところからです。

裏でチップコンデンサになっている部分は、劣化の心配はありませんでしたが、I-K700で別の物に変えられていましたし改善の余地がありそうです。
(追記)
ここは内臓アンプTDA7850Aへのカップリングコンデンサなので
RCA出力前提なら、撤去した方が良いです。
以下は、何も分っていなかった時のものです。m(_ _)m
(追記 終)

高性能なECHUを基盤につけたかったのですが大きすぎてNGでした。


3倍×5倍×4倍=60倍くらいはありそうです。

発砲ゴムを敷き上に基盤を乗せてリード線をつけてやりました。


出来が悪いのはご愛嬌です。

リード線は普通のコンデンサと同じく基盤裏で曲げて、スルーホールの端子と直接接触させています。これをやらないと、上が伸びませんでした。

この状態で音を聴いてみると、全体に柔らかい音色になったのは良いのですが、
高音の伸びが落ちてしまいました。

基盤増設はしっかり固定できるのは良いのですが、はんだ溜まりの影響が大きくなりますね。
(原因は違うところにあったので、下に追記で書きました)

次は直接リード線をつけてやりました。


はんだで浮かないようにするのは意外に手間がかかりますね。
アルミ放熱クリップが活躍しました。

端子が大きいので、ハンダ盛りすぎにも注意が必要で、
リード線が見えるくらいが良かったです。

搭載完了。


チップコンデンサは、基盤に実装することにより振動に強く低ESRなのがメリットらしいので、どれだけ特性が維持されるか不明ですが、元々のスペックが高いので楽しみです。
少なくともリード線は基盤増設より短くなりましたが、それでもはんだ溜まりの影響はあるようで、多少上の伸びが悪いですね・・・。

内臓アンプのST7850Aがナローレンジなようで、元の構成では、チップコンデンサやCE-BPで目いっぱい高音を強調してから内臓アンプに入れていたようです。

元々がカマボコ型のバランスでしたし、
出口に高品質でドンシャリなコンデンサが必要ですね。
試したところ東信UTSJが良さそうでした。
(MIDはローパスを入れないので、上が伸びすぎないようにFineGoldに変更しました)

電源部は3300μFから4700μFにスケールアップしてELNAのRW5 105℃品にしました。

電源部とトランジスタ横の背面にはECPU0.1μFを付けてやりました。

(追記)
ECHU0.01μF(10,000pF)の方が良くなりました。
(追記 終)

トランジスタの端子も、念のため端子に接触するように寄せてやりました。


ECPU0.1μFはこの大きさです。
右にあるのは、ECHUのところについていたチップコンデンサです。


かなり小さいですが、なんとか付くものですね。


その他の部分は、現在手に入るほぼ同し物にしました。
色々試しましたが、その方がバランスが良かったです。


なんとか完成です。


スペースの都合でコンデンサの高さは、電源部は3cmまで、他の部分は2cmまでなので、一部寝かせています。

ヘッドホンで音を聴いてみると
コンデンサの劣化で高音が少し荒れていたのが改善し綺麗な音が出るようになりました。
さすが東信UTSJです。ECPUも利いていると思います。

低音の解像度も少し向上しておりECHUの効果が出ています。最近使っているスパークルハンダ70もいい感じです。

反面、音の奥行きは少し失われました。
このタイプの音は、ソースがの荒が出やすいので少し心配です。
(エージングで解消しました)

元々が実にうまくバランスを取っているので、良くするのは至難の業ですね。

バランスというと、周波数特性ばかり気にしていましたが、
押し出しの強さ、音の距離感、透明感と色々あります。

それらをまとめて、I-K77は実に良くできていたのが分かりました。
何を聴いても、それなりにもうまく表現してくれます。

ホームで聴く限りでは、総合的にオリジナルを上回れたのか微妙ですねえ。


ということで、少しの期待をこめて車で聴いてみました。

総合的なバランスはさておき、
上の伸び、低音の解像度、音の滑らかさは確実に向上したようです。
コーラスが途切れず伸びる感じが良いですね。

ところが、新たな問題が・・・。
ボリュームを上げると低音に共振音のようなものが聞こえます。

今まであまり感じなかった感触ですので、
①低音の解像度が上がったために、気づかなかった欠点が出てきた
②チップコンデンサが振動の影響をうけている
の、どちらかだと思います。

とりあえず、間にコルクを挟んでみました。




車で聴いてみると、低音の共振らしきものは目立たなくなりました。
RCAケーブルとプラグを変えたので、それは次に書こうと思います。

どちらが利いたのか定かではありませんが、
良い感じに仕上がりました。

これでオリジナルを越えられたと思います。
当分満足できそうです。



(追記)
基盤を乗せた方のI-K77ですが、リード線直付けのI-K77より高音の伸びが悪いので確認してみると、電源部のトランジスタの脚だけ元の位置のままでした。

リード線を直付けの方は、はんだを溶かしてスルーホールの端子にトランジスタの脚が当たるまで押し込んでいます。


メーカー品はコンデンサのようにリード線があるものは曲げたりしますが、トランジスタのように大きいパーツは脚元をセンターのままではんだ付けしています。

これで正しいはずですが、念のため基盤を追加した方のI-K77も同じように押し込んでみました。

何と、高音の抜けがよくなり気持ちよく伸びます。
低音が少し控えめになって、ボワつきが減りました。
結果、リード線直付けの方と良く似た音色になりました。

ここを触るだけで、これだけの違いがあるとは思いませんでした。

(追記 終)

(追記)
基盤を乗せた方のI-K77ですが、
エージングが進むにつれて猛烈に良い音になってきました。
やっとECHUが本領を発揮してきたように思います。
フィルムコンデンサのエージング100時間は本当ですね。
50時間ではまったく足りていなかったことが良く分かりました。

他のコンデンサーのエージング効果でした。

季節が冬場ですので、音が乾いてきて良い感じです。
タイコやシンバルの音の再現性がたまりません。

これで完成で良いと思います。
手を入れてみて良かった。


生き残っているI-K77も同じように改造してみました。

どれもコンデンサ交換で音の荒れがなくなりましたので、
100%コンデンサが劣化していたことになります。

一部のI-K77は内臓アンプだけでなく電源部のトランジスタも劣化していました。
ここも要注意です。

2008~2012年のヘッドユニットですので、
10年前後で全部が劣化したということになります。
カーオーディオの環境はまさに劣悪ですね。

電解コンデンサだけでなく、大きいパーツは壊れやすいようですが、
音が良いので文句は言えませんね。
(追記 終)

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Posted at 2018/10/12 21:35:47

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