集合場所の郡上八幡でガンちゃんと合流し、7月25日午前一時半にツーリング開始。
セセラギ街道を北上し始めて間もなく、早速雨の洗礼。
セブンを路肩に停め、私はカッパとヘルメットを着用。
ガンちゃんは雨天用新兵器を装着。
晒し台に置かれた生首みたいでギョッっとするけど、具合はとってもイイらしい。
雨の中、漆黒のセセラギ街道を北上し、R158から松本へ向かう。
午前五時、松本でガス補給をする頃には雨もあがり、東の空に陽が昇り始める。
早朝の松本市街を抜けて、松本浅間CC入口からガンちゃんお待ちかねの美ヶ原林道に接続。
夜も明け、路面もおおむねドライだったので、クネクネらしいクネクネに入った途端に、自分の「クネクネスイッチ」も入った。
スイッチオンのまま気分良くビーナスラインを目指すが、雲の状態を見る限りビーナスは明らかに雲の中。
峠を登り切り、美ヶ原美術館に到着した時には、予想以上の濃霧に出迎えられた。
霧が酷いので美ヶ原では休憩せずに、見通しが利くところまで走ることにする。
結局、車山でようやく見通しが利き始めたので、広い路側帯にセブンを止めて小休止。
車山を後にし、メルヘン街道に向かう。
メルヘン街道はビーナスラインのような眺望はないが、カラマツ等の林を縫って走る、いかにも高原らしい雰囲気のルート。
しかし、メルヘン初体験のガンちゃんは、クネクネ具合が気に入り、走りに夢中になってたから、景観は眼中に無かったとのこと。
まあ、彼の自宅周辺も高原みたいなものだから、景観にそれ程の新鮮味は無いよね♪
メルヘン街道からR141に接続し、交通量の多いR141から逃れ千曲川の対岸に渡り、田園地帯のローカル道を北上する。
今回は下仁田方面から軽井沢にアプローチする予定で、その前にr44という初見の道へ向かう。
田園地帯のローカル道からR254を横切り、佐久平CC東のローカル道へ進む。
この僅か3キロ程のローカル道が、笑い無くしては通過出来ないほどの強烈な「ワダチ道」だった。
私はツーリングに関して極めて前向きな人間なので、入口だけを見て引き返すことは無い。
この「入口だけで全体を判断してはいけないよ」主義のおかげで、進入したは良いが前進不能、転回不能、結果号泣しながら延々バックで来た道を戻るという、素晴らしい経験を何度もしている。
今回も学習能力の無さを発揮してこの道に進入したが、今回は幸いなことにガンちゃんも道連れだった。
写真の部分は比較的マシな部分で、ワダチにタイヤを乗せると確実にオイルパンをヒットする場所がゴロゴロしており、結局この道の殆どを片輪は路肩のダート、他方は道路センター付近という位置取りで走ることになった。
記念にガンちゃんの泣きべそ写真を納めようと思ったら、意外に楽しそうだったので残念。
無事にr44に接続して東に向かう。
途中から飛騨の農道のような整備された部分が現れ、気分も上々。
その後はタイトな2車線路となったが、交通量が少ないためか路面が荒れていたのが惜しい。
二車線路が終了し、青空が広がり始めた牧歌的風景の場所で小休止。
牧歌的風景の中に佇む2台のセブンを見てみると、朝方のウエット走行と、先程の路肩ダート走行で、気の毒なほど汚れきっている。
特に泥の飛び散ったリアフェンダー周辺は、まるでバギーカー。
互いのマシンを眺めて、ガンちゃん曰く
「恐らく、世界一汚いR500やろね♪」
私曰く
「ほんじゃ、そっちは世界一汚いバーキンってことやな♪」
ここからは1.5車線のタイトな下りでR254に接続。
R254からローカル道のr43に接続し、軽井沢を目指す。
1.5車線の登りタイトコーナーが続く区間で、「ワダチ道」に引きずり込んだ仕返しとばかりに、ガンちゃんに後ろからツンツンされてアヘアヘ言ってるうちに軽井沢に到着。
左右にゴルフコースやテニスコート、ホテルやショッピングモールのある通称プリンス通り。
この洒落たエリアを、世界一汚いセブン2台が通過する。
軽井沢駅をかすめてR18に接続し、長倉周辺の別荘地を目指す。
別荘地をフラつきながら昼食場所を探していると、「cafe GT」の文字。
クルマ好きなマスターの店に違いないってことで、ここに決定。
気さくなご夫妻の出迎えを受け、入店すると設備が新しい。
開店して2ヶ月のホヤホヤのcafe。
マスターはミンカラメンバーで、「るりは」のことも知っていたので初対面の感じがしない。
マスターと四方山話をしたり、テラスでクルマを眺めながらマッタリして過ごす。
居心地の良さに、尻に根が生えると困るので御輿を上げる。
ご夫妻の丁重な見送りを受けて「cafe GT」を後にする。
R146を北上し、鬼押ハイウエーに接続。
十年ぶりの鬼押ハイウエー。
途中の休憩所で雲に隠れた浅間山を眺めながら、二人仲良くソフトクリームをペロペロしていると通り雨。
この雨がセブンを洗ってくれる。
雨に洗われて、世界一汚いとは言えなくなったセブンで、鬼押ハイウエーの直線を流す。
セブンで直線を走るのは嫌いだが、この手の直線は最高に気持ちが良い。
思わず北海道に思いを馳せる。
鬼押ハイウエーから嬬恋パノラマラインへ接続。
昨秋走った時は曇天だったが、今回は雲も切れて太陽の下気分良く走れる。
ガンちゃんも気に入ったらしく、所々ペースを落として写真を撮っている。
嬬恋パノラマラインから志賀草津道路に接続し、万座を目指す。
草津を通過し、硫黄の匂いが立ちこめる道を、遅い車に先導されながら登っていく。
この辺りから急に眠気を催した。
まだそれ程眠くないから大丈夫・・・と思っていたら、気が付くと対向車線に半分クルマがはみ出しており、対向車のドライバーが驚いて減速している。
ゲッ~~!!!
