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バーンスタインのブログ一覧

2017年08月09日 イイね!

映画「大魔神」三部作を観て

今日は一応、雨の被害が無いか確認。
特にどこも被害も無く、入居者様にも何事もなかったので一安心。

今日は車ネタでも音楽ネタでも無く「映画ネタ」です。

帰宅してブルーレイレコーダーのおまかせ録画で録りためていたものを確認すると映画「大魔神」の三部作が録画されていました。
今、「大魔神」というとベイスターズ・マリナーズで活躍した「佐々木主浩選手」の方が有名かもしれませんね。彼の清原さんの裁判の時の男気には感銘をうけました。

「映画・大魔神」というと我が国の特撮映画では「ゴジラ」シリーズと並ぶ名作ということは知っていましたが見たことがなかったので一気見です(笑)

ストーリーは「勧善懲悪」物です。
圧政に苦しむ民を、眠っている氏神「魔神」が覚醒し、悪領主を殲滅するという話。

これは「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」の三部作、全てにおいて物語のメインストリームになっています。

時間が一本1時間半程度なので一気見にはちょうどいいですし、今の映画にありがちな冗長なところが無く、かと言ってアクションシーン満載だけの娯楽作というわけでも無く時代劇と特撮物が素晴らしい形で融合しておりました。

「ゴジラ」「大魔神」ともに「怪獣」や「宇宙人」が跋扈擦るのではなく、「ゴジラ」はフナムシが核実験により突然変異した存在として当時の「核軍拡に警鐘を鳴らす」というキャラ設定も秀逸ですし「大魔神」は日本独自の出土品「埴輪」をモチーフにしたキャラというのもゴジラ同様、秀逸です。

大魔神 覚醒前

やさしい「埴輪」のお顔をしております。
(NHKの「おーい、はに丸」を思い出した笑)

それが悪政を圧政を強いられる民の悲しみや怒りを受け覚醒!

おっかねぇ(怖)
顔の前で腕を交差させ、穏やかな面相から怒りの面相に変わるあのシーン、子供の頃、よく真似してました。映画自体見ていないのにあのシーンはやはり特撮物では名シーンだったのでしょう。

今回、三部作を見て知らなかった事が。
なんと「大魔神」の音楽は「伊福部昭」さんだったとは・・・
伊福部というと「ゴジラ」は余りにも有名ですし、オーケストラ作品も名曲揃いで私が好きな邦人作曲家の1人でもあります。
まさか「大魔神」も伊福部の作品だったとは今更ながら知りました(汗)

伊福部の曲やその「意外な使われ方」については拙ブログ「運転中に聴いて欲しい「クラシック音楽」~第一弾」で紹介しましたが、「大魔神」の音楽も彼の「土俗性」を感じると同時に「ゴジラ」の音楽との関連性を感じることが出来る曲でした。

伊福部の代表作の1つ「シンフォニア・タプカーラ」より第三楽章
(緊急地震速報のチャイム音の元)


もう一つ。
二作目の「大魔神怒る」の主演が本郷功次郎さんだった!
本郷さんは私が大好きな刑事ドラマ「特捜最前線」で橘警部役をされていた方で、ニヒルな課長の二谷英明さんや、堅物の横光克彦さん、そして「落としの一平」大滝秀治さんら「濃すぎるメンバー」の一員でした。
(特捜最前線もリメイクしないかなぁ)

本郷功次郎さん(特捜最前線 橘警部)


特捜最前線メンバー集合

やっぱり二谷さん、カッコいいぜ。こういうオジさんになりたいです。無理ですけど(笑)

また、感心したのはその「特撮技術」
現在のようにVFX、CG技術が無い時代ですがこれが凄いのですよ。
円谷英二氏の苦労は昔テレビで見ましたが、本作はブルーバック合成で行われているようで、たまに大魔神の輪郭に青が映ることがありますが、とても50年以上前の作品とは思えません。
それにCGが無いので、城もちゃんとセットとして造っていますし、大魔神が悪大名の所へ来るシーンでもセットをぶっ壊しまくりなのでCGでは感じることが出来ない迫力もあるのでしょう。

大魔神、怒りの表情で悪領主に天誅!

大魔神の怒りは相当のようです。
悪領主によって自らの額に打ち込まれた杭を抜き、その杭を逆に悪領主へグサリ!

いやースカッとする名作でしたよ「大魔神」三部作。

でもちょーっと可愛そうな存在が。

領主の家来達(笑)

えぇ、悪領主やそれと謀議を図る重臣とかは誅殺されても仕方ないのですが(^^;)、その命令を受けて動く下級武士たちも「怒れる大魔神」に踏み潰されるわ、建物の下敷きになるわ、地割れに落とされるわ・・・

可哀想(涙)
上の命令のせいで大魔神にやられてしまうんですからね~(涙)
彼らだって家族がいるだろうに。
なんだかサラリーマンの悲哀を感じさせると同時に、その「サラリーマン」であった役人時代を思い出しましたよ。
(まぁ私の場合は「盾付き常習犯」で霞が関では「いつも楯突く奴」「忖度の効かない奴」でしたけど(笑)。悪政を働く官僚機構に大魔神が来たら助けてくれるかな?いや、きっと逃げ遅れてダメだろう笑)

最近、映画館に行くことも無いですし「行って観たい」と思う映画も正直ありません。
仮にあったとしても直ぐにDVD化されますしね。

「ゴジラ」は何度もシリーズが出てます。
こちらも今見ても結構楽しめるのですよ。
自衛隊の秘密兵器「スーパーX」のガッカリ感は相変わらずとして(笑)
(と言いつつ「シン・ゴジラ」は観ていなかった・・・)

子供心に「非常にがっかり」した「自衛隊の対ゴジラ兵器 スーパーX」

やっぱり今見てもかっこ悪い・・・

ちょっと進化した(中身は結構進化)「スーパーXⅡ」

ちょっとはマシになった・・・けど(以下略)
スーパーX2は前面が開いてゴジラの光線を跳ね返すという画期的機能を新たに搭載!(^^)

そして「スーパーXⅢ」に進化!

おぉ!相当マシになったぞ(笑)

私はアニメより特撮物に惹かれます(笑)
スーパーXシリーズ登場のゴジラ、観たくなったぞ。

「大魔神」も現代のVFXやCG技術を駆使してリメイクしてくれませんかねぇ。
現代に設定を変えて、霞が関を懲らしめに行くという設定で(^^;)
大魔神に破壊される財務省!厚労省!そして向かった先は「首相官邸」なんて(笑)
国民受けは良さそうですが絶対、自衛隊や官庁の協力は無理だろうなぁ(大笑)
まぁ、時代は昔の三部作と同じ時代でもいいかと。

でも邦画の「リメイク」作品って余りにも旧作と話が変わりすぎていてガッカリする例も多くありますし・・・
(「戦国自衛隊」とか「日本沈没」とかリメイク版は正直、がっかりでした・・・「日本の一番長い日」は中々良かったですし「ゴジラ」シリーズは「リメイク」とは違いますがこのシリーズも大人が観ても楽しめます)

そういう意味では旧作のイメージを壊さない為に「大魔神」はこのままの方がいいのかもしれませんね。

今日は短めにまとめました。
本日もまたもや車とは関係ないネタで恐縮です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
Posted at 2017/08/10 00:19:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月09日 イイね!

