昨日の深夜から蒸し暑く寝不足なバーンスタインです。
気温は高く無いのですが、ジメジメして寝苦しいのなんの・・・
こんな日はスカッとひとっ風呂浴びてビール・・・・・
飲みたいけどお酒は体の事を考え、我慢ですね。
今日は一通のエア・メールがベルリンから届きました。
「Daimler AG」からで
「貴君、バーンスタインが弊社の製造する「E63 AMG」を欲しがっていると聞いた。ついては貴君に一台プレゼントするので都合の良い日を連絡されたし」
という内容・・・・
というのは当然「真夏の夜の夢」な大嘘で(笑)
(第一Daimlerからならシュトットガルドからですね(^^;)
差し出し人は「Berlin Phil Gmbh」
「日本を代表するマエストロであるバーンスタイン氏に2018年シーズン、我がベルリン・フィル(以下Bph)を指揮して欲しい」という内容でした。
はい、これも「真夏の夜の夢」です(笑)
冗談はさておいて、2017後期~2018前期楽季のコンサートプログラムの案内でした(^^)
現在の芸術監督であるサー・サイモン・ラトルは2018年での退任を明らかにしており、後任にはロシア出身の俊英、キリル・ペトレンコが就任することになっています。
ロシア出身は初・・・と思ったらフルトヴェングラーからカラヤンへの移行期に僅かながら常任ポストにあったレオ・ボルヒャルト以来二人目になるのですね。
(ボルヒャルトは戦後間もない混乱期のベルリンでアメリカ兵の誤射により亡くなったという悲劇の指揮者です)
現・芸術監督 サー・サイモン・ラトル
次期芸術監督 キリル・ペトレンコ
Bphの歴代監督を見ますと、ハンス・フォン・ビューローやアルトゥーロ・ニキッシュは最早「伝説」の存在と言ってもいい存在なので置いておいて、その後のフルトヴェングラーやカラヤン、アッバード、そして今のラトルと「時代の寵児」達を監督に迎えてきた歴史があります。
ラトル退任が報じられた時、次期監督も「重鎮」が就くのだろうと想像していました。
「超・大物級」ではリッカルド・ムーティやダニエル・バレンボイム、ヴァレリー・ゲルギエフ、ズビン・メータ、マリス・ヤンソンスあたりを。
「大物級」でクリスティアン・ティーレマン、グスターボ・ドゥダメル、パーヴォ・ヤルヴィあたりを。
と言いつつムーティはシカゴで精力的に活動中ですし、バレンボイムも今年までミラノ・スカラ座、メータは年齢的に厳しいでしょうし、ヤンソンスはベルリン・フィルのライバル、バイエルン放送交響楽団のシェフ・・・
小澤さんは病気もあるのでこれまた厳しいでしょうし、アメリカ生まれの巨匠、ジェイムズ・レヴァインも病気で活動をセーブしているのでこれも無いと。
なので私の予想では本命=ゲルギエフ、対抗=ティーレマン、大穴=ヤルヴィと見てましたが。
見事に外しました(笑)
ヴァレリー・ゲルギエフ

みん友の「山爺@Around60さんのブログ
「怖い顔の指揮者達」でも取り上げられていましたが・・・
確かに怖い(^^;)
(山爺さん、いつも引用させて頂き感謝いたします)
クリスティアン・ティーレマン

こちらは「ゲルマンの星」という存在でドイツ生まれの巨匠が最近少なくなっている中、その期待を一心に集めている存在と言ってもいいでしょう。
パーヴォ・ヤルヴィ
最初にお断りしておきますが「指揮しているプーチン大統領」ではありません(笑)
パーヴォは高名な指揮者であるネーメ・ヤルヴィを父に持ち、現在NHK交響楽団の首席指揮者をしています。
