おおかわのブログ一覧

ネタが尽きていると言う訳ではないのですが、ここ数年の私の事について、病も軽くなってきたので記録として残しておきたいとおもいます。
クルマ／バイクの話題でなくてすみません。

１９９３年に学校を卒業し、同時に九州に本社がある某社に入社しました。履歴書の勤務希望地に、「東京、福岡」と書いたのですが、会社には関東と九州にしか工場が無く、結局「どこでも良い」と判断され、ココ埼玉県の工場に配属されました。
はじめ、小型回転機（いわゆるモーター）用の位置、速度検出を行う為のセンサを設計する部隊へ入りました。ちなみに、今も入社以来変わらず同じようなものを開発、設計する部隊にいます。
同じ課の先輩（師匠）から、組み込みソフトウェアのツール一式を受け取り、最初の数年はソフトウェアの設計を勉強しました。パソコンが好きな私は、当時仕事が楽しくて仕方が無かった事を覚えています。
それから数年後、私にとって一つ目の壁が立ちはだかりました。「標準モータ用センサのソフトウェアを組む」と言う仕事でした。まだ経験が浅いので、仕様等は師匠が作成してくれ、私はそれに沿ってプログラム設計を行うと言った形でスタートしました。これらははじめ、産業用ロボットに使われるということで、妥協は許されませんでした。毎日朝４時ごろまで会社のパソコンの前に座り、コーディングを行い、モジュールテスト。家に帰ってからは、朝が来るまでコーディング仕様を手書きで作る。こんな生活が３ヶ月～半年続きました。休みも殆どありません。時には、バグが夕方５時ごろ発覚し、朝の２時まで仕様の再検討を行い、２時からコーディング、デバックを始め、明け方５時に完成、ハンドキャリーでお客様のところへもって行くなんて事もありました。ですが、私にとっては願っても無いチャンスで、「コレが出来上がると、世界中にばら撒かれて、それらが何らかの仕事をする」「地図に残る仕事」とは違いますが、なんだか似てるような気がして、つらいなりにも嬉しかったものです。
で、この仕事を成し遂げた後は、充実感いっぱいで、疲れてるはずなのにどんどん気力が沸いて来たのを覚えています。若かった証拠ですね。
正式に製品化されると、ラインでそれが月数千～数万台作られるようになり、まるで我が子を送り出すような、そんな気分にもなりました。

その１はこの辺までとします。その２では「黄金時代」と題して記述したいと思います。