先週に引き続き泣ける音楽を…。
クラッシック音楽で泣けると言えばこの人は外す事は出来ませんね。
先週も名前が出てきたチャイコフスキーです。
そして今週は、チャイコフスキーの中でも一番泣けると思われる曲、交響曲第6番<悲愴>です。

以前に紹介した"ベートーヴェン"の音楽は"神"の領域ですが、それに対し"チャイコフスキー"の音楽はとても"人間"くさいです。
"憂い"、"悲しみ"、"怒り"といった人間の感情の動きが表されているようで、そこに人生のドラマが生まれます。
そして一人の人の人生そのものをドラマチックに表現した曲それが交響曲第6番<悲愴>です。
※あくまで個人的な見解です。
第1楽章、典型的なソナタ形式です。
重く陰鬱な序奏に始まり、その流れで第1主題が続きます。
その後に続く第2主題では平穏さを取り戻したようですが、どこか儚げなメロディーとなっています。
第2主題の後、唐突に嵐のような、展開部に移行します。
人生においての、困難に立ち向かう様、それとも怒り表現しているのでしょうか。
そして、再現部に入って静かに第1楽章は終わります。
第2楽章は、三部形式。
間奏曲的な楽章で、軽快ながらもどこか儚く悲しげな曲です。
第3楽章は、力強い行進曲風になっています。
活気にあふれ、苦悩を乗り越えた後の感情を表現しているようですが、終盤に向けて攻撃的で苛立ちが湧き出してきます。
最後にそんな感情が爆発する様に第3楽章は終わります。
第4楽章は、三部形式。
最初から最後まで悲しげな曲となっています。
複雑な感情が絡み合いながら曲は展開し、最後は深い悲しみの感情の中、重々しく静かに終わります。
つたない文章では、うまく伝わらないかもしれませんが、チャイコフスキーの曲につかわれているメロディーはどこかしら悲しげです。
そして、曲は起伏が激しくドラマチックです。
そんなチャイコフスキーに感銘を受けました。
そんな、チャイコフスキーどうでしょうか。

自分の持っているCDは、
グラモフォンレーベル
1984年1月録音
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 です。
以下の動画は、
1973年11月録音
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 です
第1楽章から第4楽章まで通しで収録されています。
00:09 第1楽章
17:43 第2楽章
26:33 第3楽章
34:56 第4楽章
チャイコフスキーの集大成ともいえる音楽をぜひ一度鑑賞してみて下さい。
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Posted at
2020/03/01 07:48:59