昨日、ホンダ・ビート(正式にはBEATなのかな)のことを書いたら、他にも思い出したことがある。
ビートはとても楽しい車だったのだが、エンジン音だけが好きになれなかったってこと。
「ポポンポンポン」と、まるで小さな魚船に付いているエンジン(個人的イメージ)のように、なんとも軽い音なのである。
当時、その話を開発担当のエンジニア氏にしたら、
「それは直列3気筒の宿命なんですよね~。
エンジン音っていうのは爆発サイクルの違いで変わってくるので、エンジン形式によってある程度音がきまってしまうんです。だから、これ以上なんともしがたいんです。
でも、3気筒でも1万回転以上回すと、いい音になるんですよ~」
って教えてくれた。
単に音が大きくなるわけではなくて、共振だか共鳴だかなんだかの関係で、いい音になるらしい。
でもさぁ、さすがのホンダ製エンジンでも乗用車の場合は一万回転なんて回らないからねぇ……。
このエンジニア氏が言っていた通り、たしかにエンジン形式によってある程度音ってきまってくるよね。
たとえば、ホンダのV4エンジンを積んだオートバイは滅茶苦茶速いのに、サーキットのストレートを「モーッ」ってすごく遅そうな音を立てて走るんだよね。
あとV6も惜しいって感じ。
でも、V6がフラット6になると、まったく違う音になるから不思議だ。
で、ボクが好きなのは、V8とフラット6(空冷)とフラット12かな。
V8はドロロン言ってて威圧感があるし、ポルシェの空冷フラット6は、いまでも近づいて来るとわかるほど特徴的だ。
あと、512BBiのフラット12は、カン高くてゾクゾクした。
と言っても、ボクの512BBiにはやかましいマフラーが付いていたので、エンジン音よりも排気の爆音の方が主張が強かったけど。
買ったときには、すでにこのマフラーは装着されていて、ステンレス製でなんとかさんっていう有名な人が作ったものらしくって100万円くらいしたそうだ。
たしかにいい音だったけど、車検のたびに静かな純正マフラーに交換しなくてはならないのがすごく面倒だった。
同じ12気筒でも、カウンタックとディアブロは、なんか「モーモー」言ってて、ちょっと残念だった。
最近のランボルギーニはエンジンがすごくよくなったらしいから、きっといい音するんだと思うけど。
いま乗っているガオガオ君は田舎が本拠地だし、近所にBMW740とジャガーFタイプと、AMGの人がいるので、あまり気にしたことがなかったけど、実は排気音がノーマルでもけっこううるさい。
東京のマンションの駐車場で早朝にエンジンをかけたときビックリした。
建物が反射板みたいな働きをしたので、余計に大きく聞こえたようだ。
東京では、「ポポンポンポン」の方が隣人とのトラブルにもならないので、平和なのかも知れないと思った次第。
Posted at 2017/09/05 16:02:17 |
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