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2017年08月06日 イイね!

祖国と引き裂かれた指揮者「ラファエル・クーベリック」の「我が祖国」

今日は昨日と打って変わって暑いです・・・
出かけようかという気も失せ、本日はCDとラジオを聴きつつ読書の日です。

今日は車ネタではありません。

読書しながらCDを聴いていたのですが「聴くと涙が出てしまう」演奏を聴いてしまったので・・・

ベドルジハ・スメタナ作曲 連作交響詩「我が祖国」
ラファエル・クーベリック指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (1990年 プラハの春 オープニングライブ)

スメタナの「我が祖国」というと二曲目「モルダウ(ブルタヴァ)」が有名です。
「ぼへーみあーのかーわーよーもーるだーうよー」のアレです(笑)
(今は歌詞が「なつーしきかーわよーもーるだうよー」に変わっているのかな?)

この曲は中学の合唱コンクールの課題曲でした。
(恐らく同じ経験をされた方も多いのでは)

因みに私は指揮者でして(汗)
その頃からクラシックばかり聴いていたので普通なら二拍子を振るだけなのですが、「カラヤンやバーンスタイン」に心酔しまくっていた生意気ざかりな中学生(笑)は、まるでその真似をするかのような指揮をして1人、悦に浸っていました(笑)
お陰で「指揮者賞」なるものを貰いました(^^;)

そのときのビデオが残っていてちょっと前に見返したのですがコレが酷い(笑)
目を閉じ、かき回すような指揮姿、完全にカラヤンに「成りきって」ます。
同級会の時に同級生がその事を思い出して「あの時、歌う側は笑いを堪えるので大変だった」と皆、口を揃えていました(大笑)

これが功を奏したのか(笑)卒業式での「大地讃頌」も指揮者を任されました。
こっちもビデオがあったので見返したのですが「モルダウ」より酷い(笑)
歌う側300人は「卒業」ですから涙で顔がグシャグシャ、そして指揮者の私も涙でグシャグシャ(笑)
そんな涙と鼻水グシャグシャで今度はバーンスタインばりに飛び跳ね、山田一雄先生なみにキューを出しまくってます(汗)
あぁ、消したい黒歴史(^^;)
でも同級生、みんなにこのビデオ配布されたんだったなぁ・・・等と思い出しながら。

いつもこのビデオの存在が同級生と会うとネタにされるのは「過去の過ち」として仕方無いですね(笑)

話が脱線しました(笑)

ラファエル・クーベリックについて紹介します。


クーベリックは世界的ヴァイオリニスト、ヤン・クーベリックの息子としてチェコに生まれました。
言葉を憶えるより楽譜を読むことの方が先に出来たという逸話が残っているほどその才能を父親から受け継いだようです。

わずか28歳でチェコ・フィル音楽監督に就任、栄光の時代が始まるかと思いきや。
1948年、チェコスロバキア政変(所謂二月事件)が起き、共産党政権が樹立されます。
クーベリックは「共産政権」が「人民の平等」の名を借りた「独裁政権」であることを喝破し、イギリスへ亡命、活動を西側へ移します。

その後、シカゴ交響楽団の音楽監督に就任しますが、当時「シカゴ・トリビューン」誌の「ある意味」名物であった女流評論家「クラウディア・キャシディ」の激しい攻撃(演奏自体というより個人的攻撃までされたようです。キャシディに賞賛された指揮者のなんているか?という具合だったようですね)を受けシカゴ響を退任。

クーベリックは人格者ぶり、温厚さは有名で滅多な事では怒りを露わにする人物ではなかったそうですが、シカゴ響時代のことを聞かれると「あの女!!!」と罵ったとのこと・・・

その後、クーベリックはドイツのバイエルン放送交響楽団の音楽監督に就任。
バイエルン放送馨を「ドイツを代表するオーケストラ」へと、その存在を押し上げます。

1986年、持病の悪化もあり指揮活動から引退、悠々自適の生活を送るはずでしたが・・・

1989年、当時のチェコスロバキアでも「民主化革命」(所謂ビロード革命)が起き、共産党政権は崩壊。クーベリックの祖国、チェコスロバキアはハーヴェルを大統領とする民主国家となります。

