
思い立って、250ccの中ではハイレベルの軽さと速さを両立しているという、20年式CBR250RRをレンタルし、主に高速道路を走行してみた。以下が感じたこと。
①きつい前傾姿勢を強いられるが、慣れればスピードを出すにはいい姿勢なので、久しぶりに100km/hより高い速度域で巡航したがかなり楽。実測の最高速と言われている170kmまでは出さなかったが、向い風の風圧が大きい中でもまずまず安定した走行が楽しめる。
②今回は峠道には行かなかったが、カーブに差し掛かると自然にハンドルが切れていくようにフロントフォークの設定がなされているようで、安定した高速コーナリングが容易。ハイレベルのテクニックが無い人でも、峠道を簡単に楽しく攻めることができそう。
③以前レンタルしたCB400SFでも感じたが、高回転まで回すと振動がより大きくなってくるのは、250ccの小排気量でも並列2気筒だと避けられないのか。。。。同じ250ccでも単気筒なら高回転ではもっと振動が少なかったし、以前によく見たVT250はスムーズだったと言われているのに、いかがなものか。。。
④エンジン音は911や86などの対向気筒のエンジン音に似た感じで、うるさいレーシングカーの音に類似しており、M2のような直列6気筒の音とずいぶん違うので、いまいち。(911や86の音が好きな人にはいいのだろう)
⑤サスペンションは固くてちょっと不快、Vespaの乗り心地の良さが実感できる。
⑥加速性能は小排気量なのにハイレベルだが、高回転域まで回して音が大きくなると、自分の好きな音質ではないので快感が無く、一長一短。トルク感もあまり感じられない気がする。
⑦きつい前傾姿勢が必須のため、視点が低くなりがちになるので、風景を楽しもうにも見通しが悪いうえに安全面に問題がありそうな気がするし、そもそもツーリング時の眺めとしては非常に不満。走りだけを楽しむにはいいだろう。
⑧燃費は、走行した115kmの3分の2が高速道路で、かなりの高速度で走ったわりには33km/lであったので優秀だろう。最近の国内ブランド2輪車は燃費が良い。
⑨Vespa150と違い、高速道路で4輪車に抜かれることはほとんどなかったが、エンジンを高回転域まで回して飛ばし続けてしまう人だと、うるさいし振動も大きいので長時間乗ると疲れるだろう。
⑩自意識過剰ではないつもりだが、市街地での発進時にちょっとエンジンを回すと歩行者の視線がこっちに向くのを何度か体験したので、おそらく近所迷惑な音、ひょっとしたらかっこいい音、を出しているのだろう。
⑪重量は250ccにしては軽めなので、転回時に失敗してこけそうになってもなんとか持ちこたえられたし、取り回しも楽なほう。
総じてVespaの方がツーリング向きだと感じた。
最近のバイクにはヘルメットホルダーがないのが普通で、また非常時に便利なUSB電源が無いので、Vespaの便利機能のヒトへのやさしさが身に染みた。そして、高性能機械に縛られ操られている感じが相対的に大きかったので、自然とVespaの操作自由度の高さやソフトな操作感に気づいた。
今後、4気筒のZX-25Rなどを試すのかもしれないが、音が良いとは言え、状況によっては使い勝手が良くなさそうなので「スクーターが楽で便利でヒトに優しい!」と感じそうな予感がする。もうバイクには乗らないことになるのかも。🙂

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2022/01/17 16:29:15