「変態」なエンジン達

マツダのHCCIエンジンの事をブログで書きまして「エンジン=即ち原動機」についてネット徘徊しています(笑)

オーソドックスなエンジン「直列」と「V型」とか「水平対向」とかは当たり前のように接して居る存在ですが所謂「変態な」エンジンという物を色々と見つけ、画面を見ながらニヤニヤしてました(笑)

アラフォーの独身男がそんなの見て深夜にニヤニヤって、傍から見たら「ヤバい」と思いつつ、誰も見ていないので昼間に頂いたパンを齧りながら(笑)

ロータリーエンジンは勿論、ブガッティのW16気筒やチゼータのV16気筒とかも十分に変態ですが、(当然いい意味でですよ)V型とか直列とか水平対向を超越した「ド・変態」なものを。

まずはクライスラー製「30気筒エンジン」

バス用直6を5基繋げた戦車用エンジンだそうです(笑)
解説によると同時代のイギリスの戦車より信頼度は高く、かの有名な「シャーマン」戦車に搭載されたとか。
M4A4「シャーマン」戦車


お次はプロペラ戦闘機用「星型エンジン」

プロペラエンジン時代の戦闘機のエンジンには結構この機構を採用したものが多いようですが気持ち悪い動きだ(笑)
中島飛行機の「紫電改」に搭載された「誉」エンジンはこの星型を重ねた「二重星型18気筒」だったそうです。
流石、戦前の日本の航空技術はすごい。

と思ったら上には上が。
アメリカ・ライカニング社が造った星型エンジン「XR-7755」
星型9気筒エンジンを4基並べた36気筒(笑)

ライカニング「XR-7755」

もうエンジン以外の何かに見える・・・
「スターウォーズ」の「デス・スター」の駆動や「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲に使われていそうだ(笑)

列車用「三角形配置ディーゼルエンジン」

クランクシャフトが三本あるのは分かりますがどのように動いて、かつ動力伝達するのか最早理解不能(笑)

一体このエンジンで何両列車を牽引しようとしたんねん(笑)
と思ったら有名な特急「フライング・スコッツマン」の牽引車として時速200キロを誇ったそうです。
ほぼ新幹線デビュー時と同じスピードを内燃機関で出していたというのですから驚きです。

次はナチスドイツで開発された「ロケットエンジン」
ロケットエンジンなんて宇宙に行くロケットに積んでんじゃんというお声もあるでしょう。
しかし、これ「航空機」に積んだという曰く付き。
悪化する戦況打開の為、メッサーシュミットMe163という新型迎撃機に搭載されたそうですが、燃料のヒドラジンがとても有害で乗員が重症を負ったり、速すぎて操縦が難しかったり、ロケット推進なので滞空時間が非常に短かったりと戦況打開にはあまり役に立たなかったようです。
Me163

なんだか愛嬌を感じさせる機体です(と言っても「兵器」ですから・・・)

このMe163とこれまた当時画期的だったジェット戦闘機「Me262」は同盟国「日本」にも技術供与されMe163は「秋水」として帝国陸軍で、Me262は「橘花」として帝国海軍で実験が行われました。
その図面はなんとドイツから日本まで「潜水艦」で運ばれたそうです。
いやはやゲルマン民族と大和民族って本当に真面目というか、常軌を逸した行動をするというか・・・
「秋水」は実験機が出来、いざ初飛行!で墜落、そのままお蔵入り。
「橘花」は1945年8月7日に初飛行に成功・・・って最早手遅れでした。

ドイツから送られてきた図面は潜水艦が途中で撃沈されたりして断片しか届かなかったようですが、中島飛行機ではそれらを補完し完成させたという逸話も残っています。

秋水


橘花


そんなドイツですが戦車用エンジンでも「変態」というか時代を先取りしたエンジンを開発しています。
開発者は「フェルディナント・ポルシェ」。
VK4501戦車(通称ティーガー)に搭載されたエンジン。
Wikipediaより
「(ポルシェ博士は)加速性能に優れ、左右旋回(操行)も容易な電気式駆動装置が適している」との持論を展開し、ガソリンエンジンと電気モーターによる駆動を試みている。これは空冷ガソリンエンジン2基によって直流発電機を回し、その電力で電気モーターを駆動させることによって走行する、“ガス・エレクトリック方式”による電気駆動であった。本車の開発にあたっても、同様の方式が踏襲された。
うーん、どーみても普通の「ガソリン推進」や「ディーゼル推進」の方が信頼度も高いし、適していると思うんだけどなぁ。でもそこは「凡人」の私の考え(笑)
戦車をこのようなシステムで動かそうとしたのは流石「天才ポルシェ博士」ですね。
しかし故障が頻発したようでこちらも通常ガソリン駆動に変更させられたとか。

VK4501戦車(ティーガー)


次の「変態さん」(笑)
原子力飛行機用エンジン「Tory-IIA」

様々な意味で恐ろしいエンジンですね。

これをB-36型爆撃機に搭載する事を本気でアメリカは考えていたとか。
原子力実験機「NB-36」

当時は米ソを中心に西側と東側で核の軍拡競争でしたしICBMやSLBMも海の物とも山の物ともつかぬ物だったでしょうから、爆撃機で敵地へ飛ぶという思想からすれば長距離を飛行可能な原子力飛行機は理想だったのでしょうけど・・・
さすがにアメリカもヤバいと思ったらしく計画中止になっています。
本当によかった・・・
ソ連でも同様の事を考えていたらしくこちらは「実際に飛んだ」そうです。

「Tu-119」(ツポレフ119)に搭載して試験飛行したそうですが・・・
実験に参加した12名のクルーのうち、その殆どの方が数年で亡くなり1990年時点で生存していた方は僅か「3名」だったそうです。
この計画が中止になったのは12名のクルーの尊い命のお陰と言えましょう。
これは「変態エンジン」というより「恐怖」「負」のエンジンですね。

Tu-119


せっかくなので車の世界からも1つ。
「H型エンジン」
もうここまで来ると謎です(笑)
要は水平対向を上下に重ねた構造ですね。
H型エンジン構造gif

このエンジン、かつてイギリスのブリティッシュ・モーターズがF1参戦時に「H16気筒エンジン」として「本当に」搭載したようです(^^)
しかし当時全盛のV8エンジン勢に全く刃が立たず姿を消したとか・・・
それでも一勝を挙げたそうで、それがF1史上「最多気筒エンジン優勝記録」だそうです。
勝利への執念とは言えこのようなエンジンを造ってしまうとは、恐れ入谷の鬼子母神(死語)

