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バーンスタインのブログ一覧

2017年12月23日 イイね!

2017年も終わりが近づいてきましたね。

今年、2017年も残すところ僅かになりました。

街中では第九・・・よりもクリスマスソングが流れていますね。

最近、とみに思うのは「年末恒例の第九」というもののあまり街中のBGMでは聴かなくなった気が。
日中、ヒマなので帯ドラマ「トットちゃん」を視聴しましたが、やはり年末の「第九」が日本に根付いたのは日響(現NHK交響楽団)のコンサートマスターだった黒柳守綱さん(徹子さんのお父さん)の発案だった・・・というのが定説のようですね。

下世話な話、オケマンの給与を昔、何かの本で読んだ事があるのですが、「ある意味金満」なNHK交響楽団はトップクラス奏者で1,200~1,500万円クラス、「一番貧乏」と言われた新星日本交響楽団で500万という事でした。
(一番「貧乏」と言われた新星日響は東京フィルと合併→消滅してしまいました・・・フレッシュかつ熱い演奏をするいいオケでした。)

年末に第九を演奏し始めたのは当時のオケマンの給与があまりに安く、黒柳さんや日比野愛次さん、森正さんや齋藤秀雄さんあたりが「正月の餅代位稼ぎたいよなぁ」という話から「お客さんを呼べるコンサートは何か?」という話になり「第九なら合唱団に音楽学校の生徒を殆どロハで使えて、その家族が切符を買って、更には親戚縁者用にも切符を買うはずだから満席間違い無し」とのことで「年末の第九」が始まったとか。

その時代からみれば隔世の感すらあります。

さて、そんな年末&クリスマスですが。

今年も当然のように「シングルベル」です(笑)

今日や明日は「恋人達の日」・・・
いつからそうなったんでしょう(^^;)
勿論「子供のプレゼントの日」という意味合いも強いですが、汚れてしまった中年になるとどーしても「恋人がムフフする日」というイメージが(汗)

まぁ、若い時は色々経験しましょう。

SAIが我が家に来て一ヶ月近く経ちますが、足代わりに重宝しています。
さすがに7年も経過しているので駆動バッテリの劣化なのか、モーター領域がどう考えても新車の時より減ってはいるのですが、それでもリッター18キロはコンスタントに走ってくれますし、CVTも慣れてしまったのかDレンジに突っ込んで走っていれば何事もなく快適に走ってくれています。

まぁ、Rから見ると素人の私でさえ分かるほどボディ剛性がヤワいだとかステアフィールがダルだとかありますが、Rと比べちゃいけませんよね(^^)

一点だけ、どーしてもなのが「ECOモード」の異常なかったるさ位でしょうか。
高速道路を4回ほど通院するのに使ってみましたがRと同じくクルコンを95キロセットし、ECOモードにして左レーンをチンタラ走って見たわけですが、それでもトラックとかに追いついてしまい追い越しレーンに入るわけです。
で、加速するためにアクセルを踏むのですがECOモードだと中々加速しません(笑)
で、一度ECOモードを解除するのですがアクセルを踏んだまま解除してもスロットルが開いているせいか加速はそのままで、アクセルを一度戻して再度踏む儀式が必要です(^^;)

ECOモード時の加速はとても2.4リッターエンジンの加速とは思えない加速ですのでご興味の有る方、中古で試乗してみてください(^^)

トヨタさんは何故「前期SAI」に「POWERモード」を付けなかったのか問い詰めたいところです(笑)

まぁ、車検もまだ一年半近く残っているのでまだまだ乗ります。
それに「SAI」自体がブランド消滅のようですからリセールなんて最早無いに等しいでしょうし(大笑)
乗り潰す前提です。

まぁ、Rは甥っ子に献上しようという話は前回のブログでしたので、まだ先の話ですが、早速Rの後継機選びを脳内で開始しました(^^)

①快適に移動できる
②そこそこの性能だけどいざという時はビューン
③安全装備充実
④セダン
⑤運転が楽しそう


という事で考えてみたのです。

で、第一の候補。

メルセデス・ベンツ C43 AMG(W205)

やっぱり次はドイツ御三家のどれかに乗ってみたいと思うのです(^^)
W205自体、完成度の高いクルマとの評判ですからC250等でも十分に満足出来る素晴らしいクルマだと思うのですが、どうせなら「AMG」に乗りたいと思うのが人情?でして(^^;)
当然のようにC63が欲しいのですが、流石に高いです(笑)

となるとC43は絶妙な所を突いていますね。
4ーMATICにV6のターボ、セダン、安全装備等などどれをとってもこれかな?という気がしています。
それに認定中古だと600万位で買えるのも大きな魅力です。

でもC43を見るとE43も見たくなるわけで。

メルセデス・ベンツ E43 AMG(W213)

室内のクォリティとかC43より確実に良いですし、AMG専用のエアサスになるというのも魅力的。
それにC43のV6、3リッターターボより出力が向上していて401PS。(C43は367PS)
W205でもコンフォート・安全どちらをとっても装備が充実していますがE43はヘッドライトの制御が緻密だったり、アビエントライトの色が増えたり(笑)・・・

どうせ買うならE43もアリかな?とも思います。
C43より大分お高くなってしまうのがネックですが(^^;)
勿論「E63」は庶民が買える代物ではありませんので「永遠の憧れ」としてとっておきます(笑)

メルセデスが候補となるとやはりバイエルンのエンジン屋さん、BMWも気になります。
ただ、BMWの良さに1つでもある「FR」が逆にネックとなります。
BMWの3シリーズでAWDとなると2リッターのターボとなってしまうのと、そろそろ次期モデルの噂が出てきてもおかしくないかな?という事でパス。

「じゃあM5買えばいいやんけ!」と思われる方が多いでしょうが当然、高すぎて買えません(笑)
でもちゃんとBMWにも「E43」に拮抗するモデルがあるじゃあないですか\(^o^)/

BMW 540i XDrive(G30)
エンジン出力こそ「E43」に譲るもののこちらも魅力的ですね。
XDriveで全天候に対応出来そうですし、安全装備もE43と遜色ないレベル。
「駆け抜ける喜び」を体験するにはもってこいのモデルであると思います。
うーん、これも欲しいぞ(笑)

ドイツ御三家、もう一つのAudi。
AWDに拘るならここなのでしょうけど、A6はモデル末期なのでしょうか。
買ってすぐに新型が出ましたじゃあ悲しいのでA6は・・・ゴメンナサイm(_ _)m