正直なところ、ペトレンコという指揮者をよく知らなかったのですよ(汗)
Wikipediaでペトレンコの事を見ましたが輝かしいキャリアの持ち主ですね。
Bphの他、アムステルダム・コンセルトゲボーやバイエルン放送交響楽団にも客演しているようです。
今まで「超・重量級」の指揮者達が監督を努めてきたこのポストへのペトレンコ就任、個人的には「冒険的」だなと思いましたが、今後彼がどのような活動を繰り広げるのか楽しみです。
前置きが長くなりました。
来シーズンのプログラムを見て魅力的と感じたプログラムを列挙します。
(怪しい私のドイツ語やフランス語訳なので誤訳があったら申し訳ありません)
2017年後期(特記が無い場合の会場は全てベルリンのフィルハーモニーです。また日にちは現地時間表記です)
9月10日
スザンナ・マルッキ指揮
ブゾーニ オーケストラの為の円舞曲
ベルトーク ヴァイオリン協奏曲(Vn ギル・シャハム)
シベリウス 交響曲第二番
あのブーレーズにも認められた女流指揮者、マルッキとの共演が楽しみです。
9月16日
マルク・ヤノフスキ指揮
プフィッツナー オペラ「パレストリーナ」より「三つの前奏曲」
ブルックナー 交響曲第四番「ロマンティック」
最近、動向をあまり聞いていないヤノフスキのブルックナー、これも楽しみです。
9月30日
ダニエレ・ガッティ指揮
ヒンデミット 交響曲「画家マティス」
ブラームス 交響曲第二番
ガッティも「俊英」として名を馳せて久しいですね。確か次期監督の候補の1人だったような・・・
10月7日
サー・サイモン・ラトル指揮
モーツァルト ピアノ協奏曲第27番(Pf 内田光子!)
ウォルトン ヴィオラ協奏曲(Vla アムハイ・グロス)
コダーイ 組曲 「ハーリ・ヤーノシュ」
日本が世界に誇るピアニスト、内田光子さんがラトルと共演!
これは是非聴きたいです。
それに「ハーリ・ヤーノシュ」の寂しげなティンバロンの音をBphの演奏で聴きたいところです。
今年の10月、11月期は全てラトル指揮です。
他、三回の定期がありますが全てが重いプログラム・・・(ドイツ・レクイエムやラフマニノフの第三交響曲とか・・・)
なので一気に飛ばして12月期(笑)
12月3日
ベルナルト・ハイティンク指揮
マーラー 交響曲第九番
ハイティンクとBphのマラ9!不謹慎を承知で言うとハイティンクも高齢なので今のうちに実演に接してみたい・・・
ベルナルト・ハイティンク

長生きしてまだまだ名演を聴かせてくださいね(^^)
年が明けて2018年。
1月21日
小澤征爾登場!!
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第五番(Vn ノア・ベンドリクス・ハーグリー)
サン・サーンス 序奏とロンドカプリチョーゾ(Vn 同じ)
ラヴェル オペラ「子供と魔法」(演奏会形式)
「世界のオザワ」が久々にBphに登場!
これは嬉しいです(^^)
お願いですから、マエストロの体調がその時まで万全でありますよう・・・
でも正直言うとマーラーとかブルックナーあたりをやって欲しかったな(小声)
2月17日
ズビン・メータ指揮
シューベルト ロザムンデ序曲
シェーンベルグ ヴァイオリン協奏曲(Vn ミヒャエル・バレンボイム)
ラヴェル 組曲 「ダフニスとクロエ」第二曲
バレンボイム?ん?と思って調べたら「ダニエル・バレンボイム」のご子息だったとは!
