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バーンスタインのブログ一覧

2017年09月29日 イイね!

NHKの大河ドラマ~いつから観なくなったのだろう~

先日のブログにて日本の「才能が有りすぎた音楽家・山本直純先生」の事を書きました。
彼は指揮者としてのみならず作曲家、それもクラシック作品に限らず、テレビのテーマやCMソング、映画音楽からジョーク音楽まで作り、尚且つお茶の間の人気者として知らない人がいなかったであろう音楽家であった事は書いたとおりです。

で、彼の作品の中にNHKの大河ドラマ「武田信玄」のテーマもありました。
それでふと、思ったのですよ。
「いったい、いつ頃から大河を観なくなったのだろう?」と。

直純さんがテーマを作曲した「武田信玄」は毎週観ていました。
懐かしくなってYouTubeで探してみると「歴代オープニングテーマ集」なんてのがあって全部観ちゃい(聴いちゃい)ました(笑)

いや~「武田信玄」のテーマ、本当に素晴らしい・・・
躍動感溢れる旋律をフーガ技法で書かれたこのテーマ「風林火山」をちゃんと表した曲になっていたのですね。
子供の頃には理解出来なかったことがこの歳になって改めて観てみて理解できました(笑)

「武田信玄」オープニングテーマ(山本直純作曲 山本直純指揮 NHK交響楽団)

「武田信玄勃興」を表現したであろう勇壮な風のテーマ、戦国の狭間に少しだけ訪れる安息の林のテーマ、上杉謙信は勿論、今川・織田・松平(徳川)・北条との戦いを表したであろう火、そして武田家の隆盛と信玄公の最期を暗示している山。
映像と音楽がこれほどにまでマッチしているとは・・・
このOPだけで目頭が熱くなる・・・(ノД`)
旋律自体はそんな難しいものでは無いのですが、これほどまでに「武田信玄」にマッチしたテーマを作曲できたのも直純さんの才能の賜物でしょう。
(なお、直純さんは第14作「風と雲と虹と」のOPテーマも作られています)

それと「武田信玄」で思い出したのは・・・
一話終わる時のラスト、大井夫人(信玄公の母)役の若尾文子さんの「今宵はこれまでに致しとうございます」の台詞(笑)
何故か、これが流行った記憶が(笑)
友達と遊んでいて帰る時間になると「今日はこれまでに致しとうございます」とか(大笑)

懐かしいなぁ・・・
上のOPをご覧頂ければわかりますが配役も豪華ですし、火のシーンなんかもCGでは無く実際に点火していますし。
バブル景気のころですから番組にも相当お金を掛けることが可能だったのでしょうか・・・
それにしても信玄役だった中井貴一さんが物凄くかっこ良かったのも思い出です。
今でもヒーロー的役から、ひと癖もふた癖もある悪役なんか中井さんがやるとはまり役ですね(^^)
「ミキプ○ーン」のCMのようなおちゃらけでもいい味でしていますし(笑)

「武田信玄」と並んで大好きだったのはその前年放送の「独眼竜正宗」でしょうか。
こちらは伊達政宗公を渡辺謙さんが演じられました。

これも東北の英雄「伊達政宗公」を主題にした話でしたが、毎週楽しみにしていました。
使い古された表現かもしれませんが「生まれるのがあと20年早かったら」という思いを馳せながら・・・

「独眼竜政宗」オープニングテーマ(池辺晋一郎作曲 下野竜也指揮 NHK交響楽団)

こちらは作曲が我が国を代表する作曲家の1人である「池辺晋一郎」さん。
(池辺さんは16作目「黄金の日日」、20作目「峠の群像」も作曲)
久々に「独眼竜政宗」のOPテーマを聴きましたが大河ドラマ史上、「武田信玄」と並ぶ名曲だと今更ながら思い知らされました。
それに「オンド・マルトノ」なんて電子楽器まで使っちゃっているとは!
「オンド・マルトノ」なんてオリヴィエ・メシアンの「トゥランガリーラ交響曲」位でしか聴いたことのない楽器です(笑)

実際のドラマのOPは我が国を代表する指揮者であった岩城宏之さんが指揮をされていたようですが、下野さん指揮のこれを聴いて子供の頃の思い出が蘇ってきました(^^)