となるとやはりこれに行き着くわけで。

アウディ S4(B9)
去年FMCしたばかりのA4ベースのS4。
こちらもW205イーターを目指して開発したクルマでしょうから、当然良いクルマだと思います。
それにAudiだと「ダイナミック・インジケーター」と「バーチャル・コクピット」が気になって気になって(笑)
ただ、E43や540iと比較するにはクラスが違うのでなんとも。
それに「S4」と車台等が一緒と思われる非常に魅力的なモデルを見つけてしまったのですよ・・・


フォルクスワーゲン アルテオン。

登場したてのホヤホヤ(笑)
それにこのエクステリアデザインはコンサバな御三家とは一線を画したある意味「ぶっ飛んだ」デザインです。
個人的には「ササる」んですよね~(^^)
4-MOTION、バーチャル・コクピット、ダイナミック・インジケーター、エンジンもS4から見ると出力は抑えられているとは言え280PS、安全装備も抜かりなし。
「無骨」な印象のVWからこのようなモデルが出たこと自体、驚きでしたしキャッチの「フォルクスワーゲンのいいところ、ぜんぶ」ですね(^^)
それに値段が御三家の候補達よりずっと安いです(笑)
「VW」のバッジが付いていなかったらどこのメーカーのクルマか分からなさそうというのも魅力です。
ランニングコストを考えればこのモデルが一番いいかな?という気もしています。

さて、そんな脳内購入計画も最後の一台。
ドイツ御三家(+VW)の他にもう一台、気になるクルマがあります。

ボルボ S90

「ボルボ」というと「空飛ぶレンガ」なんて形容がありましたが、近年のデザイン傾向は違っていました。
しかしここに来て往年の「空飛ぶレンガ」デザインが復活したのは個人的に嬉しいですし「如何にもボルボ」というエクステリアになったS90は気になるクルマです。
こちらも安全装備は言うに及ばず、インテリアもドイツ勢とは違ったラグジャリーさが出ていますし、ヘッドライトのトール・ハンマー?DRLも個性的でいいですね。
エンジンも凝っていますね。
直4、2リッターで320PS・・・
そりゃS4とかCLAの2リッターとか一昔前の2リッターターボとは雲泥の差なんですがスーパーチャージャー+ターボというところが変態メカニズム大好き人間には「ササり」ます(笑)
それにボルボには「ポールスター・プログラム」とか言う「メーカー公認」のECUチューンがあるのが面白いですね。

こうして書いていていて、どのモデルも魅力的過ぎて(笑)
①コストパフォーマンス=アルテオンorC43orS4
②運転する楽しさ=E43or540i
③未知の楽しさ=S90

なんでしょうか。

あとは来年出る新型クラウンとかMCするレジェンド位しか思い浮かびません。

ま、買うって言っても相当先のお話ですから脳内で楽しんでいるだけ・・・
と言いつつ全モデル、カタログ発注しちゃいました(笑)

メルセデスは年末なのにもう来ちゃいました(^^)
あとのメーカーも今年中に来るのかな?

それと何故か畏れ多くも「PORSCHE」のディーラーから「特別試乗会」なるDMが届きました(謎)
平日なのですが、私の居住している所の最高級と言われるホテルが会場で試乗後はフレンチのフルコースを奢ってくれるそうです(笑)
何故ポルシェ様なんて一生縁の無さそうな所からDMが来たのか不思議です(笑)
そりゃあパナメーラ欲しいですけど(大笑)

年末はカタログ熟読しようと思います。

最後になりますが今年一年、みんカラを通して色々な方々とのコミュニケーションを楽しめ、とても楽しい一年間でした。
病気もありましたが、まぁ運良く大したことも無かったので良い一年になったと思います。

巡り合った多くの皆様の今年のご多幸をお祈りして本日は終わりにしたいと思います。
また、来年も皆様にとって良き一年となりますよう。

本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
Posted at 2017/12/23 16:51:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月09日 イイね!

映画「大魔神」三部作を観て

今日は一応、雨の被害が無いか確認。
特にどこも被害も無く、入居者様にも何事もなかったので一安心。

今日は車ネタでも音楽ネタでも無く「映画ネタ」です。

帰宅してブルーレイレコーダーのおまかせ録画で録りためていたものを確認すると映画「大魔神」の三部作が録画されていました。
今、「大魔神」というとベイスターズ・マリナーズで活躍した「佐々木主浩選手」の方が有名かもしれませんね。彼の清原さんの裁判の時の男気には感銘をうけました。

「映画・大魔神」というと我が国の特撮映画では「ゴジラ」シリーズと並ぶ名作ということは知っていましたが見たことがなかったので一気見です(笑)

ストーリーは「勧善懲悪」物です。
圧政に苦しむ民を、眠っている氏神「魔神」が覚醒し、悪領主を殲滅するという話。

これは「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」の三部作、全てにおいて物語のメインストリームになっています。

時間が一本1時間半程度なので一気見にはちょうどいいですし、今の映画にありがちな冗長なところが無く、かと言ってアクションシーン満載だけの娯楽作というわけでも無く時代劇と特撮物が素晴らしい形で融合しておりました。

「ゴジラ」「大魔神」ともに「怪獣」や「宇宙人」が跋扈擦るのではなく、「ゴジラ」はフナムシが核実験により突然変異した存在として当時の「核軍拡に警鐘を鳴らす」というキャラ設定も秀逸ですし「大魔神」は日本独自の出土品「埴輪」をモチーフにしたキャラというのもゴジラ同様、秀逸です。

大魔神 覚醒前

やさしい「埴輪」のお顔をしております。
(NHKの「おーい、はに丸」を思い出した笑)

それが悪政を圧政を強いられる民の悲しみや怒りを受け覚醒!