あまり演奏家の二世で成功した例って少ないような気がしますが(クライバー親子やゼルキン親子はそういう意味でも別格です)「親の七光」だけでBphに登場出来ないでしょうから、期待大な若手ですね。バレンボイム(父)の方は女性には酷い奴で・・・(以下略笑)
ミヒャエル・バレンボイム

あまり若き日のお父上には似ていないような・・・
指揮のズビン・メータはインド出身の巨匠です。
アジアが誇る「巨匠指揮者」は小澤征爾、ズビン・メータ、韓国出身のチョン・ミョンフンの三人ではないかと勝手に思っています(^^)
ズビン・メータ
チョン・ミョンフン
2月24日
サー・サイモン・ラトル指揮
ドヴォルザーク スラブ舞曲集
バルトーク ピアノ協奏曲第一番(Pf ダニエル・バレンボイム)
ヤナーチェク シンフォニエッタ
息子、ミヒャエルの登場から一週間後、今度は親父がピアニストとしてBphの舞台に(笑)
こいつがまぁ、女房に酷い仕打ちを(しつこい笑)
それは置いておいて、彼はパレスチナ問題にも深い感心を寄せており、ユダヤ人とアラブ人で構成される「ウェスト・イースタンディヴァン管弦楽団」を組織したり、長年イスラエルで「演奏自体が禁止」されたいたヴァーグナーをアンコールとは言え演奏したこともあります。
彼は民族・宗教・出自等の違い、全てを取り払い「音楽」で「平和」を希求している素晴らしい人物です。
ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」は村上春樹さんの「1Q84」の作中でも取り上げられ有名になりましたが、視覚的にも楽しめる作品です。
金管楽器が多く配置され、一曲目の「ファンファーレ」の旋律は一度聴くと、印象深いものになることでしょう。
(若き日の)ダニエル・バレンボイム
5月1日 毎年恒例のヨーロッパコンサート(会場 バイロイト辺境伯歌劇場)
指揮 パーヴォ・ヤルヴィ!
曲目未定
NHK交響楽団の首席指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィがBphのヨーロッパコンサートに登場します。
場所は世界遺産でもある「バイロイト辺境伯歌劇場」
「バイロイト」というと「バイロイト音楽祭」が有名で、そのメイン会場である「バイロイト祝祭大劇場」は有名ですが、こちらの「辺境伯歌劇場」も会場として使われているようです。
内部の写真を見ましたがまさに「豪華絢爛」なオペラハウスです。
(あ、上で親子二代に渡って成功した演奏家について触れましたが、ヤルヴィ親子を忘れていました。父、パーヴォ・ヤルヴィも高名な指揮者ですし、パーヴォの弟、クリスティアンも俊英指揮者としてその存在を知られています。いや、実は結構親子で有名な演奏家って多いかも笑)
5月12日
トゥガン・ソヒエフ指揮
プロコフィエフ 交響曲第一番「古典的」
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第三番(Pf イェフム・ブロンフマン)
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル版)
私と同い年のソヒエフ。この歳でBphを指揮するんだから凄いなぁ・・・
しかも二回目の登場?のようです。
ラトル後任の人選の際、ソヒエフも有力候補だったそうですから「未来のマエストロ」になる可能性大ですね(^^)
(既にBphに招かれるということはもう「巨匠」の一歩手前という事なのでしょうけど)
Bphの「展覧会の絵」というとカラヤンの豪壮な音響の大伽藍とも言える演奏が白眉ですが、ソヒエフがどのような「展覧会の絵」を聴かせてくれるのか、楽しみです。
6月24日(こちらは毎年恒例「ヴァルトビューネコンサート」会場はヴァルトビューネ野外音楽堂)
サー・サイモン・ラトル指揮
ガーシュウィン キューバ序曲
フォーレ パヴァーヌ
カントルーブ オーヴェルニュの歌より抜粋(msop マグダレナ・コジェナー)
ハチャトゥリアン ガイーヌ組曲
レスピーギ ローマの松
「オーヴェルニュの歌」を歌うメッゾ・ソプラノのコジェナーはラトル夫人でもあります。
マグダレナ・コジェナー

お美しいご婦人をお持ちで・・・