チェコスロバキアでは毎年「プラハの春」と呼ばれる音楽祭が開催されています。
ハーヴェル大統領は1948年に祖国を離れて以降、チェコスロバキアの土を踏んでいない「世界的指揮者・ラファエル・クーベリック」に是非、祖国で指揮して欲しいとの希望を伝えます。

クーベリックは祖国の民主化をとても喜んだようですが、指揮活動から身を引いて既に4年経ち、最初はハーヴェルの希望に難色を示したといいます。
また「自分は1948年に祖国を「捨てた」と言われても仕方ない。そんな人間をチェコスロバキアの人達は果たして迎え入れてくれるのだろうか?」との葛藤もあったようです。

しかし祖国、チェコスロバキアの民主化の翌年、1990年の「プラハの春」音楽祭にラファエル・クーベリックは帰って来ました。
42年ぶりに踏む、祖国の土。
この演奏会に望むまでのクーベリックの模様がドキュメンタリーとして残されています。

何処へ行っても歓呼の声で迎えられるクーベリックが向かったのは父、ヤン・クーベリックのお墓でした。
クーベリックは祖国を離れた1948年以来、父の墓参も出来なかったのは共産圏から西側へ亡命した者の運命として当然だったでしょうが、過酷です。

そこで父、ヤンのお墓に向かってラファエルが語りかけるシーン・・・
これは何度見ても年甲斐も無く泣けるのですが・・・

「お父さん、お久しぶりですね。ラファエルです。すっかりご無沙汰してしまって・・・申し訳ありません。こちらは我が妻、そして息子に娘。そして私の孫です。お父さんから見ると孫とひ孫ですよ。こうして何十年も会いにも来ないで・・・親不孝をお許しください」

ダメだ、書いていてまた目頭が熱くなってきた・・・

そしてラファエル・クーベリックは42年前、自らが音楽監督を努めたチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮台に立ちます。
曲目は「プラハの春」音楽祭、オープニングを飾る曲となっているスメタナ「我が祖国」

上で挙げた経緯があるクーベリックが「我が祖国」を指揮するだけでもう・・・

クーベリックは「我が祖国」を亡命後、4度録音しています。
シカゴ響、ウィーン・フィル、ボストン交響楽団、バイエルン放送交響楽団。
その録音全てを私は持っていて、どれも「鉄のカーテンの向こう側」にある「我が祖国」を想った名演です。

しかしこのチェコ・フィルとの42年ぶりの再会演奏はこの4度の録音には無い「感動」が詰まっています。
メカニカルな部分で見るとチェコ・フィルとのこの演奏・録音はオケの技術もバイエルンから見れば劣る部分もありますしライブ故のキズもあります。
しかし、それを補っても余りある「感動」がそこにはあります。
(勿論、バイエルンを始めとした4度の録音、全てが「名盤」と誉れ高いものです。特にバイエルンとの録音はベルリン・フィルにも匹敵するであろうオーケストラの技術とクーベリックの解釈が素晴らしく融合した超・名演であると思っています。)

YouTubeにこのライブの模様がありました。


「我が祖国」全曲は結構長いのですが、最後の曲「ブラニーク」ではオーケストラ団員も感極まっているように見えますし、それを感情を抑えながらも指揮するクーベリック、終わった後の聴衆の歓呼の声・・・

クーベリックは1996年に波乱と栄光に満ちた、そして何十年踏むことが出来なかった「祖国」の土を踏むことが叶った生涯を閉じました。
そのお墓は長年、墓参が許されなかった父、ヤン・クーベリックの隣にあります。
長年会うことが出来なかった親子、きっと今は四方山話で賑わっていることでしょう(^^)

クーベリック親子のお墓は「ヴィシェフラット墓地」の「スラヴィーン」という地域にあるそうです。
そこはチェコ民族の発展に貢献した方だけが眠る墓地だそうで、アメリカで言えばアーリントンのようなものでしょうか。
そこにはクーベリック親子の他にスメタナ・ドヴォルザーク・画家、ガラス工芸家のミュシャのお墓もあるそうです。