おっかねぇ(怖)
顔の前で腕を交差させ、穏やかな面相から怒りの面相に変わるあのシーン、子供の頃、よく真似してました。映画自体見ていないのにあのシーンはやはり特撮物では名シーンだったのでしょう。

今回、三部作を見て知らなかった事が。
なんと「大魔神」の音楽は「伊福部昭」さんだったとは・・・
伊福部というと「ゴジラ」は余りにも有名ですし、オーケストラ作品も名曲揃いで私が好きな邦人作曲家の1人でもあります。
まさか「大魔神」も伊福部の作品だったとは今更ながら知りました(汗)

伊福部の曲やその「意外な使われ方」については拙ブログ「運転中に聴いて欲しい「クラシック音楽」~第一弾」で紹介しましたが、「大魔神」の音楽も彼の「土俗性」を感じると同時に「ゴジラ」の音楽との関連性を感じることが出来る曲でした。

伊福部の代表作の1つ「シンフォニア・タプカーラ」より第三楽章
(緊急地震速報のチャイム音の元)


もう一つ。
二作目の「大魔神怒る」の主演が本郷功次郎さんだった!
本郷さんは私が大好きな刑事ドラマ「特捜最前線」で橘警部役をされていた方で、ニヒルな課長の二谷英明さんや、堅物の横光克彦さん、そして「落としの一平」大滝秀治さんら「濃すぎるメンバー」の一員でした。
(特捜最前線もリメイクしないかなぁ)

本郷功次郎さん(特捜最前線 橘警部)


特捜最前線メンバー集合

やっぱり二谷さん、カッコいいぜ。こういうオジさんになりたいです。無理ですけど(笑)

また、感心したのはその「特撮技術」
現在のようにVFX、CG技術が無い時代ですがこれが凄いのですよ。
円谷英二氏の苦労は昔テレビで見ましたが、本作はブルーバック合成で行われているようで、たまに大魔神の輪郭に青が映ることがありますが、とても50年以上前の作品とは思えません。
それにCGが無いので、城もちゃんとセットとして造っていますし、大魔神が悪大名の所へ来るシーンでもセットをぶっ壊しまくりなのでCGでは感じることが出来ない迫力もあるのでしょう。

大魔神、怒りの表情で悪領主に天誅!

大魔神の怒りは相当のようです。
悪領主によって自らの額に打ち込まれた杭を抜き、その杭を逆に悪領主へグサリ!

いやースカッとする名作でしたよ「大魔神」三部作。

でもちょーっと可愛そうな存在が。

領主の家来達(笑)

えぇ、悪領主やそれと謀議を図る重臣とかは誅殺されても仕方ないのですが(^^;)、その命令を受けて動く下級武士たちも「怒れる大魔神」に踏み潰されるわ、建物の下敷きになるわ、地割れに落とされるわ・・・

可哀想(涙)
上の命令のせいで大魔神にやられてしまうんですからね~(涙)
彼らだって家族がいるだろうに。
なんだかサラリーマンの悲哀を感じさせると同時に、その「サラリーマン」であった役人時代を思い出しましたよ。
(まぁ私の場合は「盾付き常習犯」で霞が関では「いつも楯突く奴」「忖度の効かない奴」でしたけど(笑)。悪政を働く官僚機構に大魔神が来たら助けてくれるかな?いや、きっと逃げ遅れてダメだろう笑)

最近、映画館に行くことも無いですし「行って観たい」と思う映画も正直ありません。
仮にあったとしても直ぐにDVD化されますしね。

「ゴジラ」は何度もシリーズが出てます。
こちらも今見ても結構楽しめるのですよ。
自衛隊の秘密兵器「スーパーX」のガッカリ感は相変わらずとして(笑)
(と言いつつ「シン・ゴジラ」は観ていなかった・・・)

子供心に「非常にがっかり」した「自衛隊の対ゴジラ兵器 スーパーX」

やっぱり今見てもかっこ悪い・・・

ちょっと進化した(中身は結構進化)「スーパーXⅡ」

ちょっとはマシになった・・・けど(以下略)
スーパーX2は前面が開いてゴジラの光線を跳ね返すという画期的機能を新たに搭載!(^^)

そして「スーパーXⅢ」に進化!

おぉ!相当マシになったぞ(笑)

私はアニメより特撮物に惹かれます(笑)
スーパーXシリーズ登場のゴジラ、観たくなったぞ。

「大魔神」も現代のVFXやCG技術を駆使してリメイクしてくれませんかねぇ。
現代に設定を変えて、霞が関を懲らしめに行くという設定で(^^;)
大魔神に破壊される財務省!厚労省!そして向かった先は「首相官邸」なんて(笑)
国民受けは良さそうですが絶対、自衛隊や官庁の協力は無理だろうなぁ(大笑)
まぁ、時代は昔の三部作と同じ時代でもいいかと。

でも邦画の「リメイク」作品って余りにも旧作と話が変わりすぎていてガッカリする例も多くありますし・・・
(「戦国自衛隊」とか「日本沈没」とかリメイク版は正直、がっかりでした・・・「日本の一番長い日」は中々良かったですし「ゴジラ」シリーズは「リメイク」とは違いますがこのシリーズも大人が観ても楽しめます)

そういう意味では旧作のイメージを壊さない為に「大魔神」はこのままの方がいいのかもしれませんね。

今日は短めにまとめました。
本日もまたもや車とは関係ないネタで恐縮です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
Posted at 2017/08/10 00:19:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月09日 イイね!

「変態」なエンジン達

マツダのHCCIエンジンの事をブログで書きまして「エンジン=即ち原動機」についてネット徘徊しています(笑)

オーソドックスなエンジン「直列」と「V型」とか「水平対向」とかは当たり前のように接して居る存在ですが所謂「変態な」エンジンという物を色々と見つけ、画面を見ながらニヤニヤしてました(笑)

アラフォーの独身男がそんなの見て深夜にニヤニヤって、傍から見たら「ヤバい」と思いつつ、誰も見ていないので昼間に頂いたパンを齧りながら(笑)

ロータリーエンジンは勿論、ブガッティのW16気筒やチゼータのV16気筒とかも十分に変態ですが、(当然いい意味でですよ)V型とか直列とか水平対向を超越した「ド・変態」なものを。

まずはクライスラー製「30気筒エンジン」

バス用直6を5基繋げた戦車用エンジンだそうです(笑)
解説によると同時代のイギリスの戦車より信頼度は高く、かの有名な「シャーマン」戦車に搭載されたとか。
M4A4「シャーマン」戦車


お次はプロペラ戦闘機用「星型エンジン」

プロペラエンジン時代の戦闘機のエンジンには結構この機構を採用したものが多いようですが気持ち悪い動きだ(笑)
中島飛行機の「紫電改」に搭載された「誉」エンジンはこの星型を重ねた「二重星型18気筒」だったそうです。
流石、戦前の日本の航空技術はすごい。

と思ったら上には上が。
アメリカ・ライカニング社が造った星型エンジン「XR-7755」
星型9気筒エンジンを4基並べた36気筒(笑)

ライカニング「XR-7755」

もうエンジン以外の何かに見える・・・
「スターウォーズ」の「デス・スター」の駆動や「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲に使われていそうだ(笑)

列車用「三角形配置ディーゼルエンジン」

クランクシャフトが三本あるのは分かりますがどのように動いて、かつ動力伝達するのか最早理解不能(笑)

