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バーンスタインのブログ一覧

2017年08月10日 イイね!

ヘッドランプ・進化の考察(追憶を交えて)

今日(昨日?)もヒマでした(笑)
よって読書とCD三昧。

今日はなぜかチャイコフスキーの第五交響曲を無性に聴きたくなり三枚も同曲異演を聴きました。
小澤征爾指揮 ベルリン・フィル(1989年録音)
小泉一裕指揮 九州交響楽団(1993年録音)
堤俊作指揮 札幌交響楽団(1988年録音)

小澤さんのBphとの録音はカラヤン逝去の三ヶ月前。
今のBphとは違った「濃厚な」カラヤン・サウンドを聴ける名演です。
それ以外の二枚、なんで買ったんだろう?と謎に思いながら聴きました。
正直、九響の方は音場が狭い感じですし、札響の方は音がデッド。
何故、買ったのか分からないのでCD棚から引っ張り出して聴いてみたのですが、益々謎が深まったぞ(笑)
夏に濃厚なチャイコフスキーは聴くもんじゃないと勝手に思ってましたが、涼しいのでヨシとします。

そんな中、たまにはカー雑誌でも読もうかとコンビニへ行って「ベストカー」を購入してきました。
様々スクープ記事やニューモデルの試乗記等、最近のクルマ動向をネットでしか見ていないと紙媒体ならではの楽しさがあります。

そんなニューモデルを見ていて1つ気づいたのが「ヘッドランプ」のこと。

ニューモデルと言われる車達の殆どが「白い光」になっています。
ヘッドランプのLED化がどんどん進んでいることの証ですね。
車によっては「フォグランプ」までLEDですからね。

そんなこんなで自動車用ヘッドランプの変遷に興味が湧き、また昔の思い出も蘇ってきたのでその事について書きたいと思います。

まずヘッドランプとして最初に採用されたものは「石油ランプ」や「アセチレンランプ」だったそうです(笑)
トマス・エジソンがフィラメントを用いた白熱電球を商用ベースに乗せたのが1880年と言われていますのでそれを自動車に搭載することは可能だったと思われますが、当時の自動車は電気系統が脆弱であったでしょうし、白熱電球のフィラメントも「対振動」という点で弱かったのでしょう。
ですので恐らく成熟された技術である「石油ランプ」「アセチレンランプ」を使用したのは致し方の無い事だったのかもしれません。
今でこそライトスイッチを捻ればヘッドランプは点灯しますが、暗くなったら昔は外に出てランプに火を灯していたのでしょうね(^^)

アセチレン・ヘッドランプ

今の車のスモールランプより暗そう・・・

その後1912年になってデルコがエンジン点火と補機類駆動を統合させたシステムを開発し、キャディラックに電気式ヘッドランプが初めて搭載されたそうです。
しかしこのときも点灯する際は「外に出てスイッチを入れる」必要があったとか。
(車内から点灯出来るようになったのは1917年だそうです)

また、この時代は「Hi/Lo」ビームという思想は無く、「前を照らす」だけの存在だったようで、1915年のキャディラックで初めてその思想が取り入れられ、HiビームとLoビームを別々の筐体で行う「デュアルヘッドランプ」が搭載されたそうです。
1つのバルブでHi/Loが切り替え出来るようになるのは1924年になってから。

その後は白熱電球を利用した「シールド・ビームヘッドランプ」が隆盛を極めます。
シールド・ビームはヘッドランプ自体が「電球」と言ってもいい構造で、規格化され多くの車に搭載されました。
1950年代~1980年代初頭にかけての自動車のデザインを見て頂ければヘッドランプの形状が丸や四角の差こそあれ、全て同じような形状をしている事がその証左です。

シールドビーム・ヘッドランプ(単体・ルーカス社製)


シールド・ビームを搭載した車両の例(丸型)
トヨタ2000GT


シールド・ビームを搭載した車両の例(角型)その1
トヨタ・クラウンセダン (110系)


シールド・ビームを搭載した車両の例(角型)その2
日産セドリックセダン(430系)西部警察より(笑)


規格化されているためクラウンもセドリックもヘッドライトの形は同じですね。

シールド・ビームの欠点として「筐体自体が電球」というシステムなので球切れすれば、その筐体ごと変えなければならない事や発熱量対策故のガラス製の為、衝突時(特に対人)に割れたガラスで傷つけやすい事、そして筐体自体が規格化されているためデザインの自由度が下がるという事が挙げられます。

このような欠点を克服するため時代は「シールド・ビーム」からハロゲン電球を用いた「ハロゲン・ヘッドランプ」へ移行していきます。
やっとこのあたりから私も分かる時代です(笑)

ハロゲン・ヘッドランプはシールド・ビームと違い、筐体自体が光るのでは無く、ヘッドランプ筐体の中にある「ハロゲンバルブ」が点灯する仕組みです。
その事からヘッドランプ形状の自由度は格段に上がりますし、発熱量もシールド・ビームよりは抑えられていたためプラスチック化も可能となり、また万が一、球切れしても電球のみを交換すれば良いというメリットが生まれ、シールド・ビームは駆逐されハロゲン・ヘッドランプの時代が到来します。

ハロゲン・ヘッドランプを搭載した車両の例 その1(横基調)
スバル・レガシィ(BF型・初代)


ハロゲン・ヘッドランプを搭載した車両の例 その2(大型基調・フォグランプ一体型)
トヨタ・セルシオ(F10型 初代)


ハロゲン・ヘッドランプを搭載した車両の例 その3(縦基調)
ホンダ・プレリュード(BB6型 最終モデル)


横・大型・縦とデザインの自由度が相当上がったことが分かります。
またヘッドランプの明るさを増すため、様々なヘッドランプ形状も考案されました。

「マルチ・パラボラ式ヘッドランプ」
初代三菱ディアマンテ


「プロジェクター式ヘッドランプ」
初代日産セフィーロ


「マルチ・リフレクター式ヘッドランプ」
初代ホンダ・アコードインスパイア


シールド・ビームから見れば明らかに明るくなったハロゲンヘッドランプですが、さらにそれを明るくしようとする各社の努力が見て取れますね。

そういやこういうのもありました。

子供の頃560SELを見て「ライトにまでワイパー付いてるなんてスゲー」と感心した思い出が。
ボルボにも付いていましたね、これ。
そいうやその頃の国産ではシーマがドアミラーにワイパー付けたり、マークⅡがサイドウィンドウにワイパー付けたりしてたのも思い出しました(笑)

それにしてもW126型Sクラスは今見ても端正ながら、威厳溢れるデザインですね。
W140が「レクサス・ショック」でちと太ってしまった(と言ってもW140も二重ガラス等凄い車でしたが)デザインになってしまった事を考えると、今日W126を久々に見て「いいデザインだなぁ」と再認識。

上の「ハロゲン・ヘッドランプを搭載した車両の例 その3(縦基調)」で紹介した私の最初の愛車、最終型・BB5プレリュードも「マルチリフレクター」でした。
また純正品より高輝度を謳う社外バルブも「PIAA」や「RAYBRIG」、「IPF」「CARMATE」等色々とありました。

丁度私が免許を取得し、プレリュードを買った頃、画期的なヘッドランプが登場しました。
「ディスチャージヘッドランプ」(HIDヘッドランプやキセノンヘッドランプとも)

これはハロゲンバルブのようにフィラメントに電流を流し、その抵抗を利用した灯りでは無く、蛍光灯のようにバルブ内での放電を利用した仕組みでハロゲンから見ると長寿命かつ明るいという点が優れていました。

確か最初に搭載されたのはマークⅡ三兄弟のツアラーシリーズだと記憶していたのですが、Wikipediaで調べた所「日産・テラノ」が乗用車では初めて搭載されたとのことです。

初めてその明るさを目にした時、その明るさに驚愕すると同時に、点灯時の「貯め」が有るかのごとく点灯する様を見て「すげーかっこいい」と思わされました(笑)