子供同士で「誰が一番強い戦国武将か?」なんて話で盛り上がっていた、あの頃を。
子供の会話ですから時代の違いなど関係なく「織田信長だ」「いや信玄だろ」「それだったら上杉謙信だ!」なんてうちはよかったのですが時代が滅茶苦茶になってきて「義経なんじゃね?」とか「尊氏だろ!」とか「前田慶次だ」とか(笑)
そんな中、私は「最上義光」を推していましたが(^^)
こちらも渡辺謙さんの演じる伊達政宗がカッコよかった・・・
隻眼の正宗を演じるにあたり右目のまぶたを糊でくっつけていたとか。
この役者魂には感服させられますし、この後の彼の快進撃は頷けますね(^^)

(最近は今話題の「不○」で賑わせちゃいましたが笑)

そんなこんなでYouTubeで歴代大河ドラマのOPテーマを拝見したのですが作曲陣が凄すぎて・・・

一作目の「花の生涯」でいきなり「世界のトミタ」こと冨田勲さんですよ(^^;)
NHKも第一作目ということで相当、力が入っていたのでしょうか。
演奏者名のクレジットが無いので、それらは不明ですが恐らくN響かな?
(冨田さんは7作目の「天と地と」、10作目「新・平家物語」、12作目「勝海舟」、21作目「徳川家康」のOPテーマも作曲されています)
その後のビッグ・ネームが作曲したところを挙げて行くと。

二作目「赤穂浪士」は芥川也寸志作曲。
(このテーマ、リアルタイム世代では無い私でも聴いたことあります。私の尊敬する片山杜秀先生はラヴェルの「ボレロ」との近似性を説いておられました。言われてみると・・・それに片山先生、「ボレロ」と「水戸黄門のテーマ」の近似性もお話になっていました。こちらも言われてみると頷けます)


三作目「太閤記」、入野義朗作曲。
(現代音楽の大家と言われた入野義朗作曲とは驚きでした)

四作目「源義経」では武満徹作曲。
(武満さんは最早、説明不要でしょう。恐らく「世界の中で日本人作曲家として最も名の知れた人」でしょうね)

六作目「竜馬がゆく」 間宮芳生作曲。
(間宮芳生も我が国を代表する作曲家の1人でしょう。オケや吹奏楽の作品もよく知られていますが、合唱曲も多く作りました。大河9作目の「春の坂道」のOPテーマも間宮さん作曲ですが、こちらはまるで「伊福部昭先生」のような冒頭部分の勇壮なテーマが印象的です)

11作目「国盗り物語」では林光作曲。
(林さんも作曲家として「超」が付くビッグネームです。山本直純さんや岩城宏之さんとの友情が有名ですね。勿論、笑える悪行等も笑)

13作目「元禄太平記」は湯浅譲二。
(湯浅さんもオーケストラ作品も有名ですが合唱曲を多く作られています。17作目「草燃える」も担当)

もう、まだまだあるのですが全部の作品の作曲陣がビッグネーム過ぎて書ききれません(笑)
なんとか最後の「おんな城主・直虎」まで聴きましたが、もうゲップが出そう(^^;)
それに作曲陣だけでは無く、それを演奏するNHK交響楽団を指揮した人達もビッグネーム揃いでして・・・

外山雄三、岩城宏之、若杉弘、秋山和慶そしてかつてN響の音楽監督だったシャルル・デュトワやウラディーミル・アシュケナージの名前まで(驚)
ゲップを通り越して吐きそうな位、お腹いっぱいです(笑)

そんな55作もある大河ドラマですが印象的なオープニングテーマですが上で挙げた「武田信玄」と「独眼竜正宗」の2つが個人的には最高だと思いました。
しかし、それ以外にも魅力的なテーマがあったのでそちらをご紹介。


31作目「炎立つ」オープニングテーマ 菅野由弘作曲 大友直人指揮 NHK交響楽団
 
「炎立つ」は印象に残っている方は少ないかもしれませんが、それまで一年クールだった大河ドラマを半年クールに区切り「琉球の風」と半年づつ放送されました。

前九年合戦での奥州・安倍氏の滅亡から後三年合戦での清原氏の内紛と清衡の勝利、そして奥州藤原氏の隆盛から滅亡までを描いた名作だったと思っています。

奥州藤原氏の四代目、藤原泰衡は鎌倉に匹敵するほどの財政力、軍事力を持ちながら源頼朝に畏れをなし、義経を自害に追い込んだ上に最後は自らの平泉すらも滅亡させた「愚鈍の将」「凡将」という見方でしたが「炎立つ」では「戦う事で無辜の民に悲しみをもたらす上、平泉という「仏国土」を戦乱の地にはしないが為に敢えて戦わずして負けた」という設定が新鮮でした。
(勿論、これはドラマですので「美化」されている部分は相当あると思いますが、それまで「凡将」としてしか扱われなかった泰衡をこのように扱ったことに感心しました)


