2017年09月26日
──先日、SVXを手放しました。
2007年に7万km弱で埼玉のお店で買ったS40Ⅱは20万kmを超えた。
自分は整備士だったので色々なところを修理したりもしたけど、何より色々な所へ出かけた。
SVXはどこへ行くにもとても楽チンで居心地も良いクルマだった。
スポーツカーではないので敢えて速いとは言わないけど、最初に買ったR32と比べてもどちらの方が速いかわからない。
駐車場に停めれば振り返ってついニヤリとしてしまうデザインの良さだし、知らない人に声をかけられる事もあった。
まだまだ乗っていたかったし、出来る事なら動かなくなってもどこかに飾っておきたいくらいだったけど、気が付けば23年が経過したクルマへの世間の風当たりは厳しく、ディーラーで手に入る部品はどんどん打ち切られ、この先生き抜くには様々なコネクションやテクニックが必要となり、自分にはそこまで神経を使う余裕がなかった。
ヒイヒイ言いながらこのままSVXに乗り続けてもSVXに負の思い出を残す事になるし、限りある人生、そろそろ新しい事を考えれば新しい世界が始まると思うようになった。
──そして次のクルマを考えるようになったのですが、86を買う事にした経緯はまた後で書きます。
約一年もの間放置されたSVXは埃を被り、このまま業者に引き取らせる訳にはいかなかった。
車検があればいつもお気に入りの洗車機のあるスタンドへ洗いに行くのだけど、走れないので、久しぶりにオートバックスでカーシャンプーを買い、ペットボトルに水を詰めて、駐車場で洗車。
相変わらずボディにはサビも全くなく、SVXのデザインが輝いた。
引き取りに来た業者も惜しそうに、「いい車なのに、もったいないねえ」と何度も言っていた。
そう、本当にいいクルマなのだけれど、いい状態で乗り続けるには、自分のような身の上では成り立たなかった。
最後まで乗り続けられなくてごめん。
R32やセフィーロの頃もそうだったけど、長く乗り続けた愛車は親友のようで、別れるのはとてもつらい。
SVXというクルマと過ごした時間は、一人のクルマ好きにとって、幸せで貴重な時間でした。
Posted at 2017/09/26 22:30:15 | |
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