前回、最後に紹介したグズグズのリアフェンダー。

インナーの穴あき部分は完全に腐食しきっているので、
サビの部分を切除した上で、新たな鋼板を切り出して整形し、溶接。
その他の部位に関して、まずは錆を全て落としながら溶接の接合面を均す
。
プライマーとは、耐腐食性、金属との密着性を向上させるもので
エポキシプライマーはさらに特化した性質をもちます。
但し、この塗膜の上から塗装を行うことはできませんので、乾燥後、下塗り(サフェーサー)塗装を行い、さらに乾燥後、内板下塗り塗色を塗装。
各工程、基本的に全部同系色の塗料なので分かりやすいように塗装途中の写真を・・・
ちなみに、プライマーとは
耐腐食性、金属との密着性を向上させるもので、エポキシプライマーはさらに特化した性質をもちます。
サフェーサーは
上塗り塗料の密着や平滑性(仕上がりの良さ)を求めるものです。
プライマー・サフェーサーは
プライマーとサフェーサーの両方の効果を発揮する塗料のことを言います。
便宜上、上記のサフェーサーと同様にサフェーサー(サフ)と呼んでいますが、自動車修理ではプライマーサフェーサーが一般的に使用されていています。
新品のリアフェンダーパネル
リアフェンダーのパネルに関しては
車体に溶接してしまうと、内側の処理ができなくなるため
防錆~下塗りまで処理を内側の面のみ先に行います。


車体へ固定し、スポット溶接で接合していきます。
新品パネルとと言えども、そのまま塗装はできません。
下処理工程として、まずは塗装の密着を高めるためのサンディング処理を施します。
但し、新品パネルの黒色を研ぎ落としてし鋼板素地を露出させない程度に!
なぜなら、この黒色の正体は亜鉛の電着メッキによる防錆皮膜だから・・・
サンディングが終了すると、さらに追い打ちのエポキシプライマー。
t通常なら、この状況からサフェーサーでOK。手抜きならそのまま塗装する所も・・・
しかし、今度は絶対に錆びさせない!
新車の場合、この電着メッキ(下塗り)の上から中塗り、そして上塗(ボディー色)の3層。
この車は電着メッキからエポキシプライマー。そして、今後紹介することになるが、プライマーサフェーサーを経て上塗り塗装の4層になる。
それが程々の適当な作業なのか、本気の手の込んだ作業なのか?
それなりに塗装の施されている状況、完成後の外見からはプロでも絶対に判別できない。
また、1年やそこらで明らかな違いが出ることも恐らくないでしょう。
しかし5年~となると、その差は取り返しのつかないレベル、差となって確実に現れる。
作業前の、このリアフェンダーのようにね・・・
これでリアフェンダー部、最低限の外装下地処理が完了。
フェンダーアーチ部のスポット溶接痕もこのとおり。純正、新車みたいに復元できたでしょ?
作業順は前後しますがリアフェンダーの裏側。つまり、トランク内
今後、外装の処理の入る上で先に処理をしておかなければならないので
この時点で作業を完了させておきます。
リアフェンダーが付いていないので、向こう側が見えます。
リアフェンダー溶接後。フェンダー裏側はまだ下塗り塗装の状態。
内側からのシーラー(防水)処理も補修箇所だけでなく、トランクルーム全体に再施工。
塗装完了後、フロントフレーム同様、隙間という隙間に防錆剤を注入して完了。

工程まだ半ば、やっとボディー本体の形ができました。