5年前に購入し、苦楽の2年を共に戦ったリール。
磯釣りを始めれば誰しもレバーブレーキリール(以下LBリール)を動画などで目にし、ドラグとは違ったブレイク回避が出来るアイテムとして所有したくなるものだと思ってます。
まだドラグの締め具合のイロハも知らない頃、このLBリールは救世主のような存在だったので、さぁ買うぞと調べたらシマノ・ダイワの2機種しかマトモそうなのが無く、2万円スタートという今まで1万どころか4千円以下のリールしか買った事の無い自分にはお高い買い物でした。
そんな時、目についたのがプロマリンのグレシアスピンSP。なんと6千円台でLBリールが手に入る。作動の仕方も動画で見たシマノ・ダイワ機と一緒です。大喜びで買って帰り、釣行日を迎えグレシアスピンSP初出撃。
その日の、一発目のブレーキ作動で壊しました。
壊れた箇所は、レバーを引くとロック解除するリンクを動かすカムリンクという部品。これがアルミダキャスト製で超絶脆い。
ここが壊れると、普通のスピニングリールでいうところで1ウェイクラッチオフの状態になってしまい、逆回転も正回転もしてしまう状態で固定される。運が悪いと破損したパーツがギアボックスへ侵入してドライブギア周辺を痛める事もあるという事だね。
回避方法は、ローターに負荷がかかっていない状態でレバーブレーキをONにする事。竿先を降ろしながら巻いている時か、ONにして待ち構えるしかない。実釣で使う前に使い方を熟知しておかないと6千円が一瞬でお亡くなりになる、なんともスリリングなリールなのだ。
リールを自分でメンテできるなら2・3回釣行毎に分解してメンテが待ち構えていたりする。その原因は、レバーの根本付近からギアボックスが丸見えになってるから他ならない。リールを洗う時に水を垂らしてしまおうものなら一発分解コース。メインシャフトからの防水も皆無なのでスプール内部へ水分・塩分を侵入させるなどもってのほか。潮をかぶるなんてマジでありえないし、雨の日も使えない。
このリールと苦楽を共にすると、自然と分解メンテができるようになるオマケつき。ありがたい事にこのリールは、プロマリンのフラグシップ()だけあってベアリング以外は錆びないからネジが錆びて萎える事もない。
程よいドラグ性能でプロマリンのリールでもシマノ・ダイワに対抗できる!とスプールも買い足した。40を超えるグレやイスズミ、60オーバーのボラ、竿はプロマリンのアルティスト磯スペシャル。ダイワマンやシマラーが渋い中で浜田厨が釣り上げるのは痛快他ない。
そんな優越感に浸っていたら
ドライブギアのオシレートギアに嚙んでいるギアが折れた。
幸いにして1台目のパーツは補完していたので交換して事なきを得たが。2年間戦った安物リールは全身ガッタガタ。釣具屋のセールを待って16’ラリッサ購入となった。メンテしてないけど、どこにもガタが出ない。どうなってんだこのリール。
この重くて壊れやすいグレシアスピンSP、一つだけ良い所がある。
それは、逆回転防止機能がローラークラッチでシームレスな事。これがラリッサやシグナスだとメカニカルストッパーなのでカクッとなる。
ほんと、グレシアスピンは防水がソコソコあってカムリンクが壊れるような構造じゃなければ名機だったのに惜しい。
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釣り道具 | 日記
Posted at
2024/01/06 18:47:27