一体このエンジンで何両列車を牽引しようとしたんねん(笑)
と思ったら有名な特急「フライング・スコッツマン」の牽引車として時速200キロを誇ったそうです。
ほぼ新幹線デビュー時と同じスピードを内燃機関で出していたというのですから驚きです。

次はナチスドイツで開発された「ロケットエンジン」
ロケットエンジンなんて宇宙に行くロケットに積んでんじゃんというお声もあるでしょう。
しかし、これ「航空機」に積んだという曰く付き。
悪化する戦況打開の為、メッサーシュミットMe163という新型迎撃機に搭載されたそうですが、燃料のヒドラジンがとても有害で乗員が重症を負ったり、速すぎて操縦が難しかったり、ロケット推進なので滞空時間が非常に短かったりと戦況打開にはあまり役に立たなかったようです。
Me163

なんだか愛嬌を感じさせる機体です(と言っても「兵器」ですから・・・)

このMe163とこれまた当時画期的だったジェット戦闘機「Me262」は同盟国「日本」にも技術供与されMe163は「秋水」として帝国陸軍で、Me262は「橘花」として帝国海軍で実験が行われました。
その図面はなんとドイツから日本まで「潜水艦」で運ばれたそうです。
いやはやゲルマン民族と大和民族って本当に真面目というか、常軌を逸した行動をするというか・・・
「秋水」は実験機が出来、いざ初飛行!で墜落、そのままお蔵入り。
「橘花」は1945年8月7日に初飛行に成功・・・って最早手遅れでした。

ドイツから送られてきた図面は潜水艦が途中で撃沈されたりして断片しか届かなかったようですが、中島飛行機ではそれらを補完し完成させたという逸話も残っています。

秋水


橘花


そんなドイツですが戦車用エンジンでも「変態」というか時代を先取りしたエンジンを開発しています。
開発者は「フェルディナント・ポルシェ」。
VK4501戦車(通称ティーガー)に搭載されたエンジン。
Wikipediaより
「(ポルシェ博士は)加速性能に優れ、左右旋回(操行)も容易な電気式駆動装置が適している」との持論を展開し、ガソリンエンジンと電気モーターによる駆動を試みている。これは空冷ガソリンエンジン2基によって直流発電機を回し、その電力で電気モーターを駆動させることによって走行する、“ガス・エレクトリック方式”による電気駆動であった。本車の開発にあたっても、同様の方式が踏襲された。
うーん、どーみても普通の「ガソリン推進」や「ディーゼル推進」の方が信頼度も高いし、適していると思うんだけどなぁ。でもそこは「凡人」の私の考え(笑)
戦車をこのようなシステムで動かそうとしたのは流石「天才ポルシェ博士」ですね。
しかし故障が頻発したようでこちらも通常ガソリン駆動に変更させられたとか。

VK4501戦車(ティーガー)


次の「変態さん」(笑)
原子力飛行機用エンジン「Tory-IIA」

様々な意味で恐ろしいエンジンですね。

これをB-36型爆撃機に搭載する事を本気でアメリカは考えていたとか。
原子力実験機「NB-36」

当時は米ソを中心に西側と東側で核の軍拡競争でしたしICBMやSLBMも海の物とも山の物ともつかぬ物だったでしょうから、爆撃機で敵地へ飛ぶという思想からすれば長距離を飛行可能な原子力飛行機は理想だったのでしょうけど・・・
さすがにアメリカもヤバいと思ったらしく計画中止になっています。
本当によかった・・・
ソ連でも同様の事を考えていたらしくこちらは「実際に飛んだ」そうです。

「Tu-119」(ツポレフ119)に搭載して試験飛行したそうですが・・・
実験に参加した12名のクルーのうち、その殆どの方が数年で亡くなり1990年時点で生存していた方は僅か「3名」だったそうです。
この計画が中止になったのは12名のクルーの尊い命のお陰と言えましょう。
これは「変態エンジン」というより「恐怖」「負」のエンジンですね。

Tu-119


せっかくなので車の世界からも1つ。
「H型エンジン」
もうここまで来ると謎です(笑)
要は水平対向を上下に重ねた構造ですね。
H型エンジン構造gif

このエンジン、かつてイギリスのブリティッシュ・モーターズがF1参戦時に「H16気筒エンジン」として「本当に」搭載したようです(^^)
しかし当時全盛のV8エンジン勢に全く刃が立たず姿を消したとか・・・
それでも一勝を挙げたそうで、それがF1史上「最多気筒エンジン優勝記録」だそうです。
勝利への執念とは言えこのようなエンジンを造ってしまうとは、恐れ入谷の鬼子母神(死語)

本日最後に紹介する「変態さん」(笑)
「スターリング・エンジン」さんです。


もうそのメカニカルな所はよくわかりません(笑)
ただ燃料費が節約出来、静粛性が高い点が長所だそうですが、対費用効果が悪く大きさも相当のものとなる為、その用途は限定されるようで、自動車や航空機などには使われないとか。
しかし、その静粛性という長所に目をつけたある乗り物に採用されていました。
それも我が国「日本」の。

それは海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」です。

海上自衛隊「潜水艦 そうりゅう」(防衛省HPより)


潜水艦は高い静粛性が求められることから「そうりゅう」には「スターリング・エンジン」が搭載されており一部では「世界最強の非原子力推進型潜水艦」と言われているようです。
また静粛性のみならず「非大気依存推進」がスターリング・エンジンでは可能になるので、従来のディーゼル推進潜水艦から見ると浮上する時間が短くて済む=洋上の敵に見つかりにくいという利点があるようです。
原子力推進も「非大気依存推進」と言えますが我が国は持つことが出来ない(というより「むつ」の失敗で国民感情が許さない)でしょうからスターリング・エンジンの搭載は我が国ならではの「エンジニア魂」の結集といってもいいでしょう。

書いていて、あれもこれも複雑すぎて、機構が中々理解不能状態となり自動車のエンジン達が愛おしくなりました(笑)

これら「ド・変態」な機関達もエンジニア達は「より速く、より安全に、より遠くへ」という想いから開発された物達。(一部、戦争用に造られた技術は「勝つため」と言えますが、それらが民生にフィードバックされ、こんにちの技術の1つとなっていることも事実。)

「こりゃあ、いくらなんでもやり過ぎだろう」とか「これは使い物にならん」という物もあった事でしょう。
しかし先人たちの苦労と失敗、戦争という無情が生み出した技術が我々人間にもたらしたものが「今の生活」であるということを忘れてはいけないですね。

台風、過ぎたのかな?
風はあまり吹いていませんが雨が地を打つ音が聞こえます。

このまま何事も起きませぬよう。

本日は短いスパンでの投稿となりました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
また、いつも沢山の「イイね!」、誠にありがとうございます。

追記:変態エンジンさん達の動きをCGであらわしたgifを貼り付けましたが、みんカラではgifファイルは動かないようです。
もしご興味が湧きましたらWikipediaで当該項目をご覧頂ければその不気味な動き(笑)を見ることができますので・・・
Posted at 2017/08/09 02:19:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月08日 イイね!