特にも印象に残っているのが初代NSXの中期モデル(所謂Ⅱ型)が赤信号の対向車で止まり、青になった途端、リトラが開きディスチャージの閃光を放った瞬間・・・
あれは一生忘れることが無いと思うほどカッコよくて(笑)

時間をあまり置かず、ハロゲンヘッドランプ車用の社外HIDコンバージョンキットが発売されました。
「BELLOF」や「PIAA」等が発売し、私もプレリュードに欲しいと思ったのですが、その価格が20万円以上しました。
とても買える代物では無く、まだ数の少なかったディスチャージ搭載車を羨望の眼差しで見ていましたね・・・

学生に出来たことと言えば「HIDの白さを持った社外品ハロゲンバルブ」への交換でした(笑)
当時はハロゲンがまだまだ主流でしたので、カーショップのバルブコーナーには沢山のハロゲンバルブが陳列されており、やはり私同様、HIDのような白さを求める方が多かったのでしょう。「HIDの白さを実現!」とか「BMW、ベンツのような白紫光を実現!」なんて謳い文句のハロゲンバルブが所狭しと並んでいました。

こんなのです。

一応、社名は伏せておきます(笑)
私の頃はもうちょっと箱のデザインが古かったような・・・

で、友人達と「どこのメーカーのが一番HIDっぽいか」なんて事を真剣に談義するわけですよ(笑)
私は大学で自動車部に所属しておりましたが、毎週水曜は全部員が集まるミーティングの日となっていて、それが終了後皆で飯を食いに行くという習わしでした。
その飯を食いに行く店に求められる条件は「長居してもいい」「24時間営業」「ドリンクバーあり」という物。
それは飯を食ったらドリンクバーで朝まで粘ってくっちゃべるという為で店側からしたら「甚だ迷惑な客」ですね(^^;)
そんな時に出るわけですよ、バルブの話が。
「PI○AのがHIDに色味に近い」とか「いや、RAY○RIGの方が近い」等と(笑)
よくまぁそんな話で朝までくっちゃべっていたものだ・・・

「自動車部」と言っても文系・理系が混在していますから様々なメンバーがいるわけで。
「首都高大好き」「お山(峠)が大好き」「エンジンの仕組みが大好き」「カーオーディオが大好き」「コマ図ラリーが大好き」「ドライブ好き」「ジムカーナ命」「サーキット走行会大好き」「エンスー」「草ラリー参戦」等などバラエティに富んでますねぇ(笑)

大体、皆「学生の身分で車を持つとは!」という身分でしたので国産の中古車が当たり前、かく言う私も新古のプレリュードが「あり得ない価格」でディーラーにあったものを買ったクチです。

当時はS13シルビアの価格が中古市場でこなれてきており、最も部内での占有率が高かったですし、AE92や101レビン/トレノやミラージュ・サイボーグ、EGシビック等も人気がありました。
(S13は前期のCA型エンジン搭載車と後期SRエンジン搭載車で全く評価が違っていたのも懐かしく思い出されます)
エンスーだったSは「いすゞ・アスカ イルムシャー」なんてマニアックな車に乗っていたなぁ・・・

そんな中1人だけ、同期で最も免許取得が遅かった医学部に通う「C君」という人物がいました。
彼とは年齢が同じだった為(1浪、2浪は当たり前、もっとも同期で遅咲きなのは6浪というのまで居たので、友人の殆どが年長者でした)よく二人で遊ぶ中で私のプレリュードによく乗せてました。

そんなある日「俺、車買ったよ」との報告。
何買ったのよ?と聞いても「それは見てのお楽しみだぜい」の一言(笑)
そしてあるミーティングの週、聞きなれない音のする車がやって来ました。
(殆ど皆がマフラーは替えていたので誰が来たかを音で当てて遊んでました)

「Cじゃね?」となり部室の外に出てみると、そこにあったのは・・・
真っ白な「ポルシェ911」。(俗に言う996でした)
案の定、Cが降りてきました(笑)

なんと人生初の車がポルシェ(笑)
我々は驚きを通り越して呆れ返りました(^^;)
そのポルシェに若葉マーク付けて乗っているんですよ・・・(大笑)

「お、お前、ちょっとやり過ぎじゃね???」
「いやさー、親父にフェアレディZ(Z32)の中古欲しいって言ったら、国産はヤワだから頑丈なポルシェにしろって言われてさ・・・」

後で聞いた話ですが、彼の父親もお医者様で関東圏に病院を複数持つ資産家でした。まさかCがそんな良家の御曹司だなんて誰も知りませんでした。
(因みに彼のお陰で私は「ガン治療・手術」にかけては日本で屈指な存在の某病院にて手術・入院することが出来ました。まさに「命の恩人」です。そんな彼、今はボルボのXC90という車に乗っています)

えぇ、当然その後は「大試乗大会」でした(笑)
みんな「乗せろ!」「運転させろ!」でまぁ、貧乏学生達がポルシェの世界の一端を覗いたんですね。
Cから見れば事故られないか相当不安だっただろうなぁ(^^;)

そんな彼の「ポルシェ911」が我が部「初のHID搭載車」でした。
やっぱり本物は明るかった(笑)

それでもHIDキットなんて買えませんから貧乏な我々は「HIDっぽい」ハロゲンバルブを求めてさまよう日々でした。
一番照射光が近いと思ったのは「PI○A」の製品でしたが、白みを出すためにバルブがブルーにコーティングされているため、それがリフレクター内に反射して「偽物」とすぐ分かるんですよね(^^)
それに何故か「PI○A」のは球切れが早かったんです。
(SO○Yタイマーに擬えてPI○Aタイマーと呼んでました。そういうわけで伏せ字です笑)

こんな感じにコーティングされてました。

(もっと青がかっていたような気も)

すると工学部の「エンジンマニア」だったI君が言うわけです。
「お前らね、ああいうバルブはHIDっぽい光を出すためにバルブ自体にコーティングしてるだろ?確かに見た目はHIDっぽいけど絶対的明るさはコーティングされていないバルブからみたら暗いし、雨の日は見難いよ。それにコーティングされているから放熱性が悪くなって切れやすいんだよ。やっぱバルブは見やすさでイエローよ、イエロー」と。

うーん、さすが工学部(笑)
言われてみればそうですよねぇ・・・
専門的なことは全く分かりませんが、ガラスの上に色を塗っているわけですから光源から発せられた光は減衰しますよね(^^;)
「でもイエローだって同じやんけ!」と突っ込むと「イエローは雨の日、見やすいんじゃあ!」との返答が(笑)
そんなIは東証二部に先日降格してしまった「あの企業」に居ます。今はイエローバルブでは無く、LEDヘッドランプの付いた某ドイツ車に乗っています(笑)

あの当時は「ケルビン数」が高ければ高い程「明るく白い」と勘違いしていました。
まぁ、それでもHIDっぽいハロゲンバルブをプレリュード時代はずっと付けていましたが(笑)

その後、アリストを購入して「本物の」HIDの明るさに感動しました。
やっぱり「本物」はいい・・・(笑)

HIDのバルブ(バーナー)も替えて楽しみました。
若気の至で9000ケルビンなんてのを付けて雨の日の視界の悪さで速攻で取り外したり(^^;)
ケルビンでは無くルーメン数値の方が重要という事を知り、5500ケルビン~6000ケルビン位で3100~3300ルーメン位あれば快適な夜のドライブが出来るという事を学習(笑)

HIDバーナーも各社の交換バーナーを試しましたが、やはりバーナー自体に色温度を上げるために「コーティング」されているものは暗く感じました。
私見ですがHIDバーナーは「BELLOF」と「CARMATE」製が色味も白が強い私好みで、雨天時等の見難さも無く、また明るさも満足いくものでこの二社の車検適合製品なら買って間違いないと思います

(最近はコーティングで色調を変えるのでは無く、バーナー内部の配合物質の調合で色調を変えていろうようですね)
現在はGT-Rには「CARMATE」、ハスラーには「BELLOF」を使っています。