「西側」と「東側」に別れたことによって引き裂かれた人々は多くいます。
「ラファエル・クーベリック」もその1人。
しかし42年と時を経て彼は祖国の指揮台に戻ってきました。
その時、彼の胸の去来したのはどういった想いだったのでしょう・・・・・

「東西冷戦」という言葉が最早、過去の出来事となっている現在。
東側の民主化革命の嵐が吹き荒れたあの頃、私はまだ子供でしたが、今になって思うのは「東西冷戦とは何だったのか?」と。

イデオロギーの違いで片付けるのは簡単ですが、それで多くに人々が引き裂かれ、また民主化を志した人々が同じ国内の体制によって殺されていった事実。
無情としかいいようがありません。

またもや話が脱線しますが、「イデオロギーの違いで闘うことの無情」を明朗に喝破した人間がいます。

その人は第19代内閣総理大臣、原敬。

曰く「(前略)戊辰戦役は、政見の異同のみ。当時勝てば官軍負くれば賊との俗謡あり。その真相を語るものなり。(後略)」

原は当時、戊辰の役で「賊軍」とされた「盛岡藩」(現岩手県中部~青森県八戸地方)家老職の家出身でした。

戊辰の役以降、奥羽列藩同盟に加わった地方の人々は「白河以北一山百文」(白河から北の人間は一山いても100文程度の価値しか無いという説、白河以北の山の価値は100文しか無いという説等あり)と蔑まれ、原自身も相当苦労しながらも「内閣総理大臣」、それも「平民宰相」として国のトップに立ったわけですが、その原自身の言葉「政見(政治への意見、見解)の違いのみで争い(戊辰の役)は起きた。しかし勝てば官軍の言葉が全てを物語っている。(勝てば官軍~)=即ちはこのような事で争うとは非常に無駄な事である」と。

これは戊辰の役で「賊軍」「朝敵」「逆賊」として死んでいった東北諸藩(奥羽列藩同盟)の武士達慰霊の牌建立の際の言葉です。
「西側」と「東側」から見るとスケールの違いこそあれ、当時小さな日本でも「イデオロギーの違い」により多くの人間が亡くなり、辛い別れが多くあったことでしょう。
それを原は平明かつ明朗にこの言葉で喝破したと思います。

「勝者が歴史を創る」と言いますが仮に「戊辰の役」で新政府軍が敗れていれば、そちらが「逆賊」となったでしょうし、東側(共産体制)が隆盛を誇り、西側で革命が起きていれば「資本主義・民主主義」の敗北という歴史になっていたことでしょう。

(因みに原は「平民宰相」と呼ばれますが、盛岡藩の「家老職」の家出身なので歴代首相の中では「東久邇宮稔彦」「近衛文麿」に次ぐエスタブリッシュメント出身と言ってもいいでしょう。維新の志士達は殆どが下級武士でした。また原の雅号「一山」は「白河以北~」から取ったもので彼の反骨精神をよく表しています)

まぁ、この「イデオロギー」の犠牲になった人々が「勝者の側」は靖国に立柱され、賊軍、即ち「敗者」は成されないのも「勝てば~」で原が皮肉っているとおりですね。
(A級合祀やら何やらの問題は置いておいて)

話が相当脱線してしまいました(笑)

ラファエル・クーベリックには名盤が多く残されています。
バイエルンとの録音は「ハズレ」が無く、彼の誠実な人柄が伝わってくる名演ばかりですし(特にモーツァルトやシューマンの交響曲集は皆さんに自信を持ってお勧めできます)、若き日のシカゴ響との録音は音が悪いのが難点ですが「新天地アメリカ」での溌剌とした演奏、9つのオーケストラを振り分けたベートヴェンの交響曲全集は各オケの特色を見事に引き出した名演揃い。

