
とにかく物を作ることが好きなようで、木工・レザークラフト・金属加工、どれも自己流で中途半端ですが、色々やります
自分で作ったもの、特に木工製品などは丁寧に作った物は、市販の安物を買うより結果長く使えているようです

この食器入れ?も25年前に作ったのですが、意外にも他のどの什器より長く使っています 自分で作ったから、、というのもありますが、市販製品は安物しか買わないので、こんなに長く持たないし、古くなるとみすぼらしくなるからだと思います

この洗面所のタオルケースは、ちょうど良いものが市販品がないので、、と家内からのオーダー品ですが、これも10年以上は経っていますがみすぼらしくならず、かえって味も出てきています
他にも家具や、レザークラフトで財布・パスケース等作りますが、増えてくるとせっかくなので「ブランド」の刻印、焼印が入れたくなってきます
そこで電子基盤を作るときの「エッチング剤」を使って真鍮の素材で刻印ができるかもしれない、、ということをWebで発見しました
最近は、刻印やスタンプには紫外線で固まる樹脂を使った専用品「◯◯くん」のような商品があるようで、それだと失敗なく簡単そうでしたが、樹脂なので『焼印』にはできません
なので真鍮を溶かす方法でやってみます

まず写真のような「エッチング剤」「真鍮 10mmx10mmx200mm」と「カッティングシート」を用意します
イラストレーターで作ったロゴを 反転させたものをカッティングシートから切り出します
ロゴは「みんカラのHN」2種類と「PORSCHE」にします(個人の趣味で使用するだけなので構いませんよね?)

まずは真鍮の素材の表面を綺麗にし傷などを取って起きます

3分割した真鍮に、それぞれのロゴのカッティングシートを貼っていきます

適当なプラスティックの容器に、横面の溶かしたくない部分をマスキングテープで覆った真鍮を水平になるように吊るしていきます
3つの高さをできるだけ合わせたいので、太い針金に吊るして調整します

そこへ真鍮の表面が 1mmくらい浸かるように「エッチング液」を入れていきます
Webの情報だと 8時間で1mmくらい浸食されるという情報でしたが、2日経っても0.1mmくらい?しか浸食されず、刻印にはできそうにありません

エッチング液と真鍮の化学反応は、45度くらいが良いということですが、湯煎したとしても何時間も温めたままにする方法が見当たりません
思いついたのが「使い捨てカイロ」で、箱の中のアルミホイルを敷いてその上に「カイロを4個敷いて、先程のエッチング液に真鍮を吊るした容器を乗せます

さらに上にも1個置いておきます
「使い捨てカイロ」の温かい時間は16時間と説明がきにありましたので、45度はともかく無いよりは相当ましなはずです、少なくともカイロを敷いて1時間後には40度以上になっていました

10時間くらい放置して取り出すと、かなり浸食していました
これ以上浸けておくとカッテングシートやマスキングテープがふやけそうに見えたのでここで辞めます
後で調べると、エッチング液で真鍮をこの方法で溶かすのは、0.2〜0.3mmが限界のようです 最初に見たWebは少し盛っていたかもしれません
実際に測定してみると 0.3mm だったので、上出来とします

ロゴが浮き上がった真鍮ですが、押し付けた時に干渉しそうなロゴの極の部分をリューターで削っておきます

表面に樹脂塗装してあるクロムなめしの本革に、作った印を100Wの半田ゴテに取り付けて押してみます
温度の管理が、素材によって重要なようで毎回試し押しをする必要がありそうです
革はなめし方や表面処理によって「刻印(押し付けて型をつける)」ができないものがあり、その場合は半田ゴテで熱して焼印にします
焼かずに刻印できるはタンニンなめしをしたヌメ革くらいのようです
いずれにしても毎回試す必要がありそうです

木材に焼印をしてみました
温度が適切で無いようで上手くいっていませんが、木材の場合は高温にして一瞬当てるようにした方が良いかもしれません
低音で様子見ながら時間かけて押すと、あまりうまくいきません

電圧コントローラーを中国から 2個で¥500くらいで仕入れたので、これで温度管理することにします
リューターのスピードコントロールにも使えそうです

車載工具のスパナを収納するケースを「トコ革」で作ってみました
トコ革もそのままでは全く刻印できなかったので、焼印を押してみます
少し温度が高かったようです

『BATE』のスパナを入れます

『PORSCHE』の車載スパナセットの出来上がりです

黒色のヌメ革でメガネケースを作ってみます
これは焼印でなく「刻印」してみました
位置を合わせた濡らした革と刻印を万力に挟んで力を入れて押し付けます
やりすぎると革が切れてしまうので適度に
写真では解りづらいかもしれませんが、かなり良い感じに刻印されています
市販品に見えなくもありません

こんな感じで作っていきます


ピッタリサイズの車載用の眼鏡ケースができました

なかなかの自己満足感でした!!