ブログ上、多少の誇張・脚色はご容赦ください
■ プロローグ:総帥の呟き
すべては、みんカラ界を揺るがす「あの男」の一言から始まった。
「私をどこかに連れてって……」
K州財団総帥・
ケイシュウ氏の、あまりにも儚く、そして強烈なメッセージ。このSOSをキャッチしたご近所仲間たちが立ち上がらないわけがない。
ターゲットは、千葉3大ラーメンの1角にして、最難関の秘境に鎮座する「アリランラーメン」。
作戦名は【オペレーション・アリラン】。
抜けるような青空が広がる絶好のツーリング日和。夏空の下、運命を分かつ緊迫のドライブ作戦が今、幕を開ける――。
■ 第1章:暁の集結
午前6時45分。鮮やかな朝陽が降り注ぐ君津PAに、高回転の排気音が重低音となって響き渡る。
最初に現れたのは、漆黒の戦闘機。
わたくしまあちゃのBMW M240i(F22・黒)だ。今回のルートを監修した私の使命は、全員を無事に秘境へと導くこと。バックミラーを睨みながら、仲間の到着を待つ。
続いて、眩しい光を浴びながら白い影が滑り込んできた。
航海長・
N3艦長氏のBMW 320(G20・白)。
その洗練された佇まいは、まさに艦隊の進路を決める羅針盤にふさわしい。
さらに、小さくも鋭いエキゾーストノートを響かせ、真打ちが登場する。
みんカラ界きっての著名人、ケイシュウ総帥のアルトターボ(白)だ!
ドアが開くと同時に、総帥の咆哮がPAにこだました。
「フハハハハ! 諸君、待たせたな! このK州財団の未来を賭けた大いなる野望が、いまここに始動するのだ! 秘境のジャンクフード、アリランを我が手中におさめ、房総の胃袋を完全支配してくれようぞ!」
相変わらずの大げさな宣戦布告に、現場のボルテージは最高潮に達する。
しかし、その場にいた全員の背筋がピンと伸びたのは、その直後だった。
地を傷つけんばかりの美しいブルーのシルエットが、音もなく滑り込んできた。青き閃光。
最高司令官であり、界隈で「名誉総裁」と呼ばれる超大物、
福田屋本部長のアルピーヌA110だ。
圧倒的なオーラを纏い降臨した名誉総裁は、静かにウインドウを下げ、重みのある声で言い放った。
「……いい面構えだ。諸君、絶好のツーリング日和だな。これより我々は房総を制圧する。全車、遅れるな。発進!」
「イエス・サー!」
4台の熱き魂が、夏の太陽に向かって一斉に本線へと飛び出した。
■ 第2章:ワインディングの死闘と聖地巡礼
富津中央ICを駆け降りた一行は、最初のチェックポイント「鹿野山九十九谷展望公園」へ。
7:30、眼下に広がる大パノラマと、どこまでも青い空をバックに愛車を並べ、緊迫のフォトミッションをコンプリート。
7:45、すぐさまリスタート。ここからが本番だ。
R465からK182、通称「もみじロード」へと突入。
私のM240iが引っ張るタイトなコーナーを、福田屋名誉総裁のアルピーヌA110が流麗にトレースし、N3艦長氏の320が猛追する! そして殿(しんがり)からは、ケイシュウ総帥のアルトターボが獲物を狙う猛禽類のようにプレッシャーをかけてくる。
やがてマシンは「聖地」を厳かに通過。
8:35、太陽の光がアスファルトに反射する「長狭米ストレート」へと躍り出た。
直線に並ぶ4台の戦闘機。10分間の短い撮影タイムの後、8:50には「みんなみの里」へ転進。
長狭街道、房総スカイラインを抜け、亀山ダムをまたぐスリリングなルートを、適正な車間距離を保ちながら電撃戦のごとく駆け抜けていく。
■ 第3章:決戦、ラーメン八平
幾多のタイトコーナーを潜り抜け、午前10:00、ついに我々は最終目的地「ラーメン八平」の牙城に到達した。
開店1時間前。これぞ作戦通りの完全なるアーリーチェックインだ。
我々は勝利を確信し、受付表へと向かった。
そこには……なんと!みんカラ界きっての有名人・
トム氏が、時空の歪みを突き抜けて未来から先回りし、すでに名前を記帳してくれているではないか……!!「フッ、やはりトム氏は一味違うな……」と、妄想の世界でニヤリとしたのも束の間、受付表ではまさかの「2番手」!上には上がいる、房総戦線の厳しさを思い知らされた瞬間であった。
待ち時間中、ケイシュウ総帥はアリランラーメンが待ちきれないご様子。
ケイシュウ総帥:「ハァハァ……早く!早く私にニンニクの洗礼を!」
名誉総裁:「落ち着けケイシュウ総帥。拉麺とは、待つ時間も含めて芸術なのだ」
11時00分、運命のゴングが鳴った。
目の前に現れたのは、漆黒のスープに、これでもかと投入されたタマネギ、ニラ、チャーシュー、そしてガツンと効いたニンニク。千葉3大ラーメンの一角、アリランラーメンである。
スープを一口すすった瞬間、ケイシュウ総帥が机を叩いて立ち上がった!