ラファエル・クーベリックは「恐怖型トスカニーニ・ライナー・セル」「カリスマ型カラヤン・バーンスタイン」とは違った「人柄」でオーケストラを魅了してしまう人だったのかもしれません。
と言いつつ、彼のマーラー交響曲全集はバーンスタインのような内生する「どす暗さ」や「死生観」を抉り出したこれまた名演なのですが・・・

クーベリックのCDはどなたにもお勧めできる名盤揃いですので
「これから聴いてみたいけど誰が指揮したのを買ったらいいか分からない」
という場合には「カラヤン」と並んでお勧めいたしますので頭の片隅にでも憶えておいて頂ければ・・・
(ただし所謂「歴史的録音」なんてのは音が悪いのが常ですのでそのあたりは要注意ですよ笑)

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また、先日より沢山の「イイね!」を頂き感謝致します。

Posted at 2017/08/06 17:05:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月05日 イイね!

エグゾーストノート音が頭から離れない(笑)

今日も涼しいので出かけようかと思ったりもしたのですが、なんだか面倒になって止めました(笑)

そんなわけでYouTubeで色々な車情報を見ています。
ホント、便利ですね。YouTubeは・・・

まずは新型アイサイトの試乗記を見てその進化ぶりに感動・・・


これを見るとS4だったら相当楽ちんな運転できそうだなぁと思います。
やっぱりセカンドカー第一候補ですね。
高いですけど(笑)

国産の新型車情報とか様々なチャンネルが登録されていたので色々観て楽しんでました。

ここで止めておけばよかったのですが・・・

この動画を観てしまったのが間違いの始まり(笑)


メルセデス・ベンツ E63 AMGをアウトバーンでフル加速という海外の動画。
なんなんですか、この気持ちいいエグゾーストサウンドと300キロを超えても軽く手を添えているだけの安定性(笑)
この野太い、しかし官能的なサウンドが耳から離れなくて・・・
グゥオーン・・・・・・・
この音だけで白飯が三杯はイケそうです(笑)
4リッター、V8でAWD、そして安全装備もエンジンサウンドも装備も全てが理想すぎます(^^)v

で、価格を見ると。

17,740,000JPY

チーン。終了です(笑)

このチャンネル、アウトバーンで様々な車を試しています。
E63を見たから今度はBMWのM5でしょうということで。


こっちもたまらないサウンドですね(^^)
メルセデスよりちょっと澄んだ感じのサウンドですが快音ですね・・・
こっちはFR?なのでしょうか。
さきほどのE63から見ると少しハンドルを持つ手に力が入っているでしょうか。
5シリーズはG30型にスイッチし、そのM5はまだ登場していないようですがきっとこんな感じの快音を響かせるのでしょうね・・・

いや!F10でもいい!欲しい!

15,560,000JPY

終了(笑)

中古なら!
2016年式 認定車で・・・

9,360,000JPY

チーン(笑)

2012年式なら

5,899,000JPY

安い!・・・・か?(笑)
冷静に考えると五年落ちですしねー。

え~い、メルセデス、BMWと来たからにはAudiも聴きたいぜ(笑)
AudiRS7


こちらはメルセデスとBMWの中間、バランスの取れたサウンドですね。
そしてさすがはquattroの威力なのでしょうか、300キロ超えているのに片手だぞ(笑)

いやー欲しいですねぇ。
えぇ、もうここまで来るととんでもない値段なのは承知していますよ(^^)
でもHP見るだけなら無料!(笑)

18,570,000JPY

はい、終了(笑)
3台目ともなると免疫が出来ますね。

それにしてもこのドイツ御三家のハイパフォーマンス車はまさに「矢のように」加速していきますね。
しかも「超高速域」でも動画を見る限り安定感は抜群ですし、ギャップ等も軽くいなしているのが分かります。
ドイツ車の凄いところはこの「シャーシ性能」がハイエンドからエントリークラス、全てに共通していること。
御三家が世界中で愛されている理由の一端を垣間見た気がしました。

GT-Rも確かにエグゾーストサウンドや高速域での安定感は良いとは思いますがこの3車を見てしまうと・・・
(といっても私の車は○80キロまでですから・・・涙)

