
こちらビッグバンパー初期からSC中期まで装着されていたステアリングですね。
最近は滅多に見掛けなくなりました。理由はお判りですね、弁当箱(センターパッドのことですが。)がデカくカッコ悪いですもんね。
実物は持って触ったことがないので詳しくは判りませんが、外形Φ390~400位、偏心無し。
この偏心無しがカッコ悪く見える理由でもあります。

前回から何度も登場している4スポークステアリングと3スポークカレラステアリングです。
外径Φ380、偏心上方向に20mmです。この偏心が曲者なのです。
偏心の目的は、膝辺りとのクリアランス確保でしょうか、それ以外は??
この偏心のため軸中心からステアリング上端、下端の差は何と40mm!!
助手席からステアリングを回しているのを見ると気持ち悪くなります。ドライブしていても違和感を感じることがありますが、皆さん如何でしょうか。
でも良い所もあったりします。
そのひとつはYメカが唱えた「911は8時20分で運転すべき」、そうこのポジションで操作した場合、実質Φ360くらいのステアリングと同じなんですね。
少ない操作で機敏に鼻先を動かすことが出来ます。
逆に10時10分で操作した場合は、Φ390位の感じでしょうか。
そしてもうひとつは、バックする時です。
皆さんバックする時は後ろを向いて片手でステアリング上端を持ちませんか。
この上端を持った時の軸からの半径が最大の200mmになり軽く穏やかに車を動かすことが出来ます。
トルクT=r×F r:半径 F:接線力(ステアリングを操作する時の力)
ステアリング径が大きいほど軽く操作出来るということですね。
上記の事をポルシェは想定(実践)して採用したのでしょうか?
偏心ステアリングは一長一短で何とも判断出来ませんが、私は嫌いです。
今日はここまで、次回はキックバックと慣性モーメントについて
続く
Posted at 2020/07/30 21:56:12 | |
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