レクサスIS300ｈ FスポーツAWDとGRヤリスRS

忘れていた何かを思い出させてくれるクルマがGRヤリスです。

ここ数年、レクサスをメインに乗っていますが、それ以前は欧州車中心のカーライフを送っていました。輸入車の信じられないトラブルと下取りの安さに嫌気がさして、レクサスに変えたのですが、レクサスは本当に故障は少ないし、メンテナンス費用も安く気に入っています。昨年11月末に中期型ISからビックマイナー後の後期型ISに乗り換えた際、欧州車に近づいたハンドリング、足回りに、やけに感心したのですが、GRヤリスRSに乗ってみるとISが旦那仕様のクルマに感じてしまいます。GRヤリスRSはハンドリングはクイックと言うかシャープ。それとダイレクト感に溢れています。忘れかけていた欧州車の乗り味に近い感じです。それに比べるとISは、GRヤリスRSと比較するとステアリングのレスポンスもGRヤリスと比較すると遅く『あれ？ISって、こんな感じだった？？』と首をかしげてしまう程です。ただし、当然ながら静粛性や快適性は段違いの差でISの勝利です。（個人的にはシートはGRヤリスの方が好みです。）RSに積まれるノーマルのヤリスと同じ1500ccNAエンジンは120psと非力と言われがちですが、エンジンのパワー感、トルク感もまずまずですし、燃費も上々、私にはこれがちょうど良いくらいだと思っています。さてGRヤリスRSの弱点はエンジン音が3気筒故の荒さ、ロードノイズの五月蠅さです。エンジンは上まで回さなければ然程、気には成りませんし、ロードノイズの五月蠅さはタイヤを交換すれば改善されるかも知れません。が、内装を外してみると軽量化とコストダウンの為か、防音材なども大幅に減らしているようです。これはこのクルマのコンセプトから考えれば仕方が無いのですが、後10万円位コストアップしても良いから防音効果を高めてくれれば文句なしのクルマです。個人的には既に軽くデッドニングを施工したのですが、社外マフラー等には行かずに、もう一寸、防音にお金を掛けようかな？！と思っています。実はアクアに乗っていた時、＜アクア・ポロ化計画＞と銘打って色々、ボディ補強や足回りを交換し大幅に手を加えたのですが、結果的にはVWポロに勝る事が出来ませんでした。アクアはHV専用でクルマとしての素性の問題もあるでしょうが、GRヤリスRSは素のままで十二分にBセグメントの世界のライバルたちと戦える国産小型車だと思います。一寸褒めすぎかも知れませんが、本当にトヨタは良いクルマを造ったと思っています。