この三台、試乗でいいから乗ってみたいですけど冷やかし客には乗せてくれないだろうなぁ・・・
それに出来たとしても「速度制限無制限区間」は我が国には無いですからね(^^;)

いやはや、溜息しか出ません。

我が国を代表するV8スポーツということで「レクサス GS-F」


おぉ!こちらも素晴らしいサウンドだ!
澄んだいい音ですね(^^)
国産のエンジンで「官能的サウンド」ベストはこの車ではないでしょうか。
またドイツ御三家に劣らない安定性を動画で見ることが出来ますね。
みん友さんでRC-Fオーナー様がいらっしゃいますがこれと同じ音なんですよね(^^)
いいなぁ・・・
(これだったら試乗出来るかな?笑)

参考までにR35 GT-R。


こちらの動画は最新の「My17」モデルですが、静かになっているなぁ(笑)
ちょっとエグゾーストサウンドは上で挙げた4車からみるとつまらないですね。
むしろミッションの音の方が目立つ(笑)
次期型ではこのあたりをチューニングして欲しいところです。


もう一台、面白いこのチャンネルに面白い動画があったのでそちらも。


・・・・・

加速はスゲーが違和感がアリアリだぞ(笑)
でもテスラ、凄い(^^)
しかもハンドルが勝手に動いているぞ(汗)

ハイ・パフォーマンスカー、GT-R以外は乗ったことがありませんが(笑)
この4車のどれかを愛車にしたいものです。
今日はこのエグゾーストサウンドが頭から離れそうにありません(笑)

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
Posted at 2017/08/05 16:29:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月04日 イイね!

時代は「新・合従連衡」になるのか。

今日も涼しい一日です。
東日本と西日本でこんなに天気が違うのもこれまでなかった傾向のような・・・

まぁ酷暑はまだこれからだと思いますし、ちょうど「甲子園大会」が始まるあたりから夏本番が来るのかな?と思ったりしています。

さて本日のブルームバーグより「トヨタ、マツダと資本提携で最終調整」とのニュースが載っていました。

報道では「EV」への移行を見越した資本提携とみていますが、果たしてそれだけでしょうか。

トヨタと言えば今年、ダイハツを完全子会社化したのは記憶に新しいところですし、スズキとの業務提携もつい最近の出来事です。

またルノー・日産アライアンスの三菱自工子会社化もつい最近の業界の出来事として記憶に新しいところです。

トヨタとマツダの業務提携は2年位前に発表されてましたが、アクセラへのHVユニット搭載位しか、その成果を見ることができた位で両社とも何か進んでいるのかな?というのが正直な感想でした。

しかし「業務提携」よりさらに進んだ「資本提携」となることで今度はシナジーが期待できると思います。

まずは米国における共同生産体制の構築が一番大きな効果となることでしょうが、どうしても車好きとしてはこれから出るであろう「量産車」にそのような効果が現れるのか興味が湧きます。

というのもトヨタとスバルが資本提携し86とBRZが両社の共同プロジェクト第一弾として登場したようなものを期待してしまうからです。
(と言ってもトヨタとスバルの共同開発車がこれだけという現状も寂しい限りですが)

トヨタはマツダの「SKYACTIV技術」が欲しいでしょうし、マツダはトヨタの「ハイブリッド技術」が欲しいことは明白でしょう。

言い換えればトヨタのHV技術とマツダのSKYACTIVを融合出来ればこれまた内燃機関エンジンとしては相当高効率のものが出来るということになります。

トヨタも熱効率を数年前では考えられなかった程高いエンジンを最近になって造り出してきていますが、マツダのSKYACTIVエンジンにはそのエンジン自体の楽しさや官能性という意味ではまだまだ及んでいないと思います。

また、これは予想でしかありませんがこの提携によりマツダの経営資源投入がロータリーや開発中と噂の直6エンジンへより一層、集中することになるではないかと。

新型ロータリー「16X」


こうなると両社協業プロジェクトに様々な妄想が膨らみます(笑)