話が相当脱線しました(汗)

その後はずっとHIDの車ばかり乗り、世の中を走る車も搭載車が相当増えてきた頃。
またもやHIDを超えるヘッドランプが。

今度は「LEDヘッドランプ」の登場です。
LEDは指向性が強くヘッドライトへの搭載は相当先になるだろうという話を聞いてから僅か一年ぐらいで出ました。
確かレクサスLSのHVモデルだったような気がします。
聞けば複数のLEDを配置し、さらにリフレクター技術でヘッドライト搭載を可能にしたとのこと。
技術の進歩ってすげぇなぁとこの時も思い知らされました。

レクサスLS600h ヘッドランプ「前期型」(LoビームのみLED)


そうこうしているうちにテールランプはLEDになるわ、ウィンカーもLEDになるわ、物凄いスピードで自動車灯体の「LED化」が進んでいきました。
「LED」は省電力の為「発電量軽減に効果的=ダイナモ負荷軽減が図られ、低燃費へとつながる」という事で燃費性能が重視される近年、搭載車が当たり前になってきました。

「LEDヘッドランプ」もレクサスLS600hに初搭載されてから進化が進み「Hiビーム」にも搭載され出したあたり、アウディから革新的な「LEDヘッドランプ」が登場します。

アウディA8に搭載された「マトリクスLEDヘッドランプ」
これは車載カメラ等やセンサー等で前走車や対向車の存在を察知し、ヘッドランプ内のLEDの消点灯をすることで前走車や対向車を幻惑させずに、その周りをハイビームと同じ領域で照らすという物です。

アウディ マトリクスLEDヘッドランプ


コレがあれば基本「Hiビーム」に固定しておいても他車にも迷惑を掛けず、夜間に最大限の視野を取ることができますね。
現在、この方式と同様のシステムを採用したヘッドランプは外国車、国産車を問わず広く採用されだしました。
安全につながる装備ですので、こういう装備はどんどん拡充していって欲しいですね。

と思っていたら更にアウディのそれを上回るヘッドランプが(笑)
BMW「レーザーヘッドランプ」
LEDの次は遂に「レーザー」ですか(笑)
その光に当たっただけで消されそうです(^^;)

その仕組みはレーザー光を基に作った光源を用いており(ってレーザー光自体がなんなんだ?笑)LEDヘッドランプより電力消費量は30%低減、照射範囲は2倍、明るさに至っては5倍・・・
なんちゅースペックよ・・・さすが「レーザー光」(笑)

BMWのHPによるとスイッチを入れておけば、70キロ以上で作動し、最大600メートル!先まで照らすそうです。

BMW レーザーライト(7シリーズ)


その照射イメージ

相当先まで見渡せますね。
警察は投光機を全てこれにすべきです(笑)

最初はEVスポーツのi8にオプションで設定されたそうです。

そのオプション価格、なんと・・・・・・

850,000JPY

この技術や価格を見ると

勝栗、ビックリ、ボッタクリ~♪ってな感じです(笑)

でも7シリーズでは16万円程度に下がったようです。
高いですが7シリーズを買う方変える方には微々たるものですね(^^)
私も「買えるなら」付けます(笑)

ヘッドランプの進化も留まる所を知りませんね。
自動運転になったらヘッドランプも不要な気もしましたが「他車や歩行者に自分の存在を知らせる」意味で必要ですよね。

ここまで書いていてふと思ったのが「LED」や「レーザー」が仮に球切れしたらどうなるのか?という事です。
ハロゲンやHIDならバルブ交換で済みますが。

調べた所、ヘッドランプASSYとなるようです。

まぁLEDやレーザーはハロゲンやHIDから見れば寿命時間が相当長いので、そうそう簡単に球切れ等は起きることはないでしょけどASSYとなると高そう・・・
まぁ、無い物の心配なので取らぬ狸のなんとかですが(笑)

でもヘッドランプASSYってところは「シールド・ビーム」時代に回帰してますね(^^)

私はLEDヘッドランプにすら乗ったことがなくクラウンやフーガに付いていた「AFS」で感動する始末ですから、マトリクスLEDやレーザーなんて乗ったら1人で「スゲー!スゲー!」と騒ぎまくっていることでしょう(笑)

GT-RはMy17モデルのLEDヘッドランプを私のMy11に取り付け出来るみたいですが高そう・・・
調べたら40万程度ですか・・・
その位出すなら他のパーツ買うよな(小声)
現状のHIDでも不満は無いのでこのままでいます(負惜しみ)

本日も最後まで辛抱強くお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

帰省ラッシュがそろそろ始まる事と思います。
バーンスタインもお墓参りには行ってこようと思います。
(というかお墓が有る所に私しか住んでいないので、お墓掃除から迎え火まで私がやらされてます。仏壇は実家にあるのでそっちは両親に任せて)

帰省される皆様、長距離ドライブになる方も短距離の方も道中お気をつけて行ってらっしゃいませ(^^)v
2017年08月09日 イイね!

映画「大魔神」三部作を観て

今日は一応、雨の被害が無いか確認。
特にどこも被害も無く、入居者様にも何事もなかったので一安心。

今日は車ネタでも音楽ネタでも無く「映画ネタ」です。

帰宅してブルーレイレコーダーのおまかせ録画で録りためていたものを確認すると映画「大魔神」の三部作が録画されていました。
今、「大魔神」というとベイスターズ・マリナーズで活躍した「佐々木主浩選手」の方が有名かもしれませんね。彼の清原さんの裁判の時の男気には感銘をうけました。

「映画・大魔神」というと我が国の特撮映画では「ゴジラ」シリーズと並ぶ名作ということは知っていましたが見たことがなかったので一気見です(笑)

ストーリーは「勧善懲悪」物です。
圧政に苦しむ民を、眠っている氏神「魔神」が覚醒し、悪領主を殲滅するという話。

これは「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」の三部作、全てにおいて物語のメインストリームになっています。

時間が一本1時間半程度なので一気見にはちょうどいいですし、今の映画にありがちな冗長なところが無く、かと言ってアクションシーン満載だけの娯楽作というわけでも無く時代劇と特撮物が素晴らしい形で融合しておりました。

「ゴジラ」「大魔神」ともに「怪獣」や「宇宙人」が跋扈擦るのではなく、「ゴジラ」はフナムシが核実験により突然変異した存在として当時の「核軍拡に警鐘を鳴らす」というキャラ設定も秀逸ですし「大魔神」は日本独自の出土品「埴輪」をモチーフにしたキャラというのもゴジラ同様、秀逸です。

大魔神 覚醒前

やさしい「埴輪」のお顔をしております。
(NHKの「おーい、はに丸」を思い出した笑)

それが悪政を圧政を強いられる民の悲しみや怒りを受け覚醒!