本日最後に紹介する「変態さん」(笑)
「スターリング・エンジン」さんです。


もうそのメカニカルな所はよくわかりません(笑)
ただ燃料費が節約出来、静粛性が高い点が長所だそうですが、対費用効果が悪く大きさも相当のものとなる為、その用途は限定されるようで、自動車や航空機などには使われないとか。
しかし、その静粛性という長所に目をつけたある乗り物に採用されていました。
それも我が国「日本」の。

それは海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」です。

海上自衛隊「潜水艦 そうりゅう」(防衛省HPより)


潜水艦は高い静粛性が求められることから「そうりゅう」には「スターリング・エンジン」が搭載されており一部では「世界最強の非原子力推進型潜水艦」と言われているようです。
また静粛性のみならず「非大気依存推進」がスターリング・エンジンでは可能になるので、従来のディーゼル推進潜水艦から見ると浮上する時間が短くて済む=洋上の敵に見つかりにくいという利点があるようです。
原子力推進も「非大気依存推進」と言えますが我が国は持つことが出来ない(というより「むつ」の失敗で国民感情が許さない)でしょうからスターリング・エンジンの搭載は我が国ならではの「エンジニア魂」の結集といってもいいでしょう。

書いていて、あれもこれも複雑すぎて、機構が中々理解不能状態となり自動車のエンジン達が愛おしくなりました(笑)

これら「ド・変態」な機関達もエンジニア達は「より速く、より安全に、より遠くへ」という想いから開発された物達。(一部、戦争用に造られた技術は「勝つため」と言えますが、それらが民生にフィードバックされ、こんにちの技術の1つとなっていることも事実。)

「こりゃあ、いくらなんでもやり過ぎだろう」とか「これは使い物にならん」という物もあった事でしょう。
しかし先人たちの苦労と失敗、戦争という無情が生み出した技術が我々人間にもたらしたものが「今の生活」であるということを忘れてはいけないですね。

台風、過ぎたのかな?
風はあまり吹いていませんが雨が地を打つ音が聞こえます。

このまま何事も起きませぬよう。

本日は短いスパンでの投稿となりました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
また、いつも沢山の「イイね!」、誠にありがとうございます。

追記:変態エンジンさん達の動きをCGであらわしたgifを貼り付けましたが、みんカラではgifファイルは動かないようです。
もしご興味が湧きましたらWikipediaで当該項目をご覧頂ければその不気味な動き(笑)を見ることができますので・・・
Posted at 2017/08/09 02:19:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月08日 イイね!

内燃機関の未来

今日は台風が接近してきているせいか雨曇な一日でした。

今日は大家の責務としてアパートや駐車場、雑居店舗等一通り巡回してきました。
(と言っても私の持っている物件の殆どが受託賃貸なので私がやることは無いのですが、飛びそうな物とか見るくらいはしないと・・・)

受託経営だと住人さんや店子さんと会う機会というのが中々無いのです。
でも古株さんは皆顔を知っている方ばかりなので世間話等。

そんな中、古株の契約者様である青果店さんからスイカを頂き、パン屋さんではバゲッドやらメロンパンやらを頂き、肉屋さんからはすき焼きでもしなさいということで肉を頂きました。
なんだかたかりに行ったみたいだなぁ(笑)

せっかく頂いた食材ですが、私、バーンスタインは料理スキルがゼロでして(汗)スイカは先日お子さんが出来たアパートの住人さんに、肉も住人様の老夫妻に挨拶がてらあげちゃいました(^^;)

青果店様、肉屋様申し訳ありません、この場を借りてお詫びします(笑)
パンは朝食に頂きます(^^)

さて、一回りを終え日課の(笑)ネット徘徊をしておりましたら下記のニュースを見ました。
「マツダ、次世代エンジン「SKYACTIV-X」を2019年から導入…圧縮着火を世界初の実用化」


ついにガソリンエンジンも「圧縮・自己着火」(HCCI)できる目処が立ったのですね。
やはりマツダの技術力は素晴らしい!
その存在はみん友、山爺@Around60さんに教えて頂いた「直6、3リッタークラスを開発中」で知ったのですが、それが第一弾となるのでしょうか。

マツダはかつて高級車チャンネルとして「アマティ」ブランドを計画し、その最高級車になるはずだった「アマティ1000」には国産初の「V12エンジン」の搭載が決定していました。
追記:正確にいうとこれ「W12」ですね。なんと凝ったエンジンを開発していたことよ・・・

マツダV12エンジン設計図


この計画は当時のマツダ経営危機でお蔵入りとなってしまいましたが、トヨタに先駆けてV12を開発していたのはいかにもチャレンジング精神旺盛なマツダらしいと言えますし、もし実現していればレクサス・インフィニティ・アキュラと並ぶ「和製高級ブランド」となっていたのかもしれません。

現行の「SKYACTIV-G」でさえ、低燃費と気持ちよさを両立させた素晴らしいエンジンだと思っておりましたが、「SKYACTIV-X」では「SKYACTIV-G」比で燃費を20%~30%向上、トルクに至っては全域で10%、バンドによっては30%もの向上を実現しているそうです。

最近のマツダは安全装備の標準化や「SKYACTIV-D」でのディーゼルの復権などメカニカルな部分でかなり「攻めて」いますし、デザインも非常に魅力的で人気ぶりは言うまでもありません。

SKYACTIV-Gエンジン


HCCIは他メーカーも開発に着手したところもかなりあったようですが、その可動領域の狭さ故にあまりメリットが無いとか冷間時にノッキングが起きやすいということで殆どのメーカーが諦めたそうです。
ロータリーと言い、今回のHCCIと言いマツダの「エンジニア魂」に今回は敬意を表します。

「ガソリンエンジン」の課題として「燃費・トルク」があります。
燃費は軽油を使用するディーゼルエンジンより当然、燃油費が高い訳ですから、ハイオク・レギュラーを問わず高くなりますし、それはHVでも同様です。
またトルクについても、ガソリンエンジンは自己着火出来ないため、圧縮比をディーゼルより下げなければならず、トルクは同じ排気量のガソリンとディーゼルで比較した場合、ガソリンの方が低くなってしまいます。
勿論、ガソリンエンジンでトルクを上げる手法として大排気量化や過給器をつけるという手段がありますが、そうなると「燃費」との二律背反が生じます。

そういう意味ではHVシステムは大トルクを要し、燃料効率の最も悪いと言われる低速域をモーターでアシストする訳ですから低燃費とトルクの向上を図ることが出来るわけですが、HVは補機類増加による重量増や官能性の低さがデメリットとして出てきます。

