
シトロエンBX は『サスペンション』『パワーステアリング』『ブレーキ』を全てハイドロオイルの油圧でコントロールしています
『サスペンション』はエアサスのようなもので、窒素ガスの入った玉(スフィア)があり、それがスプリングとなっていて、車高が下がった分だけオイルが送られるような仕組みになっています

『図=ウキペディアからの引用』
『サスペンション』は独特の乗り味ということで、長く改良しながら製造されています
『パワーステアリング』は一般的なパワステと同じ構造で、油圧を他と共有しているだけです
『ブレーキ』が、、、、メリットもあるようですが、どうも好きになれません
通常の車は基本的にピストンを押す(踏む)ことでブレーキパッドをディスクに押し付けますが、BXの場合は油圧のバルブを開くことで油圧をブレーキパッドに力を送ります
ごく普通に乗っている分には通常の車と変わらず、特に違和感は無いのですが、パニックブレーキとまでは行かずとも強めのブレーキを踏んだ時は、何か頼りないというか独特の感覚は足の裏に伝わってきます
もしハイドロのポンプが、、、?と思うと不安もあります
メリットは、一般の車はレーシングカーでも無い限り、前後ブレーキの効きかたの割合は調整できませんが、BXの場合はリアブレーキに送る油圧がリアのサスペンション経由となっているので、後方に重い荷物を載せている時なども車高が変わらないことに加え、リアブレーキに送る油圧が上がります
いっさい電子制御していまいですが、結果的に自動油圧配分ブレーキ?とでも言いますか、そんな感じになっています
でも、、あんまりブレーキは好きではありません
【パーキングブレーキの謎】
通常のほとんどの車は、パーキングブレーキはリアタイヤに機能しますが、BXの場合はフロントに効きます
ディスクブレーキやブレーキ部分の構造自体は一般的なものですが、なぜかフロントに効きます
なので「ジムカーナ」などのパーキングブレーキを使ったスピンターンはできません!!
ずっと何故か?考えて、自分的には「やはりハイドロ系がトラブった時」にパーキングブレーキで何とか止めなさい!!ということと思っていました
自転車などだとよく判りますが、フロントのブレーキだけでも少しの力で止まりますが、リアのブレーキだけだとかなりの力が必要ですし、止まるまでに距離が必要です
USAや日本の車は特に前後のブレーキの割合はフロントよりと聞いています
これはリアタイヤがロックしてスピンすること避けるためと思われ、真っ直ぐに止るだけならそのほうが安全と思われます
まぁ今は優秀なABSとかあるのでスピンとか前後配分などは考えなくて良いのでしょうが、、

そう思って乗っていて10年くらい経ってからでしょうか、誰かに(本当に誰か忘れてしまいました、本やWebからではなく誰かに)なるほど!!と思うことを聞きました
写真の上側は通常走行の位置ですが、車を止めてしばらくすると油圧が抜けて最後は車高が一番下がったしたの状態になるのですが、、、

BXのフロントサスペンションは普通「ストラット」なのですが、リアサスペンションは「フルトレーリングアーム」になっています
なので、車高が変わるとホイールベースが大きく変わることになります
そこでもし通常の車のように「リアにパーキングブレーキ」が効いた場合、私の車のように『AT車』だと駐車中はフロントはエンジンによってロックされ、リアはブレーキでロックされてしまうとホイールベースが自由に変われないため、車高は油圧が抜けても無理やり上がったままになり車の構造上無理が生じることになります
これを聞いた時『目から鱗』でした
が、、、、、私は今でも思っていますが、絶対一番の目的は、ハイドロが壊れても何とか腕力で止める!! ということでは無いかと、、、、
ですが、それが原因で事故があった話は聞いたことはありません
Posted at 2020/05/23 14:41:28 | |
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