
XVに装着するアマチュア無線用のアンテナを新調しました。
(以下、説明に専門用語が登場しますがご了承下さい)
購入したのは「ダイヤモンドアンテナ」ブランドで知られる、業界大手の第一電波工業が発売している「AZ504」(定価5,000円)です。
※ブラック塗装でエレメントが柔らかい、バイク向けの「AZ504FX」もありますが、私はシルバータイプで強靱なエレメントのAZ504を選びました。
AZ504は144/430MHz帯のモービルホイップで全長39cm。144MHz帯では1/4λの短縮型、430MHz帯では1/2λのC-Loadノンラジアルとして動作します。エレメントの途中にコイル等が入らないシンプルなフィルムで、長さも手ごろ。XVのルーフレールに取り付けても全高は2m以内に収まります(ここがポイント)。
ただしこのアンテナ、144MHz帯はノンラジアルタイプではないため、使用には良好なボディアースが必要となります。
ボディアースを取ったアンテナ基台に取り付け、同軸ケーブル(5m)の末端にアンテナアナライザを接続し、SWRを測定したのが下記の写真です。
グラフは左端が100MHz、中央が300MHz、右端が500MHz。赤のラインが実測値で下に行くほどアンテナのSWRが低い(同調が取れている)ことを示します。
(出先のカーポート内で撮影したため、金属製の支柱や梁の影響が測定結果に出ているかもしれません)
グラフで見ると、VSWRが「2」(1:2.0)以下に収まっている範囲は142~195MHz、240~255MHz、420~460MHzと結構広く、144MHz帯や430MHz帯のアマチュア無線バンド内での交信はもちろん、周辺の周波数をモニターする場合も威力を発揮しそうです。
ただし118~136MHzのエアーバンドは、VSWRが「3」(1:3.0)以上で周波数が低くなるほど悪化していき、全体的に物足りない感じです。
(エアーバンド専用のホイップアンテナを所持しているので、必要な場合は取り替えて使います、笑)
ちなみにAZ504の購入価格は、税込みで3,800円程度。性能、デザイン、サイズ、そして価格と、4拍子揃った良い買い物ができたと思っています。
【追記です】
11月11日、周囲にまったく障害物がない場所でアンテナ特性を測定し直しました。
全体的な傾向は変わりませんが、140~150MHz付近の同調が前回測定したものよりも、より良好であることがわかりました(下のグラフ画像参照)。