SKYACTIVエンジンを搭載したトヨタ車やアクアクラスの低排気量HVを搭載したマツダ車等。
特にもSKYACTIVディーゼルは高い評価を受けていますし、欧州メーカーのディーゼルがNox排出量疑惑の渦中にある中、謂わば「シロ」な「クリーン・ディーゼル」と言ってもいい存在となっていますから、それらを搭載したトヨタ車の登場を期待しないわけにはいきません。

アクセラハイブリッド


またマツダにとっても小排気量HVのライセンス供与を受けることが出来ればデミオ等の小型車両への搭載が可能となりますし(と言っても既にHV技術自体のライセンス供与は受けているので簡単なことでしょう)、またトヨタと資本提携を結ぶということは「ダイハツ」との関係も生まれるわけですから軽自動車のOEM供給についてもメリットがあると言えるでしょう。

しかし、軽のOEMについてはマツダは「スズキ」からOEM供給を受けています。
スズキもトヨタとの業務提携中。
ここは難しいですね。

現在、「自社ブランド」で軽自動車を開発・製造しているのは「ダイハツ」「スズキ」「ホンダ」「NMKV」の4社です。(NMKVは厳密にはJV的存在ですが)

以下は私の謂わば「暴論」に近い勝手な想像です(笑)。
近い将来「トヨタ」と「スズキ」も「資本提携」を行い、「ダイハツ」は「トヨタ」の車両製造メーカーになるのでは無いかと思っています。
(トヨタと日野の関係のように)
そして、トヨタ・ダイハツ・マツダ・スバル・スズキ連合で発売される「軽自動車」は全て「スズキ製」になるのでは無いかと・・・

まぁ、これには毛細血管のように発達しているダイハツとスズキのディーラー網をどのように調整するかという難題がありますが、ダイハツ・スズキとも個人経営の多い、所謂「サブ・ディーラー」も高齢化の波が押し寄せ、跡継ぎに恵まれず廃業する「サブ・ディーラー」が多いと聞いています。
となれば、サブ・ディーラーでは無い地域の販社調整でなんとかなりますし、サブ・ディーラーの調整もそんなに困難であるとは思えないのです。

そうなると軽自動車の部門においても「スズキ」+「ダイハツ」というある意味「最強連合」ともいえる存在が出来、開発に与えるシナジーは絶大なものとなるでしょう。

また普通車の面での妄想。
上で挙げた4社連合が相当進んだ状態を仮定すればHV技術やEV、高級車はトヨタ(レクサス)、内燃機関はマツダ、AWD・予防安全機構はスバル、小型車はダイハツ、軽自動車はスズキという図式が成り立つのではないかと。

また、この4社の図式はVWグループのそれに似てきます。
(アウディ=レクサス、VW=トヨタ・マツダ、ポルシェ=スバル、ダイハツ・スズキ=シュコダ・セアト)という感じに。

トヨタが車種整理に入ったのはこのあたりの動きも関係しているのかもしれません。

そのうちトヨタのバッジが付いたアテンザやWRX、はたまたマツダのバッジが付いたクラウンが「ルーチェ」若しくは「センティア」として発売されたり、スバルのバッジが付いた「新型RX-7?」が「アルシオーネ」なんてなったりして(^^;)

次期型RX-7のデザイン・スタディと言われる「RX-VISION」


新型クラウン予想CG


また86やBRZなどのようにトヨタ・スバルに加えてマツダが開発に加わるような局面を想像しただけで楽しいです。

OEMと言えば、話が少し脱線しますが日産が三菱へOEMしているフーガ&シーマ(プラウディアとディグニティ)、一度だけ実車を見ましたが縦グリルの方がかっこよかったです(笑)

日産フーガHV(前期)


三菱プラウディア



このブログを書いていたらツイッターにてトランプ大統領がトヨタ・マツダが米国に共同工場建設に1,700億投資と4,000人雇用を絶賛する呟きが来ました(笑)

国内のメーカーはトヨタ連合、ルノー・日産アライアンス、ホンダの三極化が現実味を帯びてきました。
ただ、ホンダ単体での生き残りは厳しいと見る向きもあります。
ちょっと前の週刊誌に「トヨタとホンダの提携も有り得る」との見方がありましたが、さすがにそこまでは無いと思います。(ただ、昨今の自動車業界を見るに、何があっても不思議ではないですね)