では「ディーゼル・エンジン」はどうでしょうか。
ディーゼルの課題として「ガソリン・エンジンに較べて出力(Output power=HPやPSで表記される所謂馬力)が低いという点、PM(Particulate Matter =粒子状物質)の排出、冷間時の始動性・安定性の悪さ、エンジン自体から発する振動、自己着火に耐えうる為にエンジンの強度を増す必要があるためエンジン自体の重量が重くなるという事が挙げられます。

Output powerについては非常に端折った言い方をすれば「エンジンをどれだけ高回転まで回せるか」によって決まります。
ディーゼルは圧縮比が高いのでトルクが大きく「低回転・低速域」は得意とするところですが、逆に「高回転域」ではディーゼルは高強度=重いエンジンであるため慣性質量が大きくなり、高回転域まで回すことが難しくなります。
また、この慣性質量の大きさが振動の原因の1つとして挙げられます。

冷間時の始動性の悪さについては現在は「電子制御噴射」によりさほど、問題となることは無いと思われますが、昔のディーゼルには「チョークレバー」がありましたね(^^)

振動・PM対策については現在世界で発売されているディーゼルエンジンはDPF(Diesel particulate filter=ディーゼル微粒子捕集フィルター)の発達やコモンレール噴射技術によりほぼガソリン車と遜色ないところまで来ています。

今回のマツダ「SKYACTIV-X」はまさに「ガソリンエンジン」とディーゼル・エンジン」の「いいとこ取り」なエンジンと言ってもいいかもしれませんし、かなりのエポックメイキングな事だと思います。
また、トヨタとマツダの資本提携も、このエンジンの存在をトヨタが相当欲しいのでは?と穿った見方をしてしまいます(笑)
トヨタ・マツダ・スバルの技術コラボしたモデルなんて考えただけで最高です(^^)v

追記:マツダの小飼社長の会見をみましたら「他社への供給はしない」とのことです。うーむ残念だぞ。でもこれで更にマツダのブランド力は向上しますね。

画期的なエンジンと言えばもう一つ。
日産が発表した「VC型エンジン」

こちらは「可変圧縮技術」を搭載したエンジンでエンジンの圧縮比をエンジン負荷によって可変させるその走行状態に応じた謂わば「エンジンの美味しいところ」を常に使うエンジンということになります。

圧縮比を下げればパワーを出すことができますが、燃費の悪化やノッキングの発生というデメリットがありますし、逆に上げれば燃費を良くすることが出来ますが、パワーの低下を招いてしまいます。

この「VC型」エンジン、現在発表されたものは「直列4気筒、2リッターターボで270HP/39.8Kg-m」というスペックが公開されています。

日産「VC型エンジン」


メカニカルな部分については私は疎いので(笑)その難しい機構は中々理解できませんが、簡単に言えばエンジンシリンダー内のピストン上死点の位置を走行状態により可変させ、圧縮比も可変させるシステムのようです。

久々に「技術の日産」の面目躍如たるエンジンではないでしょうか。
このエンジンは現行のVQ系エンジンに替わるエンジンとなるようです。
(恐らくVQ37系搭載車にはVRエンジン、VQ25系搭載車にはVCエンジンという切り替え・住み分けを進めていくのでしょう)

残念ながら燃費については具体的数値は発表されていないようですが「従来型エンジンより27%向上している」とアナウンスされています。
ここでいう「従来型」がどのエンジンを指すのかは不明ですが(笑)、VQ25と仮定すればJC08で11.2キロ/リッターから14.2キロへ、出力&トルクも+45HP、トルクに至っては+13.5kg-mとなります。

と、書いていてふと思ったのがダイムラーから供給されている直4ターボはどうなるのか?
このエンジンを搭載したら最早役割を終えたような・・・
(同じエンジン搭載車でもCクラスとスカイラインではアイドリングストップからの復帰時の振動が雲泥の差でした)

日本メーカーはエポックメイキングなエンジンを開発し、世に問うた歴史が多くあります。

古くは世界中、どこのメーカーも「開発不可能」と匙を投げたロータリーエンジン。
量産型筒内直噴エンジンの先駆けとなった三菱自工の「GDI」エンジン。
そしてトヨタが出したハイブリッドエンジン。
(そのハイブリッドエンジンもトヨタのプラネタリ遊星ギヤ式もあれば日産のように1モーター2クラッチ式、はたまたホンダのように3モーター式等、HVでも様々な種類にトライしています)

「ロータリー」の物語は皆さんご承知の事でしょうから端折りますが、燃費や耐久性等「13B」より相当良くなっているものを開発中でしょう。

「GDI」エンジンはカーボンデポジットの付着によるエンジン不調やオイル消費の激しさからいつの間にか消えてしまいましたが「直噴エンジン」のパイオニアとして忘れられないエンジンの1つです。
(その後のD4-S等直噴とポート噴射切り替えという技術が出てきてGDIのウィークポイントはほぼ改善されたと言えるでしょう)

昨今、EVの台頭はその勢いをとどまる所を知らず、各メーカーとも開発競争に躍起になっています。
しかし本日のマツダの「SKYACTIV-X」エンジンの報道、日産の「VC」エンジンを見るにつけ、内燃機関の行き先に光明を見た思いです。

勿論、EVにはその良さはあることは承知しています。
しかし私はやっぱりイグニッションをONにしてスターターの音がするあの瞬間が堪らなく好きです。
(フーガHVは例外でしたが笑)

私が行きている間は内燃機関に乗り続けることが出来るかな?とも思った今日の報道でした。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
今日・明日の皆様やご家族の安寧を祈って。

Posted at 2017/08/08 20:33:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月07日 イイね!

ベルリンからのエア・メール

昨日の深夜から蒸し暑く寝不足なバーンスタインです。
気温は高く無いのですが、ジメジメして寝苦しいのなんの・・・

こんな日はスカッとひとっ風呂浴びてビール・・・・・
飲みたいけどお酒は体の事を考え、我慢ですね。

今日は一通のエア・メールがベルリンから届きました。

「Daimler AG」からで「貴君、バーンスタインが弊社の製造する「E63 AMG」を欲しがっていると聞いた。ついては貴君に一台プレゼントするので都合の良い日を連絡されたし」
という内容・・・・










というのは当然「真夏の夜の夢」な大嘘で(笑)
(第一Daimlerからならシュトットガルドからですね(^^;)

差し出し人は「Berlin Phil Gmbh」

「日本を代表するマエストロであるバーンスタイン氏に2018年シーズン、我がベルリン・フィル(以下Bph)を指揮して欲しい」という内容でした。








はい、これも「真夏の夜の夢」です(笑)

冗談はさておいて、2017後期~2018前期楽季のコンサートプログラムの案内でした(^^)