「な、なんという破壊力だ……っ!! 濃密な醤油のコクと、大地のエネルギーたるニンニクが我が細胞の隅々にまで侵食していく! これぞ私が求めていた『世界の果ての味』! K州財団の歴史に、新たなる1ページが刻まれたぞォォォ!」
相変わらず大げさだが、言っていることは間違っていない。旨すぎる。
名誉総裁も、その奥深い辛味の効いたスープを静かに味わい、満足そうに頷いた。
「うむ。この過酷な房総の峠を越えた者だけが許される至高の報酬だな。合格だ」
大満足の作戦成功である。11時50分、我々は戦地を後にした。
■ 第4章:甘美なる休息、そして解散
にんにくの余韻を牽引しながら、12:20、一同は「太陽ファームキッチン&カフェ」へとエスケープ。
そこは、さっきまでのむさ苦しい(失礼)ラーメン空間とは打って変わったオシャレ空間。
木漏れ日の差し込む席で絶品かき氷を突っつきながら、男たちの熱いクルマ談義が炸裂する。
「あのコーナーのアルピーヌの挙動は…」「いやいやアルトのツッコミも…」
笑いと拘りが交錯する、至福のひととき。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、時計は13:20を回った。
作戦終了の時刻だ。解散を前に、最高司令官・福田屋名誉総裁がゆっくりと立ち上がり、一同を見回した。
「諸君、今回の『オペレーション・アリラン』、実に見事な作戦遂行だった。飛び石も、事故もなく、全員がこの地へ辿り着いたことを誇りに思う。ケイシュウ総帥の寂しげな呟きから始まった今回の戦線だが、やはり仲間と走る房総は最高だな。……だが、我々の旅に終わりはない。また次の作戦(ツーリング)で会おう。解散!」
名誉総裁の締めのお言葉が五臓六腑に染み渡る。
沈黙の後、込み上げる熱い感情に突き動かされ、男たちは自然と両手を高く天へと突き上げていた。
「フクダヤ名誉総裁 万歳!!! 万歳!!! 万歳!!! 」
こうして、歴史に刻まれるべき「オペレーション・アリラン」は、誰一人欠けることなく大成功のうちに幕を閉じたのである。
そして、それぞれが再び愛車のキーを捻り、爆音とともに家路へと就いた。
最高の夏の1日であった。
(完)
📋 オペレーション・アリラン:作戦サマリー
【THE MACHINES(参加戦闘機)敬称略】
最高司令官:福田屋本部長(アルピーヌA110 / 青)
航海長:N3艦長氏(BMW 320 G20 / 白)
K州財団総帥:ケイシュウ総帥(アルトターボ / 白)
監修(わたくし):まあちゃ(BMW M240i F22 / 黒)
【THE ROUTE(電撃ルート)】
君津PA(集合) ~ 富津中央 ~ 鹿野山九十九谷展望公園(写真撮影) ~ もみじロード(K182) ~ 聖地通過 ~ 長狭米ストレート ~ みんなみの里 ~ 長狭街道 ~ 房総スカイライン ~ 亀山ダム ~ R465 ~ K27 ~ ラーメン八平 ~ 太陽ファームキッチン&カフェ(解散)
【THE GOURMET(男の補給食)】
ラーメン八平:スタミナ満点、旨味の暴風雨「アリランラーメン」
太陽ファームキッチン&カフェ:クルマ談義に華を添える「極上スイーツ&カフェ」