インスタに書いたもの(長文)の再録だが載せたい。
周知の通り、この日を目前にして、会長のゴーンが逮捕される衝撃の事態が生じた。
巨額の所得隠しのみならず、会社の資金を私的流用していた容疑。これには日産党といえども擁護の余地はない。
一方でゴーンが、経営危機に瀕していた日産をV字回復させるまでに再建したのも事実。
しかし、光の裏には必ず影がある。村山工場の閉鎖や大規模なリストラがそれにあたる。
小泉元首相ではないが、「改革には痛みが伴う」のだ。
従業員だけでなくその家族も、人知れず涙を流したことだろう。
そうした犠牲の上に今日があることを忘れてはならない。
日本人はややもすると、良くも悪くも情に流されやすい国民性だ。
ゴーンは冷徹な風貌も相まって「コストカッター」の異名で呼ばれた。
大胆な社内改革を進めるには、私情を排したドライさも必要。
その点でも、欧米各国で指揮を執ったゴーンは適役だったのだろう。
GT-RやZといった金看板の復活も、ゴーンの存在が大きい。
実は日産党になって8年ほどとそれほど長くない。
免許を取った直後は車に興味はなく、初愛車は無難なワゴンRを選択した。
徐々に車いじりにハマりだし、やがて大の車好きになっていった。
セダンに興味が出始め、クラウンやマークXに買い換えを検討した。しかし、より魅力に感じたのはV36スカイラインだった。
その頃から本社ギャラリーに行き始め、今や少なくとも3~40回を数えるほど。
そしてV36、V37と乗り継いでいる。
NAとハイブリッドの違いはあるが、共通するのは「スカイライン」の名に恥じないスポーティーな走りだ。
なぜ日産が好きなのか。理屈ではなく、単純に好きだから好きなのだが、あえて挙げると下記の通り。
まず、見せかけの質感や過度な威圧感で勝負せず、走りの良さや足回りといった面にこだわる姿勢に好感が持てる。
ノート、マーチ、ジュークなど、スポーツカー以外にもnismo仕様を展開、幅広い層に運転する楽しさを提供している。
デザインも個性的で魅力。愛車のV37も、サイドのラインが特に凝っていて飽きない。
K12マーチは2002年デビューだが、今でも通用するといっても過言ではない。
だからセダン、スポーツカーばかりのカタログに紛れて持っているのだ。
日本人は付和雷同しがちだ。
名前を出すのは憚られるが、車にこだわりがなければ、「みんなトヨタだから自分も」という客層が多いと思う。
(トヨタが好きで乗っている人を批判する気は全くない)
もっとこういう層の目を日産に向けさせた方が良い。率直に言って、日産はいいものを持っているのに宣伝が下手だ。
そんな不器用さもまた、味があるのかもしれない。
日産とルノーの経営統合の話が出たときは落胆した。
ただでさえ国内市場軽視の傾向が強くなっているからなおさらだ。
それもゴーンの失脚で、一旦は沈静化しそうだ。
日本の自動車メーカーで唯一「日」が入るのは日産だ。まさに日本企業という誇りを持ってほしい。
「仏産」など御免だ。
失った信用を取り戻すのは容易ではない。これから茨の道が待ち受けている。
良い伝統は残しつつ、改めるべき点は改めなければならない。
日産党の期待を裏切らない、いや新たなファンを獲得する勢いで頑張ってほしい。
Posted at 2018/11/24 16:24:11 | |
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