いよいよ2020年6月30日から煽り(あおり)運転が厳罰化されました。
最近は煽られた原因が分かる動画も少しづつ報道されるようになってきましたが、今までは煽られ始めてからの動画しか報道されないケースがほとんどで、何で煽られたのかが全く分からないものも有りました。
「煽られた」ということは、煽ってくる相手の邪魔をして怒らせてしまったのです。
やられたらやり返すの精神で「邪魔されたから邪魔してやり返す」という分けです。
たとえそれが相手の超自己中心的な理由だとしても、何も要因が無いのに煽ってくる奴は、まずいないと言っても良いでしょう。
被害者だと報道されている方は、「怖かった、死ぬかと思った」とか言いますが、煽られる要因に全く心当たりは無いのでしょうか?
中には困ったことに心当たりが無いというか鈍感というか、相手を怒らせてしまった事に全く気付かない人もいます。
世の中には、ハンドルを握ると性格が豹変するヤツ、超自己中のヤツ、超短気なヤツ、
覚醒剤やドラッグをやっているヤツ、ヤラれたら10倍返しするヤツ等、ヤバい奴らはそこらじゅうにいます。
道交法の改正で厳しい罰則をつくる事で、はたして煽り運転は無くなるのでしょうか?
罰則は、まともな人間に対しては有効策でしょう。
しかし一般的な犯罪もそうですが、本当にヤバい奴らを法律で締め付けるのは無理でしょう。
ではどうしたら煽り運転はなくなるのでしょうか?
それは、煽られる側も「何故煽られるのか」という煽られる要因を知り、ヤバい奴らを怒らせないよう「防衛運転」を心がける事です。
一番簡単な防衛方法としては「相手の邪魔をしない」事です。
「俺の進路を邪魔された!」という要因で腹を立てる奴は多いのではないでしょうか。
もちろん制限速度や優先などの道交法は、マイルールで走っているヤバい奴らには通用しません。
そこで、「何故煽られるのか?」煽られる理由をいくつか考えてみました。
●前に車がいないのに追い越し車線をとろとろ走る
被害者は制限速度内で走って何が悪いと思うかもしれませんが、追い越し車線は追い越しの為にあるものです。
ヤバい奴から見たら、自分の走行の邪魔をしているウザい車としか思われないでしょう。
基本走行車線を走り、追い越しが終わったらすみやかに走行車線に戻りましょう。
ひょっとして煽られる方は走行車線と追い越し車線の概念すら分かっていないのでは?
●合流や車線変更で前に割り込む
こちらの後ろには1台もいないのに、わざわざ前に割り込む人や、全く合わないタイミングで合流する人がいますが、ヤバい奴から見たら、喧嘩を売られているとしか思えないでしょう。
●割り込みしようとしたら、クラクションを鳴らされたり車間を詰められ入れないように妨害された
ヤバい奴はとにかく自分が中心です。無理やりでも自分の思い通りにならないと腹を立てます。
「たかが1台位前に入れたところで大した影響ない」と寛大な気持ちで前に入れてあげましょう。
●車間距離が短すぎる、または右寄りで走行
車間距離がとても短く、しかも右に寄っていたら、前を走る車は煽られてるとしか思わないでしょう。
「煽られたら煽り返す」という理念のもとに急ブレーキや蛇行運転で進路妨害される要因の一つになります。
十分な車間距離をとって左寄りで走行しましょう
●追い越し車線の無い一般道でとろとろ走行する
急いでいる車はパッシングしたりして車間距離をつめて来るでしょう。
ルームミラーで後ろの状況を頻繁に確認し、後ろに車が来たらウインカーを出して左に寄り、ハザードを点けて道を譲りましょう。
「制限速度内でゆっくり安全運転しているのに何が悪い」という考えは、ヤバい奴には通用しません。
●前に割り込んだり、相手の走行の邪魔をしてしまった時には、ハザードランプを2~3回点滅させて合図する
いわゆる「サンキューハザード」です。
前に入れさせてもらう場合や譲ってもらう時は片手を上げてお礼の合図をするのもマナー。
特に高速道路では職業ドライバーの間に暗黙のルールが存在します。
サンキューハザードも元々はトラックの運ちゃんの間で出来たルールです。
他にも追い越し車線を走行中に後ろの車が右ウインカーをだしたら「急いでるからどいてくれ」という合図です。
●他にも色々な要因が有ると思いますが、「軽だから」という理由だけで煽ってくる奴もいますので、そういう場合はさっさと道を譲りましょう。
とにかく
「相手の車の邪魔になるような運転はしない」という事だけ心がける事で、煽り運転は激減すると思います。
トロい人や運転が得意じゃ無い人は、特に周りの状況を良く見て余裕を持って運転しましょう。
ニュースでは「何故煽られたのか?」という事と、「どうしたらあおり運転を防止できるのか」をしっかりと報道して欲しいですね。
教習所や免許更新時の講習で「煽られないための防衛運転」を是非とも教えていただきたいと思います。
■取り締り対象となる妨害運転の典型例
(1)車間距離を極端に詰める(車間距離不保持)
(2)急な進路変更を行なう(進路変更禁止違反)
(3)急ブレーキをかける(急ブレーキ禁止違反)
(4)危険な追い越し(追越しの方法違反)
(5)対向車線にはみ出す(通行区分違反)
(6)執拗なクラクション(警音器使用制限違反)
(7)執拗なパッシング(減光等義務違反)
(8)幅寄せや蛇行運転(安全運転義務違反)
(9)高速道路での低速走行(最低速度違反)
(10)高速道路での駐停車(高速自動車国道等駐停車違反)
※こんなルール作っただけでは煽り運転は無くならないと思いますが・・・。
Posted at 2020/07/01 00:31:00 | |
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