2010年09月21日
真山仁の短編小説集です。
意外に真山仁の小説は短編の方が向いていると、
この本を読んで感じました。
というよりは、複数の主人公を同時に描こうとすると、
どうしても、掘り下げが出来きれていない部分が多くなるのに対し、
焦点が一人の主人公に当てられるので、きっちり描かれているし、
余計な文章が減ってテンポが良くなっていていい感じです。
これから先は、一人の主人公できっちりと掘り下げて描いて欲しいものです。
これは良かった。
とりあえず、書籍化された真山仁の本は全て読破です。
ハゲタカシリーズの最新作が連載中らしいのでそれが出るのが待ち遠しいです。
Posted at 2011/03/07 14:31:21 | |
トラックバック(0) |
読書 | 日記
2010年09月17日
真山仁の小説です。
あるテレビ局のお話。
報道番組のスタッフの一人とお笑い番組のスタッフの一人を
それぞれ主人公にして、テレビ業界の2つの視点から描いていく、
そんな感じのストーリーです。
メインは報道番組スタッフなのですけどね。
それぞれが抱える問題や葛藤をどう解決していくかが描かれています。
加えて、テレビ局に渦巻く陰謀が明らかになって行く中、
二人の主人公は自分の夢や初心を思い出していく。
この頃から複数の主人公が登場して、別々の空間や時間を描く手法を
取り入れているんのですが、2人の結びつきが、点と点でしかなく、
線にはならないし、交わることもほとんど無い・・・。
一人の主人公をだらだら書くよりはメリハリがあって良いのですが、
この作者の書き方だと、あまり効果が無い気が・・・。
逆に複雑になってしまって、何が描きたいかぼやけてしまう・・・。
残念です。
それさえなければよい作品だと思います。
Posted at 2011/03/07 14:14:30 | |
トラックバック(0) |
読書 | 日記
2010年09月16日
真山仁の小説です。
ハゲタカシリーズからこの人の本を読むようになったのですが、
ベイジンははっきり言って面白くなかった。
しかしこの小説は・・・
地熱発電の紹介小説としては非常に良いものだといえます。
正直、この本を読むまで地熱発電ってあまりよくわからなかったので
勉強になりました。
エネルギー開発には利権も絡むので、経済界、政界を巻き込む
ストーリー展開は、ハゲタカシリーズばりの展開があり楽しめました。
ただ、やはり少し消化不良な部分があったのは残念。
でも、評価できる作品です。
Posted at 2011/03/07 13:37:23 | |
トラックバック(0) |
読書 | 日記
2010年09月15日
麻生幾著のドキュメントです。
10数年前に起きたある事件を題材にして取材したものです。
極秘資料を入手したり、警察幹部からインタビューを
とったりと非常に作者の情報入手経路が広範囲で、しかも深くまで
食い込んでいるかが良くわかります。
しかしながら、この事件・・・あえて出しませんが・・・は今になっても、
ゾッとする事件です。
(当時は確か大学くらいかなぁ・・・。)
この事件について詳しく知りたい人はぜひ読むべき本ですね。
私は事件について知りたかったというよりは、この作者の本が読みたかった
口ですが・・・。
Posted at 2011/03/07 13:26:03 | |
トラックバック(0) |
読書 | 日記
2010年09月14日
麻生幾著の本です。
ドキュメント作品で、日本の最高意思決定機関である、
総理官邸?首相官邸?に情報が伝達される状況を
取材した内容ですが・・・はっきり言って、コント?と思いたくなるような
状況が描かれています。
(内容には触れませんが・・・。)
本当にこの本のような状況で日本は大丈夫か?
と言いたくなってしまいます。
(現在はもっとましでしょうが。)
作者の取材力には脱帽です。
Posted at 2011/03/07 13:24:55 | |
トラックバック(0) |
読書 | 日記