おっかねぇ(怖)
顔の前で腕を交差させ、穏やかな面相から怒りの面相に変わるあのシーン、子供の頃、よく真似してました。映画自体見ていないのにあのシーンはやはり特撮物では名シーンだったのでしょう。

今回、三部作を見て知らなかった事が。
なんと「大魔神」の音楽は「伊福部昭」さんだったとは・・・
伊福部というと「ゴジラ」は余りにも有名ですし、オーケストラ作品も名曲揃いで私が好きな邦人作曲家の1人でもあります。
まさか「大魔神」も伊福部の作品だったとは今更ながら知りました(汗)

伊福部の曲やその「意外な使われ方」については拙ブログ「運転中に聴いて欲しい「クラシック音楽」~第一弾」で紹介しましたが、「大魔神」の音楽も彼の「土俗性」を感じると同時に「ゴジラ」の音楽との関連性を感じることが出来る曲でした。

伊福部の代表作の1つ「シンフォニア・タプカーラ」より第三楽章
(緊急地震速報のチャイム音の元)


もう一つ。
二作目の「大魔神怒る」の主演が本郷功次郎さんだった!
本郷さんは私が大好きな刑事ドラマ「特捜最前線」で橘警部役をされていた方で、ニヒルな課長の二谷英明さんや、堅物の横光克彦さん、そして「落としの一平」大滝秀治さんら「濃すぎるメンバー」の一員でした。
(特捜最前線もリメイクしないかなぁ)

本郷功次郎さん(特捜最前線 橘警部)


特捜最前線メンバー集合

やっぱり二谷さん、カッコいいぜ。こういうオジさんになりたいです。無理ですけど(笑)

また、感心したのはその「特撮技術」
現在のようにVFX、CG技術が無い時代ですがこれが凄いのですよ。
円谷英二氏の苦労は昔テレビで見ましたが、本作はブルーバック合成で行われているようで、たまに大魔神の輪郭に青が映ることがありますが、とても50年以上前の作品とは思えません。
それにCGが無いので、城もちゃんとセットとして造っていますし、大魔神が悪大名の所へ来るシーンでもセットをぶっ壊しまくりなのでCGでは感じることが出来ない迫力もあるのでしょう。

大魔神、怒りの表情で悪領主に天誅!

大魔神の怒りは相当のようです。
悪領主によって自らの額に打ち込まれた杭を抜き、その杭を逆に悪領主へグサリ!

いやースカッとする名作でしたよ「大魔神」三部作。

でもちょーっと可愛そうな存在が。

領主の家来達(笑)

えぇ、悪領主やそれと謀議を図る重臣とかは誅殺されても仕方ないのですが(^^;)、その命令を受けて動く下級武士たちも「怒れる大魔神」に踏み潰されるわ、建物の下敷きになるわ、地割れに落とされるわ・・・

可哀想(涙)
上の命令のせいで大魔神にやられてしまうんですからね~(涙)
彼らだって家族がいるだろうに。
なんだかサラリーマンの悲哀を感じさせると同時に、その「サラリーマン」であった役人時代を思い出しましたよ。
(まぁ私の場合は「盾付き常習犯」で霞が関では「いつも楯突く奴」「忖度の効かない奴」でしたけど(笑)。悪政を働く官僚機構に大魔神が来たら助けてくれるかな?いや、きっと逃げ遅れてダメだろう笑)

最近、映画館に行くことも無いですし「行って観たい」と思う映画も正直ありません。
仮にあったとしても直ぐにDVD化されますしね。

「ゴジラ」は何度もシリーズが出てます。
こちらも今見ても結構楽しめるのですよ。
自衛隊の秘密兵器「スーパーX」のガッカリ感は相変わらずとして(笑)
(と言いつつ「シン・ゴジラ」は観ていなかった・・・)

子供心に「非常にがっかり」した「自衛隊の対ゴジラ兵器 スーパーX」

やっぱり今見てもかっこ悪い・・・

ちょっと進化した(中身は結構進化)「スーパーXⅡ」

ちょっとはマシになった・・・けど(以下略)
スーパーX2は前面が開いてゴジラの光線を跳ね返すという画期的機能を新たに搭載!(^^)

そして「スーパーXⅢ」に進化!

おぉ!相当マシになったぞ(笑)

私はアニメより特撮物に惹かれます(笑)
スーパーXシリーズ登場のゴジラ、観たくなったぞ。

「大魔神」も現代のVFXやCG技術を駆使してリメイクしてくれませんかねぇ。
現代に設定を変えて、霞が関を懲らしめに行くという設定で(^^;)
大魔神に破壊される財務省!厚労省!そして向かった先は「首相官邸」なんて(笑)
国民受けは良さそうですが絶対、自衛隊や官庁の協力は無理だろうなぁ(大笑)
まぁ、時代は昔の三部作と同じ時代でもいいかと。

でも邦画の「リメイク」作品って余りにも旧作と話が変わりすぎていてガッカリする例も多くありますし・・・
(「戦国自衛隊」とか「日本沈没」とかリメイク版は正直、がっかりでした・・・「日本の一番長い日」は中々良かったですし「ゴジラ」シリーズは「リメイク」とは違いますがこのシリーズも大人が観ても楽しめます)

そういう意味では旧作のイメージを壊さない為に「大魔神」はこのままの方がいいのかもしれませんね。

今日は短めにまとめました。
本日もまたもや車とは関係ないネタで恐縮です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
Posted at 2017/08/10 00:19:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月09日 イイね!

「変態」なエンジン達

マツダのHCCIエンジンの事をブログで書きまして「エンジン=即ち原動機」についてネット徘徊しています(笑)

オーソドックスなエンジン「直列」と「V型」とか「水平対向」とかは当たり前のように接して居る存在ですが所謂「変態な」エンジンという物を色々と見つけ、画面を見ながらニヤニヤしてました(笑)

アラフォーの独身男がそんなの見て深夜にニヤニヤって、傍から見たら「ヤバい」と思いつつ、誰も見ていないので昼間に頂いたパンを齧りながら(笑)

ロータリーエンジンは勿論、ブガッティのW16気筒やチゼータのV16気筒とかも十分に変態ですが、(当然いい意味でですよ)V型とか直列とか水平対向を超越した「ド・変態」なものを。

まずはクライスラー製「30気筒エンジン」

バス用直6を5基繋げた戦車用エンジンだそうです(笑)
解説によると同時代のイギリスの戦車より信頼度は高く、かの有名な「シャーマン」戦車に搭載されたとか。
M4A4「シャーマン」戦車


お次はプロペラ戦闘機用「星型エンジン」

プロペラエンジン時代の戦闘機のエンジンには結構この機構を採用したものが多いようですが気持ち悪い動きだ(笑)
中島飛行機の「紫電改」に搭載された「誉」エンジンはこの星型を重ねた「二重星型18気筒」だったそうです。
流石、戦前の日本の航空技術はすごい。

と思ったら上には上が。
アメリカ・ライカニング社が造った星型エンジン「XR-7755」
星型9気筒エンジンを4基並べた36気筒(笑)

ライカニング「XR-7755」

もうエンジン以外の何かに見える・・・
「スターウォーズ」の「デス・スター」の駆動や「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲に使われていそうだ(笑)

列車用「三角形配置ディーゼルエンジン」

クランクシャフトが三本あるのは分かりますがどのように動いて、かつ動力伝達するのか最早理解不能(笑)

一体このエンジンで何両列車を牽引しようとしたんねん(笑)
と思ったら有名な特急「フライング・スコッツマン」の牽引車として時速200キロを誇ったそうです。
ほぼ新幹線デビュー時と同じスピードを内燃機関で出していたというのですから驚きです。

次はナチスドイツで開発された「ロケットエンジン」
ロケットエンジンなんて宇宙に行くロケットに積んでんじゃんというお声もあるでしょう。
しかし、これ「航空機」に積んだという曰く付き。
悪化する戦況打開の為、メッサーシュミットMe163という新型迎撃機に搭載されたそうですが、燃料のヒドラジンがとても有害で乗員が重症を負ったり、速すぎて操縦が難しかったり、ロケット推進なので滞空時間が非常に短かったりと戦況打開にはあまり役に立たなかったようです。
Me163

なんだか愛嬌を感じさせる機体です(と言っても「兵器」ですから・・・)

このMe163とこれまた当時画期的だったジェット戦闘機「Me262」は同盟国「日本」にも技術供与されMe163は「秋水」として帝国陸軍で、Me262は「橘花」として帝国海軍で実験が行われました。
その図面はなんとドイツから日本まで「潜水艦」で運ばれたそうです。
いやはやゲルマン民族と大和民族って本当に真面目というか、常軌を逸した行動をするというか・・・
「秋水」は実験機が出来、いざ初飛行!で墜落、そのままお蔵入り。
「橘花」は1945年8月7日に初飛行に成功・・・って最早手遅れでした。

