
先日、古い「電熱窯」のお話をしました。
昭和31年製の『電熱窯』から感じたこと。
この「電熱窯」と私、製造元である
『馬嶋屋菓子道具店』さんが
不思議な「ご縁」で繋がったのですが、
さらに奇跡的なことが起きたようです。
『馬嶋屋』さんが自社のSNSで
私がみんカラブログで紹介した写真と
その内容、担当者の方とのメールを
掲載してくださいました。
↓
https://posts.gle/9Ze1b
以下、『馬嶋屋』さんの自社のSNS全文です。
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奇跡的な繋がり
廃棄業者さんから1通のメールが届きました。 それとは関係なく次の日に、
お客様からの問い合わせで
デポジッターについて、
まだ取引のない機械メーカーさんに電話しましたら 電話に出られた方が
「昨日、馬嶋屋さんが納めた古いオーブンの入れ替えに行ってきました」と言われ
知らない三者が突然繋がる
不思議な現象が起きました。
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■廃棄業者さんのメールから引用
「実は私、○○市にあるスクラップ業者に勤務しておりますが、 今朝、古い電気窯が搬入されました。
普段ならば「何も気にならない」のですが、
その窯に何か呼ばれるような感覚があり、
銘板を見たところ、
御社の名前が刻まれておりました。
昭和31年製造とも刻まれており、
何枚か写真も撮らせていただきました。
「まだ、この会社はあるのかな?」と、
Web検索したところ、
御社のサイトにヒットした次第です。
現在は菓子作りの道具製造をメインに
営業されているようですが、
永きに渡り、稼働してきた窯を見ると、
モノを大切にしてきた
かつての日本人の姿を
思い出さずにはいられなくなりました。
窯の収納内に残っていた新聞から、
少なくとも2016年までは 稼働していたと思われます。
60年近い歳月、 職人さんと一緒に
お菓子で、たくさんのお客様を 笑顔にしていたのでしょうね?
窯の最期は鉄屑にはなりましたが、
製鋼所で再び「鉄」になり 命が与えられ、
暮らしのどこかで 活用されるはずです。 -----------------------------------------------------
巡り巡ってまた機械の一部として
生まれ変わるのかと、いろんな思いを
馳せてしまいました。
お店によって歴史があり、
それは家族や職人さんの思い出としてのツールにもなるんだと 廃棄業者さんの心にグッとくるメールから感じました。
現在でも馬嶋屋では機械の修理や納品設置を昔から引き継いでおります。 入れ替えの時には30年前くらい機械が多いですが、まだまだ現役で動いてる機械も多いです。 良かったらブログをご覧下さい。 https://majimaya.com/archives/207/
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不思議なことがあるものです……
でも、『馬嶋屋』さんの方々の
心に「何か」を感じていただけて
私としては本当に嬉しく思いました。
と、ここで「おはなし」は終わるはず
だったのですが、
ここまで、『馬嶋屋』さんに
お付き合いいただいたので、
自社ブログの転用のお願いと、
「電熱窯」が有価鉄屑になる直前の画像を
メール添付で送らせていただいたところ、
返信が届きました。
以下、その内容です。
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○○様
この度は馬嶋屋菓子道具店をご利用下さいまして、誠にありがとうございます。
転用等して頂いて結構です。
不思議な繋がりですね(#^^#)
このような情報を頂きましてありがとうございました。
先日これもたまたまですが、
馬嶋屋を引退された当時をしるスタッフが来店し
写真を見てもらったら
「あーーーこのオーブン知ってるよ」
とのことでした。
貴重なお写真を頂きありがとうございました。
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引退された「電熱窯」と共に、
仕事をされた元 従業員さんの
思い出も呼び起こしてくれたような、
内容でした。
私の友人が言っていた言葉……
「古いモノには何かが宿る」
私に「語りかけ」てくれた古い電熱窯。
そのことを受け止めて下さった、
『馬嶋屋』さん。
不思議だけど、この電熱窯は
大切なことを
思い出させてくれただけではなく、
会ったこともない、それぞれの「人生」の
ほんの片隅に暖かい記憶を残してくれた。
そんな気がしてならない、
今年の冬に起きた「おはなし」です。
あなたの「願い」叶いましたか?
「私、頑張ったよね?」
「たくさんの笑顔を作ってくれて、
ありがとう……お疲れさまでした……。」
Posted at 2021/02/08 22:21:19 | |
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