2011年03月31日
高嶋哲夫の編集の本です。
”巨大地震の日 ─命を守るための本当のこと─”とだいぶ被るところが
ありますが、高嶋哲夫以外にも、寄稿している本です。
基本的には”巨大地震の日 ─命を守るための本当のこと─”と同じような内容ですが、
こちらは、震災後の問題点が書かれています。
特に印象的なのが、戸建やマンションの倒壊やそれに伴う修繕についての"お金"の問題。
(賃貸物件の契約問題も含む)
古いマンションの場合、建築当時と建築基準が変わり、建替えようとすると、戸数を減らさなければ、
ならなかったり、高さ制限に引っかかり立替られなかったりするので注意が必要と書かれていました。
また、マンションは新耐震基準で建築されているからといって壊れる心配が無いわけでは無く、
あくまでも、マンションが倒壊しないための基準であって、壁や天井が壊れないという訳では
ないということ。
実際に、新耐震基準で建てられたマンションが、被災して壁がゆがみ、ドアが開けられなく
なったことも書かれていました。
さらに、建築されている地盤にも言及していて、旧河川を埋め立てたり、沼地や湿地を
埋め立てたりして建てられている場合被害が大きくなったり、硬い地盤とやわらかい地盤に
またがるように建てられている建築物は、被害が大きくなる傾向にあるということも、
書かれていました。
地震大国に住むには、自分の足元がどうなっているかまで調べる必要があるようです。
賃貸物件の場合、被災して建物に損傷がある場合、家主の一方的な申し出で契約を
解除できる場合があるそうなので、賃貸物件に住んでいる方は契約内容を確認しておくと
良いと思います。(立退き料無しで、契約解除できる場合があるそうです。)
地震は必ず起きるものなので、しっかりと備えておいて損は無いと思います。
この本は、一度読むことをお勧めします。
Posted at 2011/04/05 13:47:46 | |
トラックバック(0) |
読書 | 日記