内燃機関の未来

今日は台風が接近してきているせいか雨曇な一日でした。

今日は大家の責務としてアパートや駐車場、雑居店舗等一通り巡回してきました。
(と言っても私の持っている物件の殆どが受託賃貸なので私がやることは無いのですが、飛びそうな物とか見るくらいはしないと・・・)

受託経営だと住人さんや店子さんと会う機会というのが中々無いのです。
でも古株さんは皆顔を知っている方ばかりなので世間話等。

そんな中、古株の契約者様である青果店さんからスイカを頂き、パン屋さんではバゲッドやらメロンパンやらを頂き、肉屋さんからはすき焼きでもしなさいということで肉を頂きました。
なんだかたかりに行ったみたいだなぁ(笑)

せっかく頂いた食材ですが、私、バーンスタインは料理スキルがゼロでして(汗)スイカは先日お子さんが出来たアパートの住人さんに、肉も住人様の老夫妻に挨拶がてらあげちゃいました(^^;)

青果店様、肉屋様申し訳ありません、この場を借りてお詫びします(笑)
パンは朝食に頂きます(^^)

さて、一回りを終え日課の(笑)ネット徘徊をしておりましたら下記のニュースを見ました。
「マツダ、次世代エンジン「SKYACTIV-X」を2019年から導入…圧縮着火を世界初の実用化」


ついにガソリンエンジンも「圧縮・自己着火」(HCCI)できる目処が立ったのですね。
やはりマツダの技術力は素晴らしい!
その存在はみん友、山爺@Around60さんに教えて頂いた「直6、3リッタークラスを開発中」で知ったのですが、それが第一弾となるのでしょうか。

マツダはかつて高級車チャンネルとして「アマティ」ブランドを計画し、その最高級車になるはずだった「アマティ1000」には国産初の「V12エンジン」の搭載が決定していました。
追記:正確にいうとこれ「W12」ですね。なんと凝ったエンジンを開発していたことよ・・・

マツダV12エンジン設計図


この計画は当時のマツダ経営危機でお蔵入りとなってしまいましたが、トヨタに先駆けてV12を開発していたのはいかにもチャレンジング精神旺盛なマツダらしいと言えますし、もし実現していればレクサス・インフィニティ・アキュラと並ぶ「和製高級ブランド」となっていたのかもしれません。

現行の「SKYACTIV-G」でさえ、低燃費と気持ちよさを両立させた素晴らしいエンジンだと思っておりましたが、「SKYACTIV-X」では「SKYACTIV-G」比で燃費を20%~30%向上、トルクに至っては全域で10%、バンドによっては30%もの向上を実現しているそうです。

最近のマツダは安全装備の標準化や「SKYACTIV-D」でのディーゼルの復権などメカニカルな部分でかなり「攻めて」いますし、デザインも非常に魅力的で人気ぶりは言うまでもありません。

SKYACTIV-Gエンジン


HCCIは他メーカーも開発に着手したところもかなりあったようですが、その可動領域の狭さ故にあまりメリットが無いとか冷間時にノッキングが起きやすいということで殆どのメーカーが諦めたそうです。
ロータリーと言い、今回のHCCIと言いマツダの「エンジニア魂」に今回は敬意を表します。

「ガソリンエンジン」の課題として「燃費・トルク」があります。
燃費は軽油を使用するディーゼルエンジンより当然、燃油費が高い訳ですから、ハイオク・レギュラーを問わず高くなりますし、それはHVでも同様です。
またトルクについても、ガソリンエンジンは自己着火出来ないため、圧縮比をディーゼルより下げなければならず、トルクは同じ排気量のガソリンとディーゼルで比較した場合、ガソリンの方が低くなってしまいます。
勿論、ガソリンエンジンでトルクを上げる手法として大排気量化や過給器をつけるという手段がありますが、そうなると「燃費」との二律背反が生じます。

そういう意味ではHVシステムは大トルクを要し、燃料効率の最も悪いと言われる低速域をモーターでアシストする訳ですから低燃費とトルクの向上を図ることが出来るわけですが、HVは補機類増加による重量増や官能性の低さがデメリットとして出てきます。

では「ディーゼル・エンジン」はどうでしょうか。
ディーゼルの課題として「ガソリン・エンジンに較べて出力(Output power=HPやPSで表記される所謂馬力)が低いという点、PM(Particulate Matter =粒子状物質)の排出、冷間時の始動性・安定性の悪さ、エンジン自体から発する振動、自己着火に耐えうる為にエンジンの強度を増す必要があるためエンジン自体の重量が重くなるという事が挙げられます。

Output powerについては非常に端折った言い方をすれば「エンジンをどれだけ高回転まで回せるか」によって決まります。
ディーゼルは圧縮比が高いのでトルクが大きく「低回転・低速域」は得意とするところですが、逆に「高回転域」ではディーゼルは高強度=重いエンジンであるため慣性質量が大きくなり、高回転域まで回すことが難しくなります。
また、この慣性質量の大きさが振動の原因の1つとして挙げられます。

冷間時の始動性の悪さについては現在は「電子制御噴射」によりさほど、問題となることは無いと思われますが、昔のディーゼルには「チョークレバー」がありましたね(^^)

振動・PM対策については現在世界で発売されているディーゼルエンジンはDPF(Diesel particulate filter=ディーゼル微粒子捕集フィルター)の発達やコモンレール噴射技術によりほぼガソリン車と遜色ないところまで来ています。

今回のマツダ「SKYACTIV-X」はまさに「ガソリンエンジン」とディーゼル・エンジン」の「いいとこ取り」なエンジンと言ってもいいかもしれませんし、かなりのエポックメイキングな事だと思います。
また、トヨタとマツダの資本提携も、このエンジンの存在をトヨタが相当欲しいのでは?と穿った見方をしてしまいます(笑)
トヨタ・マツダ・スバルの技術コラボしたモデルなんて考えただけで最高です(^^)v