ドイツから送られてきた図面は潜水艦が途中で撃沈されたりして断片しか届かなかったようですが、中島飛行機ではそれらを補完し完成させたという逸話も残っています。

秋水


橘花


そんなドイツですが戦車用エンジンでも「変態」というか時代を先取りしたエンジンを開発しています。
開発者は「フェルディナント・ポルシェ」。
VK4501戦車(通称ティーガー)に搭載されたエンジン。
Wikipediaより
「(ポルシェ博士は)加速性能に優れ、左右旋回(操行)も容易な電気式駆動装置が適している」との持論を展開し、ガソリンエンジンと電気モーターによる駆動を試みている。これは空冷ガソリンエンジン2基によって直流発電機を回し、その電力で電気モーターを駆動させることによって走行する、“ガス・エレクトリック方式”による電気駆動であった。本車の開発にあたっても、同様の方式が踏襲された。
うーん、どーみても普通の「ガソリン推進」や「ディーゼル推進」の方が信頼度も高いし、適していると思うんだけどなぁ。でもそこは「凡人」の私の考え(笑)
戦車をこのようなシステムで動かそうとしたのは流石「天才ポルシェ博士」ですね。
しかし故障が頻発したようでこちらも通常ガソリン駆動に変更させられたとか。

VK4501戦車(ティーガー)


次の「変態さん」(笑)
原子力飛行機用エンジン「Tory-IIA」

様々な意味で恐ろしいエンジンですね。

これをB-36型爆撃機に搭載する事を本気でアメリカは考えていたとか。
原子力実験機「NB-36」

当時は米ソを中心に西側と東側で核の軍拡競争でしたしICBMやSLBMも海の物とも山の物ともつかぬ物だったでしょうから、爆撃機で敵地へ飛ぶという思想からすれば長距離を飛行可能な原子力飛行機は理想だったのでしょうけど・・・
さすがにアメリカもヤバいと思ったらしく計画中止になっています。
本当によかった・・・
ソ連でも同様の事を考えていたらしくこちらは「実際に飛んだ」そうです。

「Tu-119」(ツポレフ119)に搭載して試験飛行したそうですが・・・
実験に参加した12名のクルーのうち、その殆どの方が数年で亡くなり1990年時点で生存していた方は僅か「3名」だったそうです。
この計画が中止になったのは12名のクルーの尊い命のお陰と言えましょう。
これは「変態エンジン」というより「恐怖」「負」のエンジンですね。

Tu-119


せっかくなので車の世界からも1つ。
「H型エンジン」
もうここまで来ると謎です(笑)
要は水平対向を上下に重ねた構造ですね。
H型エンジン構造gif

このエンジン、かつてイギリスのブリティッシュ・モーターズがF1参戦時に「H16気筒エンジン」として「本当に」搭載したようです(^^)
しかし当時全盛のV8エンジン勢に全く刃が立たず姿を消したとか・・・
それでも一勝を挙げたそうで、それがF1史上「最多気筒エンジン優勝記録」だそうです。
勝利への執念とは言えこのようなエンジンを造ってしまうとは、恐れ入谷の鬼子母神(死語)

本日最後に紹介する「変態さん」(笑)
「スターリング・エンジン」さんです。


もうそのメカニカルな所はよくわかりません(笑)
ただ燃料費が節約出来、静粛性が高い点が長所だそうですが、対費用効果が悪く大きさも相当のものとなる為、その用途は限定されるようで、自動車や航空機などには使われないとか。
しかし、その静粛性という長所に目をつけたある乗り物に採用されていました。
それも我が国「日本」の。

それは海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」です。

海上自衛隊「潜水艦 そうりゅう」(防衛省HPより)


潜水艦は高い静粛性が求められることから「そうりゅう」には「スターリング・エンジン」が搭載されており一部では「世界最強の非原子力推進型潜水艦」と言われているようです。
また静粛性のみならず「非大気依存推進」がスターリング・エンジンでは可能になるので、従来のディーゼル推進潜水艦から見ると浮上する時間が短くて済む=洋上の敵に見つかりにくいという利点があるようです。
原子力推進も「非大気依存推進」と言えますが我が国は持つことが出来ない(というより「むつ」の失敗で国民感情が許さない)でしょうからスターリング・エンジンの搭載は我が国ならではの「エンジニア魂」の結集といってもいいでしょう。

書いていて、あれもこれも複雑すぎて、機構が中々理解不能状態となり自動車のエンジン達が愛おしくなりました(笑)

これら「ド・変態」な機関達もエンジニア達は「より速く、より安全に、より遠くへ」という想いから開発された物達。(一部、戦争用に造られた技術は「勝つため」と言えますが、それらが民生にフィードバックされ、こんにちの技術の1つとなっていることも事実。)

「こりゃあ、いくらなんでもやり過ぎだろう」とか「これは使い物にならん」という物もあった事でしょう。
しかし先人たちの苦労と失敗、戦争という無情が生み出した技術が我々人間にもたらしたものが「今の生活」であるということを忘れてはいけないですね。

台風、過ぎたのかな?
風はあまり吹いていませんが雨が地を打つ音が聞こえます。

このまま何事も起きませぬよう。

本日は短いスパンでの投稿となりました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
また、いつも沢山の「イイね!」、誠にありがとうございます。

追記:変態エンジンさん達の動きをCGであらわしたgifを貼り付けましたが、みんカラではgifファイルは動かないようです。
もしご興味が湧きましたらWikipediaで当該項目をご覧頂ければその不気味な動き(笑)を見ることができますので・・・
Posted at 2017/08/09 02:19:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月08日 イイね!

内燃機関の未来

今日は台風が接近してきているせいか雨曇な一日でした。

今日は大家の責務としてアパートや駐車場、雑居店舗等一通り巡回してきました。
(と言っても私の持っている物件の殆どが受託賃貸なので私がやることは無いのですが、飛びそうな物とか見るくらいはしないと・・・)

受託経営だと住人さんや店子さんと会う機会というのが中々無いのです。
でも古株さんは皆顔を知っている方ばかりなので世間話等。

そんな中、古株の契約者様である青果店さんからスイカを頂き、パン屋さんではバゲッドやらメロンパンやらを頂き、肉屋さんからはすき焼きでもしなさいということで肉を頂きました。
なんだかたかりに行ったみたいだなぁ(笑)

せっかく頂いた食材ですが、私、バーンスタインは料理スキルがゼロでして(汗)スイカは先日お子さんが出来たアパートの住人さんに、肉も住人様の老夫妻に挨拶がてらあげちゃいました(^^;)

青果店様、肉屋様申し訳ありません、この場を借りてお詫びします(笑)
パンは朝食に頂きます(^^)

さて、一回りを終え日課の(笑)ネット徘徊をしておりましたら下記のニュースを見ました。
「マツダ、次世代エンジン「SKYACTIV-X」を2019年から導入…圧縮着火を世界初の実用化」


ついにガソリンエンジンも「圧縮・自己着火」(HCCI)できる目処が立ったのですね。
やはりマツダの技術力は素晴らしい!
その存在はみん友、山爺@Around60さんに教えて頂いた「直6、3リッタークラスを開発中」で知ったのですが、それが第一弾となるのでしょうか。

マツダはかつて高級車チャンネルとして「アマティ」ブランドを計画し、その最高級車になるはずだった「アマティ1000」には国産初の「V12エンジン」の搭載が決定していました。
追記:正確にいうとこれ「W12」ですね。なんと凝ったエンジンを開発していたことよ・・・

マツダV12エンジン設計図


この計画は当時のマツダ経営危機でお蔵入りとなってしまいましたが、トヨタに先駆けてV12を開発していたのはいかにもチャレンジング精神旺盛なマツダらしいと言えますし、もし実現していればレクサス・インフィニティ・アキュラと並ぶ「和製高級ブランド」となっていたのかもしれません。

現行の「SKYACTIV-G」でさえ、低燃費と気持ちよさを両立させた素晴らしいエンジンだと思っておりましたが、「SKYACTIV-X」では「SKYACTIV-G」比で燃費を20%~30%向上、トルクに至っては全域で10%、バンドによっては30%もの向上を実現しているそうです。