現在の芸術監督であるサー・サイモン・ラトルは2018年での退任を明らかにしており、後任にはロシア出身の俊英、キリル・ペトレンコが就任することになっています。
ロシア出身は初・・・と思ったらフルトヴェングラーからカラヤンへの移行期に僅かながら常任ポストにあったレオ・ボルヒャルト以来二人目になるのですね。
(ボルヒャルトは戦後間もない混乱期のベルリンでアメリカ兵の誤射により亡くなったという悲劇の指揮者です)

現・芸術監督 サー・サイモン・ラトル


次期芸術監督 キリル・ペトレンコ


Bphの歴代監督を見ますと、ハンス・フォン・ビューローやアルトゥーロ・ニキッシュは最早「伝説」の存在と言ってもいい存在なので置いておいて、その後のフルトヴェングラーやカラヤン、アッバード、そして今のラトルと「時代の寵児」達を監督に迎えてきた歴史があります。

ラトル退任が報じられた時、次期監督も「重鎮」が就くのだろうと想像していました。
「超・大物級」ではリッカルド・ムーティやダニエル・バレンボイム、ヴァレリー・ゲルギエフ、ズビン・メータ、マリス・ヤンソンスあたりを。
「大物級」でクリスティアン・ティーレマン、グスターボ・ドゥダメル、パーヴォ・ヤルヴィあたりを。

と言いつつムーティはシカゴで精力的に活動中ですし、バレンボイムも今年までミラノ・スカラ座、メータは年齢的に厳しいでしょうし、ヤンソンスはベルリン・フィルのライバル、バイエルン放送交響楽団のシェフ・・・
小澤さんは病気もあるのでこれまた厳しいでしょうし、アメリカ生まれの巨匠、ジェイムズ・レヴァインも病気で活動をセーブしているのでこれも無いと。

なので私の予想では本命=ゲルギエフ、対抗=ティーレマン、大穴=ヤルヴィと見てましたが。
見事に外しました(笑)

ヴァレリー・ゲルギエフ

みん友の「山爺@Around60さんのブログ「怖い顔の指揮者達」でも取り上げられていましたが・・・
確かに怖い(^^;)
(山爺さん、いつも引用させて頂き感謝いたします)

クリスティアン・ティーレマン

こちらは「ゲルマンの星」という存在でドイツ生まれの巨匠が最近少なくなっている中、その期待を一心に集めている存在と言ってもいいでしょう。

パーヴォ・ヤルヴィ

最初にお断りしておきますが「指揮しているプーチン大統領」ではありません(笑)
パーヴォは高名な指揮者であるネーメ・ヤルヴィを父に持ち、現在NHK交響楽団の首席指揮者をしています。

正直なところ、ペトレンコという指揮者をよく知らなかったのですよ(汗)
Wikipediaでペトレンコの事を見ましたが輝かしいキャリアの持ち主ですね。
Bphの他、アムステルダム・コンセルトゲボーやバイエルン放送交響楽団にも客演しているようです。

今まで「超・重量級」の指揮者達が監督を努めてきたこのポストへのペトレンコ就任、個人的には「冒険的」だなと思いましたが、今後彼がどのような活動を繰り広げるのか楽しみです。

前置きが長くなりました。
来シーズンのプログラムを見て魅力的と感じたプログラムを列挙します。
(怪しい私のドイツ語やフランス語訳なので誤訳があったら申し訳ありません)

2017年後期(特記が無い場合の会場は全てベルリンのフィルハーモニーです。また日にちは現地時間表記です)
9月10日
スザンナ・マルッキ指揮 
ブゾーニ オーケストラの為の円舞曲
ベルトーク ヴァイオリン協奏曲(Vn ギル・シャハム)
シベリウス 交響曲第二番
あのブーレーズにも認められた女流指揮者、マルッキとの共演が楽しみです。

9月16日
マルク・ヤノフスキ指揮
プフィッツナー オペラ「パレストリーナ」より「三つの前奏曲」
ブルックナー 交響曲第四番「ロマンティック」
最近、動向をあまり聞いていないヤノフスキのブルックナー、これも楽しみです。

9月30日
ダニエレ・ガッティ指揮
ヒンデミット 交響曲「画家マティス」
ブラームス 交響曲第二番
ガッティも「俊英」として名を馳せて久しいですね。確か次期監督の候補の1人だったような・・・

10月7日
サー・サイモン・ラトル指揮
モーツァルト ピアノ協奏曲第27番(Pf 内田光子!)
ウォルトン ヴィオラ協奏曲(Vla アムハイ・グロス)
コダーイ 組曲 「ハーリ・ヤーノシュ」
日本が世界に誇るピアニスト、内田光子さんがラトルと共演!
これは是非聴きたいです。
それに「ハーリ・ヤーノシュ」の寂しげなティンバロンの音をBphの演奏で聴きたいところです。

今年の10月、11月期は全てラトル指揮です。
他、三回の定期がありますが全てが重いプログラム・・・(ドイツ・レクイエムやラフマニノフの第三交響曲とか・・・)

なので一気に飛ばして12月期(笑)

12月3日
ベルナルト・ハイティンク指揮
マーラー 交響曲第九番
ハイティンクとBphのマラ9!不謹慎を承知で言うとハイティンクも高齢なので今のうちに実演に接してみたい・・・
ベルナルト・ハイティンク

長生きしてまだまだ名演を聴かせてくださいね(^^)

年が明けて2018年。

1月21日
小澤征爾登場!!
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第五番(Vn ノア・ベンドリクス・ハーグリー)
サン・サーンス 序奏とロンドカプリチョーゾ(Vn 同じ)
ラヴェル オペラ「子供と魔法」(演奏会形式)

「世界のオザワ」が久々にBphに登場!
これは嬉しいです(^^)
お願いですから、マエストロの体調がその時まで万全でありますよう・・・
でも正直言うとマーラーとかブルックナーあたりをやって欲しかったな(小声)

2月17日
ズビン・メータ指揮
シューベルト ロザムンデ序曲
シェーンベルグ ヴァイオリン協奏曲(Vn ミヒャエル・バレンボイム)
ラヴェル 組曲 「ダフニスとクロエ」第二曲

バレンボイム?ん?と思って調べたら「ダニエル・バレンボイム」のご子息だったとは!
あまり演奏家の二世で成功した例って少ないような気がしますが(クライバー親子やゼルキン親子はそういう意味でも別格です)「親の七光」だけでBphに登場出来ないでしょうから、期待大な若手ですね。バレンボイム(父)の方は女性には酷い奴で・・・(以下略笑)

ミヒャエル・バレンボイム

あまり若き日のお父上には似ていないような・・・

指揮のズビン・メータはインド出身の巨匠です。
アジアが誇る「巨匠指揮者」は小澤征爾、ズビン・メータ、韓国出身のチョン・ミョンフンの三人ではないかと勝手に思っています(^^)

ズビン・メータ


チョン・ミョンフン


2月24日
サー・サイモン・ラトル指揮
ドヴォルザーク スラブ舞曲集
バルトーク ピアノ協奏曲第一番(Pf ダニエル・バレンボイム)
ヤナーチェク シンフォニエッタ

