
その4からの続きです。今回文字ばっかです(笑
必要最低限の外装を取り付け会社の周辺道路へ試乗に出ました。
会社を出てすぐに「こんなだったけ?」となんだか違和感を感じます。別に異音とかする訳じゃないけどなんか違う。それでも予定してたチェックを実施してみました。
5000rpmシフトぐらいでミッションをチェック。シフトアップもダウンも問題無し。むしろ分解前よりスコスコ入る気がする。入り難かったニュートラルもすんなり入りミッション絶好調。
水温も上昇してきたので幹線道路に出て加速チェック。信号待ちから排気デバイスの作動する7800rpmを超えるまで回して走ってみました。
………。
加速は問題なしで気温の低さも相まってよく走ります。回転もレッドゾーンまでキレイに吹けます。
ただ…タンクをはさんでる内モモに、むず痒い小刻みな振動が回転が高くなるほど伝わってきます。8000超えると思わず笑ってしまうぐらいの…
違和感の正体は振動でした。低回転じゃあまり気にならないけど高回転では耐えられない。
こうなった原因に思い当たる節はあります。『バランサーシャフトのタイミング』です。
組むときにマニュアルの写真が不鮮明でよく分からず。説明文もろくに読まずに「多分こう!」で組んだのが間違ってる可能性があります。
分解するときに元の組み付け状態を確認せずに分解したので正常な状態を見てないんです(汗
会社に戻りもう一度マニュアルを見たりググってみたりしますが欲しい情報は見つからない。
考えててもしょうがないのでエンジンはフレームに載せたままエンジンのサイドカバーを開けて確認してみることに。
写真をとりわすれてたのでエンジン組み立て時の画像で

赤で囲んでる茶色の樹脂製ギヤがバランサギヤです。
こいつが曲者でクランク側とバランサ側のギヤが同一部品でなおかつ裏表があり、シャフトのスプラインにはどの位置でもはまります。外周のギヤ部と内側のスプライン部には裏と表それぞれ違った場所に合わせマークが…。
クランクとバランサ、どっちにどの向き(裏表)で組むかはマニュアルの画画解度の悪い白黒写真でも、ホイールで言うところのスポークの傾きの向きで分かりました。
バランサシャフトの端部には罫書きが入れてあり(写真じゃ分かりませんが)、ギヤの内側の合わせマークと合わせてスプラインにギヤを組めばよいと分かります。
この状態でギヤ同士の合わせマーク(山側と谷側になる)が噛み合うようにクランク側のギヤを組めば良いのですがクランクシャフトのどの位置に組んでよいのかが?です。
車のタイミングベルトとか交換したことがある人なら分かってもらえると思うけど、普通、クランクシャフトにはウッドラフキーが入る溝があり、そこにキーをはめて内側に溝が切ってあるタイミングベルトのプーリーをはめる構造になってると思う。カムシャフト側も似たようなもの。
んで大体このキーの位置が真上に来るようにして組む。そうすると1番シリンダーが上死点にきてタイミングベルトプーリーのタイミング合わせマークもこれでほとんどの場合指定の場所に来る。あとはカム側の合わせマークをあわせればいい。
このエンジンのクランクシャフトにもキーがありそこに金属製のドライブギヤを取り付けるようになってる。
今回エンジンを組むときにも当然というかセオリーとして、そのキーが真上に来るようにしてバランサギヤを組みましたが多分これが違う。
マニュアルをもう一度良く見ます。サラサラっと流し読みした英文も今度はよく確認しながら読みます。
よく見ると『top dead centre』という記述があり、やはり上死点で組むと書いてあります。じゃあ何が違うんだ?と悩んでいるときにふと閃きました。
「キーが真上でホント上死点?」
確認すべくプラグを外してドライバーを突っ込んでクランクを回転させてドライバーの動きを見て確認しました。クランクの回転にあわせてドライバーが上昇しきる場所は……
『キーの位置が真上からエンジンの回転方向に90度進んだ場所』
これが振動の原因でした。セオリーにとらわれて確認をしなかった自分のミスです。『初めて整備する物を触る時はマニュアルをよく読め!』は基本なのに…
トラブルと言うか人災ですね(汗
タイミングを合わせてもう一度乗ってみたら見事に振動は無くなってました。
呑んだ勢いでダラダラ書いたけど『基本が大事』ということですね。
乗れるようになることは確定したので次は外装へ取り掛かります。
Posted at 2011/02/01 22:37:19 | |
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