2011年02月08日
高嶋哲夫の小説です。
かなり初期に書かれた小説です。
主人公はコンピューターメーカーの創業者で、コンピューター開発の
エキスパート。
その主人公の元に1本の電話が・・・。
電話の主は二十数年前に主人公の前から忽然と姿を消した元恋人。
しかも電話の内容は主人公との間にできた息子が交通事故にあい重体に
なったというもの。
その交通事故を切欠にある息子が事件に関与している疑惑が浮上してきた。
主人公は話をしたことも無い息子の疑惑を晴らすために真相を探り始め、
あるとんでもない事実を知ることになる・・・。
昔の彼女が実は自分の子供を生んでいた・・・。
あまり現実的にはありえない感じですが、自分だったら・・・。
なんて、読み進めて行きましたが、ぐいぐいと引き込まれていく感じは
すばらしいです。
一気に読み終えたって感じです。
密かに埋め込まれた幾つかの伏線や意外な展開には驚かされました。
ただ、10年以上も前の作品なので、作中に出てくるスーパーコンピュータは
今のPC以下のスペックですね、やっぱり。
幾つかの描写では解説が必要なのでは?
と思った部分もあったのですが、まあ、解説を挟むとリズムが崩れてしまうから、
良しとしましょう。
これはお勧めの作品ですね。
Posted at 2011/03/16 16:49:15 | |
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