親からの借り物でこんな竿がやってきました。
ダイワ トーナメント磯 1-530
発売された年は不明ですが80年代後半から90年代前半の製品でしょう。
古いダイワの竿といえば、カーボンウィスカーなんて言葉がありますけど、こちらはアモルファスウィスカーという見慣れない単語。アモルファスなんて学生の時に聞いて以来ですが、固まった時にガラスみたいな個体でも液体でもない状態の物質を指す言葉ですね。
この竿、1号を使いたいという事で貸して貰ったんですが、1号で細身ながら猛烈に持ち重りします。自重は198gと重量級ではないのに竿全体で重い。一方でブランクス全体の粘り具合は非常に良好なので釣り味は好印象ときたものだから、アモルファスウィスカーという言葉が気になった次第。
素材自体は何をつかっているか不明ですけども、アモルファスという時点でケイ素ベースになっているのは確定。そうなると重くて不評だったボロン(ホウ化ケイ素)が出てきます。これがそのまま使われているか、ホウ化鉄ケイ素(ホウケイ酸鉄?)なのかは不明。ボロンをザイオン(炭素繊維入り樹脂)みたいにダイワ独自の呼称をしていた可能性もあります。
どちらにせよ、強いケイ素化合物となればホウ素は外せなくなるのでボロンの類である事には間違いありません。ボロン系の素材とカーボンの組み合わせで細身+198gの重量をクリアといったところでしょうか。今の竿と違い、元竿を重くして重量バランスをとってないあたり時代を感じます。
ガイドはLM/LAガイド(1990年)と年代を感じさせます。トップガイドはFなので絡みまくり。今のIM+LGガイドの有難さが良く分かる。
リールシートは自分の世代だと当たり前のスクリュータイプ。自分はスクリューでもプレートでも磯釣りしてるなら気になりませんが、今のものと比べると動きは渋く、元竿にスクリュー傷が付きます。
一応釣りへ持ち出してみましたが、その日は釣果に恵まれず33cmのタカノハ1匹。悪くないんじゃない?ぐらいの印象しか竿に抱けず次の機会に期待といったところです。
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2025/03/31 00:16:11