対向車に手を挙げて詫びながら通過した時には、あまりのことに一瞬で目が覚めていた。
前月の信州ツーリングから導入した、眠気覚ましのカフェインのタブレットを用意していたが、頻尿等の副作用がある。
この副作用が嫌で、極力使わずに済ませる予定だったし、前回は実際に使わずに済ませた。
しかし、この一件のせいで、これからは迷わず使おうと思った。
取り敢えず完全に眠気が吹っ飛んだので、予定どおり万座を目指す。
だが、今度は天候が怪しい。
パラパラと小雨がパラつきだし、黒い雲が進行方向を覆っている。
万座温泉で一旦クルマを止め、今後の予定を協議。
今回の目玉の一つ、小串硫黄鉱山跡手前の毛無峠まではあと僅かだが、ここからの道は1~1.5車線で、目的地はかなり辺鄙な場所。
ここまで結構ノンビリしてきたので、このまま進むと楽に24時間を超えることになる。
また、雲行きを見ると、楽しみにしていた眺望を拝めない可能性があるうえに、目的地で集中豪雨に遭うとマジで立ち往生の危険もある。
しばし悩んだが、ガンちゃんは行く気満々だったので、取り敢えず行けるところまで行くことになった。
万座温泉から1.5車線の上信スカイラインを西へ向かう。
尾根筋を通る、なかなか開放感のあるローカル道。
そして、途中鋭角に左折してr112に入り、毛無峠へ向かう。
ここは完全な1車線で、時折離合スペースが作ってあるが、インターバルが長い気がする。
対向車は殆どいないはずだが、その対向車も対向車が来ないと思って突進してくるケースが間々あるので気が抜けない。
ホーンを鳴らしながらソロソロと5キロ程進むと眺望が開け、今回の目玉の一つである毛無峠に到着した。
ここからはダートの下りになり小串硫黄鉱山跡まで続くようだが、毛無峠から見下ろすダート区間が余りにも長いので、鉱山跡はさすがに諦めた。
毛無峠の荒涼たる画像をネットで見て以来、必ずセブンに乗ってその風景を拝みに行こうと思っていた。
山肌を削って道を通し、申し訳程度にアスファルトを引いただけの、ガードレールさえ無い道。
風の通り道らしきこの場所は、写真で見る以上の秘境感が漂い、夕方の曇り空と強風のせいで、より自然の荒々しさを強調している。
う~ん、これは言葉には出来ないな~
やはり今回来て良かった・・・ありがとよ、ガンちゃん♪
午後5時、後ろ髪を引かれながら毛無峠を後にする。
往路を戻り、草津を通過する頃から雨が降り出した。
二人とも雨中走行の装備に変更して、嬬恋パノラマラインをr94まで戻る。
r94は初見の道なので楽しみにしていたが、土砂降りになってきた。
夕刻になり雨天で視界も悪いため、慎重に峠を越える。
その後は日の暮れたr40を南下し、人気のない夜の女神湖畔を通過して、ビーナスラインで茅野に向かう。
茅野で夕食と給油を済ませ、R152の杖突峠を越える。
この道も晴れていれば楽しい道だが、降り止まない雨のおかげで視界が悪く神経を使う。
伊那からはR361でR19に抜け、その後は開田高原、鈴蘭高原を経由し岩屋ダム湖畔の道へ。
深夜零時過ぎに雨の岩屋ダム湖畔を走るのは不気味。
しかし、そんな不気味さを吹き飛ばすような雨量になってきた。
バケツをひっくり返したような土砂降りで、前が見ない。
ヘッドライトが照らすセンターラインを頼りにソロソロと進む。
しばらくすると路面に水が溜まり、雨が路面で跳ねて下からも雨が降り出した。
目の前のセンターラインさえ判別しにくい。
これでは目の前の路面が崩落して無くなっていても気付かないだろう。
さすがに身の危険を感じ、どこかに停車して豪雨をやり過ごすことも考えたが、この道は土砂災害の実績があるので、ここで時間を費やすわけにはいかない。
ということで、人が走るくらいのスピードでノロノロと先に進む。
這々の体で、ようやく岩屋ダム湖畔の道を脱出し、R256に接続したところで先程までの豪雨がウソのように小降りになった。
一旦クルマを止め、シートに座ったまま、ズブ濡れになったお互いの顔を見る。
二人とも自然に笑いがこみ上げてきて、深夜の田舎道に二人の笑い声が響いていた。
そして最後は和良を経由して、26日午前2時半、出発地点の郡上八幡に無事到着してトゥエンティ・フォーは終了した。
結局、草津から終点の八幡までの約9時間、雨は殆ど止むことなく、我々を鍛えてくれることになった。
その後、ガンちゃんと別れ午前4時に自宅へ帰還。
ガンちゃん発案の、このバカバカしい企画。
想像以上に楽しさ満載だったから、毎年の恒例行事にしても良いね・・・
メンバーも増えるかもしれないし♪