最近のマツダは安全装備の標準化や「SKYACTIV-D」でのディーゼルの復権などメカニカルな部分でかなり「攻めて」いますし、デザインも非常に魅力的で人気ぶりは言うまでもありません。

SKYACTIV-Gエンジン


HCCIは他メーカーも開発に着手したところもかなりあったようですが、その可動領域の狭さ故にあまりメリットが無いとか冷間時にノッキングが起きやすいということで殆どのメーカーが諦めたそうです。
ロータリーと言い、今回のHCCIと言いマツダの「エンジニア魂」に今回は敬意を表します。

「ガソリンエンジン」の課題として「燃費・トルク」があります。
燃費は軽油を使用するディーゼルエンジンより当然、燃油費が高い訳ですから、ハイオク・レギュラーを問わず高くなりますし、それはHVでも同様です。
またトルクについても、ガソリンエンジンは自己着火出来ないため、圧縮比をディーゼルより下げなければならず、トルクは同じ排気量のガソリンとディーゼルで比較した場合、ガソリンの方が低くなってしまいます。
勿論、ガソリンエンジンでトルクを上げる手法として大排気量化や過給器をつけるという手段がありますが、そうなると「燃費」との二律背反が生じます。

そういう意味ではHVシステムは大トルクを要し、燃料効率の最も悪いと言われる低速域をモーターでアシストする訳ですから低燃費とトルクの向上を図ることが出来るわけですが、HVは補機類増加による重量増や官能性の低さがデメリットとして出てきます。

では「ディーゼル・エンジン」はどうでしょうか。
ディーゼルの課題として「ガソリン・エンジンに較べて出力(Output power=HPやPSで表記される所謂馬力)が低いという点、PM(Particulate Matter =粒子状物質)の排出、冷間時の始動性・安定性の悪さ、エンジン自体から発する振動、自己着火に耐えうる為にエンジンの強度を増す必要があるためエンジン自体の重量が重くなるという事が挙げられます。

Output powerについては非常に端折った言い方をすれば「エンジンをどれだけ高回転まで回せるか」によって決まります。
ディーゼルは圧縮比が高いのでトルクが大きく「低回転・低速域」は得意とするところですが、逆に「高回転域」ではディーゼルは高強度=重いエンジンであるため慣性質量が大きくなり、高回転域まで回すことが難しくなります。
また、この慣性質量の大きさが振動の原因の1つとして挙げられます。

冷間時の始動性の悪さについては現在は「電子制御噴射」によりさほど、問題となることは無いと思われますが、昔のディーゼルには「チョークレバー」がありましたね(^^)

振動・PM対策については現在世界で発売されているディーゼルエンジンはDPF(Diesel particulate filter=ディーゼル微粒子捕集フィルター)の発達やコモンレール噴射技術によりほぼガソリン車と遜色ないところまで来ています。

今回のマツダ「SKYACTIV-X」はまさに「ガソリンエンジン」とディーゼル・エンジン」の「いいとこ取り」なエンジンと言ってもいいかもしれませんし、かなりのエポックメイキングな事だと思います。
また、トヨタとマツダの資本提携も、このエンジンの存在をトヨタが相当欲しいのでは?と穿った見方をしてしまいます(笑)
トヨタ・マツダ・スバルの技術コラボしたモデルなんて考えただけで最高です(^^)v

追記:マツダの小飼社長の会見をみましたら「他社への供給はしない」とのことです。うーむ残念だぞ。でもこれで更にマツダのブランド力は向上しますね。

画期的なエンジンと言えばもう一つ。
日産が発表した「VC型エンジン」

こちらは「可変圧縮技術」を搭載したエンジンでエンジンの圧縮比をエンジン負荷によって可変させるその走行状態に応じた謂わば「エンジンの美味しいところ」を常に使うエンジンということになります。

圧縮比を下げればパワーを出すことができますが、燃費の悪化やノッキングの発生というデメリットがありますし、逆に上げれば燃費を良くすることが出来ますが、パワーの低下を招いてしまいます。

この「VC型」エンジン、現在発表されたものは「直列4気筒、2リッターターボで270HP/39.8Kg-m」というスペックが公開されています。

日産「VC型エンジン」


メカニカルな部分については私は疎いので(笑)その難しい機構は中々理解できませんが、簡単に言えばエンジンシリンダー内のピストン上死点の位置を走行状態により可変させ、圧縮比も可変させるシステムのようです。

久々に「技術の日産」の面目躍如たるエンジンではないでしょうか。
このエンジンは現行のVQ系エンジンに替わるエンジンとなるようです。
(恐らくVQ37系搭載車にはVRエンジン、VQ25系搭載車にはVCエンジンという切り替え・住み分けを進めていくのでしょう)

残念ながら燃費については具体的数値は発表されていないようですが「従来型エンジンより27%向上している」とアナウンスされています。
ここでいう「従来型」がどのエンジンを指すのかは不明ですが(笑)、VQ25と仮定すればJC08で11.2キロ/リッターから14.2キロへ、出力&トルクも+45HP、トルクに至っては+13.5kg-mとなります。

と、書いていてふと思ったのがダイムラーから供給されている直4ターボはどうなるのか?
このエンジンを搭載したら最早役割を終えたような・・・
(同じエンジン搭載車でもCクラスとスカイラインではアイドリングストップからの復帰時の振動が雲泥の差でした)

日本メーカーはエポックメイキングなエンジンを開発し、世に問うた歴史が多くあります。

古くは世界中、どこのメーカーも「開発不可能」と匙を投げたロータリーエンジン。
量産型筒内直噴エンジンの先駆けとなった三菱自工の「GDI」エンジン。
そしてトヨタが出したハイブリッドエンジン。
(そのハイブリッドエンジンもトヨタのプラネタリ遊星ギヤ式もあれば日産のように1モーター2クラッチ式、はたまたホンダのように3モーター式等、HVでも様々な種類にトライしています)

「ロータリー」の物語は皆さんご承知の事でしょうから端折りますが、燃費や耐久性等「13B」より相当良くなっているものを開発中でしょう。

「GDI」エンジンはカーボンデポジットの付着によるエンジン不調やオイル消費の激しさからいつの間にか消えてしまいましたが「直噴エンジン」のパイオニアとして忘れられないエンジンの1つです。
(その後のD4-S等直噴とポート噴射切り替えという技術が出てきてGDIのウィークポイントはほぼ改善されたと言えるでしょう)

昨今、EVの台頭はその勢いをとどまる所を知らず、各メーカーとも開発競争に躍起になっています。
しかし本日のマツダの「SKYACTIV-X」エンジンの報道、日産の「VC」エンジンを見るにつけ、内燃機関の行き先に光明を見た思いです。

勿論、EVにはその良さはあることは承知しています。
しかし私はやっぱりイグニッションをONにしてスターターの音がするあの瞬間が堪らなく好きです。
(フーガHVは例外でしたが笑)

私が行きている間は内燃機関に乗り続けることが出来るかな?とも思った今日の報道でした。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
今日・明日の皆様やご家族の安寧を祈って。

Posted at 2017/08/08 20:33:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月07日 イイね!

