
Amazonプライムで映画『AI崩壊』を観て、びっくりしました。
投稿しているスクショ画像の通り、2030年の日本が舞台なのに、2019年以前の絶妙に古い車しか走ってないんですよ!
国民全員が中古車マニアになった世界線の話なんでしょうか。
僕は誰かが作ったものをけなしたり、揚げ足をとるようなことは全くしたくありません。
でも、こういったぬるい演出のせいでこの映画が2030年の世界に見えなくて、きつかったです。
主人公はおもにテスラのモデルXで送迎されていて、がんばって未来感を演出しようとしている気持ちはわかりますが、それでもVIP待遇で世界的な科学者が送迎される際、2030年時点で10年落ちの電気自動車はないだろうなあ。
いすゞ・ビークロスにも乗っていました。やはりあの秀逸なエクステリアから未来感を出そうとしたのはわかるけど、やっぱりそれは安易ですよね。
終盤ではマークXに乗っていましたし・・・2021年の今でもあんまり見なくなってきたぞ、マークX。
主人公が直接絡むシーン以外はさらに抜かりだらけで、パトカーはゼロクラウンかその次ぐらいモデルだし、道行く車は2代目プリウスとかでした。
2020年における
「値ごろになった中古のトヨタ車」がやたらと出てくる世界でした。
何度も言いますが、2030年の世界なのに。
せめて軽くでも架装してれば、こちらもちょっと頑張って「忖度」して鑑賞することができたとは思うんですけどね。
作り手が街の風景としてのクルマという存在を軽んじている感じ、どうせ車の年式なんて見てる人はわかんないだろ?となめている感じがして、そこが悲しい。
あの名作「サイタマノラッパー」の入江悠監督の作品とは思いたくない。
日本映画で予算が少ないのはそりゃわかりますし、監督も苦渋の決断をしたのかもしれません。
でも、こんな根本的なところで未来を表現できないならば、その映画は作るのをあきらめたほうがよかったのでは?と思うんですよ。
別にクルマにこだわりがある人が娯楽映画を作れなんて、これっぽっちも思わないけど、風景の基本的なところぐらいは頑張らないとダメでしょと思いました。
そういう意味で、クルマ好き同士で「ありえねー!」と言いながら楽しんで観ることができる映画かもしれません。
クルマ以外にも全般的にトンデモ感はあふれていましたので。
というわけで、アマゾンプライムのリンクを張っておきますので、よろしければどうぞ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B088Q1YMNT
Posted at 2021/06/04 20:36:15 | |
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