2011年02月21日
高嶋哲夫の小説です。
この作家さんの興味は幅広いですね。
今回は遺伝子ネタですか。
ドイツである集団が集会を行っているところ、突如爆発が発生・・・。
その爆発はとある国家組織によって引き起こされたものだった。
数日後、ある研究者の元にある人物が表れ、遺伝子解析と
比較をしてほしいと依頼してきた。
研究者は世界でも有数の遺伝子工学のエキスパートだった。
そして、ある事実を知ると同時に事件に巻き込まれていく・・・。
遺伝子は4つの塩基が2重螺旋に規則正しくならんでいるいわば、
生命の設計図。
たった1箇所、配列が違うだけで、長寿だったり短命だったり、
特殊な酵素が生成されたりするものです。
この遺伝子があるから生命は進化することができたということらしいです。
永遠の命と引き換えに・・・。
ジャンル的にはサスペンスなのですが、どこか哲学的で、考えさせられる。
そんな小説でした。
Posted at 2011/03/16 16:54:00 | |
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読書 | 日記
2011年02月18日
田中芳樹の代表的な小説です。
アニメをすべて観たうえでどうしても小説が読みたく
なったので、入手しました。
あらすじは、あまりにも有名なので割愛します。
このシリーズを読み出してまず思ったことは・・・
登場人物の台詞が自分の頭の中で、アニメの
声優の声に置き換わっているということ。
さらに読み進めていくと、細かな描写や事件に差異が
あるものの、ほぼアニメと同じ(正確にはアニメが小説と同じなんですが・・・。)
ここまで、忠実に再現された映像ものって珍しい。
(私が観た中なので、忠実に再現されたアニメ・ドラマは多いかも知れませんが・・・。)
忠実に再現されたアニメだとしても、やはり、描ききれていない部分ってのもあって、
小説を読み終えると、腑に落ちなかった部分が補完されて、非常にすっきりしました。
それにしても、映像化したスタッフの執念を感じました。
よほどこの小説にほれていたんだろうなぁ~。
惚れ込むほどの仕事をしてみたいものです。
Posted at 2011/03/09 10:42:56 | |
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読書 | 日記
2011年02月15日
高嶋哲夫の小説です。
鉄道警察ネタです。
警察の縄張り意識の強さを感じてしまう作品ですね。
それと、警察官の意地も・・・。
麻生幾の作品よりも人間性にあふれたサスペンスに仕上がったいて、
個人的には好きな作品です。
Posted at 2011/05/13 17:00:31 | |
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読書 | 日記
2011年02月08日
高嶋哲夫の小説です。
かなり初期に書かれた小説です。
主人公はコンピューターメーカーの創業者で、コンピューター開発の
エキスパート。
その主人公の元に1本の電話が・・・。
電話の主は二十数年前に主人公の前から忽然と姿を消した元恋人。
しかも電話の内容は主人公との間にできた息子が交通事故にあい重体に
なったというもの。
その交通事故を切欠にある息子が事件に関与している疑惑が浮上してきた。
主人公は話をしたことも無い息子の疑惑を晴らすために真相を探り始め、
あるとんでもない事実を知ることになる・・・。
昔の彼女が実は自分の子供を生んでいた・・・。
あまり現実的にはありえない感じですが、自分だったら・・・。
なんて、読み進めて行きましたが、ぐいぐいと引き込まれていく感じは
すばらしいです。
一気に読み終えたって感じです。
密かに埋め込まれた幾つかの伏線や意外な展開には驚かされました。
ただ、10年以上も前の作品なので、作中に出てくるスーパーコンピュータは
今のPC以下のスペックですね、やっぱり。
幾つかの描写では解説が必要なのでは?
と思った部分もあったのですが、まあ、解説を挟むとリズムが崩れてしまうから、
良しとしましょう。
これはお勧めの作品ですね。
Posted at 2011/03/16 16:49:15 | |
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読書 | 日記
2011年02月07日
高嶋哲夫の小説です。
同名映画”ミッドナイトイーグル”の原作です。
映画から入ったのですが、映画はここまでの長編小説をよく、
あそこまで纏めたなって言うのが第一印象です。
大筋では同じなのですが、微妙な描写や背景が若干違う。
恐らく、映像化したとき、色々な制約があったと伺えます。
(原作そのままでは規模が大きすぎるので・・・。)
あらすじ、元戦場カメラマンだった主人公は、人の生死を
写真に刻むことに嫌気が差し、北アルプスに篭り、風景写真を
撮っていた。
そんな冬の北アルプスでのある夜、火の玉が空を通過していくのを
目撃し、思わずカメラを手にしていた・・・。
その少し前、横田基地に侵入した不審人物が基地の警備隊と交戦していた・・・。
火の玉の正体が航空機だと感づいた主人公は、知り合いの新聞記者と
冬の北アルプスへ登っていくとそこで遭遇したのは・・・。
登山をまったくしたことの無い私は登山の装備まして雪山登山のことなんて
全くわからないのですが、克明に描写されていて、非常にわかりやすかった。
2箇所で同時進行するストーリーが、うまくかみ合っていて、臨場感あふれる
作品です。
映像化してみたくなる気持ちがわかるなぁ~。
Posted at 2011/03/16 16:44:18 | |
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読書 | 日記