ベルリンからのエア・メール

昨日の深夜から蒸し暑く寝不足なバーンスタインです。
気温は高く無いのですが、ジメジメして寝苦しいのなんの・・・

こんな日はスカッとひとっ風呂浴びてビール・・・・・
飲みたいけどお酒は体の事を考え、我慢ですね。

今日は一通のエア・メールがベルリンから届きました。

「Daimler AG」からで「貴君、バーンスタインが弊社の製造する「E63 AMG」を欲しがっていると聞いた。ついては貴君に一台プレゼントするので都合の良い日を連絡されたし」
という内容・・・・










というのは当然「真夏の夜の夢」な大嘘で(笑)
(第一Daimlerからならシュトットガルドからですね(^^;)

差し出し人は「Berlin Phil Gmbh」

「日本を代表するマエストロであるバーンスタイン氏に2018年シーズン、我がベルリン・フィル(以下Bph)を指揮して欲しい」という内容でした。








はい、これも「真夏の夜の夢」です(笑)

冗談はさておいて、2017後期~2018前期楽季のコンサートプログラムの案内でした(^^)

現在の芸術監督であるサー・サイモン・ラトルは2018年での退任を明らかにしており、後任にはロシア出身の俊英、キリル・ペトレンコが就任することになっています。
ロシア出身は初・・・と思ったらフルトヴェングラーからカラヤンへの移行期に僅かながら常任ポストにあったレオ・ボルヒャルト以来二人目になるのですね。
(ボルヒャルトは戦後間もない混乱期のベルリンでアメリカ兵の誤射により亡くなったという悲劇の指揮者です)

現・芸術監督 サー・サイモン・ラトル


次期芸術監督 キリル・ペトレンコ


Bphの歴代監督を見ますと、ハンス・フォン・ビューローやアルトゥーロ・ニキッシュは最早「伝説」の存在と言ってもいい存在なので置いておいて、その後のフルトヴェングラーやカラヤン、アッバード、そして今のラトルと「時代の寵児」達を監督に迎えてきた歴史があります。

ラトル退任が報じられた時、次期監督も「重鎮」が就くのだろうと想像していました。
「超・大物級」ではリッカルド・ムーティやダニエル・バレンボイム、ヴァレリー・ゲルギエフ、ズビン・メータ、マリス・ヤンソンスあたりを。
「大物級」でクリスティアン・ティーレマン、グスターボ・ドゥダメル、パーヴォ・ヤルヴィあたりを。

と言いつつムーティはシカゴで精力的に活動中ですし、バレンボイムも今年までミラノ・スカラ座、メータは年齢的に厳しいでしょうし、ヤンソンスはベルリン・フィルのライバル、バイエルン放送交響楽団のシェフ・・・
小澤さんは病気もあるのでこれまた厳しいでしょうし、アメリカ生まれの巨匠、ジェイムズ・レヴァインも病気で活動をセーブしているのでこれも無いと。

なので私の予想では本命=ゲルギエフ、対抗=ティーレマン、大穴=ヤルヴィと見てましたが。
見事に外しました(笑)

ヴァレリー・ゲルギエフ

みん友の「山爺@Around60さんのブログ「怖い顔の指揮者達」でも取り上げられていましたが・・・
確かに怖い(^^;)
(山爺さん、いつも引用させて頂き感謝いたします)

クリスティアン・ティーレマン

こちらは「ゲルマンの星」という存在でドイツ生まれの巨匠が最近少なくなっている中、その期待を一心に集めている存在と言ってもいいでしょう。

パーヴォ・ヤルヴィ

最初にお断りしておきますが「指揮しているプーチン大統領」ではありません(笑)
パーヴォは高名な指揮者であるネーメ・ヤルヴィを父に持ち、現在NHK交響楽団の首席指揮者をしています。

正直なところ、ペトレンコという指揮者をよく知らなかったのですよ(汗)
Wikipediaでペトレンコの事を見ましたが輝かしいキャリアの持ち主ですね。
Bphの他、アムステルダム・コンセルトゲボーやバイエルン放送交響楽団にも客演しているようです。

今まで「超・重量級」の指揮者達が監督を努めてきたこのポストへのペトレンコ就任、個人的には「冒険的」だなと思いましたが、今後彼がどのような活動を繰り広げるのか楽しみです。

前置きが長くなりました。
来シーズンのプログラムを見て魅力的と感じたプログラムを列挙します。
(怪しい私のドイツ語やフランス語訳なので誤訳があったら申し訳ありません)

2017年後期(特記が無い場合の会場は全てベルリンのフィルハーモニーです。また日にちは現地時間表記です)
9月10日
スザンナ・マルッキ指揮 
ブゾーニ オーケストラの為の円舞曲
ベルトーク ヴァイオリン協奏曲(Vn ギル・シャハム)
シベリウス 交響曲第二番
あのブーレーズにも認められた女流指揮者、マルッキとの共演が楽しみです。

9月16日
マルク・ヤノフスキ指揮
プフィッツナー オペラ「パレストリーナ」より「三つの前奏曲」
ブルックナー 交響曲第四番「ロマンティック」
最近、動向をあまり聞いていないヤノフスキのブルックナー、これも楽しみです。

9月30日
ダニエレ・ガッティ指揮
ヒンデミット 交響曲「画家マティス」
ブラームス 交響曲第二番
ガッティも「俊英」として名を馳せて久しいですね。確か次期監督の候補の1人だったような・・・

10月7日
サー・サイモン・ラトル指揮
モーツァルト ピアノ協奏曲第27番(Pf 内田光子!)
ウォルトン ヴィオラ協奏曲(Vla アムハイ・グロス)
コダーイ 組曲 「ハーリ・ヤーノシュ」
日本が世界に誇るピアニスト、内田光子さんがラトルと共演!
これは是非聴きたいです。
それに「ハーリ・ヤーノシュ」の寂しげなティンバロンの音をBphの演奏で聴きたいところです。

今年の10月、11月期は全てラトル指揮です。
他、三回の定期がありますが全てが重いプログラム・・・(ドイツ・レクイエムやラフマニノフの第三交響曲とか・・・)

なので一気に飛ばして12月期(笑)

12月3日
ベルナルト・ハイティンク指揮
マーラー 交響曲第九番
ハイティンクとBphのマラ9!不謹慎を承知で言うとハイティンクも高齢なので今のうちに実演に接してみたい・・・
ベルナルト・ハイティンク

長生きしてまだまだ名演を聴かせてくださいね(^^)

年が明けて2018年。

1月21日
小澤征爾登場!!
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第五番(Vn ノア・ベンドリクス・ハーグリー)
サン・サーンス 序奏とロンドカプリチョーゾ(Vn 同じ)
ラヴェル オペラ「子供と魔法」(演奏会形式)

「世界のオザワ」が久々にBphに登場!
これは嬉しいです(^^)
お願いですから、マエストロの体調がその時まで万全でありますよう・・・
でも正直言うとマーラーとかブルックナーあたりをやって欲しかったな(小声)

2月17日
ズビン・メータ指揮
シューベルト ロザムンデ序曲
シェーンベルグ ヴァイオリン協奏曲(Vn ミヒャエル・バレンボイム)
ラヴェル 組曲 「ダフニスとクロエ」第二曲

バレンボイム?ん?と思って調べたら「ダニエル・バレンボイム」のご子息だったとは!
あまり演奏家の二世で成功した例って少ないような気がしますが(クライバー親子やゼルキン親子はそういう意味でも別格です)「親の七光」だけでBphに登場出来ないでしょうから、期待大な若手ですね。バレンボイム(父)の方は女性には酷い奴で・・・(以下略笑)

ミヒャエル・バレンボイム

あまり若き日のお父上には似ていないような・・・

指揮のズビン・メータはインド出身の巨匠です。
アジアが誇る「巨匠指揮者」は小澤征爾、ズビン・メータ、韓国出身のチョン・ミョンフンの三人ではないかと勝手に思っています(^^)

ズビン・メータ


チョン・ミョンフン


2月24日
サー・サイモン・ラトル指揮
ドヴォルザーク スラブ舞曲集
バルトーク ピアノ協奏曲第一番(Pf ダニエル・バレンボイム)
ヤナーチェク シンフォニエッタ

息子、ミヒャエルの登場から一週間後、今度は親父がピアニストとしてBphの舞台に(笑)
こいつがまぁ、女房に酷い仕打ちを(しつこい笑)