追記:マツダの小飼社長の会見をみましたら「他社への供給はしない」とのことです。うーむ残念だぞ。でもこれで更にマツダのブランド力は向上しますね。

画期的なエンジンと言えばもう一つ。
日産が発表した「VC型エンジン」

こちらは「可変圧縮技術」を搭載したエンジンでエンジンの圧縮比をエンジン負荷によって可変させるその走行状態に応じた謂わば「エンジンの美味しいところ」を常に使うエンジンということになります。

圧縮比を下げればパワーを出すことができますが、燃費の悪化やノッキングの発生というデメリットがありますし、逆に上げれば燃費を良くすることが出来ますが、パワーの低下を招いてしまいます。

この「VC型」エンジン、現在発表されたものは「直列4気筒、2リッターターボで270HP/39.8Kg-m」というスペックが公開されています。

日産「VC型エンジン」


メカニカルな部分については私は疎いので(笑)その難しい機構は中々理解できませんが、簡単に言えばエンジンシリンダー内のピストン上死点の位置を走行状態により可変させ、圧縮比も可変させるシステムのようです。

久々に「技術の日産」の面目躍如たるエンジンではないでしょうか。
このエンジンは現行のVQ系エンジンに替わるエンジンとなるようです。
(恐らくVQ37系搭載車にはVRエンジン、VQ25系搭載車にはVCエンジンという切り替え・住み分けを進めていくのでしょう)

残念ながら燃費については具体的数値は発表されていないようですが「従来型エンジンより27%向上している」とアナウンスされています。
ここでいう「従来型」がどのエンジンを指すのかは不明ですが(笑)、VQ25と仮定すればJC08で11.2キロ/リッターから14.2キロへ、出力&トルクも+45HP、トルクに至っては+13.5kg-mとなります。

と、書いていてふと思ったのがダイムラーから供給されている直4ターボはどうなるのか?
このエンジンを搭載したら最早役割を終えたような・・・
(同じエンジン搭載車でもCクラスとスカイラインではアイドリングストップからの復帰時の振動が雲泥の差でした)

日本メーカーはエポックメイキングなエンジンを開発し、世に問うた歴史が多くあります。

古くは世界中、どこのメーカーも「開発不可能」と匙を投げたロータリーエンジン。
量産型筒内直噴エンジンの先駆けとなった三菱自工の「GDI」エンジン。
そしてトヨタが出したハイブリッドエンジン。
(そのハイブリッドエンジンもトヨタのプラネタリ遊星ギヤ式もあれば日産のように1モーター2クラッチ式、はたまたホンダのように3モーター式等、HVでも様々な種類にトライしています)

「ロータリー」の物語は皆さんご承知の事でしょうから端折りますが、燃費や耐久性等「13B」より相当良くなっているものを開発中でしょう。

「GDI」エンジンはカーボンデポジットの付着によるエンジン不調やオイル消費の激しさからいつの間にか消えてしまいましたが「直噴エンジン」のパイオニアとして忘れられないエンジンの1つです。
(その後のD4-S等直噴とポート噴射切り替えという技術が出てきてGDIのウィークポイントはほぼ改善されたと言えるでしょう)

昨今、EVの台頭はその勢いをとどまる所を知らず、各メーカーとも開発競争に躍起になっています。
しかし本日のマツダの「SKYACTIV-X」エンジンの報道、日産の「VC」エンジンを見るにつけ、内燃機関の行き先に光明を見た思いです。

勿論、EVにはその良さはあることは承知しています。
しかし私はやっぱりイグニッションをONにしてスターターの音がするあの瞬間が堪らなく好きです。
(フーガHVは例外でしたが笑)

私が行きている間は内燃機関に乗り続けることが出来るかな?とも思った今日の報道でした。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
今日・明日の皆様やご家族の安寧を祈って。

Posted at 2017/08/08 20:33:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月07日 イイね!

ベルリンからのエア・メール

昨日の深夜から蒸し暑く寝不足なバーンスタインです。
気温は高く無いのですが、ジメジメして寝苦しいのなんの・・・

こんな日はスカッとひとっ風呂浴びてビール・・・・・
飲みたいけどお酒は体の事を考え、我慢ですね。

今日は一通のエア・メールがベルリンから届きました。

「Daimler AG」からで「貴君、バーンスタインが弊社の製造する「E63 AMG」を欲しがっていると聞いた。ついては貴君に一台プレゼントするので都合の良い日を連絡されたし」
という内容・・・・










というのは当然「真夏の夜の夢」な大嘘で(笑)
(第一Daimlerからならシュトットガルドからですね(^^;)

差し出し人は「Berlin Phil Gmbh」

「日本を代表するマエストロであるバーンスタイン氏に2018年シーズン、我がベルリン・フィル(以下Bph)を指揮して欲しい」という内容でした。








はい、これも「真夏の夜の夢」です(笑)

冗談はさておいて、2017後期~2018前期楽季のコンサートプログラムの案内でした(^^)

現在の芸術監督であるサー・サイモン・ラトルは2018年での退任を明らかにしており、後任にはロシア出身の俊英、キリル・ペトレンコが就任することになっています。
ロシア出身は初・・・と思ったらフルトヴェングラーからカラヤンへの移行期に僅かながら常任ポストにあったレオ・ボルヒャルト以来二人目になるのですね。
(ボルヒャルトは戦後間もない混乱期のベルリンでアメリカ兵の誤射により亡くなったという悲劇の指揮者です)

現・芸術監督 サー・サイモン・ラトル


次期芸術監督 キリル・ペトレンコ


Bphの歴代監督を見ますと、ハンス・フォン・ビューローやアルトゥーロ・ニキッシュは最早「伝説」の存在と言ってもいい存在なので置いておいて、その後のフルトヴェングラーやカラヤン、アッバード、そして今のラトルと「時代の寵児」達を監督に迎えてきた歴史があります。

ラトル退任が報じられた時、次期監督も「重鎮」が就くのだろうと想像していました。
「超・大物級」ではリッカルド・ムーティやダニエル・バレンボイム、ヴァレリー・ゲルギエフ、ズビン・メータ、マリス・ヤンソンスあたりを。
「大物級」でクリスティアン・ティーレマン、グスターボ・ドゥダメル、パーヴォ・ヤルヴィあたりを。

と言いつつムーティはシカゴで精力的に活動中ですし、バレンボイムも今年までミラノ・スカラ座、メータは年齢的に厳しいでしょうし、ヤンソンスはベルリン・フィルのライバル、バイエルン放送交響楽団のシェフ・・・
小澤さんは病気もあるのでこれまた厳しいでしょうし、アメリカ生まれの巨匠、ジェイムズ・レヴァインも病気で活動をセーブしているのでこれも無いと。

