
自分の会社も今日で仕事納め、今日はデスク周りを掃除して早めに終わりました。
今年も残すところあと僅かとなってきました。
この時期になるとどこからともなく聞えてくるあのメロディー。
今週は久しぶりのクラッシック、ベートーヴェンの交響曲第9番"合唱"です。
昔は、多くの人が聴いている様なな曲を聴くのはなんとなくカッコ悪いみたいに勝手に思っていました。
なので、"ベートーヴェン"や"モーツァルト"なんかは"音楽の授業"みたいな感じで嫌いでした。
きっかけは何だったか忘れてしまいましたが、ある時ベートーヴェンの交響曲第5番"運命"を聴いた時に衝撃を受けました。
メロディー、曲の構成、とにかく素晴らしい。
それから、何曲かベートーヴェンの交響曲を聴いてみましたが、中でも最高傑作ともいえるのが交響曲第9番"合唱"ではないかと思っています。
この曲は交響曲の定番通り4楽章構成となっています。
通常の交響曲との違いは第4楽章に合唱を取り入れたことです。
交響曲に合唱を取り入れれたのは後にも先にもベートーヴェンだけです。(間違っていたらすいません。)
また、その合唱がこの曲のイイ味付けとなっています。
第1楽章、ソナタ形式。
ソナタ形式は、クラッシックでは一般的に使われる形式で、第1主題(メロディー)、第2主題の演奏後、展開部(ブレイク)が演奏されます。そして、再現部(主題に戻る)によって曲が終わります。そして前後に序奏、終奏も演奏されます。ヘビーメタル・ハードロックの様式にも似てますね。
この第1楽章、度重なる苦難を乗り越えていこうと前向きに生きる力を感じます。
ドラマチックな曲展開が素晴らしいです。
第2楽章は、通常はゆったりした楽章を使用しますが第9ではテンポの速めの楽章になっています。
軽快な曲調で、苦難を乗り越えた時の喜びの感情を表している様な感じを受けます。
第3楽章は、第2楽章の対比でゆったりした曲調で曲が進みます。
同じ旋律を何度も繰り返し平穏な感情を表しているのでしょうか。
そして、この曲の最大の聴きどころはやはり合唱のある第4楽章ではないでしょうか。
第4楽章は、導入部として第1楽章から第3楽章のメロディーが再現されます。
そして、そのメロディーを否定するところから歓喜の主題(メロディー)が生まれてきます。
このあたりは聴いていてもぞくぞくします。良いです。
その後、合唱部に入ります。そこでも、こう歌われます。
ああ友よ、そんな調べではだめなのだ!
声を合わせもっと楽しくうたおうではないか、
もっと喜びにあふれる調べで!
その後は色々な様式で歓喜の主題(メロディー)を発展させながら曲が進みます。
複雑に絡み合いながらも曲としてうまくまとめられています。
そして、全人類の幸せを願いながら曲は終わります。
より良いものを追求し続けるベートヴェンの人生そのものが第4楽章に詰まっているように思います。(あくまで個人の感想です。)
ちなみに写真のCDは、
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1983年9月 ベルリン
以下の動画はCDとは別録音のものですが、交響曲第9番の素晴らしさは変わりません。
聴いてみて下さい。
時には、クラッシックをじっくり聴いてみるのもいいものです。
この時期、第9はベタすぎますけど…(笑)。
※このブログの内容はあくまで個人的な感想です。ご了承願います。
Posted at 2019/12/27 17:30:01 | |
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