そんな「炎立つ」のテーマ。
阿弖流為率いる蝦夷の滅亡から朝廷への服従、それにより萌芽する京の都(朝廷やその隷下武士達)への反発心、そしてその反発から起こる安倍氏の勃興と滅亡、長年の戦を経験し、その悲惨さを体験した藤原清衡の「平和思想=浄土思想」、そして四代に渡って続いた京の都を凌ぐとまで言われた隆盛ぶりを見事に表した名テーマだと勝手に思っています(笑)

もう一つ。
47作目の「天地人」のオープニングテーマ。
大島ミチル作曲 小泉和裕指揮 NHK交響楽団

冒頭のファンファーレ調の出だしとドラムが印象的です。

「天地人」は確か直江兼続を主人公にしたドラマだったと記憶していますが、このころには既に大河は観なくなっていました。
ただ、改めて今回、このテーマ曲を聴いてきっと面白かったのかな?と思いました。
直江兼続と言えば勇猛果敢にして「義」を大切にし、尚且つ主君上杉景勝を支えた名将として知られていますが、このテーマはまさにそんな兼続の生き方を上手に表現した曲ですね(^^)v


こうして書いていて「いつから大河を観なくなったのだろう」と思いを巡らせると・・・
恐らく「炎立つ」の印象が強烈なのであの後から観なくなったのだと思います。
今ではVFX技術やCG技術といった昔無かった物がありますから「ドラマの映像」は昔より深化しているでしょうし、時代考証なども研究が進みこちらも昔とは比べ物にならない程、よくなっているのでしょう。
しかし、ちょっとYouTubeで最近の某作を観てみたのですが物足りなさを感じてしまうのです。
それが一体何故なのかは分かりませんが・・・

1つ気づいたのは演じる方々の言葉が「今の大河は分かりやすい」ということです。
言い換えれば現代、我々が使っている言葉に非常に近いものを感じたのです。


しかし昔の大河では例えば「それがしが打って出てしんぜよう!」とか「軍況、未だ詳らかならず候」とかどう考えても子供では意味不明な単語が連発しているんですね(笑)
でも逆にそれがそのドラマの時代の言葉をリアルに表現していたのではないかと勝手に思ったりしたわけです。
それにVFXやCGも無いわけですからセットを燃やす、壊すは当たり前な訳でそれがある意味「凄み」を醸成していたのではないかとも思ったりした次第で・・・


まぁ、そんな私ですが来月から「ドクターX」のSeason5が始まるのが楽しみで仕方ありません(笑)
「お前、昔の大河と真逆のドラマやんけ!」と皆様、思われることだと思いますが、私ってこういう支離滅裂な性格でありまして(大笑)

明日は交通安全協会から案内が来ていた「先進安全装備搭載車体験講習会」なる行事に行ってきます(^^)

「交通安全協会」なんて免許更新の通知ハガキをくれるのと、使いもしない地味な免許ケースだけの存在なので本当は会費を払いたくないのですが気弱なワタス、免許更新の際に「安全協会へのご理解とご協力をお願い致します」なんて免許センターの可愛いお姉ちゃんに言われると断りきれない気弱&スケベな性格でして(笑)

会場は住んでいる地域の教習所。
20年ぶりで「自動車教習所」に行ってきます(笑)
こういう講習会は行ったことが無いのですがアイサイトとか体験できるようです(^^)
行ったことのある近所のお爺さんの話だと「爺さん、婆さんしかいないよ」との事(笑)
こんな時こそGT-Rの勇ましいサウンドを教習所に響かすべきですね(^^;)
久々の教習所と安全装備体験を楽しみにします\(^o^)/

本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
また先日のブログに沢山のイイねやコメントを頂き大変感謝しております。
すこしペースは落とそうと思っておりますが、これからも書いていければと思っております。
拙文が皆様のお目汚しであることは重々承知しておりますが、お時間のある時にでも覗いて頂ければ幸いです。

プロフィール

「DIY考~長年のブランクが通用するか~ http://cvw.jp/b/2783642/41040549/
何シテル?   01/30 03:26
バーンスタインです。よろしくお願いします。 HNは20世紀を代表する指揮者で大作曲家でもあるレナード・バーンスタインから取りました。 当然、車と同じ位、...
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