なので私の予想では本命=ゲルギエフ、対抗=ティーレマン、大穴=ヤルヴィと見てましたが。
見事に外しました(笑)

ヴァレリー・ゲルギエフ

みん友の「山爺@Around60さんのブログ「怖い顔の指揮者達」でも取り上げられていましたが・・・
確かに怖い(^^;)
(山爺さん、いつも引用させて頂き感謝いたします)

クリスティアン・ティーレマン

こちらは「ゲルマンの星」という存在でドイツ生まれの巨匠が最近少なくなっている中、その期待を一心に集めている存在と言ってもいいでしょう。

パーヴォ・ヤルヴィ

最初にお断りしておきますが「指揮しているプーチン大統領」ではありません(笑)
パーヴォは高名な指揮者であるネーメ・ヤルヴィを父に持ち、現在NHK交響楽団の首席指揮者をしています。

正直なところ、ペトレンコという指揮者をよく知らなかったのですよ(汗)
Wikipediaでペトレンコの事を見ましたが輝かしいキャリアの持ち主ですね。
Bphの他、アムステルダム・コンセルトゲボーやバイエルン放送交響楽団にも客演しているようです。

今まで「超・重量級」の指揮者達が監督を努めてきたこのポストへのペトレンコ就任、個人的には「冒険的」だなと思いましたが、今後彼がどのような活動を繰り広げるのか楽しみです。

前置きが長くなりました。
来シーズンのプログラムを見て魅力的と感じたプログラムを列挙します。
(怪しい私のドイツ語やフランス語訳なので誤訳があったら申し訳ありません)

2017年後期(特記が無い場合の会場は全てベルリンのフィルハーモニーです。また日にちは現地時間表記です)
9月10日
スザンナ・マルッキ指揮 
ブゾーニ オーケストラの為の円舞曲
ベルトーク ヴァイオリン協奏曲(Vn ギル・シャハム)
シベリウス 交響曲第二番
あのブーレーズにも認められた女流指揮者、マルッキとの共演が楽しみです。

9月16日
マルク・ヤノフスキ指揮
プフィッツナー オペラ「パレストリーナ」より「三つの前奏曲」
ブルックナー 交響曲第四番「ロマンティック」
最近、動向をあまり聞いていないヤノフスキのブルックナー、これも楽しみです。

9月30日
ダニエレ・ガッティ指揮
ヒンデミット 交響曲「画家マティス」
ブラームス 交響曲第二番
ガッティも「俊英」として名を馳せて久しいですね。確か次期監督の候補の1人だったような・・・

10月7日
サー・サイモン・ラトル指揮
モーツァルト ピアノ協奏曲第27番(Pf 内田光子!)
ウォルトン ヴィオラ協奏曲(Vla アムハイ・グロス)
コダーイ 組曲 「ハーリ・ヤーノシュ」
日本が世界に誇るピアニスト、内田光子さんがラトルと共演!
これは是非聴きたいです。
それに「ハーリ・ヤーノシュ」の寂しげなティンバロンの音をBphの演奏で聴きたいところです。

今年の10月、11月期は全てラトル指揮です。
他、三回の定期がありますが全てが重いプログラム・・・(ドイツ・レクイエムやラフマニノフの第三交響曲とか・・・)

なので一気に飛ばして12月期(笑)

12月3日
ベルナルト・ハイティンク指揮
マーラー 交響曲第九番
ハイティンクとBphのマラ9!不謹慎を承知で言うとハイティンクも高齢なので今のうちに実演に接してみたい・・・
ベルナルト・ハイティンク

長生きしてまだまだ名演を聴かせてくださいね(^^)

年が明けて2018年。

1月21日
小澤征爾登場!!
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第五番(Vn ノア・ベンドリクス・ハーグリー)
サン・サーンス 序奏とロンドカプリチョーゾ(Vn 同じ)
ラヴェル オペラ「子供と魔法」(演奏会形式)

「世界のオザワ」が久々にBphに登場!
これは嬉しいです(^^)
お願いですから、マエストロの体調がその時まで万全でありますよう・・・
でも正直言うとマーラーとかブルックナーあたりをやって欲しかったな(小声)

2月17日
ズビン・メータ指揮
シューベルト ロザムンデ序曲
シェーンベルグ ヴァイオリン協奏曲(Vn ミヒャエル・バレンボイム)
ラヴェル 組曲 「ダフニスとクロエ」第二曲

バレンボイム?ん?と思って調べたら「ダニエル・バレンボイム」のご子息だったとは!
あまり演奏家の二世で成功した例って少ないような気がしますが(クライバー親子やゼルキン親子はそういう意味でも別格です)「親の七光」だけでBphに登場出来ないでしょうから、期待大な若手ですね。バレンボイム(父)の方は女性には酷い奴で・・・(以下略笑)

ミヒャエル・バレンボイム

あまり若き日のお父上には似ていないような・・・

指揮のズビン・メータはインド出身の巨匠です。
アジアが誇る「巨匠指揮者」は小澤征爾、ズビン・メータ、韓国出身のチョン・ミョンフンの三人ではないかと勝手に思っています(^^)

ズビン・メータ


チョン・ミョンフン


2月24日
サー・サイモン・ラトル指揮
ドヴォルザーク スラブ舞曲集
バルトーク ピアノ協奏曲第一番(Pf ダニエル・バレンボイム)
ヤナーチェク シンフォニエッタ

息子、ミヒャエルの登場から一週間後、今度は親父がピアニストとしてBphの舞台に(笑)
こいつがまぁ、女房に酷い仕打ちを(しつこい笑)

それは置いておいて、彼はパレスチナ問題にも深い感心を寄せており、ユダヤ人とアラブ人で構成される「ウェスト・イースタンディヴァン管弦楽団」を組織したり、長年イスラエルで「演奏自体が禁止」されたいたヴァーグナーをアンコールとは言え演奏したこともあります。
彼は民族・宗教・出自等の違い、全てを取り払い「音楽」で「平和」を希求している素晴らしい人物です。
ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」は村上春樹さんの「1Q84」の作中でも取り上げられ有名になりましたが、視覚的にも楽しめる作品です。
金管楽器が多く配置され、一曲目の「ファンファーレ」の旋律は一度聴くと、印象深いものになることでしょう。