息子、ミヒャエルの登場から一週間後、今度は親父がピアニストとしてBphの舞台に(笑)
こいつがまぁ、女房に酷い仕打ちを(しつこい笑)

それは置いておいて、彼はパレスチナ問題にも深い感心を寄せており、ユダヤ人とアラブ人で構成される「ウェスト・イースタンディヴァン管弦楽団」を組織したり、長年イスラエルで「演奏自体が禁止」されたいたヴァーグナーをアンコールとは言え演奏したこともあります。
彼は民族・宗教・出自等の違い、全てを取り払い「音楽」で「平和」を希求している素晴らしい人物です。
ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」は村上春樹さんの「1Q84」の作中でも取り上げられ有名になりましたが、視覚的にも楽しめる作品です。
金管楽器が多く配置され、一曲目の「ファンファーレ」の旋律は一度聴くと、印象深いものになることでしょう。

(若き日の)ダニエル・バレンボイム


5月1日 毎年恒例のヨーロッパコンサート(会場 バイロイト辺境伯歌劇場)
指揮 パーヴォ・ヤルヴィ!
曲目未定

NHK交響楽団の首席指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィがBphのヨーロッパコンサートに登場します。
場所は世界遺産でもある「バイロイト辺境伯歌劇場」
「バイロイト」というと「バイロイト音楽祭」が有名で、そのメイン会場である「バイロイト祝祭大劇場」は有名ですが、こちらの「辺境伯歌劇場」も会場として使われているようです。
内部の写真を見ましたがまさに「豪華絢爛」なオペラハウスです。
(あ、上で親子二代に渡って成功した演奏家について触れましたが、ヤルヴィ親子を忘れていました。父、パーヴォ・ヤルヴィも高名な指揮者ですし、パーヴォの弟、クリスティアンも俊英指揮者としてその存在を知られています。いや、実は結構親子で有名な演奏家って多いかも笑)

5月12日
トゥガン・ソヒエフ指揮
プロコフィエフ 交響曲第一番「古典的」
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第三番(Pf イェフム・ブロンフマン)
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル版)

私と同い年のソヒエフ。この歳でBphを指揮するんだから凄いなぁ・・・
しかも二回目の登場?のようです。
ラトル後任の人選の際、ソヒエフも有力候補だったそうですから「未来のマエストロ」になる可能性大ですね(^^)
(既にBphに招かれるということはもう「巨匠」の一歩手前という事なのでしょうけど)
Bphの「展覧会の絵」というとカラヤンの豪壮な音響の大伽藍とも言える演奏が白眉ですが、ソヒエフがどのような「展覧会の絵」を聴かせてくれるのか、楽しみです。

6月24日(こちらは毎年恒例「ヴァルトビューネコンサート」会場はヴァルトビューネ野外音楽堂)
サー・サイモン・ラトル指揮
ガーシュウィン キューバ序曲
フォーレ パヴァーヌ
カントルーブ オーヴェルニュの歌より抜粋(msop マグダレナ・コジェナー)
ハチャトゥリアン ガイーヌ組曲
レスピーギ ローマの松

「オーヴェルニュの歌」を歌うメッゾ・ソプラノのコジェナーはラトル夫人でもあります。
マグダレナ・コジェナー

お美しいご婦人をお持ちで・・・
実はこれは不倫の末に・・・(以下略笑)
どーもゴシップ誌も読んでいるとそっちにも関心が行ってしまって(汗)

このコンサートはラトルの16年に渡った「芸術監督」として最後のコンサートです。
ヴァルトビューネコンサートもBphの毎年恒例のコンサートでベルリンの「ヴァルトビューネ公園」にある野外音楽堂で行われるコンサートです。
この模様は日本でもよく放送されますが聴衆達は寝そべって聴いたり、恋人同士で語り合ったり、お酒を飲みながら楽しんだりと定期演奏会からみるとカジュアルで楽しい雰囲気のコンサートです。

日本で言えば「日比谷野外音楽堂」でNHK交響楽団が公演するような感じでしょうか(^^)

今回、Bphから送られてきたプログラムには記載されていませんが、最後はパウル・リンケ作曲の「ベルリンの風」という曲で締めくくられます。
この曲の演奏が始まると口笛や手拍子が客席から鳴り響き、本当に楽しい雰囲気を感じることができます。

その雰囲気はこちらの動画で。

小澤征爾指揮 Bph 1993年 ヴァルトビューネコンサートよりパウル・リンケ作曲「ベルリンの風」

楽しい雰囲気が伝わってきます(^^)
「ベルリンの風」は我が国で言ったら何が当てはまるのでしょうか・・・
「君が代」は国歌なので違うとして・・・
相当無理なこじつけですが「さくら」や「故郷」「荒城の月」のようなものでしょうか。
でも曲調が違うなぁ(笑)

これでラトルはBphを退任し、今度はロンドン交響楽団の音楽監督に就任することが決まっています。
母国、イギリスに帰還するのですね。
ラトルはBph時代に「冒険的」プログラムを多数取り上げました。
また、カラヤン時代の洗練され尚且つ重厚なサウンドを消してしまったという批判もありました。

しかしBphが世界三大オーケストラの牙城の1つであることは疑う余地の無いところですし、それまでBphが取り上げなかった意欲的プログラムを積極的に紹介したことはラトルの功績です。

こうして来季の指揮者陣を見ると私世代にとっても「大物」級が少ないです。
昔のBphは「超・大物」ばかりが客演するという感じでしたが、今は俊英らを迎え「品定め」という感じなのでしょうか。

そういう意味では日本人が小澤さん以外招かれないというのは寂しいですね。
「世界のオザワ」がその指揮台に立つのは至極当たり前の事ですが、我が国の「大物」クラスが招かれることに毎年期待しているのですが・・・

数年前に佐渡裕さんが定期公演に招聘されショスタコーヴィチの第五を指揮したのは記憶に新しいところですが、あれっきりですし・・・
Bphの指揮台に立った日本人は意外に多いのですが「継続的」に立ったのは「近衛秀麿」と「小澤征爾」の二人だけでしょう。

今の日本の指揮者界には疎い私ですが、秋山和慶さんや飯守泰次郎さん、小林研一郎さんあたりを招いてくれないかなぁ・・・

こうして書いていてハイティンクのマーラーの9番、聴きに行きたいなぁと。
ベルリンまでの旅費をちょこっと調べてみました。
どうせ調べるだけならタダですから(笑)憧れのファースト・クラスで(^^;)

ルフトハンザのミュンヘン経由便で1,649,990JPY
(ミュンヘン→ベルリン間はビジネス・クラス)

意外と安い・・・・・・・・・か?(笑)

パスポートも期限切れているので取り直ししなきゃないですし165万あったらWRX S4の頭金になりますね(笑)

大人しくネット配信の「DIGITAL CONCERT HALL」のLIVE中継で我慢します(^^;)

いや、昨日からハマっていることがあるのですよ。
一昨日のブログ「エグゾーストノートが頭から離れない」で紹介したメルセデスのE63 AMGやBMWのM5、AudiのRS7やレクサスGS-Fの動画を見ながらPCに入っているMp3を聴くと・・・

あーら不思議!その車でドライブしている気分になります(大笑)

大分、あの気持ちいいエグゾーストノートで音楽はかき消されますが(^^)

うーん、なんか虚しいぞ(笑)
まるで昔、CDコンポの前でCDを掛けながらタクトを振りまくっていた少年時代のようだ(汗)


本日もしょーもない内容のブログ、最後までお読み頂きありがとうございました。
台風が縦断しそうな感じです。
皆様や皆様のご家族に何事もありませぬよう。
Posted at 2017/08/07 20:27:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月06日 イイね!

