今週は、ジューダス・プリーストの2ndアルバム『運命の翼(Sad Wings Of Destiny)』(1976年)を紹介します。
今でも、このアルバムをジューダス・プリーストの最高傑作として挙げる人も少なくないと思います。
ジューダス・プリーストといえば、ロブ・ハルフォードのハイトーン・シャウトとグレン・ティプトンとK.K.ダウニングのツイン・リードギターが炸裂する
『背徳の掟』、
『ペインキラー』のようなイメージが強いと思います。
1970年代の彼らは、ロブ・ハルフォードの広い声域を生かしたボーカルと、泣きのギターを信条とするハード・ロックバンドでした。
そんな彼らが、1976年にマイナーレーベル「ガル・レコード」より発表したのが今回のアルバムです。
このアルバムを手に入れたのは、ジューダス・プリーストを聴くようになってからしばらくたってからです。
ジューダス・プリーストのアルバムの解説には必ずと言っていいほど比較対象としてこのアルバムの名前が出てきますが、当時はネットショッピングも無く、また、田舎のCDショップには置いてなかったのでなかなか入手できませんでした。
それでも何とか入手に成功し初めて聴いた時はかなり衝撃を受けました。
80年代風ヘビー・メタルと違ったドロドロした世界観に圧倒されます。
今回のアルバムの参加メンバーは、
ボーカル:ロブ・ハルフォード
ギター :グレン・ティプトン
K.K.ダウニング
ベース :イアン・ヒル
以上の4人は一時期を除きほぼ安定のメンバーですが、ドラムは入れ替わりが激しく今作より、アラン・ムーアとなっています。
また、アラン・ムーアは今作のみで脱退しています。
収録曲は、
01 生け贄(Victim Of Changes)
02 切り裂きジャック(The Ripper)
03 夢想家 I(Dreamer Deceiver)
04 裏切り者の歌 (夢想家 II)(Deceiver)
05 プレリュード(Prelude)
06 独裁者(Tyrant)
07 虐殺(Genocide)
08 墓碑銘 (エピタフ)(Epitaph)
09 暴虐の島(Island Of Domination)
の全9曲です。
1曲目、
生け贄(Victim Of Changes)。
映像は80年代のものですが、原曲の雰囲気は味わえると思います。
プログレッシブ・ロック的な曲の展開がカッコいいです。
2曲目、切り裂きジャック(The Ripper)。
ミステリアスは雰囲気がイイ感じの曲です。
3曲目と4曲目は組曲形式になっており、夢想家 I(Dreamer Deceiver)から裏切り者の歌 (夢想家 II)(Deceiver)へと続きます。
0:00~ 夢想家 I(Dreamer Deceiver)
3:59~ 裏切り者の歌 (夢想家 II)(Deceiver)
ロブ・ハルフォードの声域の広さや、いわゆる泣きのギターが味わえる曲です。
インストルメンタル曲の5曲目、プレリュード(Prelude)から始まる後半戦(LP時代のB面)も聴きごたえあります。
プレリュードというタイトルの曲がB面の始めに収録されているため、A面とB面が逆になっているんじゃないのと思ってしまいますが、この辺りの本意は不明です。
ジューダス・プリーストは、いつの時代もカッコいいです。
新しい作品を発表することは現状困難と思われますが、これからもジューダス。プリーストを聴き続けていきたいです。
ブログ一覧 |
ヘビーメタル・ハードロック | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2020/06/21 08:07:45