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イイね!
2017年07月14日

昨日の続き「LEADERS2」を観て

今日はフレッシュ・オールスターを観てこれから台頭し、一軍を伺う存在になるであろう二軍を代表する選手たちのプレーを見ておりました。

昨日、ドラマ「LEADERS」について書きましたが「1」の内容に終止してしまったので「2」の内容について日付も変わったので書きたいと思います。

「1」は愛知佐一郎(豊田喜一郎)を主人公とした謂わば「車造り」への悪戦苦闘と、人員整理案に端を発する労働争議、そしてアイチ自動車(トヨタ自動車)の経営危機とそれに対する日銀主導の銀行団協調融資をめぐる日銀とのやり取りが物語のメインストリームでした。

「2」では視点を変え、「販売」の面でアイチ自動車を支えた人々が物語のメインストリームになっています。

登場人物は「1」とほぼ変わりませんが「2」で新たに登場した人物とそのモデルとなった思われる人物について。

↓「日の出モータース」
「日の出モータース」は日本GMの代理店でありましたが、トヨタの販売店に鞍替えします。

というのも当時の欧米メーカーは謂わば「殿様商売」でディーラーには販売ノルマを課し、売れなければ代理店取り消し。
また顧客には「月賦販売」を認めるが、メーカーから販売店へ卸す際は分割払いを認めなかったそうです。
即ちディーラーは「代理店」の看板を守るためメーカーから一括でノルマ台数を購入し、その車を顧客には月賦で販売するという販売形態が殆どを占めていたのでディーラーは資金調達が大変だったようです。

この「日の出モータース」支配人だった人物。

山崎亘(やまざき わたる)=内野聖陽さん
ドラマ中では佐一郎の造った試作車とひょんなことから出会い、その出来栄えに呆れるが、佐一郎の自動車への情熱に興味を持ち、また理不尽とも言える日本GMの販売体制に不満もあり「アイチ自動車」ディーラー第一号となります。
内野さんと言えばドラマ「ゴンゾウ」で「熱い男ながらも影のある人物」を演じ、今回は「国産自動車の販売に自らを投げ打つ」熱い男を演じています。
いい俳優さんですね。

この人物のモデルは「愛知トヨタ」の創業者である「山口昇」氏とのことです。
山口氏は昨日のブログで紹介した「販売の神様」神谷正太郎氏の誘いも大きかったとのこと。
現在「愛知トヨタ」は全国のトヨタディーラー網でも屈指の存在となっているようです。

ドラマ中で「GM」の販売権を返上し「アイチ」のディーラーとなると宣言した時、殆どの社員が去って行く場面、当時販売員でも「海の物とも山の物ともつかない」国産車を売ることに不安があった裏返しでしょう。

↓「若草自動車」
「アイチ自動車」のライバル社として「若草自動車」というメーカーが登場します。
これは「日産」がモデルでしょう。

当時「日産」は「鮎川財閥」の自動車部門という存在であり、当時「アイチ=トヨタ」から見ればとんでもなく巨大な財閥でした。

その「若草自動車」の人物。

菊間武二郎(きくま たけじろう)=大泉洋さん

モデルは「菊池武三郎」氏とのことです。
タクシー、バス会社を経営する実業家であったが、自社のバスが事故を起こし廃業。
その後、日産へ転職、「奈良日産自動車」を創立するが、その後「奈良トヨタ自動車」へ鞍替え。
ディーラー網が整備された現在、ライバル社に鞍替えするという事は考えられませんが、この当時はディーラー網もあまり整備されていなかったのか、こういう事が可能だったのかもしれません。

ドラマ中では「菊間武二郎」も「愛知佐一郎」の車造りへの情熱と社員、そしてディーラーにまで気を使う姿に共鳴しトヨタへの鞍替えを決意させたことになっています。

もう一人。
少ししか登場しませんが。
浅田(若草自動車常務)=尾上菊之助さん

恐らくこの方のモデルは鮎川財閥の総帥「鮎川義介」氏ではないかと思います。
浅田常務は菊間の身の上を案じており、アイチの苦境は「2」でも描かれますが、その際「若草に戻ってこい」との言葉を投げかけます。
ここでは省きますが「鮎川義介」氏も我が国の産業を語る上では外せない人物ですので、ご興味のある方は是非、Wikipedia等で見てみてください。