祖国と引き裂かれた指揮者「ラファエル・クーベリック」の「我が祖国」

今日は昨日と打って変わって暑いです・・・
出かけようかという気も失せ、本日はCDとラジオを聴きつつ読書の日です。

今日は車ネタではありません。

読書しながらCDを聴いていたのですが「聴くと涙が出てしまう」演奏を聴いてしまったので・・・

ベドルジハ・スメタナ作曲 連作交響詩「我が祖国」
ラファエル・クーベリック指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (1990年 プラハの春 オープニングライブ)

スメタナの「我が祖国」というと二曲目「モルダウ(ブルタヴァ)」が有名です。
「ぼへーみあーのかーわーよーもーるだーうよー」のアレです(笑)
(今は歌詞が「なつーしきかーわよーもーるだうよー」に変わっているのかな?)

この曲は中学の合唱コンクールの課題曲でした。
(恐らく同じ経験をされた方も多いのでは)

因みに私は指揮者でして(汗)
その頃からクラシックばかり聴いていたので普通なら二拍子を振るだけなのですが、「カラヤンやバーンスタイン」に心酔しまくっていた生意気ざかりな中学生(笑)は、まるでその真似をするかのような指揮をして1人、悦に浸っていました(笑)
お陰で「指揮者賞」なるものを貰いました(^^;)

そのときのビデオが残っていてちょっと前に見返したのですがコレが酷い(笑)
目を閉じ、かき回すような指揮姿、完全にカラヤンに「成りきって」ます。
同級会の時に同級生がその事を思い出して「あの時、歌う側は笑いを堪えるので大変だった」と皆、口を揃えていました(大笑)

これが功を奏したのか(笑)卒業式での「大地讃頌」も指揮者を任されました。
こっちもビデオがあったので見返したのですが「モルダウ」より酷い(笑)
歌う側300人は「卒業」ですから涙で顔がグシャグシャ、そして指揮者の私も涙でグシャグシャ(笑)
そんな涙と鼻水グシャグシャで今度はバーンスタインばりに飛び跳ね、山田一雄先生なみにキューを出しまくってます(汗)
あぁ、消したい黒歴史(^^;)
でも同級生、みんなにこのビデオ配布されたんだったなぁ・・・等と思い出しながら。

いつもこのビデオの存在が同級生と会うとネタにされるのは「過去の過ち」として仕方無いですね(笑)

話が脱線しました(笑)

ラファエル・クーベリックについて紹介します。


クーベリックは世界的ヴァイオリニスト、ヤン・クーベリックの息子としてチェコに生まれました。
言葉を憶えるより楽譜を読むことの方が先に出来たという逸話が残っているほどその才能を父親から受け継いだようです。

わずか28歳でチェコ・フィル音楽監督に就任、栄光の時代が始まるかと思いきや。
1948年、チェコスロバキア政変(所謂二月事件)が起き、共産党政権が樹立されます。
クーベリックは「共産政権」が「人民の平等」の名を借りた「独裁政権」であることを喝破し、イギリスへ亡命、活動を西側へ移します。

その後、シカゴ交響楽団の音楽監督に就任しますが、当時「シカゴ・トリビューン」誌の「ある意味」名物であった女流評論家「クラウディア・キャシディ」の激しい攻撃(演奏自体というより個人的攻撃までされたようです。キャシディに賞賛された指揮者のなんているか?という具合だったようですね)を受けシカゴ響を退任。

クーベリックは人格者ぶり、温厚さは有名で滅多な事では怒りを露わにする人物ではなかったそうですが、シカゴ響時代のことを聞かれると「あの女!!!」と罵ったとのこと・・・

その後、クーベリックはドイツのバイエルン放送交響楽団の音楽監督に就任。
バイエルン放送馨を「ドイツを代表するオーケストラ」へと、その存在を押し上げます。

1986年、持病の悪化もあり指揮活動から引退、悠々自適の生活を送るはずでしたが・・・

1989年、当時のチェコスロバキアでも「民主化革命」(所謂ビロード革命)が起き、共産党政権は崩壊。クーベリックの祖国、チェコスロバキアはハーヴェルを大統領とする民主国家となります。

チェコスロバキアでは毎年「プラハの春」と呼ばれる音楽祭が開催されています。
ハーヴェル大統領は1948年に祖国を離れて以降、チェコスロバキアの土を踏んでいない「世界的指揮者・ラファエル・クーベリック」に是非、祖国で指揮して欲しいとの希望を伝えます。

クーベリックは祖国の民主化をとても喜んだようですが、指揮活動から身を引いて既に4年経ち、最初はハーヴェルの希望に難色を示したといいます。
また「自分は1948年に祖国を「捨てた」と言われても仕方ない。そんな人間をチェコスロバキアの人達は果たして迎え入れてくれるのだろうか?」との葛藤もあったようです。

しかし祖国、チェコスロバキアの民主化の翌年、1990年の「プラハの春」音楽祭にラファエル・クーベリックは帰って来ました。
42年ぶりに踏む、祖国の土。
この演奏会に望むまでのクーベリックの模様がドキュメンタリーとして残されています。

何処へ行っても歓呼の声で迎えられるクーベリックが向かったのは父、ヤン・クーベリックのお墓でした。
クーベリックは祖国を離れた1948年以来、父の墓参も出来なかったのは共産圏から西側へ亡命した者の運命として当然だったでしょうが、過酷です。

そこで父、ヤンのお墓に向かってラファエルが語りかけるシーン・・・
これは何度見ても年甲斐も無く泣けるのですが・・・

「お父さん、お久しぶりですね。ラファエルです。すっかりご無沙汰してしまって・・・申し訳ありません。こちらは我が妻、そして息子に娘。そして私の孫です。お父さんから見ると孫とひ孫ですよ。こうして何十年も会いにも来ないで・・・親不孝をお許しください」