実はこれは不倫の末に・・・(以下略笑)
どーもゴシップ誌も読んでいるとそっちにも関心が行ってしまって(汗)
このコンサートはラトルの16年に渡った「芸術監督」として最後のコンサートです。
ヴァルトビューネコンサートもBphの毎年恒例のコンサートでベルリンの「ヴァルトビューネ公園」にある野外音楽堂で行われるコンサートです。
この模様は日本でもよく放送されますが聴衆達は寝そべって聴いたり、恋人同士で語り合ったり、お酒を飲みながら楽しんだりと定期演奏会からみるとカジュアルで楽しい雰囲気のコンサートです。
日本で言えば「日比谷野外音楽堂」でNHK交響楽団が公演するような感じでしょうか(^^)
今回、Bphから送られてきたプログラムには記載されていませんが、最後はパウル・リンケ作曲の「ベルリンの風」という曲で締めくくられます。
この曲の演奏が始まると口笛や手拍子が客席から鳴り響き、本当に楽しい雰囲気を感じることができます。
その雰囲気はこちらの動画で。
小澤征爾指揮 Bph 1993年 ヴァルトビューネコンサートよりパウル・リンケ作曲「ベルリンの風」
楽しい雰囲気が伝わってきます(^^)
「ベルリンの風」は我が国で言ったら何が当てはまるのでしょうか・・・
「君が代」は国歌なので違うとして・・・
相当無理なこじつけですが「さくら」や「故郷」「荒城の月」のようなものでしょうか。
でも曲調が違うなぁ(笑)
これでラトルはBphを退任し、今度はロンドン交響楽団の音楽監督に就任することが決まっています。
母国、イギリスに帰還するのですね。
ラトルはBph時代に「冒険的」プログラムを多数取り上げました。
また、カラヤン時代の洗練され尚且つ重厚なサウンドを消してしまったという批判もありました。
しかしBphが世界三大オーケストラの牙城の1つであることは疑う余地の無いところですし、それまでBphが取り上げなかった意欲的プログラムを積極的に紹介したことはラトルの功績です。
こうして来季の指揮者陣を見ると私世代にとっても「大物」級が少ないです。
昔のBphは「超・大物」ばかりが客演するという感じでしたが、今は俊英らを迎え「品定め」という感じなのでしょうか。
そういう意味では日本人が小澤さん以外招かれないというのは寂しいですね。
「世界のオザワ」がその指揮台に立つのは至極当たり前の事ですが、我が国の「大物」クラスが招かれることに毎年期待しているのですが・・・
数年前に佐渡裕さんが定期公演に招聘されショスタコーヴィチの第五を指揮したのは記憶に新しいところですが、あれっきりですし・・・
Bphの指揮台に立った日本人は意外に多いのですが「継続的」に立ったのは「近衛秀麿」と「小澤征爾」の二人だけでしょう。
今の日本の指揮者界には疎い私ですが、秋山和慶さんや飯守泰次郎さん、小林研一郎さんあたりを招いてくれないかなぁ・・・
こうして書いていてハイティンクのマーラーの9番、聴きに行きたいなぁと。
ベルリンまでの旅費をちょこっと調べてみました。
どうせ調べるだけならタダですから(笑)憧れのファースト・クラスで(^^;)
ルフトハンザのミュンヘン経由便で1,649,990JPY
(ミュンヘン→ベルリン間はビジネス・クラス)
意外と安い・・・・・・・・・か?(笑)
パスポートも期限切れているので取り直ししなきゃないですし165万あったらWRX S4の頭金になりますね(笑)
大人しくネット配信の「DIGITAL CONCERT HALL」のLIVE中継で我慢します(^^;)
いや、昨日からハマっていることがあるのですよ。
一昨日のブログ
「エグゾーストノートが頭から離れない」で紹介したメルセデスのE63 AMGやBMWのM5、AudiのRS7やレクサスGS-Fの動画を見ながらPCに入っているMp3を聴くと・・・
あーら不思議!その車でドライブしている気分になります(大笑)
大分、あの気持ちいいエグゾーストノートで音楽はかき消されますが(^^)
うーん、なんか虚しいぞ(笑)
まるで昔、CDコンポの前でCDを掛けながらタクトを振りまくっていた少年時代のようだ(汗)
本日もしょーもない内容のブログ、最後までお読み頂きありがとうございました。
台風が縦断しそうな感じです。
皆様や皆様のご家族に何事もありませぬよう。