
その速さと装備の充実ぶりなどから
911シリーズの頂点に立つモデルとして
カタログを飾る911ターボ
そんな911ターボのハードウェアをベースに、4WDのレイアウトを後輪駆動方式へと戻し
リアシートを廃止するなどで徹底した軽量化を行い
最高出力発生時の吸気温度を下げる“エキスパンション・インテークシステム”の新採用などで
パワーアップを図った心臓を搭載したのが
これまでの
「歴代911史上で最強・最速」のタイトルを獲得して来た911GT2というモデルだ
今回紹介するGT2RSはそんなGT2を叩き台としながら、さらなるハードコア化を狙った
言うなれば
「究極の速さを求めた911」
わずかに世界限定500台が発売されるに過ぎないこのモデルは
すでに
ポルシェのヒストリー上で“伝説”となることが約束されたようなもの
凄みを漂わせる無塗装のカーボンファイバー製フロントフード
スペック上ではGT2に対して「70kg軽量で、90psと20Nmのパワー/トルクが上乗せされ
ニュルブルクリンク旧コースのラップタイムを14秒ほど削り取ることに成功したモデル」
というアドバンテージを持つことになる
バケットシートの本体はカーボンファイバー製。シート地はアルカンターラが採用されている
GT2RSのニュルブルクリンク旧コースのラップタイムは
7分18秒ベースのGT2が7分32秒
そして・・・
そんなGT2を打ち破ったと誇らしげに語る
日産GT-Rの最新バージョンが7分26秒というから
このモデルのタイムがいかに「とんでもないもの」であるかが分かる
しかし、かくも
サーキット育ちのイメージが強いGT2RSは、
実は戦うために生み出されたモデルではないという

エアロ
ダイナミックスのこだわりも尋常ではない。GT2に比べて約60%の空力効果の改善が行われた
事実、現在のレギュレーションではこのモデルが参戦可能なコンペティションは「どこにも存在しない」
そもそも、モータースポーツとは切っても切れない関係にある911というモデルに
ポルシェがそうした事情を知った上でかようなモデルを加えた理由は何なのか?
それは、自らが備える最新テクノロジーをもって“究極の911”を創ったら
一体どのようなものが出来るのか!? という開発陣の自問自答の結果なのではないかと思う
セラミックコンポジットブレーキ“PCCB”を標準装備
997型と称される現行911がリリースされてすでに丸6年
次のコードネームは“991”なるスクープ情報も聞かれる
GT2RSは、現時点での「夢の911」と言って良いモデルなのかも知れない
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Posted at
2010/10/23 22:42:24