↓「アイチ」を支える人々
大島磯吉(おおしま いそきち)=山崎勤さん
大島商会という板金屋。アイチのトラック発表会にて「国産自動車製造」に共鳴、自らも何かの役に立ちたいと自分の造っているオイルカイロを大田工場長に渡す。
シャフトの強度不足問題が発生した時、大田工場長は素晴らしい板金技術のオイルカイロを造った大島の存在を思い出し、佐一郎自ら工場に招き教えを乞う。
また労働争議で揺れるアイチに危機感を持ち「スト」を打とうとする下請け会社の社長達を諌める。

この大島磯吉のモデルは「小島濵吉」氏とのことです。
現在、氏の会社は「小島プレス工業」としてトヨタ下請けの中核を担う会社となっているそうです。
(小島氏自身、下請け会社で造る「共豊会」会長を努め、下請け会社の代表としてトヨタと渡り合ったそうです)

↓その他の人物

その他と言えば「ヒール」ですね(笑)
「1」では吹越満さん演じる「西国銀行 児島支店長」が融資を渋り「機屋に貸せても鍛冶屋には貸せない」という罵詈雑言を浴びせるヒールでしたが・・・
(児島支店長のモデルとなった人物とその後については拙ブログ「LEADERS1」を観てをご覧下さい。

今回のヒール役は・・・
酒田健太郎(さかた けんたろう)=郷ひろみさん
GM代理店「酒田モータース」支配人であり、国産自動車など夢のまた夢と考える。
また強引な手法で、「一県一ディーラー」であったGM代理店の座を獲得、内野さん演じる山崎亘の「日の出モータース」と対立する。

郷さんのヒール役ってのも新鮮ですね(^^)

彼も罵詈雑言では「1」の児島支店長に負けていません(笑)

「日の出モータース」の内野さんに
「乳母車でも人を運べるのにアイチの車は満足に運ぶこともできませんねぇ」
とか
「アイチの車は渋滞製造機ですか?」

極め付きはアイチに鞍替えした内野さんに「世間では「日の出モータース」と言っている人物はいませんよ。「日の暮れモータースですな」・・・

こちらも視聴者にいい「ムカつき」を覚えさせる演技ですね(笑)

この「酒田健太郎」のモデルは「ヤナセ」の創業者、「簗瀬長太郎」氏と言われていますが・・・
果たしてどうだったのでしょう。

ここまでヒールな人物だったら現在の「ヤナセ」の隆盛は無いと思います。

「酒田健太郎」は「簗瀬長太郎氏」を意識したところもあるかもしれませんが、ここまで酷い人物だったとは思えません。
ただ、長太郎氏は息子であった「簗瀬次郎」さんにはDVと言ってもいい酷い事を平気でやっていたようです。
人の前で「出来損ないの息子」と面罵されたり・・・

また、この「酒田健太郎」のモデルが「簗瀬長太郎」氏だったという説を裏付ける話として「VWの独占輸入権をヤナセから取り上げ、トヨタが「DUO店」を設立しVW車の販売をすることでヤナセに仕返しした」という話。
当時、トヨタとVWは蜜月の存在でしたからトヨタがVWに働きかけそれをやったという・・・

でも一種の「私怨」の為、そこまでやるとは、あの「無駄金は使わない」トヨタがやるとは考えにくいですね。

「2」のラストも痛快です。
「アイチ」の車が売れだすと機を見るに敏な「酒井健太郎」、「アイチ」のディーラーになりたいと申し出ます。
すでにこの時に亡くなっていた「佐一郎」の写真をバックに「石山社長」がこう言います。
「一番苦しい時にアイチを支えてくれたのは彼ら(日の出モータースを始めとするディーラー達)です。お引き取り下さい。」
それに対し酒田は「いいのですか?我々のディーラー網は全国を網羅しており販売数を稼げるのですよ」
対して
石山社長。
「私が穏やかに話している間にお引き取りください・・・帰りなさい!」

