1993年にアイアン・メイデンを脱退したブルース・ディッキンソンは、ソロ活動に専念する事になりました。
ブルースは、敢えてアイアン・メイデンとは異なる方向性の音楽を指向して活動を始めましたが、セールス的には苦戦を強いられました。
というのも、ブルース・ディッキンソン=アイアン・メイデンのイメージが強すぎるため、そこからかけ離れた音楽は、ファンにとっては受け入れ難いものだったと思われます。
そんな事もあってか再びヘビーメタルと向き合い、正統派ヘビーメタル色の強いアルバムを制作しました。
それが、こちらのアルバム『アクシデント・オブ・バース(Accident Of Birth)』(1997年)です。
ブルース・ディッキンソンのソロ名義のアルバムとしては4枚目となります。
このアルバムの制作にあたり、プロデューサー及びギターにロイ・Zを再び迎えました。
また、アイアン・メイデン時代の同僚でもあるエイドリアン・スミスもメンバーに加わることになったのです。
収録曲は、
01 フリーク(Freak)
02 トルテック・セヴン・アライヴァル(Toltec 7 Arrival)
03 スターチルドレン(Starchildren)
04 テイキング・ザ・クイーン(Taking The Queen)
05 ダークサイド・オブ・アクエリアス(Darkside Of Aquarius)
06 ロード・トゥ・ヘル(Road To Hell)
07 マン・オブ・ソロウズ(Man Of Sorrows)
08 アクシデント・オブ・バース(Accident Of Birth)
09 マジシャン(The Magician)
10 ウエルカム・トゥ・ザ・ピット(Welcome To The Pit)
11 ゴースト・オブ・ケイン(Ghost Of Cain)
12 オメガ(Omega)
13 アーク・オブ・スペース(Arc Of Space)
日本版は11曲目のボーナストラックを含み13曲構成となっています。
アルバム全編を通して、正統派のヘビーメタルです。
聴き終わった後、ブルースはやっぱりこうでなくてはと思わせるアルバムです。
アルバムのオープニング曲フリーク(Freak)。
オープニングにふさわしいストレートで疾走感のあるヘビーメタルナンバーです。
いきなり、ガシッとハートをつかまれます。カッコいいです。
5曲目、ダークサイド・オブ・アクエリアス(Darkside Of Aquarius)。
ドラマチックな曲展開の曲。
個人的に、5:10あたりからの静から動に移行する部分がカッコいいと思います。
6曲目、ロード・トゥ・ヘル(Road To Hell)。
こういう感じのノリのいい曲もイイですね。
8曲目、アクシデント・オブ・バース(Accident Of Birth)。
アルバムタイトルトラックです。
これまた、正統派ヘビーメタルナンバーです。カッコいい。
12曲目、オメガ(Omega)。
パワーバラードです。
こういった曲もこなせるブルースの歌唱力は素晴らしいです。
また、2:50くらいからのインストパートもいいです。
アイアン・メイデンとは異なる方向性を目指してソロ活動を始めたブルースですが、一周回って原点に戻ってきました。
そして、この後アイアン・メイデンに復帰することになるのですが、それはまたの機会に紹介します。
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ヘビーメタル・ハードロック | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2020/04/26 08:41:55