EV普及を見据えた合従連衡なのでしょうが、内燃機関を愛する者としてはこの提携により、これからどういった内燃機関車が出てくるのかが楽しみです。

世界のメーカー勢力図を見回して生き残るのが「確定」と思われるグループはトヨタG、ルノーG、VW、ダイムラーG、GM、プジョー・シトロエン、それにFCA位でしょうか。

フォードやBMW、ホンダ、ヒュンダイ等のこれからの動向が気になりますし、新興のテスラや中国企業も同様です。
(特にBMWのトヨタとの関係がどうなっていくのか注目しています。ボルボやジャガーは外資とは言え生き残るでしょう)

こうして見ると十数年前では考えられない合従連衡が行われています。
国内第三位の座をホンダ・マツダ・三菱で争い、ホンダと三菱の合併なんて噂があったのも今や昔(笑)

かつて自民党副総裁で、実力者として君臨した「おとぼけ正次郎」こと川島正次郎の言葉「政界、一寸先は闇」ではありませんが、自動車メーカーの動向も「一寸先は~」な事を実感させられる報道でした。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また、変な動きの台風が接近してきております。
皆様がお住いの地域に災害等ありませぬよう。
Posted at 2017/08/04 20:02:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月02日 イイね!

ナビのインチ数

パイオニアが展開する「carrozzeria」ブランドから10インチのナビが出るそうです。

ハイレゾ対応で画面も大きいので良さそうですね。
でもミニバンの「セレナ」対応という事は、やはりそのくらいの大画面はファミリー向けミニバンでの使用が一番よいということですね。


しかし、写真を見ると「無理付け感」があるのですが、これってインパネごと交換ということなのでしょうか?

しかし、よく考えてみれば欧米車(特にドイツ車)やレクサスは12.3インチとか大画面が当たり前。
私なんぞ7インチにずっと慣れてきたのでそんな大画面見たら感動しそうです(^^)
プリウスPHVの縦画面インパネもインパクト大ですね。


ナビの再生機能、ブルーレイが少ないのはなんでなのでしょう。
(一部、パナとかあるようですが)
もう時代はDVDからブルーレイに移行していると思うのですが・・・
振動等でピックアップが難しいのでしょうか。

ナビ(のようなもの)は1985年の「つくば未来博」の「くるま館」で見た記憶があります。

確か画面が3インチ位しかなかったような・・・
確かこういうのでした。


これはcarrozzeriaの初代ナビのようですが「道は星に聞く」というキャッチがいいですね(^^)

メーカー搭載はホンダが最も早かったようです。


「ナビゲーション」では無く「ジャイロケータ」という名前がサイバー勃興期を感じさせる名前ですね。

私の記憶が確かならナビゲーションを各メーカーがオプションとして設定をし始めたあたりはGPSがまだ民生向けに解放されておらず、地磁気センサーで測位を行っていて非常におバカだったという記憶があります。
というのも伯父がその昔乗っていた7M搭載の13クラウンに付いていて、子供心にすげーと思ったのですが、乗ってワクワクしながら見ているとよくズレていた思い出があります(笑)

たしかその頃、ホンダは地磁気センサーではなくてヘリウムを使ったガストレート・センサー方式で「ズレが少ない」という記事も見た記憶があります。

また親父がF10セルシオ登場とともに購入した時、何故か最初期のF10にはエレクトロ・マルチビジョン(これまた懐かしい響き)の設定が無くて、がっかりした思い出も蘇ってきました。
(その後MCでオプションで取り付け可能になり車検とともに乗り換えてこの時はエレクトロ・マルチビジョンが付いて喜びました)

あの頃のカーナビから見たら今のナビの進化は凄いですね。
単純に「ナビ」としての機能だけなら1万円で買える時代ですし、スマホがナビ代わりになります。
また、渋滞回避もVICSのみならずプローブ機能で集計したものを反映したり・・・。

ナビは完全に二極化してきました。
「ナビ機能」に特化したものと「高性能・高音質」を売りにしたものに。

もう「カーナビ」も「あって当たり前」の装備になりました。
技術の進歩になんとか今のところは着いていっているとは思っていますが、もう少しすれば着いていけない時代がくるのかもしれません(^^;)

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また先日来より沢山の「イイね!」、誠にありがとうございます。
Posted at 2017/08/03 00:29:55 | コメント(4) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記
2017年08月01日 イイね!

