
昔から好きだった鳥人間コンテスト・・・。
人間が空を飛びたいという夢は、古くはイカロスの時代からあったもので、それを人間の好奇心と探求心が実現してきた世界。
リリエンタールが、そしてライト兄弟が己が命を懸けて切り開いてきた世界ですね。
戦争で偵察が主だった航空機がやがて爆撃により効果を発揮するという事が分かってからは飛躍的に発展してきたが、それとは別に〝内燃機関に頼らず”という世界は個別な発展をした。
かくいう私も24の時に突然飛んでみたくなって、宿も取らずに菅平へ向かって車で一夜明かしてハンググライダーの講習会に出た事があった。
長袖必須なんて条件もあったのにそんな事はつゆ知らず、飛びたい一心で行った私は勿論真夏の高原へ長袖なんて着てゆくわけもない(;^_^A
その場で仲良くなった都内でサイゼリアの店長をしているという友達に、長袖のトレーナー借りてアヒル程度ではあるが飛ぶ練習をしたのも懐かしい(*^^)v
当時は勿論パラグライダーなんて手頃な物は存在してはおらず、唯一の手段がハンググライダーだったのだが、飛ぶと言えば格好いいが、舞台裏では勿論重い機体を背負ってスキー場の斜面をカタツムリみたいに登るという作業は必須!
優雅に泳いでいる様に見える白鳥でさえ、水面下では休まず足を動かしている訳だからね
人生とはそんな物です
夜、彼女に「カモメにはなれなかったかも知れないが、カラス位にはなれたかも?」って10円玉握って、公衆電話で電話した物だった。(あの当時はやはりテレシコワかな)
今ほど馬鹿暑かった訳ではないからまだよかったが、昨今の猛暑なら、勿論熱中症だったり死人は必須だったかもしれない💦
航空機も事、外部動力に頼らずに飛ぼうとするとグライダーなどが有名だけれど、主翼のアスペクト比(主翼の幅:長さの比率)が高い程滑空比(1m落ちるのに何m進むか)が高くなる
簡単に考えれば延々と長い主翼にすれば、より滑空比は伸びる訳だが、比例して重量が増すので、増えた空気抵抗により前に進める為のエネルギーはより大きくなってしまう
計量化に特化してしまうと、強度がおちて・・・安全係数が問題になる
この辺りは、まんまロードスターではないけれど、車の軽量化の問題と同じですね
私は車も、勿論飛行機も…特化して徹底的に研ぎ澄まされた物には、独特な機能美が存在すると思う
それは〝なんちゃって”とか、〝見た目勝負”みたいなお気楽な世界とは全く違い、流体力学だけが作りだせる機能美だと思って居る
妻沼の河原でもよくグイライダーが飛んでいるが、内燃機関に頼らない機体ほどその姿は美しくもあり、神々しく感じる
アスペクト比が高い、長い主翼が強度と軽量化の狭間で見せる湾曲したたわみ・・・

これはもう、これだけでご飯が食べられるとさえ思ってしまう程
そして、仲間との汗と涙の青春像がそこにある訳で
あのテイクオフ台に立ちたいと憧れた物だった
そこには、若さと、頼れる仲間が必要だが、一匹狼の私には望むべくもなかった
道楽親父としては、自分の趣味で愚息君達に名前を付けたもので・・・次男は翔君です。 いつまでも地球の地面を這いずり廻ってないで、飛び立ってほしいからね💛
そんな想い出が交錯するなか、今年も青春が飛んで行く🛩
Posted at 2023/08/30 20:14:19 | |
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