それは置いておいて、彼はパレスチナ問題にも深い感心を寄せており、ユダヤ人とアラブ人で構成される「ウェスト・イースタンディヴァン管弦楽団」を組織したり、長年イスラエルで「演奏自体が禁止」されたいたヴァーグナーをアンコールとは言え演奏したこともあります。
彼は民族・宗教・出自等の違い、全てを取り払い「音楽」で「平和」を希求している素晴らしい人物です。
ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」は村上春樹さんの「1Q84」の作中でも取り上げられ有名になりましたが、視覚的にも楽しめる作品です。
金管楽器が多く配置され、一曲目の「ファンファーレ」の旋律は一度聴くと、印象深いものになることでしょう。

(若き日の)ダニエル・バレンボイム


5月1日 毎年恒例のヨーロッパコンサート(会場 バイロイト辺境伯歌劇場)
指揮 パーヴォ・ヤルヴィ!
曲目未定

NHK交響楽団の首席指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィがBphのヨーロッパコンサートに登場します。
場所は世界遺産でもある「バイロイト辺境伯歌劇場」
「バイロイト」というと「バイロイト音楽祭」が有名で、そのメイン会場である「バイロイト祝祭大劇場」は有名ですが、こちらの「辺境伯歌劇場」も会場として使われているようです。
内部の写真を見ましたがまさに「豪華絢爛」なオペラハウスです。
(あ、上で親子二代に渡って成功した演奏家について触れましたが、ヤルヴィ親子を忘れていました。父、パーヴォ・ヤルヴィも高名な指揮者ですし、パーヴォの弟、クリスティアンも俊英指揮者としてその存在を知られています。いや、実は結構親子で有名な演奏家って多いかも笑)

5月12日
トゥガン・ソヒエフ指揮
プロコフィエフ 交響曲第一番「古典的」
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第三番(Pf イェフム・ブロンフマン)
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル版)

私と同い年のソヒエフ。この歳でBphを指揮するんだから凄いなぁ・・・
しかも二回目の登場?のようです。
ラトル後任の人選の際、ソヒエフも有力候補だったそうですから「未来のマエストロ」になる可能性大ですね(^^)
(既にBphに招かれるということはもう「巨匠」の一歩手前という事なのでしょうけど)
Bphの「展覧会の絵」というとカラヤンの豪壮な音響の大伽藍とも言える演奏が白眉ですが、ソヒエフがどのような「展覧会の絵」を聴かせてくれるのか、楽しみです。

6月24日(こちらは毎年恒例「ヴァルトビューネコンサート」会場はヴァルトビューネ野外音楽堂)
サー・サイモン・ラトル指揮
ガーシュウィン キューバ序曲
フォーレ パヴァーヌ
カントルーブ オーヴェルニュの歌より抜粋(msop マグダレナ・コジェナー)
ハチャトゥリアン ガイーヌ組曲
レスピーギ ローマの松

「オーヴェルニュの歌」を歌うメッゾ・ソプラノのコジェナーはラトル夫人でもあります。
マグダレナ・コジェナー

お美しいご婦人をお持ちで・・・
実はこれは不倫の末に・・・(以下略笑)
どーもゴシップ誌も読んでいるとそっちにも関心が行ってしまって(汗)

このコンサートはラトルの16年に渡った「芸術監督」として最後のコンサートです。
ヴァルトビューネコンサートもBphの毎年恒例のコンサートでベルリンの「ヴァルトビューネ公園」にある野外音楽堂で行われるコンサートです。
この模様は日本でもよく放送されますが聴衆達は寝そべって聴いたり、恋人同士で語り合ったり、お酒を飲みながら楽しんだりと定期演奏会からみるとカジュアルで楽しい雰囲気のコンサートです。

日本で言えば「日比谷野外音楽堂」でNHK交響楽団が公演するような感じでしょうか(^^)

今回、Bphから送られてきたプログラムには記載されていませんが、最後はパウル・リンケ作曲の「ベルリンの風」という曲で締めくくられます。
この曲の演奏が始まると口笛や手拍子が客席から鳴り響き、本当に楽しい雰囲気を感じることができます。

その雰囲気はこちらの動画で。

小澤征爾指揮 Bph 1993年 ヴァルトビューネコンサートよりパウル・リンケ作曲「ベルリンの風」

楽しい雰囲気が伝わってきます(^^)
「ベルリンの風」は我が国で言ったら何が当てはまるのでしょうか・・・
「君が代」は国歌なので違うとして・・・
相当無理なこじつけですが「さくら」や「故郷」「荒城の月」のようなものでしょうか。
でも曲調が違うなぁ(笑)

これでラトルはBphを退任し、今度はロンドン交響楽団の音楽監督に就任することが決まっています。
母国、イギリスに帰還するのですね。
ラトルはBph時代に「冒険的」プログラムを多数取り上げました。
また、カラヤン時代の洗練され尚且つ重厚なサウンドを消してしまったという批判もありました。

しかしBphが世界三大オーケストラの牙城の1つであることは疑う余地の無いところですし、それまでBphが取り上げなかった意欲的プログラムを積極的に紹介したことはラトルの功績です。

こうして来季の指揮者陣を見ると私世代にとっても「大物」級が少ないです。
昔のBphは「超・大物」ばかりが客演するという感じでしたが、今は俊英らを迎え「品定め」という感じなのでしょうか。

そういう意味では日本人が小澤さん以外招かれないというのは寂しいですね。
「世界のオザワ」がその指揮台に立つのは至極当たり前の事ですが、我が国の「大物」クラスが招かれることに毎年期待しているのですが・・・

数年前に佐渡裕さんが定期公演に招聘されショスタコーヴィチの第五を指揮したのは記憶に新しいところですが、あれっきりですし・・・
Bphの指揮台に立った日本人は意外に多いのですが「継続的」に立ったのは「近衛秀麿」と「小澤征爾」の二人だけでしょう。

今の日本の指揮者界には疎い私ですが、秋山和慶さんや飯守泰次郎さん、小林研一郎さんあたりを招いてくれないかなぁ・・・

こうして書いていてハイティンクのマーラーの9番、聴きに行きたいなぁと。
ベルリンまでの旅費をちょこっと調べてみました。
どうせ調べるだけならタダですから(笑)憧れのファースト・クラスで(^^;)

ルフトハンザのミュンヘン経由便で1,649,990JPY
(ミュンヘン→ベルリン間はビジネス・クラス)

意外と安い・・・・・・・・・か?(笑)

パスポートも期限切れているので取り直ししなきゃないですし165万あったらWRX S4の頭金になりますね(笑)

大人しくネット配信の「DIGITAL CONCERT HALL」のLIVE中継で我慢します(^^;)

いや、昨日からハマっていることがあるのですよ。
一昨日のブログ「エグゾーストノートが頭から離れない」で紹介したメルセデスのE63 AMGやBMWのM5、AudiのRS7やレクサスGS-Fの動画を見ながらPCに入っているMp3を聴くと・・・

あーら不思議!その車でドライブしている気分になります(大笑)

大分、あの気持ちいいエグゾーストノートで音楽はかき消されますが(^^)

うーん、なんか虚しいぞ(笑)
まるで昔、CDコンポの前でCDを掛けながらタクトを振りまくっていた少年時代のようだ(汗)


本日もしょーもない内容のブログ、最後までお読み頂きありがとうございました。
台風が縦断しそうな感じです。
皆様や皆様のご家族に何事もありませぬよう。
Posted at 2017/08/07 20:27:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記

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日産 NISSAN GT-R 日産 NISSAN GT-R
ガンで入院し、その時主治医の先生がクルマ好きで話が弾み、先生が新型NSXを購入するという ...
トヨタ SAI トヨタ SAI
ハスラー君の代わりに我が家にやってきた新しい相棒・・・というかお袋のお下がりです(笑) ...
スズキ ハスラー スズキ ハスラー
GT-Rは普段使いが中々厳しいのでセカンドカーとして購入しました。 軽は初めてですが、快 ...
ホンダ プレリュード ホンダ プレリュード
記念すべき愛車第一号です。 学生時代にバイトをして買い、そのバイト代もガソリン代やパーツ ...

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