痛快(^^)

昨日のブログで「何故実名でやれないのか」と書きましたが「実名」ドラマとなると良い所を演じる人物や会社のイメージは上がりますが、ヒールな人物、会社はマイナスイメージになることは必定ですし、TBSも「トヨタ」だけがクライアントではありませんから、他のメーカーに気を使う必要もあるからでしょう。

ただ、「豊田喜一郎」をモデルとした映画「遙かなる走路」があります。
こちらはすべて実名、豊田喜一郎役には市川染五郎さん(現・松本幸四郎さん)、豊田利三郎には米倉斉加年さんが演じています。
こちらはDVDを持っておりますが「LEADERS」からみると「人間ドラマ」の側面が強く、自動車開発への苦闘も描かれますが、利三郎との対立、そして喜一郎の実母への想いを描いた作品です。
(こちらも自動車好きの方にはお勧め出来ます)

ここでバーンスタインの勝手な提案(笑)

国産全メーカーをクライアントにしてドラマを創りましょう(^^)

1970年代後半から現在までの「国内自動車戦争」や「日米自動車戦争」「環境負荷低減車開発競争」あたりを題材に、各社の思惑やトップ達の決断、合併や提携なんてのを題材に・・・

山崎豊子先生がご存命で、こういう話題で小説書いたら相当、面白かったでしょう。

まぁ実現したとしても4時間ドラマでも描ききれないでしょうから1クールで(笑)

毎週、クライアントを変えて2社位でCMを回すようにして、国産全メーカーから金を出させれば「超・豪華」なキャストも組めるでしょうし、CMも「車」だけなので「車好き」な視聴者は飽きないでしょう(笑)

今日もしょうもない内容のブログとなってしまいました。
夜になり昼間より暑くて寝苦しそうなので、もう少し夜更かししようと思います(^^;)

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また先日来、沢山の「イイね!」を頂き感謝致します。
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Posted at 2017/07/14 01:37:30

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この記事へのコメント

2017年7月21日 5:57
いつも楽しいエントリーありがとうございます。
ドラマは未見ですが見たような気になってます。
これで充分人とこのドラマの話ができます(笑)

各メーカーのドラマは面白いでしょうね。
トヨタ、ホンダ、の話は色々読めるのですが、他社はあまりないですね。
ニッサンが少しあるかな??
ダイハツあたりも興味があるのですが今ひとつ明るくないですよね。イスズなんかも。
日野なんかも含めて各メーカーのドラマは非常に興味深いものになると思います。

思いつきのコメントで失礼しました。
コメントへの返答
2017年7月21日 14:22
hangetuさん、こんにちは。
暑さの余り、更新がサボり気味のバーンスタインです(^^;)

LEADERSはどちらもDVDになっているようなのでレンタルでご覧になれるかと思います。
車好きなら楽しめること、請け合いです(^^)

自動車メーカーを主題としたドラマだと色々な展開がありえますね。

自動車が主体では無いのですが山崎豊子先生の「不毛地帯」、総合商社を舞台とした小説、そしてドラマ化もされていますが、その中でアメリカの自動車会社と日本の自動車会社の提携の話が出てきます。
「ユナイテッド・モータース」「フォーク」「グレンスラー」など名前は変わっていますが(笑)

あれは「いすゞ」がGMとの資本提携時の話がモデルとなっていると思われます。

こちらも長編なのでDVDの枚数が相当になるかと思いますが唐沢寿明さん版がレンタル等であるかと思いますので、ご興味が湧かれましたら幸いです(^^)v

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「DIY考~長年のブランクが通用するか~ http://cvw.jp/b/2783642/41040549/
何シテル?   01/30 03:26
バーンスタインです。よろしくお願いします。 HNは20世紀を代表する指揮者で大作曲家でもあるレナード・バーンスタインから取りました。 当然、車と同じ位、...
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