テスラ「モデル3」を見ての感想

テスラの普及モデルとも言える「モデル3」の納車が米国で開始されたそうです。

テスラの隆盛ぶりは凄いですね。
瞬間最大風速とは言え時価総額がGMを抜いたとか・・・

イーロン・マスクの経営手腕はさすがとしか言いようがありません。

テスラというと全く「縁のない」車だと思ってましたが「モデル3」はちょうどセカンドカーとしてもいいような価格設定で魅力的です。
(と言っても現地価格+が当たり前ですから国内導入時には500諭吉は超えるでしょうね笑)

ただ・・・
正直言って残念なのが・・・

エクステリアデザイン(涙)


「モデルS」を小さくしたようなデザインを期待していたのですが、正直「寸詰まりなパナメーラ」にしか見えません・・・
(お気を悪くされた方、いらっしゃったら申し訳ありません)

勿論、コネクティッド・サービスや自動運転に係る技術は凄いのでしょうが、もう少しエクステリアデザイン、なんとかならなかったのでしょうか・・・

これと似た思い出。

子供の頃「ゴジラ」シリーズ作品の前宣伝で「対ゴジラ、自衛隊の秘密兵器!スーパーX!」というのを見て「どんなかっこいいのが登場するんだろう?」と心ときめかせ、いざ映画館に行ってみたら・・・

↓これだったときのショック(笑)


今見てもかっこ悪い(笑)

「純EV」は乗ったことが無いのでその加速の良さや静粛性等、未知の領域なのでモデル3に仮に試乗したら評価が一変するかもしれませんが、やっぱり内燃機関の方がいいなぁ(^^;)

まぁフランス、イギリスが2040年までに内燃機関搭載車の発売禁止を表明しましたし、ドイツも2030年までに禁止すべしとの議会決議、そしてインドまでも(!)2030年までにEVへの移行を表明していますから内燃機関を搭載した車の命運は厳しいものになってきていると言えます。

まぁ、その頃まで私が生きているか不明ですが(笑)

2030年にはもしかしたら「車が空を飛んでいるかなぁ」(笑)

モデル3は正直、ちょいとがっかりだったので今秋発表されるらしい「新型リーフ」に期待です。


こっちの方が個人的には好みです。
しかもモデル3より相当安いだろうし。

と言いつつ書いていて。

「EVに乗るなら家の電気工事もしなきゃ無いこと」に気づきました(笑)

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
Posted at 2017/08/02 00:18:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | 徒然なるままに日常雑記 | 日記

プロフィール

「DIY考~長年のブランクが通用するか~ http://cvw.jp/b/2783642/41040549/
何シテル?   01/30 03:26
バーンスタインです。よろしくお願いします。 HNは20世紀を代表する指揮者で大作曲家でもあるレナード・バーンスタインから取りました。 当然、車と同じ位、...
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愛車一覧

日産 NISSAN GT-R 日産 NISSAN GT-R
ガンで入院し、その時主治医の先生がクルマ好きで話が弾み、先生が新型NSXを購入するという ...
トヨタ SAI トヨタ SAI
ハスラー君の代わりに我が家にやってきた新しい相棒・・・というかお袋のお下がりです(笑) ...
スズキ ハスラー スズキ ハスラー
GT-Rは普段使いが中々厳しいのでセカンドカーとして購入しました。 軽は初めてですが、快 ...
ホンダ プレリュード ホンダ プレリュード
記念すべき愛車第一号です。 学生時代にバイトをして買い、そのバイト代もガソリン代やパーツ ...

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