(若き日の)ダニエル・バレンボイム


5月1日 毎年恒例のヨーロッパコンサート(会場 バイロイト辺境伯歌劇場)
指揮 パーヴォ・ヤルヴィ!
曲目未定

NHK交響楽団の首席指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィがBphのヨーロッパコンサートに登場します。
場所は世界遺産でもある「バイロイト辺境伯歌劇場」
「バイロイト」というと「バイロイト音楽祭」が有名で、そのメイン会場である「バイロイト祝祭大劇場」は有名ですが、こちらの「辺境伯歌劇場」も会場として使われているようです。
内部の写真を見ましたがまさに「豪華絢爛」なオペラハウスです。
(あ、上で親子二代に渡って成功した演奏家について触れましたが、ヤルヴィ親子を忘れていました。父、パーヴォ・ヤルヴィも高名な指揮者ですし、パーヴォの弟、クリスティアンも俊英指揮者としてその存在を知られています。いや、実は結構親子で有名な演奏家って多いかも笑)

5月12日
トゥガン・ソヒエフ指揮
プロコフィエフ 交響曲第一番「古典的」
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第三番(Pf イェフム・ブロンフマン)
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル版)

私と同い年のソヒエフ。この歳でBphを指揮するんだから凄いなぁ・・・
しかも二回目の登場?のようです。
ラトル後任の人選の際、ソヒエフも有力候補だったそうですから「未来のマエストロ」になる可能性大ですね(^^)
(既にBphに招かれるということはもう「巨匠」の一歩手前という事なのでしょうけど)
Bphの「展覧会の絵」というとカラヤンの豪壮な音響の大伽藍とも言える演奏が白眉ですが、ソヒエフがどのような「展覧会の絵」を聴かせてくれるのか、楽しみです。

6月24日(こちらは毎年恒例「ヴァルトビューネコンサート」会場はヴァルトビューネ野外音楽堂)
サー・サイモン・ラトル指揮
ガーシュウィン キューバ序曲
フォーレ パヴァーヌ
カントルーブ オーヴェルニュの歌より抜粋(msop マグダレナ・コジェナー)
ハチャトゥリアン ガイーヌ組曲
レスピーギ ローマの松

「オーヴェルニュの歌」を歌うメッゾ・ソプラノのコジェナーはラトル夫人でもあります。
マグダレナ・コジェナー

お美しいご婦人をお持ちで・・・
実はこれは不倫の末に・・・(以下略笑)
どーもゴシップ誌も読んでいるとそっちにも関心が行ってしまって(汗)

このコンサートはラトルの16年に渡った「芸術監督」として最後のコンサートです。
ヴァルトビューネコンサートもBphの毎年恒例のコンサートでベルリンの「ヴァルトビューネ公園」にある野外音楽堂で行われるコンサートです。
この模様は日本でもよく放送されますが聴衆達は寝そべって聴いたり、恋人同士で語り合ったり、お酒を飲みながら楽しんだりと定期演奏会からみるとカジュアルで楽しい雰囲気のコンサートです。

日本で言えば「日比谷野外音楽堂」でNHK交響楽団が公演するような感じでしょうか(^^)

今回、Bphから送られてきたプログラムには記載されていませんが、最後はパウル・リンケ作曲の「ベルリンの風」という曲で締めくくられます。
この曲の演奏が始まると口笛や手拍子が客席から鳴り響き、本当に楽しい雰囲気を感じることができます。

その雰囲気はこちらの動画で。

小澤征爾指揮 Bph 1993年 ヴァルトビューネコンサートよりパウル・リンケ作曲「ベルリンの風」

楽しい雰囲気が伝わってきます(^^)
「ベルリンの風」は我が国で言ったら何が当てはまるのでしょうか・・・
「君が代」は国歌なので違うとして・・・
相当無理なこじつけですが「さくら」や「故郷」「荒城の月」のようなものでしょうか。
でも曲調が違うなぁ(笑)

これでラトルはBphを退任し、今度はロンドン交響楽団の音楽監督に就任することが決まっています。
母国、イギリスに帰還するのですね。
ラトルはBph時代に「冒険的」プログラムを多数取り上げました。
また、カラヤン時代の洗練され尚且つ重厚なサウンドを消してしまったという批判もありました。

しかしBphが世界三大オーケストラの牙城の1つであることは疑う余地の無いところですし、それまでBphが取り上げなかった意欲的プログラムを積極的に紹介したことはラトルの功績です。

こうして来季の指揮者陣を見ると私世代にとっても「大物」級が少ないです。
昔のBphは「超・大物」ばかりが客演するという感じでしたが、今は俊英らを迎え「品定め」という感じなのでしょうか。

そういう意味では日本人が小澤さん以外招かれないというのは寂しいですね。
「世界のオザワ」がその指揮台に立つのは至極当たり前の事ですが、我が国の「大物」クラスが招かれることに毎年期待しているのですが・・・

数年前に佐渡裕さんが定期公演に招聘されショスタコーヴィチの第五を指揮したのは記憶に新しいところですが、あれっきりですし・・・
Bphの指揮台に立った日本人は意外に多いのですが「継続的」に立ったのは「近衛秀麿」と「小澤征爾」の二人だけでしょう。

今の日本の指揮者界には疎い私ですが、秋山和慶さんや飯守泰次郎さん、小林研一郎さんあたりを招いてくれないかなぁ・・・

こうして書いていてハイティンクのマーラーの9番、聴きに行きたいなぁと。
ベルリンまでの旅費をちょこっと調べてみました。
どうせ調べるだけならタダですから(笑)憧れのファースト・クラスで(^^;)

ルフトハンザのミュンヘン経由便で1,649,990JPY
(ミュンヘン→ベルリン間はビジネス・クラス)

意外と安い・・・・・・・・・か?(笑)

パスポートも期限切れているので取り直ししなきゃないですし165万あったらWRX S4の頭金になりますね(笑)

大人しくネット配信の「DIGITAL CONCERT HALL」のLIVE中継で我慢します(^^;)

いや、昨日からハマっていることがあるのですよ。
一昨日のブログ「エグゾーストノートが頭から離れない」で紹介したメルセデスのE63 AMGやBMWのM5、AudiのRS7やレクサスGS-Fの動画を見ながらPCに入っているMp3を聴くと・・・

あーら不思議!その車でドライブしている気分になります(大笑)

大分、あの気持ちいいエグゾーストノートで音楽はかき消されますが(^^)

うーん、なんか虚しいぞ(笑)
まるで昔、CDコンポの前でCDを掛けながらタクトを振りまくっていた少年時代のようだ(汗)


本日もしょーもない内容のブログ、最後までお読み頂きありがとうございました。
台風が縦断しそうな感じです。
皆様や皆様のご家族に何事もありませぬよう。
Posted at 2017/08/07 20:27:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記

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