ダメだ、書いていてまた目頭が熱くなってきた・・・

そしてラファエル・クーベリックは42年前、自らが音楽監督を努めたチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮台に立ちます。
曲目は「プラハの春」音楽祭、オープニングを飾る曲となっているスメタナ「我が祖国」

上で挙げた経緯があるクーベリックが「我が祖国」を指揮するだけでもう・・・

クーベリックは「我が祖国」を亡命後、4度録音しています。
シカゴ響、ウィーン・フィル、ボストン交響楽団、バイエルン放送交響楽団。
その録音全てを私は持っていて、どれも「鉄のカーテンの向こう側」にある「我が祖国」を想った名演です。

しかしこのチェコ・フィルとの42年ぶりの再会演奏はこの4度の録音には無い「感動」が詰まっています。
メカニカルな部分で見るとチェコ・フィルとのこの演奏・録音はオケの技術もバイエルンから見れば劣る部分もありますしライブ故のキズもあります。
しかし、それを補っても余りある「感動」がそこにはあります。
(勿論、バイエルンを始めとした4度の録音、全てが「名盤」と誉れ高いものです。特にバイエルンとの録音はベルリン・フィルにも匹敵するであろうオーケストラの技術とクーベリックの解釈が素晴らしく融合した超・名演であると思っています。)

YouTubeにこのライブの模様がありました。


「我が祖国」全曲は結構長いのですが、最後の曲「ブラニーク」ではオーケストラ団員も感極まっているように見えますし、それを感情を抑えながらも指揮するクーベリック、終わった後の聴衆の歓呼の声・・・

クーベリックは1996年に波乱と栄光に満ちた、そして何十年踏むことが出来なかった「祖国」の土を踏むことが叶った生涯を閉じました。
そのお墓は長年、墓参が許されなかった父、ヤン・クーベリックの隣にあります。
長年会うことが出来なかった親子、きっと今は四方山話で賑わっていることでしょう(^^)

クーベリック親子のお墓は「ヴィシェフラット墓地」の「スラヴィーン」という地域にあるそうです。
そこはチェコ民族の発展に貢献した方だけが眠る墓地だそうで、アメリカで言えばアーリントンのようなものでしょうか。
そこにはクーベリック親子の他にスメタナ・ドヴォルザーク・画家、ガラス工芸家のミュシャのお墓もあるそうです。

「西側」と「東側」に別れたことによって引き裂かれた人々は多くいます。
「ラファエル・クーベリック」もその1人。
しかし42年と時を経て彼は祖国の指揮台に戻ってきました。
その時、彼の胸の去来したのはどういった想いだったのでしょう・・・・・

「東西冷戦」という言葉が最早、過去の出来事となっている現在。
東側の民主化革命の嵐が吹き荒れたあの頃、私はまだ子供でしたが、今になって思うのは「東西冷戦とは何だったのか?」と。

イデオロギーの違いで片付けるのは簡単ですが、それで多くに人々が引き裂かれ、また民主化を志した人々が同じ国内の体制によって殺されていった事実。
無情としかいいようがありません。

またもや話が脱線しますが、「イデオロギーの違いで闘うことの無情」を明朗に喝破した人間がいます。

その人は第19代内閣総理大臣、原敬。

曰く「(前略)戊辰戦役は、政見の異同のみ。当時勝てば官軍負くれば賊との俗謡あり。その真相を語るものなり。(後略)」

原は当時、戊辰の役で「賊軍」とされた「盛岡藩」(現岩手県中部~青森県八戸地方)家老職の家出身でした。

戊辰の役以降、奥羽列藩同盟に加わった地方の人々は「白河以北一山百文」(白河から北の人間は一山いても100文程度の価値しか無いという説、白河以北の山の価値は100文しか無いという説等あり)と蔑まれ、原自身も相当苦労しながらも「内閣総理大臣」、それも「平民宰相」として国のトップに立ったわけですが、その原自身の言葉「政見(政治への意見、見解)の違いのみで争い(戊辰の役)は起きた。しかし勝てば官軍の言葉が全てを物語っている。(勝てば官軍~)=即ちはこのような事で争うとは非常に無駄な事である」と。

これは戊辰の役で「賊軍」「朝敵」「逆賊」として死んでいった東北諸藩(奥羽列藩同盟)の武士達慰霊の牌建立の際の言葉です。
「西側」と「東側」から見るとスケールの違いこそあれ、当時小さな日本でも「イデオロギーの違い」により多くの人間が亡くなり、辛い別れが多くあったことでしょう。
それを原は平明かつ明朗にこの言葉で喝破したと思います。

「勝者が歴史を創る」と言いますが仮に「戊辰の役」で新政府軍が敗れていれば、そちらが「逆賊」となったでしょうし、東側(共産体制)が隆盛を誇り、西側で革命が起きていれば「資本主義・民主主義」の敗北という歴史になっていたことでしょう。

(因みに原は「平民宰相」と呼ばれますが、盛岡藩の「家老職」の家出身なので歴代首相の中では「東久邇宮稔彦」「近衛文麿」に次ぐエスタブリッシュメント出身と言ってもいいでしょう。維新の志士達は殆どが下級武士でした。また原の雅号「一山」は「白河以北~」から取ったもので彼の反骨精神をよく表しています)

まぁ、この「イデオロギー」の犠牲になった人々が「勝者の側」は靖国に立柱され、賊軍、即ち「敗者」は成されないのも「勝てば~」で原が皮肉っているとおりですね。
(A級合祀やら何やらの問題は置いておいて)

話が相当脱線してしまいました(笑)

ラファエル・クーベリックには名盤が多く残されています。
バイエルンとの録音は「ハズレ」が無く、彼の誠実な人柄が伝わってくる名演ばかりですし(特にモーツァルトやシューマンの交響曲集は皆さんに自信を持ってお勧めできます)、若き日のシカゴ響との録音は音が悪いのが難点ですが「新天地アメリカ」での溌剌とした演奏、9つのオーケストラを振り分けたベートヴェンの交響曲全集は各オケの特色を見事に引き出した名演揃い。

ラファエル・クーベリックは「恐怖型トスカニーニ・ライナー・セル」「カリスマ型カラヤン・バーンスタイン」とは違った「人柄」でオーケストラを魅了してしまう人だったのかもしれません。
と言いつつ、彼のマーラー交響曲全集はバーンスタインのような内生する「どす暗さ」や「死生観」を抉り出したこれまた名演なのですが・・・

クーベリックのCDはどなたにもお勧めできる名盤揃いですので
「これから聴いてみたいけど誰が指揮したのを買ったらいいか分からない」
という場合には「カラヤン」と並んでお勧めいたしますので頭の片隅にでも憶えておいて頂ければ・・・
(ただし所謂「歴史的録音」なんてのは音が悪いのが常ですのでそのあたりは要注意ですよ笑)

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また、先日より沢山の「イイね!」を頂き感謝致します。

Posted at 2017/08/06 17:05:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記

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