
今回はAMAL289のキャブ洗浄をしてアマル・スタンダートの構造を覗いてみようという試みです
それでは洗浄開始!
右から見た図
御覧のとおり下部にはフロートはありません
スロットルスライドバルブという筒が中で上下するのみの構造に過ぎません
筒の中央にあるネジはスロットルアジャスタースクリューです
右下のマイナスネジはエアーアジャスター(パイロット)です
インシュレーターガスケットを介してボルト2本でインシュレーターマニホールドより
固定されています
Thaフロートです
ティクラーと呼ばれるボタンがフローとの蓋についてます
押し続けることで問答無用にガソリンがキャブレターに流され続けます
最終的にはオーバーフローしてガソリンが吹きコボレマス
それを上手く利用してエンジンを一発始動します
自分はよく解らずこのやり方だと上手くエンジン始動できません
分解しました
フルオーバーではありません
あしからず
スロー系の穴は解りにくいですが2穴あります
筒です
スロットルスライドバルブは真鍮です
ニードルジェットです
メインジェットと合体しています
ちなみにメインジェットは#180です
#200から上だとエンジンオイルがあっという間に黒くなります
#230だと濃すぎてエンジンが回らなくなりました
1個500円くらいします
「AMAL」という文字が刻印されています
ちなみにこのキャブレターはスロー系のジェット類は存在しませんので
アイドリング時の燃料の濃さの調整はできません
スロー系のジェットは次世代のモノブロック式から調整できます
キャブクリーナー洗浄を終えて組み立ててる所です
AMALのキャブレターはボディの上の蓋に値するところ二つのワイヤーが
まるで法隆寺の金剛力士像のごとく佇んでいる
一つは内部のスロットルスライドバルブを動かすもので
もう一つはエアーバルブというシャッターを上下させる物だ
これはチョークと同じで筒の中に二つの機能を詰め込んだ凝った構造だが
組み立てるときかなり苦戦を強いられるのだ
結果としてはあまり上手くは行っていない
このキャブレターはインシュレーターとキャブの間に断熱素材を噛ましているが
キャブ自身が2本のボルトで固定されてるためこのボルトから熱がダイレクトに伝わっているので
夏のこの時期だけスローのタイムラグが発生するのではないかと考察する
気温の下がる9月下旬辺りに再検証してみようと思う次第
Posted at 2020/08/19 23:28:40 | |
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