
エンジンオイル交換と言えば、自動車整備の基本の「き」ですね。
ご自分でやられている方も多いと思います。
もちろん私も昔は自分でやっていました。
当時は廃オイルを吸い取ってゴミで捨てられる便利なグッズは無かったのですが、
どうしていたのかは内緒です。
でもだいぶ前からは信頼できるディーラーで点検毎、
今はカー用品店で半年毎にやってもらっています。
理由は3つ、
1,工賃が実質無料。
2,廃オイルの処分が不要。
3,安い
だからです。
しかし、作業者を信頼している訳では有りません。
いつもとても心配な気持ちで一杯です。
そして、心配は不幸なことに時々的中します。
ある日「○エ○ーハット」での事です。
異常に時間が掛かっているので聞いてみると、エレメントを外すのに手こずっていたとの事。
しかもオイルを抜く前にエレメントを外したため、
メンバーやホイールの裏側周りにオイルが飛び散っていました。
最悪、素人以下のレベルです。これが現実。
エレメントの交換時は、先ず古いパッキンがブロックにへばり付いていないことを確認し、
パッキンの表面にオイルを塗り、そのまま両手で締めつけても良い位で、
パッキンが少しつぶれる程度の弱いトルクで締めます。
それを素人は工具を使い、エレメントの本体がブロックに当たるまで思いっきり締め付けてしまいます。
それが外せなくなる要因です。
同じように、ドレンプラグ(ドレンボルト)を思いっきり締めるヤツもいます。
ドレンプラグのガスケットは、アルミのは再利用可能ですが、
コルク(今は無いか)のや紙みたいのは新品に交換し、少しだけつぶれるぐらい締めるのが適当、
変形するぐらい締めたら締めすぎです。
オイルが漏れるかも知れません。
では、もしも締めすぎてネジ山をなめてしまったら・・・
最悪オイルパン交換です。
今は「○ー○バックス」でオイル交換をやってもらってますが、相手は素人です。
毎回不安なのは確かです。
さて、ここからが本題ですが、エンジンオイルの上抜きをとても嫌がる人って多いんじゃないかなと思います。
理由はおそらく「ちゃんと全部抜けないんじゃないか?」という事だと思います。
では、下抜きだと最後の一滴まで抜けるのか?
答えは「ノー」です。
オイルパンを内側から見ると分かりますが、
ドレンプラグのネジが有る部分が少しだけ盛り上がっていたり、ネジ穴が最下部じゃない場合も有ります。
ですから最後の一滴までは抜けません。
例えドレンが最下部に有ったとしても、ポタポタと垂れてくるオイルをポタポタが全く無くなるまでじっと待っている人は居ません。
自分で交換する場合は待つことは可能ですが、通常はある程度のポタポタの途中でプラグを締めてしまうでしょう。
では、上抜きだとどうなるのか?
それは、オイルゲージの付いている位置や形状によって変わります。
上抜きはオイルゲージを抜いた穴にストローみたいな棒を突っ込み、そこからチューチュー吸い上げる仕組みです。
突っ込んだストローの先端がオイルパンの最下部に有れば、最後の一滴にかなり近い所まで吸い上げてくれます。
しかもドレンプラグを外さないので、ミスされる確率も低くなり安全です。
ある意味、下抜きよりも確実ではないでしょうか?
どっちにしても、エレメントも同時に交換しないと意味無いですが。
さらに、オイルポンプ内やブロックやヘッド内に溜まっている分も抜かないと、完全に最後の一滴までは抜けません。
お金の有る方は、ここで新品のオイルでフラッシングすれば完璧です。
そう言えば、フラッシングオイルなんてのが昔から有りましたが、
その程度でスラッジがキレイに取れるとは思えないし、
大した効果は期待できないので使ったこと有りません。
で、結局私はどっち派なのかと言えば、失敗されなければどっちでも良いです。
どっちにしても、レッドゾーンまでブン回す訳ではないので、
指定の0W-30で一番安いのを半年毎、エレメントを1年毎に換えていれば問題無いでしょう。
Posted at 2017/06/29 23:50:46 | |
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